619 男バス中央大会&高校書道展 2011年01月31日(月)
先週土曜日は、男子バスケット部の新人戦中央大会1回戦を応援に行きました。北淀高校と対戦し、72対51で勝利!!見事にベスト16に到達しました。1,2年生での男女比は1:3と、圧倒的に女子が多い学校にあって、ここまで到達したのは日ごろの練習の成果だと思います。春になって新入部員が入部して、さらに強くなってほしいと願っています。本校も北淀もどちらかといえば守りのチームで、ロースコアの試合でしたが、常にリードしている状態だったので、わりに安心してみていることができました。途中で流れが悪くなって10点差まで追い上げられた時には少しヒヤッとしましたが、勝つことができてよかったです。残念ながら次の日(この日は応援に行けませんでした)は清明学院に負けて、ベスト16で止まりましたがよくがんばってくれたと思います。午後からは、天王寺の市立美術館で開催されている高校書道展を見学に行きました。高校生の書道展や美術展は、専門家の方たちが出品する日展などの全部がすごい作品ではなく、すごい!と思わず唸ってしまうような作品から、そうでもない作品までバラエティに富んでいて大変楽しいので、時間を見つけては見に行くようにしています。今回もうまい作品(と勝手に素人の私が感じる)はあったのですが、思わず足を止めてしまう作品があまりなくて少々残念でした。芦間の作品はゆっくり足を止めてみてきました。
早いものでもう1月も終わりです。1月は往ぬ、2月は逃げる、3月は去るというように、年明けはあっという間に過ぎていきます。3年生は今日で学年末考査が終わります。あと半月もすると、新入生の入試の受け付けが始まります。その間にも芦間の生徒はどんどん成長してくれているようです。
618 昨日大阪府高等学校保健研究発表大会がありました 2011年01月27日(木)
昨日は大阪府立高校保健研究発表大会が、大阪府医師会館ホールで開催されました。12校が参加して、それぞれ保健委員会の取り組みや環境美化、医師不足などについて調べたことを発表しましたが、やはり芦間を始め今宮、貝塚、緑風冠、りんくう翔南、かわち野など総合学科や、総合選択制の高校が半数を占めました。芦間は「手洗いダイヤモンド」と題して、手を洗うことの効果について発表しました。手を水だけで洗う場合、石けんで洗う場合、洗った手を自然乾燥する場合、服で拭く場合など様々な条件で、手についた細菌を培養して写真で示しました。一番いいのは、石けんで指の股までよく洗って、きれいなハンカチで拭くことだというのは当たり前なのですが、「よく洗う」ことが誰もあまりできていないようなのです。そこで「正しい手の洗い方」も図示しました。感染症を予防するために手洗いポスターを作成したことなども発表しました。リハーサルも見ましたが、本番の方が完成度が高まり、とてもすぐれた発表になったと思います。どの学校も非常にまじめに研究に取り組み、非常にまじめに発表していましたが、芦間の発表はまず、黒いマスクをかぶった細菌(真中で踊っている)の出てくる寸劇から始まり、しっかりとした内容の濃い発表のあと恒例の歌と踊りで締めくくりました。発表の生徒が「それでは、最後に研究の締めくくりとして、元気な保健委員が歌って踊ります」とコールすると会場からどよめきが起こりました。恒例の歌と踊りは期待されているのでしょうか?
歌はAKB48の「会いたかった」の替え歌で「洗いたかった!」でした。楽しく、元気に、しかし内容は優れているという発表ができて、他校よりうまくいったのではないかと思っています。お忙しい中、学校医の頼先生や学校薬剤師の庄司先生も来ていただき、ありがとうございました。
617 今日は空堀のことを少し 2011年01月26日(水)
サッカーアジアカップを見ていたので少し眠いですが、今日は生徒保健研究発表大会を見に、大阪府医師会館まで出かけます。大阪府医師会館は谷町6丁目の駅から東へ、空堀の商店街をぬけた上町筋沿い上本町3丁目の交差点にあります。そこで今日は少し空堀のことを・・・・・。空堀というのは豊臣秀吉が大阪城を建設したときの南総構えの遺構です。大阪城は北は大川で東は大和川(旧大和川)、西側は崖で守りを固めるのには最高の城でした。南側だけが開けているので、南からの防御を考えて空堀をつくったのです。結局大坂夏の陣、冬の陣で空堀は埋められ、大阪城は裸城になってしまいます。江戸時代の空堀周辺は谷町筋より東側は武家町として発展します。また西側は幕府の御用瓦師である寺島家の拝領地が広く、かなりたくさんの瓦用の粘土が採取されました。その後西側は町人の町として発展していきます。
現在の空堀は東西に上町筋の西側から松屋町筋まで商店街が続き人で賑わっています。私も好きでよく通る商店街の一つです。戦災の被害を免れたところが多く、大正から昭和にかけての大阪の町家がたくさん残っているところでもあります。その町家を改造して集合店舗や文化施設などに利用しているところもあります。「萌」「練」「惣」と名付けられた町家にはチョコレート屋さんやドーナツ屋さん、カフェなどの食べ物を扱う店や、美容室やアクセサリーのお店、ギャラリーなどがあり、大阪のアート発信基地といってもいいところです。PTAのOGの方を案内して一度「練」へ行ったことがあります。また「萌」の2階には、この地で生まれた作家の直木三十五の記念館があり、貴重な資料も展示されています。東京発信のマスコミによってつくられたコテコテの大阪とは少し違う、むかしのなつかしい大阪が見られる街です。機会があれば一度歩いてみてください。近くには近松門左衛門の墓なども残っています。
616 いろいろな場所で発表会が 2011年01月25日(火)
昨日と今日の昼休みに音楽演習の発表会がありました。残念ながら今日は外へ出る用があって見学できませんでしたが、昨日は見学できました。ジブリアニメのテーマソング集で、「ナウシカ」や「魔女の宅急便」などのテーマをピアノの連弾で発表するものでした。もちろん上手なグループもあまり上手でないグループもありますが、どのグループも一生懸命演奏していました。観客も3年生が中心ですが、たくさんの生徒、先生が見に来ていました。何か発表するということがあればたくさんの生徒、先生が見に来るところが芦間の面白いところです。見られると緊張しますが、その緊張の中で発表することで力がつきます。昨日の放課後は生徒保健委員による「手洗い」についての発表の通しのリハーサルを見学しました。感染症予防のための手洗いの大切さを、学校薬剤師の庄司先生の指導のもとでかなり詳しく調べていました。とくに、手の洗い方による細菌の残り方を細菌を培養して調べており、内容としては非常によくできています。時間に制限があるのでちょっと早口かなと思うところもありますがしかたがないのかもしれません。必ず寸劇と歌と踊りは芦間名物でついていますので、明日の発表会を楽しみにしてください。明日午後2時から「第50回大阪府立高等学校保健研究発表大会」が開催されます。場所は谷町六丁目の大阪府医師会館ホールです。時間があれば芦間の楽しい発表を見に来てやってください。どんな歌にどんな振付をしたのかは明日のお楽しみです。
地理演習の発表も今日あって、「大阪の橋」について調べたいという生徒に、現代の地図に江戸時代の大阪を重ねた紙地図と天保年間の大阪の地図のデータを貸しました。残念ながら発表は見ることができませんでしたが、うまくできたのでしょうか?
615 空手道部近畿大会 2011年01月24日(月)
土曜日は滋賀県立体育館で行われた空手道部の近畿大会を応援に行ってきました。団体形の競技で、一回戦は和歌山の熊野高校に5対1で勝ちましたが、2回戦は大阪学芸高校に6対0で敗れました。負けたのは残念ですが、大阪の予選を勝ち抜いて近畿大会まで進んだことがすごいことです。残念ながら日曜日の女子の団体組手の試合は行けなかったのですが、こちらは京都の華頂女子と対戦しました。私は初めて空手の競技を見たのですが、「形」の競技は一つ一つの動きがきっちり決まるととてもきれいなものです。素人の私が見ていても、対戦する選手の形の優劣がよくわかります。男女個人形の決勝も見ましたが、さすがに決勝まで来るとどちらもしっかり形が決まっていて優劣はよくわかりません。しかしどちらもきれいなので感心してみていました。おそらく筋力をかなり鍛えないとあのような動きはできないだろうと思います。試合のなかった女子の部員に聞いてみると、呼吸のタイミングをまちがうと息が持たずに最後までできないということなので、呼吸と筋力が大事な競技のようです。また機会があれば試合を見に行きたいと思います。男子は2回戦で敗れましたが、私が素人目に見ていたところでは、2回戦の方が1回戦より良かったように思います。1〜2本ぐらい芦間の旗が揚がらないかと思っていましたが、残念ながら6対0でした。
また男子バスケットボールが西地区大会で3位になって中央大会に進むことが決まりました。中央大会は今週末にあるそうなので、ぜひ応援に行きたいと思います。
614 生徒の活動さまざま 2011年01月21日(金)
生徒は様々なところで一生懸命活動をしています。明日と明後日は空手部が滋賀県立体育館で初めての近畿大会に臨みます。明日は開会式(10:00〜)と男子の試合で「団体形1回戦」が13:30からの試合です。和歌山の熊野高校と対戦します。勝てば14:20から2回戦です。女子は明後日の試合で「団体組手」10:40から京都の華頂女子と対戦します。時間があれば応援に来てやってください。私も応援に行きます。空手の試合を見るのは初めてなので、かなり楽しみにしています。昨日は和太鼓入門の授業を選択している生徒が、昼休みに視聴覚室で和太鼓の演奏を披露してくれました。最近、和太鼓はあちこちの高校のクラブ活動などで取り組んでいるところが多く、迫力があって非常に楽しい演奏を聞かせてくれるのですが、本校の和太鼓もとても迫力のある演奏でした。時間があればもっと演奏を聞きたかったのですが、昼休みの15分間ほどの間の演奏会だったので少し残念です。
演奏会だけでなく、プレゼンテーションなど自分がこれまで取り組んできたことの発表会というのは、達成感が得られて生徒にとっては大変重要な時間になると思います。聞く方もどんな演奏?、どんな発表?とワクワクしながら参加することができるので非常に楽しい時間です。様々な機会をとらえて、発表会、演奏会などを増やしていきたいと思っています。これから年度末にかけて、生徒保健委員会の発表や吹奏楽部の定期演奏会、軽音楽部のコンサート、2年の論文発表会など時間の許す限り参加したいと思います。
613 インフルエンザが流行し始めています。注意!! 2011年01月20日(木)
インフルエンザが流行の兆しを見せています。本校のある学区でも数校が学級閉鎖になっています。昨年ほどではありませんが、これから急に罹患者が増える恐れがあります。手洗いやうがいなどを忘れないようにしてください。手洗いやうがい、マスクは全く効果がないとする見解もあるようですが、しないよりする方がいいのに決まっているので、学校から帰るとしっかり手を洗う、喉のうがいをする、外を歩くときはマスクをすることを励行してください。私もメガネをかけているので、マスクはレンズが曇って困るのですが、曇らないように鼻の上にパットがついたマスクも売っています。ウィルスを完全にシャットアウトするマスクもあるようですが、これを着けるとかなり息苦しいのだそうです。本校でも、生徒に「インフルエンザ注意報」という保健だよりを配りました。よく間違っている人があるのですが、抗生物質でウィルスは退治できると思っている人があります。急に熱が高くなってインフルエンザかもと思って、前にお医者さんからもらって残っていた抗生物質を飲むという人があるのですが、これは全く意味がありません。というより逆効果の場合があるのだそうです。抗生物質の効くのは細菌で、ウィルスは細菌ではありませんから全く効果はありません。また風邪薬も熱を下げたり、悪寒をおさえたりする効果はありますが、ちょっと熱が下がったので外へ出て他の人にうつすと逆効果になります。インフルエンザかも知れないと思ったらすぐにお医者さんへ行って薬を処方してもらって安静にするのがベストです。
受験を前にしてインフルエンザにならないように、しっかり体調の管理をしてください。本校の生徒保健委員会が今月の26日(水)の午後から谷町6丁目の大阪府医師会館で開かれる発表会で「手洗いの効果」ということについて発表をします。石鹸で手を洗うというのは、手についた細菌を除去するのにかなり効果があるようです。もし時間があれば見に来てください。
612 今日は少し大阪の話題を 2011年01月19日(水)
今日は大阪の話題を。江戸時代の大阪を代表する文学者として井原西鶴、近松門左衛門、上田秋成らがありますが、この3人の中で大阪で生まれ、大阪で死んだ人は井原西鶴だけです。西鶴は1642年に大阪の鑓屋町(地下鉄谷町4丁目駅の西側)で裕福な商人の子として生まれました。西鶴の書いたものはたくさん残っていますが、自身のことを書いたものがなく、両親の名前や家業についてもよくわからないのだそうです。家業を継ぐことにはあまり熱がなく、手代任せにして初めは俳諧師を志します。彼の俳句は談林派と呼ばれる当時としては斬新な俳句で、大阪では一世を風靡します。西鶴は目立ちたがりやで、一日で俳句が何首詠めるかというようなイベントを何度も開いています。生国魂神社の境内などでたくさん人を集め、一日で千首詠んだというような記録が残っていますが、極めつけは住吉大社で開いたイベントで一日で23,500首という記録があります。内容より数で勝負というところです。俳句については同時代の芭蕉と比較されますが、芭蕉が幽玄などを重視したのに対して、西鶴はあくまでも庶民の日常やお金などにまつわる俳句が多く、いかにも大阪の「都会の子」という感じです。しかし30代後半ぐらいからは、俳句から離れていき、好色一代男などの好色物や日本永代蔵のような経済小説を書き始め、小説家として身を立てていきます。52歳で錫屋町(今の谷町3丁目と4丁目の間)で亡くなりますが、死後は忘れられた存在で、西鶴が再評価されるのは明治になってからのようです。地下鉄谷町4丁目と、谷町3丁目の交差点の間の谷町筋東側に「此界隈井原西鶴終焉の地」の碑が建てられています(写真)。また西鶴の像は生国魂神社の境内に、西鶴の墓は上本町の誓願寺の墓地を入った正面にあります。611 昨日は最後の学校説明会でした 2011年01月17日(月)
昨日は最後の学校説明会を開催しました。あまりたくさんは来られないだろうと考えていたのですが、中学校へ配布した「芦maxjr」が効果的だったのか、保護者の方も併せて60名近い方に来ていただきました。共生推進の見学の方も2組ありました。今年から入試制度が変わったので、おそらく本校のように前期に残った総合学科は受検者が増加するだろうと予測されます。オープンスクールをはじめ本校の学校説明会に参加していただいた方が1000人を越えています。昨年より多い倍率2倍程度を想定して、受検教室の整備をしなければいけないと思います。昨日の説明会でも、3年生が学校行事のこと、授業のこと、クラブ活動のこと、進学や受験勉強のサポート体制などについて話をしてくれました。3人で約15分程度にまとめて、非常に分かりやすく話してくれました。彼らに「話す力」がついているのがわかります。もちろん自分で原稿を書いて、それを覚えて話しているのですが、丸暗記して棒読みするのではなく、内容を考えてしっかり自分の言葉として話しています。「自分の言葉として話す」から相手に伝わるのです。この力は大学へ行っても、社会に出ても十分役に立つ力です。いまから話す力を身につけているというのは、彼らにとって大きなアドバンテージだと思います。受検に対応する力だけでなく、それ以上の力をつけてくれているのは頼もしいことです。
610 百人一首大会をしました 2011年01月14日(金)
3年生は明日からいよいよセンターテストです。昨日も書いたように、あわてず、あせらず、落ち着いて受験してほしいと思います。吉報を待っています。1年生は昨日百人一首の大会をしました。5〜6限に体育館に集まって、みんなでカルタをしたのですが、あとで聞くとはじめて百人一首をしたという生徒が20人ほどいました。意味はともかく、音として歌を覚えておくのはいいことだと思います。ある特定の歌がすきだというので、その歌だけ覚えていて、上の句の初めを聞いただけで、取っている人はたくさんあったようです。
百人一首が得意な生徒もいて、芦間クイーンは71枚、芦間キングは68枚、100枚のうち70枚というのは立派です。見ていると上の句だけで取る生徒はほとんどいません。「霧たちのぼる〜〜〜」と下の句が読まれると、ほとんどのグループで「き き き・・・・・」と言いながら探していました。ただ枚数が少なくなると探しやすくなって、だんだん白熱してくるのがわかります。キャーとかギャーとかいう声があちこちから聞こえてきました。上の句では「さ す せ ふ ほ む め」、下の句では「き さ す つ と ぬ ね」で始まる句は1首しかないので、その場所を覚えておくと有利なのです。歌人の名前から読みだすという百人一首もおもしろいのです。たとえばまず「崇徳院」と読み上げると、崇徳院の「瀬をはやみ〜〜〜」の歌を覚えている人は歌を聞く前から取れるというものです。ちょっと難しいですが・・・・・。総合優勝は6組で、賞状とトロフィーを渡しました。おめでとうございます。
毎年、新年に近江神宮で開催される選手権での様子がニュースで放送されますが、カルタキングやカルタクイーンを決める試合は、ほとんど格闘技で1/100秒ほどの単位で最初の音を聞いただけでものすごい速さで札を取り合います。ここまでいかなくても、上の句を聞いただけでとれる札が20枚ほどあれば、自慢できそうです。
609 センターテスト受験者の激励会をしました 2011年01月13日(木)
今週の土曜日、日曜日は大学入試センターテストです。本校からセンターを受験する生徒を集めて、今日の放課後、諸注意と激励会を行いました。本校の生徒は全員摂南大学が受験会場です。寝屋川市の駅からはやや遠く、バスを使うことになるので、遅れないようにしてほしいと思います。土日は寒いようなので、風邪をひかないように、電車やバスの遅れも考えて、余裕を持って受験してほしいと思います。「間に合わない!」とあわてると、もうそれでいい結果が出ず終わってしまいます。
センターテストはほとんどが教科書を中心にした基本問題で、大学独自の問題のような難しい問題が出ることはほとんどありません。もちろん、年によって平均点が上下しますし、教科・科目によって平均点が異なりますが、それは内容の難しさというより、むしろ答え方の難しさに起因することの方が多いような気がします。あせらず、落ち着いて、平静に、これまでセンターに向けて努力してきた日頃の成果を出すことができたら、結果はついてくると思います。緊張しないようにと誰もがいいますが、緊張するのはしかたのないことです。しかし、緊張によって頭が真っ白にならないようにだけ心がけてください。月曜日によい結果をもって来てくれることを期待しています。
608 芦MaxJr第3号をお届けします 2011年01月12日(水)
生徒が作る芦間の広報プリントの「芦MaxJr」の本年度3号ができました。受検直前号で、受検のアドバイス、各学年1名の生徒からのメッセージが載っています。A4裏表1枚の小さいプリントですが、それぞれが芦間高校の楽しいところやしんどいところを素直に書いてくれています。また、3年生で大阪府立大学看護学部への進学が決まった合格体験記も載せています。近いうちにみなさんの手元に届くと思うので、ぜひ一読してください。生徒が書いてくれた「受検のアドバイス」の最後に、「受検が近づくと無理にあがくよりもどっしりかまえよう」というのがありますが、全くそのとおりです。私の大学受験の経験では過去問やよく出る傾向の問題を何度もやりましたが、合格点に達せずに、1月ぐらいからあせり始めました。そうなると悪循環で、できない→不安→またやってみるができないという繰り返しになって、結局不合格になりました。あせって、不安なままで受検に突入するのが一番悪い方法です。私は結局1年浪人して、次の年は「できないところは仕方がない」「できるところを伸ばそう」と切り替えました。おかげで合格しましたが、芦間の入試は高い得点の2科目の得点が2倍になります。だから得意なところを一生懸命伸ばしてください。不得意な科目はなかなか伸びませんが、得意科目は成績が伸びやすいものです。「この科目ならわりと点数がとれる」という科目が一つできれば自信がつきます。自信がつけばこっちのものです。
今週の日曜日(16日)に午後2時から最後の学校説明会を開催します。2月になって入試が近づいてくると個別の見学が受け付けにくくなりますので、芦間を知りたいという人があればぜひこの機会にお越しください。
607 始業式をしました 2011年01月11日(火)
おもいきり寒い始業式でした。できるだけ早く終わらないと、生徒も風邪をひいてしまいそうなので、式辞も短くしました。二点について話しました。一つは3学期は締めくくりの学期だということです。これまで学習してきたことや活動してきたことをしっかり締めくくり、次の年度につなげていく必要があります。そのためには「終わり方のイメージ」をしっかりもっていることが重要だということです。ただ漫然と、2学期の続きとして3学期が終わり、何も総括しないままで次の学年に続けていくのでは何も生まれません。今年1年をどのように締めくくるのか、うまくいった人は1年を振り返って何がよかったかを「考える」、うまくいかなかった人はどこが悪かったかを「考える」。そして来年に向けて今年をどのように締めくくるかのイメージをしっかりもってほしいという話をしました。要するに「考える」ということです。二点目は昨年末に本校であった盗難事件のことです。昨年末に1,2年生の空き教室で盗難があり、かなり高額なお金を盗まれた生徒も出ました。外部からの侵入者によるものであることはほぼわかっています。外部からの侵入者に備えて、小中学校のように正門を完全に閉鎖するというのも一つの方法なのですが、その方法をとるのがよいのか悪いのかは議論の分かれるところです。小中学校は「生徒が子どもである」という前提で学校は対応できます。もちろん生徒によって個人差は大きいですが、年齢的にまだ子どもです。しかし高校生は子どもであるようで子どもではないという年齢です。生徒が「学校というところは閉鎖的ではあるが、様々な人が出入りするパブリックスペースである」という認識をもつことも重要です。基本的に高校の生徒指導というのは公共的な空間でどのように生活していくかを教えることに主眼があります。だから、正門を完全に封鎖してすべてを私的な空間にしてしまうことには問題があるように考えます。だから多くの高校では、小中学校のように完全に門を閉じていないのだとおもいます。だから、生徒にはできるだけ自衛してほしい、体育などの授業では貴重品袋を用意しているし、生徒は教室前と下足室にふたつのロッカーを持っているのでロッカーを有効に使ってほしいという話をしました。その後、1月から赴任された英語の講師の先生のご紹介と、ウェールズに赴任している乾先生からのビデオレターも上映しました。また、ウェールズのアベリストゥイスの高校との交流ができればおもしろいと思いながら見ていました。ウェールズは今日の大阪よりもっと寒いそうです。最後は吹奏楽部、バスケット部、簿記検定とワープロ検定の表彰をしました。寒い中でみんながんばっています。
606 ウェールズのこと 2011年01月07日(金)
今日は分掌会議、担任会議、運営委員会、職員会議、教科会議など会議が連続しています。教員は授業以外にも担任や校務分掌などの仕事を抱えているので、3〜4つ会議が連続する人もあります。来週の月曜からいよいよ3学期が始まります。3学期の始業式では、校歌を3年生の生徒がピアノ伴奏してくれることになりました。また、ウェールズのアベリストゥイスという町へ文科省から派遣されている乾先生のビデオレターも届いたので、全員で見ようと思います。うまくいけば、ウェールズの高校生と交流ができれば面白いと思います。乾先生のウェールズでの活動は本校のホームページを見てください。
ウェールズというのはイギリスの南西にある国です。私たちはふつうイギリスといいますが、イギリスは江戸時代にイングランドをエゲレス(英吉利)と発音したところから生まれたことばです。いわゆるイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国の連合国家ですので、正確には連合王国(United Kingdom 略称UK)というべきですし、住んでいる人も別々の国という意識です。だからラグビーのヨーロッパ6ネイションズ戦はイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリアの6ヶ国です。
ウェールズではもちろん英語が通じますが、母国語はウェールズ語です。ウェールズ語というのはスコットランド語やアイルランドのゲール語などと同じケルト語に属する言葉で、英語とはかなり違っているようです。海を渡った向かい側のフランスのブルターニュ半島のブルトン語も同じ系統の言葉だそうです。方言ではなく、言語の系統が違うので、英語とは全く別の言葉だと認識されています。日本でいうとアイヌ語のようなものでしょうか?
ウェールズは緯度が高い(アベリストゥイスは北緯52度くらい。日本最北端の宗谷岬が北緯45度31分)ので、この季節は昼が短くて薄暗いイメージがありますが、乾先生は楽しく日本語を教えているようです。
605 寒いお正月です 2011年01月06日(木)
あけましておめでとうございます。今年は寒いお正月で、大晦日の晩は雪で高速道路が閉鎖になったり、山陰では雪で鉄道が止まってしまったりしてかなり大変だったようです。31日に自動車で東京から帰ってきた人に聞くと、名古屋までは順調だったようですが、名古屋から大阪まで普通なら2時間のところが、大晦日は雪の通行止めと渋滞で7〜8時間もかかり、東京を昼の1時に出たのに、大阪へ帰ってきたのは午前3時だったそうです。しかし、今年は休日の廻りがよくて、生徒は11日まで冬休みです。寒さに負けず天神さんへ初詣に行った人もあるのではないでしょうか。天神さんは菅原道真を祀る神社の総称ですが、これは政敵によって都を追われ、九州の太宰府でなくなった菅原道真の怨霊を鎮めるために京都の北野に造営されたのが最初です。その後亡くなった地である太宰府にも天神社がつくられ、あとはそこから分祀されて全国に広まりました。菅原道真を祀る以前から成立していた神社もあるので、必ずしもどの神社も9世紀以後の成立ではないようです。藤原氏でなければ高い地位にはつけない時代に、菅原道真は右大臣まで上り詰めました。この優秀な人材を祀るので、天神さんは学問の神さんとなりました。しかし、最近はどこの神社もコンビニ化してきて、どこでも「学業成就」、「縁結び」、「交通安全」、「商売繁盛」はきいてもらえそうなので、あまりありがたみがなくなっているようです。私は願いを聞いてもらえても、聞いてもられなくても、神社というところはお参りすると何となく清々しい気分になるので好きです。写真は堺の菅原神社楼門です。
604 明けましておめでとうございます 2011年01月01日(土)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。大晦日から雪に見舞われた寒いお正月ですが、風邪などひかないようにしてください。除夜の鐘は人間の108つの煩悩を表すといわれています。煩悩とは人間の悟りの妨げとなるこころの働き、つまり「欲」ですが、欲を取り払うために、大晦日の内に107回、新年になって1回撞くのだそうです。でも、全部「欲」がなくなるのもどうかと思いますが・・・。中学校3年生の人は、高校に合格したいという「欲」を持ってほしいと思います。あちこちの神社では絵馬に「○○高校に合格しますように」と書いたのがつるしてあるのをよく見かけますが、神頼みより合格したいという気持ちを強く持っている方がいいと思います。「一年の計は元旦にあり」というのはありきたりのことばですが、昨年勉強がうまく進まなかった人も気分を一新して、最後の追い込みをしてください。
写真は私の住んでいる近くの久宝寺寺内町(八尾市)の中心の寺院、顕証寺の鐘楼です。大晦日には整理券をもらうと除夜の鐘を撞かしてもらえます。