725  ホームプロジェクト全国発表大会  2011年07月29日(金)
 昨日は山梨県民文化ホールで行われた第59回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会「ホームプロジェクト」研究発表に行ってきました。北海道、東北、関東、北陸・中部、近畿、中国・四国、九州の7ブロックから代表が選抜されて発表するものです。本校の3年生が近畿代表として「我が家の冷蔵庫から見えるもの」という題で発表しました。自分の家庭の冷蔵庫の中を題材にして、冷蔵庫の収納の改善、残り物を使った料理のレシピだけでなく、家庭での生活改善をめざすという内容の発表でした。リハーサルも見ましたがやや早口で、画面に映し出される文字も早く消えるので何か消化不良な感じがするという指摘を受け改善してくれたようで、本番はとてもよくわかる発表になりました。ゆっくりと話し、字の多いスライドはやや長めに映すなどの工夫でかなり改善できたと思います。ゆっくり目に話したため制限時間を30秒超えたのが減点材料になると思いますが、内容についてはよかったと思います。関東、中部・北陸の代表生徒の発表を見ましたが、問題の立て方としては芦間の発表が最も良かったと思います。
 今回の発表の中で、冷蔵庫の整理や残り物の使い方などの具体的な問題から、生活を改善してゆくという大きなテーマに視点を持ち込んだことが評価してもらいたいところです。審査の結果は本日発表されるようです。結果がわかればまたこの校長だよりで報告します。


724  とてもうれしいメールをいただきました  2011年07月27日(水)
1年生は自分でアポイントをとって、自分の興味のある職業の方にインタビューをするジョブクエストに出かけています。先ほど城東区の中浦建築事務所の方から、本校の生徒が訪問して、「生徒の真摯な態度に感銘を受け、私どもも今後の生き方や業務に対して、新たな風を吹き込んで頂きました」といううれしいメールを頂戴しました。むしろ感謝するのはこちらの方で、お忙しいところ貴重な時間を割いて、生徒のためにお答えいただきありがとうございました。中浦建築事務所のホームページのブログにも載せていただいています。今日のインタビュー内容は後日発表する機会があると思います。お話しいただいたことから夢を大きく膨らませて、ぜひがんばって建築家になってほしいと思います。
夏休みに入って今朝、女子バレー部とソフトテニス部が合宿に出発しました。先ほど、サッカー部が合宿から全員無事帰ってきました(写真)。今卓球部が近畿大会出場で京都へ行っています。3年生女子5名は、全国家庭科クラブ研究発表大会で山梨県へ行っています。明日が発表の本番です。8月になると男女バスケットボール部やピアサポートの合宿も始まります。有意義な夏休みを過ごしてほしいものです。


723  府立人研夏季セミナー  2011年07月26日(火)
 今日は府立人研(大阪府立学校人権教育研究会)の夏季セミナーに出席しました。大阪教育大学の米川英樹さんの「いまこそ現実を見つめて−学力を考える土台−」というお話でした。PISA、TIMSSなどの国際的な学力調査の分析と、平成18年度の大阪府学力実態調査の分析などから子どもたちに確かな学力をつけるためにはどのように考えるべきかというお話でした。最も印象に残ったのは、世界各国で教育に関しての取り組みが行われていますが、競争モデルをとるアジアの国々は学力の高い生徒が多いが勉強が嫌いという生徒が多いということです。学校の競争モデルをとるシンガポールや韓国、中国、台湾、日本などはTIMSSの調査ではヨーロッパ諸国より高い学力を示しますが、勉強嫌いが多くなる傾向にあるそうです。一方、ヨーロッパやアメリカは競争モデルではなく、非競争モデルをとっています。たとえば学力の低い生徒を含めて、書く学習や調べ学習を重視する底上げ型やアメリカのような個別支援計画をたてる個別型の国です。このお話を聞きながら、芦間高校は、論文を書かせたりプレゼンテーションをさせたり、どちらかといえばヨーロッパ型の教育によって学力をつけさせている学校だと感じます。どこの大学に何人合格したとか、偏差値の上下がどうだとかは気にならないといえばウソになりますが、それより「学ぶ」ことを重視する芦間はちょっと異色な学校なのだろうと感じました。この芦間のかたちをどう発展させていくかが重要なのだろうと思います。
 先生のお話の最後に「学力アップのために」という項目があり、「学力は学校と地域社会と家庭のパワーの総体である」という文言が目を引きました。学校での様々な取り組みだけでなく、家庭での学習も重要です。これからも学校と家庭が連携を保ちながら生徒を育てていきたいと思っています。
学校に戻る用があって、残念ながら午後の講演を聞くことはできませんでした。


722  クラブ合宿が始まりました  2011年07月25日(月)
夏休みが始まって、まず先週の金曜日に硬式テニス部が合宿に出発しました。この後も女子バレー部、ソフトボール部、バスケットボール部などが合宿に出発します。ピアサポートの合宿もあります。卓球部は今年も近畿大会の出場が決まって、7月27日に京都府立体育館で試合があります。合宿はチームワークのためにも、個人の技量の向上のためにも良い機会ですが、集中して練習すると3〜4泊はかなりしんどいものです。私も何度もソフトボール部の合宿の付添に行きましたが、朝から晩までノックをしたり、審判をしたりしていると4泊はかなりハードで、もう今のこの歳では身体がもたないだろうと思います。熱中症やけがに気をつけて、有意義な合宿をしてきてほしいと思います。
また、男子バスケットボールと男子バレーボールは夏休みに芦間カップを行います。バスケットは7月31日、バレーは8月1日です。毎年たくさんの中学生が芦間の体育館に集まってくれて、対抗戦をしてくれます。今年もお待ちしています。優勝したチームにはささやかですが賞品も用意しています。


721  生徒の全国大会発表のリハーサル  2011年07月21日(木)
3年生の生徒が家庭科のホームプロジェクト研究で、来週開催される全国大会で発表することになりました。今日はそのリハーサルで、通しで一度発表をして、たくさん見に来られた先生方からアドバイスをもらいました。15分という発表時間の制約があり、時間の中に内容を収めるのが難しいので、どうしても早口になりがちです。「もう少しゆっくり」とか「パワーポイントの画面の字を読んでいる時間が足りない」などいくつかのアドバイスがありました。少し読み原稿を短くしたり、画面の文字部分だけを印刷したプリントをつくるなど、少し工夫をすると非常によくわかる発表になりそうです。
内容は「わが家の冷蔵庫から見えるもの」という題で、家庭での冷蔵庫の中身をキーワードにした生活改善についてです。とてもおもしろい内容で、冷蔵庫の食品を無駄なく使うために、自分の家の冷蔵庫を調査したり、アンケートを試みたり、残り物でできるレシピを考えたりしながら、最終的には家族の在り方にまで踏み込んでの発表です。「うちの家庭がわかってしまうのでこまります」と保護者の方はおっしゃっていましたが、上手くまとめると大きな論文にできそうな大変充実した内容です。来週の本番は山梨県であるのですが、私もぜひとも足を運びたいと思います。芦間生のもつプレゼンテーションの力を十分に発揮してほしいと思います。当日はあがらないように。


720  4時間遅れで終業式  2011年07月20日(水)
台風が接近して、朝は暴風警報が出ていたので、生徒は自宅待機でした。午前10時7分に暴風警報が解除されたので、予定通り解除から2時間後、12時30分から終業式を行いました。1学期末と2学期初めはいつも体育館内が蒸し風呂状態になるのですが、幸い台風の影響で曇って風があったので、体育館内もそれほど気温が上がらず、熱中症の心配もなく終わりました。
今日はふたつ話をしました。一つはこの台風はいつもの台風と少しコースが違って、足摺岬沖で急に東向きに進路を変え、紀淡海峡を横断して紀伊半島南端を通過しました。ただ、ぼんやりと台風の進路を眺めているだけではなく、なぜこのようなコースを辿ったのかを考えてみるのも「学び」の一つだということです。「なぜ」と疑問をもってそれを調べるところから「学び」が始まります。何でも興味をもってみることが大事だということを話しました。二つ目は「なでしこジャパン」のことです。下馬評がそれほど高くなかったチームがワールドカップで優勝しました。並大抵のことではありません。彼女たちの優れたところは、予選リーグから決勝までずっとモチベーションを高くもって集中力を持続できたことだろうと思います。大会の期間中ずっと集中していることはできません。どこかでふっと気を抜くことも必要です。どこで気を抜くか、どこで集中するかを全員がわかっていて、全員がそれをできたというメンタル面でのチームワークが勝利に結びついたのだろうと思います。夏休みも同じことで、特に3年生は自分の進路に向けて集中力をもって勉強する時と気を抜くときのセルフコントロールを心がけてほしいという話をしました。自分で気もちをコントロールしながら、集中して勉強したあと「集中してできた」と思う時の満足感はとても気持ちのいいものです。
伝達表彰は空手道部、バレーボール部、それと書写検定、ワープロ検定でよい成績を修めた生徒に渡しました。またアメリカンフットボール部は大阪選抜に一人、アメリカ遠征チームに一人選ばれたことを披露しました。アメリカのオレゴン州で現地の高校と試合をするそうです。2学期初めもたくさんの賞状伝達ができればいいなと思います。


719  台風注意!!  2011年07月19日(火)
台風が近づいています。日本の南の海は水温が高いので、台風があまり衰えることなく日本に近づいてくるのでかなり心配です。これを書いている13時過ぎの位置は足摺岬のすぐ南にあるようですが、偏西風が強いので、おそらくもう少し北に上がると、急に進路を東に向ける予想になっています。兵庫県にも和歌山県にも暴風警報が出たので、大阪も暴風警報が出るのは時間の問題だろうと思います。明日は、朝7時の時点で暴風警報が出ておれば自宅待機です。その後暴風警報が解除された時間から2時間後に終業式を始める予定です。ただし、午前11時になっても暴風警報が出ていれば、臨時休校とし、翌21日8時30分から終業式を行う予定です。早く通り過ぎてほしいのですが、時速20kmですからオリンピックのマラソンランナーほどの速さです。
 今日本に近づいている台風の名前は「マーゴン」といいますが、香港の山の名前だそうです。むかしは台風に女性の名前がつけられていて、戦後の占領下に日本に大きな被害をもたらした台風は、ジェーン台風とかカスリン台風とか女性の名前でした。しかし、2000年から東アジアに襲来する台風はアジア各国で持ち回りで名前がつけられることになり、今回は香港が命名した「マーゴン」です。日本が命名する時には「テンビン」「ワシ」「ヤギ」「カンムリ」など星座の名前が付けられます。
 マーゴン君は偏西風に押されて、急に進路を東~南東にむけて日本に上陸しないで、太平洋のかなたに去ってくれればいいのですが。


718  今日は10周年委員会  2011年07月16日(土)
今日は朝から、3年生保護者集会が行われ、進路指導部から、大学、短大、専門学校などに分かれた分科会形式でお話をしました。午後からはPTA役員会、実行委員会があり、そのあと10周年記念事業の委員会が行われました。前から募集していた芦間10周年のロゴマークは3年生の作品に決まりました。これから様々なところでこのマークを使おうと思います。「芦間の校章をもとに、支え合いながらも、10年たち、さらに個性を強め、いろいろな方向性があることを表しました。10thという文字が入っています。」というコンセプトでつくられたロゴマークです。また10周年キャッチフレーズは「Sunshine Ashimy's Foever」「芦間生の輝きが永遠に続くように」という思いを込めてつくりました。
今日の10周年委員会では、式典第一部の次第が決まりました。第一部はシンプルに祝辞と挨拶を中心に30〜40分でまとめたいと思います。第二部は生徒中心で、生徒会が今様々な企画を考えてくれています。このホームページの下にも10周年のバナーがありますが、当日配布するCDもこのホームページとリンクしたものにしようと考えています。各方面にはご招待状を後日差し上げますが、10周年の日程は、11月22日(火)午後から、守口のさつきホールで行います。また夕刻からは守口市駅前のロイヤルパインズホテルで祝賀会を開催する予定です。


717  「環境」の授業  2011年07月15日(金)
 来週の月曜日で1学期の授業が終了します。早いもので、もう1学期が終わります。夏休みになるとすぐに夏期講習が始まります。今年は講習のあとの午後に「環境」というテーマで、色々な切り口でちがう先生が授業をする教科横断型授業を始めることにしました。7月27日から8月5日まで社会、理科などの先生が授業をします。近大の農学部に進学した卒業生も、自分が関わっているNPOの方と一緒に「里山」についての授業をしてくれます。もちろん希望者のみの授業です。どれだけの生徒が集まるかはわかりませんが、様々なことに興味をもってくれる生徒が増えてくれればいいと思っています。
私も7月27日の第1回目の授業を担当することにしました。簡単な環境概論と、30分程度で学校近辺のフィールドワークをしようと思います。植物などの自然環境や居住環境、などを観察するワークです。ちょっと暑いので、できるだけ木陰の道を選んだコースをつくろうと思って、今日の午後1時間半ほど学校近辺を歩いてみました。緑道公園はサクラやモモなどが深い木陰を作ってくれていて歩きやすいですし、そこから続く淀川河川公園への道も淀川からの風があってとても爽やかな道です。淀川の堤防はさすがに木陰がなく暑いですが、見晴らしがいいので大きな気分になってここも爽やかです。ゆっくり周りを見ながら歩いてみると、学校の付近はかなり居住環境としては優れたところだということがわかります。観察と発見というテーマで1回目の授業をしたいと思います。


716  大阪産品  2011年07月14日(木)
 先日大阪府立大学で実施された大阪検定(大阪商工会議所主催)を受けに行ってきました。1級を受けましたが、今日の大阪日日新聞に問題と解答が載っており、自己採点では87〜89点です。目標の90点はクリアできませんでしたが合格圏内です。マークの場所をまちがったりしていなければいいのですが、しょうもない間違いをよくするのでちょっと心配です。試験は12時半ごろ終わったので、同じ府大のキャンパスで開催されている「大阪まるかじりフェア」ものぞいて、靭公園の前のガゼボの「きっと勝つサンド」と戎橋のいちびり庵の「大阪サイダー」で昼食にしました。
 まるかじりフェアでも販売されていましたが、この頃大阪産品をかなり宣伝しています。大阪産品は伝統野菜などの農産物と大阪産名品と呼ばれる加工食品の認証制度があり、17種類指定されている天王寺蕪や田辺大根など伝統野菜の他、21種類指定されたなにわ特産品、泉ダコなどの海産物、大阪産名品では地ソース、大阪鮨、昆布、おこしなどのお菓子などが指定されています。京野菜がかなり有名になって、万願寺とうがらしや九条ネギなどはどこでも手に入るようになったので、大阪伝統野菜もどこの八百屋さんでも手に入るようになればいいのですが・・・・・。四天王寺の少し北には大阪伝統野菜を使った漬物を販売しているところもあり、様々な形で栽培が増えてきているようです。玉造稲荷神社には玉造黒門越瓜、阿倍王子神社には天王寺蕪、田辺の法楽寺に田辺大根、玉出の生根神社に勝間南瓜の碑が建っています。


715  東日本大震災の授業  2011年07月13日(水)
 今日は1、2限目にあったカウンセリング入門の授業で、東日本大震災後に被災された方の心のケアのために現地へ行っておられた先生のお話を聞く機会がありました。釜石市とその隣の大槌町へ行って来られたのですが、震災後の写真などを交えながらのお話しでした。私は2限目からしか聞きくことができませんでしたが、印象に残ったのは、津波などで壊れた家や鉄骨などの残骸を「ガレキ」とひとまとめにするのはやめようという言葉でした。震災後、地震と津波で街が崩壊したあとに残った残骸の中に、まだ誰かの遺体があるかもしれないし、すぐ前まで人々が生活していたものがたくさん含まれている、それを見て「ガレキ」ということばでひとまとめにするのはまちがっているだろうということばです。もちろんそれらを片づけなければ、これからの生活ができないので、重機などを使って整理しますが、「ガレキの撤去」という言い方はあまりにも心ない言い方だろうと思いました。もうひとつ、東北には「しんどいねん」という大阪弁に当たる適切な言葉がなく、心や身体がしんどいことを、ことばで表現しにくいということです。確かに大阪弁の「しんどい」は「疲れた」という意味だけでなく、それにプラスした何かを表現し、聞く方もそれを受け取ることができることばです。「えらい」というのも同じように使います。「今日は暑い日で、仕事えらかったわ」。ちょっと「しんどい」とニュアンスが違いますが、こんな語彙が東北にないというのがちょっと驚きでした。
 何かを贈る、それはお金や物でなくても何でもいいと思いますが「みんな繋がっているんだよ」という何かを贈ることが、今でも大変な生活を強いられている被災地の方に少しでも役に立つのだろうと授業を聞いて感じました。


714  大阪城のことを少し  2011年07月11日(月)
 オーストリアのグラーツという町にあるエッゲンベルグ城というお城の「インドの間」という部屋から、不思議な屏風絵が発見されたのが平成18年でした。その屏風絵は、よく調べてみると「豊臣時代の大阪図」であることがわかりました。おそらく当時の城主の趣味で有田焼などの東洋的な壺や皿などと一緒に輸出されたものでしょう。屏風としてではなく、一枚一枚がばらばらにされた状態で壁にはめ込まれていたのですが、戦争などの災害をくぐりぬけて今日まで残っていました。詳しい研究はまだ始まったばかりですが、おそらく保存状態もよく国宝級の屏風です。安土桃山時代から江戸時代初期の大阪図は、大坂夏の陣の屏風が有名ですが、戦乱に巻き込まれる前の大坂図はとても珍しいものです。大坂夏の陣で焼失する前の大阪城や大阪の街の様子がとても細かく書き込まれています。五層の天守閣だけでなく、本丸北側の極楽橋も屋根つきの豪華な橋として描かれています。大川を行く船の中には桐の紋が入った御座船も描かれています。
今の大阪城は豊臣秀吉が建てたものだと思っている人も多いのですが、実は江戸時代になって江戸幕府が建てたものです。石垣などは豊臣時代のものだと思われていましたが、発掘調査などから江戸幕府が豊臣時代の石垣を完全に埋めてその上に新たな石垣を築き、築城したものです。今の天守閣は昭和の初めに大阪市民の寄付で建築されたものですが、文献や絵図で豊臣時代の天守閣を復元して建てたものです。だから、江戸幕府がつくった石垣の上に豊臣時代の復元天守閣が乗っているという不思議な状態になっています。豊臣の権力を払拭するために江戸幕府は新たな大阪築城という大工事をしたのですが、江戸時代からずっと「大阪城は太閤さんの城」という思いは大坂の人だけでなく、幕府の役人にも強かったようです。
今の大阪城はコンクリートの城で趣がないと思って、大阪に住んでいるのに行ったことがない人もおられると思います。でも、意外に江戸時代の建物なども多く、博物館としての天守閣の展示も充実しています。


713  クラブの季節  2011年07月08日(金)
 昨日で期末考査が終わりました。昨日は雨だったので、グランド系のクラブは外での活動ができなくてひっそりとしていました。廊下で柔軟などのトレーニングをしている声が聞こえてきました。
 夏は部活動の季節です。昨年芦間高校は卓球部、空手道部が近畿大会に出場しました。文科系クラブではパソコン部が力を発揮しています。ほかのクラブも公立ではトップクラスにあるソフトボールをはじめ、どのクラブもがんばっています。芦間のホームページは2003年の初めから、どのコンテンツのヒット数が高いかの集計をしていますが、最もヒット数が多いのが「クラブだより」です。他のコンテンツを大きく引き離して23万回にも及ぶアクセスがあります。述べ200万回のアクセスがあり、その10%強がクラブだよりでした。やはり部活動に興味のある人が多いからだろうと思います。
芦間の部活動加入率は、70%を越えています。高校に入学したのだから、自分の興味のあるクラブに入って勉強以外でもがんばってほしいと思います。部活に入ると、新しい友だちもでき、先輩や後輩とのつながりもできます。もちろん人間関係で悩むこともあると思いますが、様々なことを経験しながら、部員みんなで一つのものをつくっていくことは、他では味わえない達成感が得られるのではないかと思います。「受験勉強をするからクラブをやめる」というのは大きな間違いで、クラブにも勉強にも忙しいというのが最も高校生らしい姿だと思います。クラブで忙しい方が勉強もできます。クラブをやめて時間ができたら勉強をするか?人間はヒマな時は何もしません。忙しい時にたくさんのことができるのだと思います。熱中症に気をつけて、夏に向かってクラブ再開です。


712  家庭科全国大会で発表  2011年07月07日(木)
 本校の3年生の生徒が、7月末に山梨県で行われる、第59回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会で発表することになりました(写真は会場の山梨県立県民文化ホール)。「我が家の冷蔵庫から見えるもの」という題で、自分の家の冷蔵庫の実態調査と冷蔵庫の使い方の工夫についての発表です。読み原稿とパワーポイントのスライドを見せてもらいましたが、上手くまとまっていてなかなかおもしろそうです。私も発表を見に甲府まで行く予定にしています。発表の内容については、後日この欄に書きたいと思います。発表の前にリハーサルがあるので、それも見学しようと思います。
 本校は2年の総合学習の論文発表、1年のジョブクエストの発表、保健委員会の研究発表など発表の機会をいくつか設けています。今年は文化祭で、3月に行った海外語学研修の発表(おそらくパネル展示)もするようです。自分の考えていることを、わかりやすく人に伝える力はこれから大学へ行っても社会へ出ても必要な力です。大事なことは「わかりやすく」ということです。自分の思いだけが先走ったり、自分ではわかっているつもりでも相手には何も伝わっていなかったり「わかりやすく伝える」ことはとても難しいことです。授業も同じで、自分の授業を常にふりかえってみないと、独善的な授業になっていることもあります。私は最近は授業をしていませんが、夏休みに「環境」という授業を1~2回担当することになっているので、「わかりやすく」を心がけようと思います。


711  今年はどこを歩きましょうか  2011年07月06日(水)
PTA教養講座「大阪を歩く」シリーズを今年も続けることになりましたが、今年はどこへ行こうかと考えているところです。涼しくなった秋の土曜日に一日歩くのは気もちのよいものです。最初の年(平成20年)が船場を中心に大阪レトロビル見学、次の年(平成21年)が阿倍野・新世界周辺から上町台地を北上して上六まで、昨年(平成22年)は堺の町を歩きました。
今年はどんなコースを歩くか、夏休みの少し時間のあるときに考えて下見をすることにしています。平成20年に参加された方はすべて卒業されたので、もう一度、綿業会館の中の見学を含めて大阪の明治〜昭和初期の建物見学、「大阪レトロpartU」(前回はガスビル食堂に行ってない!!)、天満橋−中之島−川口居留地、電車をはさんで、安治川の河底トンネルや天保山渡船を使った、「天満橋からから河口まで」というコース設定もおもしろいかなと思います。ほかにも柴島の水道記念館、毛馬閘門、電車を乗り継ぎながら守口の宿場と文禄堤、枚方の宿場町、そして船で淀川を下って天満橋という「京街道上り下り」というのもコースとしてはおもしろいのですが、少し参加費が高いのとハードなコースであるのが欠点です。前に一度全国地理教育研究大会の大阪大会で案内した、大正の沖縄タウンと生野のコリアンタウンもいいのですが、コリアンタウンが有名になって、すでに行かれた方も多いのではないかと思います。8月終わりごろには、どこを歩くか決めようと思います。大阪あそ歩「まち歩きマップ集」という本がvol1〜vol3まで出ています。大阪にもこんなところに見所があるのだということ再発見させてくれる本です。


710  学校説明会の日程など  2011年07月05日(火)
 暑い日が続きますが朝晩が少し涼しく、熱帯夜にならないので、何とかしのげています。昨年のように38度を超えるような猛暑が何日も続くようなことが今年はないだろうと、勝手に期待しています。原発が止まっていて節電が必要だそうですが、暑い時にはエアコンをつけないと逆に熱中症になってしまいます。
 本校は今期末テストの真っ最中(7日の木曜まで)ですが、テスト中の午後は少し時間が取れるので、芦間のパンフレットや生徒がつくった芦max.jrなどをもって、先生方が中学校を訪問しています。これから学校説明会の季節が始まります。これまで見学に来られた中学校は8校、こちらから出向いて学校の説明をしたところが6校です。その中には寝屋川市立中学校の全体説明会も含まれます。これからもっと数が増えると思います。学校説明会の予定で、今はっきりしているものをご紹介しておきます。
 芦間高校のオープンスクールは10月22日(土)と11月19日(土)、他にも12月11日(日)、来年1月15日(日)にも簡単な説明会を開催します。中学校の先生方対象には8月26日(金)に説明会を予定しています。10月8日(土)には守口市と門真市にある府立高校5校の説明会を芦間で開催します。また10月10日(祝)には天満橋のOMMビルで開催される五ツ木書房主催の進学相談会にも出席しますので、そちらに来ていただいても芦間のことがわかると思います。


709  近畿PTA滋賀大会   2011年07月04日(月)
 土曜日は近畿地区PTA大会の滋賀大会で、大津のびわ湖ホールに行ってきました。記念講演は尾木直樹氏、尾木ママという名前でよくテレビに出ている教育評論家です。朝のうちに別件の仕事があって、途中から、しかもロビーでしか聞くことができなかったので、講演の内容についてのコメントはしません。午後からは第1分科会(学校教育とPTA)で、京都市立塔南高校、大阪市立咲くやこの花高校、滋賀県立能登川高校の発表を聞きました。それぞれPTAが学校と関わりながら活動されている様子を報告されていました。能登川高校ではPTS(Parents、Teachers、Students)という名前をつけて、保護者と先生だけではなく、生徒も巻き込んだ活動をされているという報告が、印象的でした。芦間でも学年と5つの専門部会に分かれて色々な活動をしていただいているので、このような大きな大会で、本校の取り組みを紹介してもおもしろいと思います。
 大津は、昨年は空手部の近畿大会で訪ね、一昨年も会議で行ったのですが、いつ行っても広い琵琶湖とその向こうの比叡比良が会議施設や体育館のロビーから見えて気もちが晴れやかになる街です(写真)。歩いてみても意外に古い町並みが残っているところが多く、城下町の膳所から港町の大津に向かって歩くと、木曽義仲の墓所である義仲寺や旧東海道に沿った街並みが、むかしのたたずまいを残しています。大津の中心部は大津百町といわれるようにとても繁栄したところで、今もその様子をうかがうことができます。曳山資料館も訪ねてみるとおもしろいところです。土曜日はあまり時間がなかったので、大阪とJR膳所の往復でしたが、浜大津から京阪に乗るのもなかなか楽しいものです。三井寺、石山寺、坂本などを一度ゆっくり訪ねてみようと思います。


708  あがきのヤマ  2011年07月01日(金)
 今の中高生は知らないかもしれませんが、国定忠治の「赤城の山も今宵限り」という有名な科白があります。そのパロディで「あがきのヤマも今宵限り(試験前夜)」というのがありました。アカギとアガキの違いだけですがよくできています。芦間では昨日から期末テストが始まって、もう時間がない・・・・・とあがいてヤマをかけている生徒もいるかもしれません。ヤマはなかなか当たりませんが・・・・・・
中国の杜甫の詩に、「春望」という詩があります。「国破れて山河在り・・・・・」から始まる五言絶句ですが、このパロディで「貧乏」「障子破れて、桟が在り・・・・・」というのがありました。「桟が在り」が効いています。むかしラジオ大阪で「題名のない番組」という伝説の番組があって、このようなパロディがいくつも紹介されていました。パロディの原文として最もよく使われたのは、日本史の資料集に出てくる二条河原落書「此ノ頃都ニハヤルモノ 夜討 強盗 偽綸旨(にせりんじ)・・・・・・」と延々と七五調で続く南北朝の時代の世相風刺の文章だったと記憶しています。今日の新聞に国会の委員会室の表に、小泉純一郎の「感動した!」のパロディで「菅 どうした?」というのが貼ってあったという記事が出ていました。これもよくできています。
 むかし、「新しい いろはかるたを作ろう」という国語の授業があって、私もいくつか考えたのですが、なかなかうまくできません。いろはかるたには最後に「京」で始まるかるたがあります。江戸かるたでは「京の夢 大坂の夢」、上方かるたでは「京に田舎あり」です。私は「京」が当たって、「京でお別れ河原町」と作ってみたのですが、モヒトツですかね?
テスト勉強の合間に、ちょっとこのような遊びをはさむと、頭がリラックスします。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより