556 生徒総会・立会演説会 2010年09月30日(木)
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生徒総会のあとは、後期生徒会役員選挙での立会演説会でした。定数9名のところに10名が立候補して、書記を除いたポストは信任投票でした。どの生徒もしっかりと喋れていたと思います。
生徒総会の議事進行や報告、立会演説会の時の話など、芦間には人前でしっかり話すことができる生徒がたくさんいます。産社や総学の授業だけでなく、プレゼンの機会をいくつか作っていることが大きな理由だろうと思います。
555 勉強の季節 2010年09月29日(水)
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生徒は明日からテスト1週間前になります。ついこの間まで猛暑だと騒いでいたら、もう中間考査です。文化祭も終わり、生徒は「勉強の秋」に切り替えの時期ですが、うまく切り替わっているかどうかが、少し心配なところです。特に3年生はこの時期が、就職、AO入試、推薦入試に最も大事な時期なので、ぜひとも早く文化祭モードから勉強モードにチェンジしてください。
この不景気な時期に、本校の就職希望の生徒は比較的順調です。10数名の生徒が就職試験にチャレンジしていますが、かなり高い倍率の会社をクリアした生徒もあって喜んでいます。面接でしっかり答えることができたのだろうと思います。国立大学のAO入試にチャレンジした生徒も、かなり好感触だったようで、まず一次を突破してほしいものです。
就職や推薦(AO)入試で早く進路が決まった生徒は、安心してあとを遊んでしまいがちです。そのような生徒が増えると、周りの生徒が焦りだして、「早く決めたい症候群」が現れます。これは治療が難しい伝染病で、もっと高い目標設定をしていたのに、「早く進路が決まるなら、どこでもいい」という気分になってしまいます。高い目標をもっている人は周りに流されずにいてほしいものです。「まだ進路が決まらず、宙ぶらりんだ」と思わないことです。「宙ぶらりん」というのはそわそわして足が地についていない状態です。高い目標をもって勉強している人は、宙ぶらりんなのではなく、一歩ずつしっかり足を地につけて歩いているのですから、焦らず、自信をもって進んでください。
554 古い家を訪ねてみましょう 2010年09月28日(火)
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553 第1回オープンスクール開催 2010年09月25日(土)
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生徒が一生懸命関わってくれる学校であることがわかっていただけたと思います。総合選択制の学校が後期入試に変わるので、芦間を受検してくれる人の数がまだ読むことができません。今日の参加者数を見ると増加するだろうという予測は成り立ちますが、増加することで成績層が変化するかどうかなど、まだ不明なことが多い状態です。この欄でお知らせできる受検情報などはできるだけお知らせしていこうと思います。今日はどうもありがとうございました。少し暑かったかもしれませんが、猛暑ではなくホッとしています。
552 あす第1回オープンスクール 2010年09月24日(金)
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昨日も鶴見区の説明会の会場にいましたが、各校のパンフレットが置いてある机の前にたくさんの方が並んで学校のパンフレットを集めておられます。昨日なら約50校、順番に全部をもって帰られる方がたくさんありました。いつも思うのは全部の学校のパンフを集めて情報過多にならないかということです。情報はたくさんあってもいいのですが、それの整理が大きな問題です。これだけ高等学校がたくさんの情報を流し始めた今日、その情報をどのように取捨選択するかが難しい時代になっています。また、インターネットで各校のホームページを見ていただくのはありがたいことなのですが、誰でも書き込める百科事典(たとえばWikipedia)から情報を得る方が多いように思います。この百科事典は書き込みの責任者名がはっきりしないので必ずしも正しい情報かどうかは分かりません。気をつけてほしいと思います。(写真は昨年のオープンスクールのクラブ紹介です)
551 今日は鶴見区の学校説明会でした 2010年09月23日(木)
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小ホールでのプレゼンはいつものとおり私が約15分間しました。昨年からできるだけパワーポイントを使わないようにしています。パワーポイントを使っての説明は、このホームページの下の方「特集コンテンツ バーチャル学校説明会」のところにあるので見てください。ホールでのプレゼンで必ず説明するのは、「芦間高校はどこにあるのですか?」「総合学科って何ですか?」という問いに対する答えです。「どこにある?」について、今日の説明では地下鉄守口から桜並木の緑道を5分、京阪守口市から10分というだけでなく、淀川から約5分という説明もしました。
芦間の「芦」は大阪府の花で、淀川の岸に生える芦によって淀川の水質が浄化され、たくさんの魚や昆虫などの生物を育ててきました。気候の良い日、学校からすぐの淀川河川敷へ行くと気持ちが晴れ晴れして、ちょっとした悩みは忘れてしまうほど広い気持ちになれます。暑い夏は緑道公園の木陰が、気持ちの良い秋は淀川の広々した河川敷が近くにある環境のいい学校です。
550 あすは鶴見区の学校説明会 2010年09月22日(水)
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明日は朝から鶴見区主催の学校説明会が鶴見区民センター(地下鉄横堤駅前)で開催されます。10時30分〜16時、公私立合わせて50校が参加する大規模な説明会です。芦間高校は大ホールのブースでの個別説明と小ホールでのプレゼンテーション(13:30〜45)に参加します。興味のある方はぜひともお越しくだい。昨年度から始まった説明会ですが、昨年もかなりたくさんの方が芦間のブースに来ていただきました。芦間はここ数年、鶴見区内の中学校をはじめ、旭区、都島区、城東区などの大阪東部からの入学者が増えてきています。今年もたくさん来ていただけるのではないかと予想しています。今週は土曜日にも本校でオープンスクールを開催します(13時30分〜16時)。そのほかにも10月2日(土)は大手前高校を会場にして旧3学区の説明会が開催されますが、芦間高校は総合学科で学区がありませんのでこちらにも説明会場を設けます。10月9日(土)は枚方高校で旧4学区の説明会です。こちらにもブースで参加します。そのほかにも10月11日(祝)の五ツ木書房主催の説明会(天満橋OMMビル) には、今宮高校、堺東高校、柴島高校、芦間高校の4校合同で総合学科ブースを設けますので、こちらにもお越しください。
高校の情報をいくつか集めて、受検したい、進学したい学校を選んでほしいと思います。あまりたくさん集め過ぎても迷うだけで、効果はないと思います。まず最初に、順番にプレゼンテーションを聴いてみて、ここは面白そうという学校をいくつかピックアップするのが効果的かも知れません。
549 面接の季節です 2010年09月17日(金)
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就職の面接やAO入試や推薦入試の面接など、秋は面接の季節です。面接で大事なことは、話の筋道がしっかり確立していることだと思います。思いついたことをばらばらに話すと、熱い思いはわかるけど、話の内容が理解できないということになってしまいます。流暢にしゃべることより、何を話したいのか話の流れを考えてしゃべってほしいのです。文章はすべてがあとに残りますが、書いた後に手を入れて推敲することができます。しかし話すことはあとには残らないかわりに、推敲ができません。だから書くことよりむずかしいと思います。少し詰まりながらでもいいから、訥々とした話し方でもいいから、何を話したいのかを相手にわかってもらえているかを、常に相手の目を見ながら話すことが大事だと思います。
このごろの高校生はメールやブログ、ツィッターなど書くことには慣れているのですが、話すことには慣れていません。友達どうしの会話は筋道をあまり考えずにはなしても何とかなるので、あまり面接の役には立ちません。電話での会話は相手の顔を見て話さないので、これも面接にはあまり役立ちません。頭の中で、自分の考えをしっかりと論理を構築しながら話すというのは難しいことですが、話したいことを簡単なメモや流れ図にしておくと、頭の整理の手助けになっていいだろうと思います。
548 今日から就職試験 2010年09月16日(木)
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就職の面接練習を見学すると、それぞれの生徒の就職に対する意気込みがわかります。@「この人は本当に働きたいと考えている」A「この人は進学と就職の間にかなり迷いがある」B「この人は進学がしんどいから就職でもしようと考えている」という生徒の気持ちがよく見えてきます。面接をされる企業の方はそれぞれ面接のプロですから、生徒の気持ちはすぐに見抜くでしょう。Bのように考えている人は、服装や言葉遣いや態度などその場だけつくろっても、心の中は見えてきます。
今は進学より就職の方が難しい時代です。明確な意思をもって、なぜ働くのか、なぜこの会社を選んだのか、勤めて何がしたいのかというようなことをはっきり話さないと、おそらく合格できません。大学への進学率が2009年には50%を超えました。通信制の大学や専修学校も加えると75%を超えます。今の時代は高卒で就職する人がむしろ少数派になっています。大学は進学してから何をしたいのかを考えたり、何もしないでふらふらしていることも可能ですが、就職はそうはいきません。大学というモラトリアムの期間をあえてつくらずに、すぐに社会へ漕ぎだしていくことは考えようによっては非常に勇気のいることです。
「決まりました」とたくさんの生徒が報告してほしいと思います。
547 今年は堺を案内します 2010年09月15日(水)
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堺の町は空襲で多くの部分が焼け野原になってしまいました。有名な与謝野晶子の生家も案内のプレートだけが残っています。千利休の屋敷跡も井戸が残るだけです。しかし、空襲から免れ、昔の面影をよく残しているところもあります。重要文化財の山口家住宅もその一つで、修復が終わって一般公開されるようになって、内部が見学できます。伝統産業である線香や包丁を作っておられるお宅や鉄砲鍛冶屋敷の見学もできます(外観のみ)。空襲にあわなかったところは、むかしからの街路もそのまま残っているので、与謝野晶子が生きた明治のころの堺の町を思い起こすこともできます。市街地南部の寺町も空襲にはあいませんでした。南宗寺には徳川家康の墓もあります。
しかし、堺はなんといっても和菓子とチンチン電車でしょう。当日「くるみ餅」はたぶん並ばなくては食べられないと思うので、お土産を予約しておこうかと思っています。けし餅や大寺餅も魅力的なので、どこかに立ち寄る予定にしています。七道駅か高須神社駅を起点に、全コースを歩かないで、チンチン電車にも乗りながら南下していく予定です。このような大阪を歩く催しを、一般の方対象にもしたいと思うのですが、問題は時間です。(写真は大浜燈台です)
546 これから学校説明会の季節 2010年09月14日(火)
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中学生が進学先として私学ではなく公立高校を選ぶ大きな理由は何でしょうか。おそらく最も大きな理由は「学費」の問題だろうと思います。しかし、一方で私学を併願で受検している人も90%を超えると思うので、公立がだめなら私学という選択をした人がかなりの数に上ります。では学費以外に公立の魅力は何でしょうか?私はその中に「教員の質の高さ」を是非加えてほしいと思います。私はこれまでに5校の府立高校で教員を経験してきましたが、どの学校でも「授業」「生徒指導」「進学指導」などの分野でこの人の力はすばらしいという先生に必ず出会いました。しかもそれは少数の先生ではありませんでした。ある学校ではそれぞれ得意分野は違っていても、全体の70%以上の先生を「良い先生だ」と感じた学校もありました。府立高校の財産は先生の質だと思っています。しかも、府立高校は転勤という形で先生が入れ替わります。この入れ替わることが重要で、新しい学校へ転勤して、新しいことにチャレンジする先生が増えることで、学校が変わるのです。
芦間の先生の質は大阪でも上位だと思います。授業についてはかなり質の高い授業が芦間高校で行われていると思っています。芦間の先生の質の高さをアピールする良い方法がないものかと思案しています。
545 芦間文化祭!! 2010年09月11日(土)
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今日は3年生の舞台を全部見たかったので、ほとんど一日体育館に座っていました。体育館内は暑かったですが、昨年に比べて少しましだったような気がします。PTAの方がが2階で運営しておられる「休憩室」にも体育館からWEBカメラで舞台を実況することもできました。画像はあまりよくありませんが、しっかり音声も聞きとることができました。今年の舞台はどのクラスも完成度が高かったように思います。オリジナルの脚本をつくったクラスもあり、発声をしっかり練習していた甲斐があって、どの劇(ミュージカル)も声がよく聞こえました。特に、3年4組の「ユタと不思議な仲間たち」の舞台の完成度が最も高かったように思います。
後援会バザーでは恒例の「梅干し」は朝の早いうちに売り切れたそうで、梅干しを目指して買いに来られる方もあるのでそうです。私は昨日買っておいてよかった。PTAの方、後援会の方、お忙しいところたくさんお集まりいただきありがとうございました。
正門の受け付けも、当番の先生方、生徒たちでしっかり管理してくれました。今日は日陰でも暑くて大変だったと思います。
ほとんどの催しを見ることができたと思うのですが、見ることができなかった催しもありました。行けなかったところはすみません。
今年の文化祭は全般的に完成度の高い企画が多かったように思います。舞台部門は、いつもの年なら賞をとれるようなものも、選外になるなどかなり全体として高レベルだったと思います。舞台以外の企画もちょっと視点を変えた企画や、ECOに正面から取り組んだ企画などなかなか完成度の高い企画がみられました。
最後のダンス部の舞台は、約800席の椅子がほぼ満杯になり、立ち見も出るなど暑い、熱いうちに幕を閉じました。
楽しい、よい文化祭でした。お疲れさま!!
544 文化祭1日目 2010年09月10日(金)
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PTA、後援会のバザーはいつもどおり盛況でした。明日もバザー会場では手作りの梅干し(100円)と芦間タオル(500円)の販売をしていますので、お越しください。
543 「私の好きな万葉集」新聞掲載!パソコン部全国3位 2010年09月09日(木)
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大阪府立高校の生徒の記事はよく新聞に取り上げられます。最近でも泉大津高校の地歴部の取り組みが読売新聞で紹介されました。高校生の時の取り組みが新聞に掲載されたりすると、生徒にとっても励みになります。大変うれしいことです。彼女も「古文は苦手で賞をもらえるなんて考えてもいなかった」と謙遜して答えていましたが、今回の経験が将来何かの形で生きてくるのだろうと思います。
芦間の生徒は暑さにめげず、様々な取り組みにチャレンジしてくれています。パソコン部が第24回全国パソコン技能競技大会で日本語ワープロ競技部門で団体3位に輝きました。全国3位ですから、たいしたものです。もう何年も続けて全国レベルで優秀な成績を残しています。また、全然ジャンルの違う民家の甲子園全国大会でも激励賞をもらいました。これも昨年に続いてのものです。3年生がみんなで作った宮古島壁画が、宮古島トライアスロンで応援部門の大賞(ワイドー賞)をもらいました。
知識を身につけるだけでなく、様々な学びがあって、自分で様々な学びのかたちを見つけて、チャレンジしてみるというのが総合学科のいいところなのだろうと思います。「私の好きな万葉集」にしても「民家の甲子園」にしても出場や応募のきっかけを与えたのは教員でしたが、生徒はそれを楽しんでチャレンジして賞をもらった。というのが芦間の生徒のいいところです。「楽しんで」というのが大事なことなのです。本当は学ぶことはつらい「行」なのではなく「楽しい」ことのはずなのですから。学ぶことが楽しいというのは、大人になって仕事を始めてからわかる人がたくさんいます。それが高校生の時期にわかれば、どんなにすばらしいかと思うのですが・・・・・。
542 いよいよ文化祭 2010年09月08日(水)
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準備やリハーサルが着々と進んでいます。台風が通過して今日は少し涼しいのですが、明日からはまた暑くなるようです。来週からは涼しくなるということなので、少し前倒しして金・土も涼しくしてほしいのですが。誰に頼めばいいのでしょう。
541 早く涼しくなってくれ! 2010年09月07日(火)
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府立高校はエアコンの入っている教室が多いので暑さをしのげますが、小中学校では自治体によってエアコンのあるところとないところがあって、エアコンのない学校はこの暑さにどう対処しているのだろうかとs心配になります。エアコンのある生活があたりまえになっているのに、なぜ学校はこれほどエアコンの設置が遅れているのでしょう。大阪は日本一暑い都市だといっても過言ではないのですから、もっと早くからエアコンの設置をしておくべきだったのだろうと思います。府立高校も体育館や特別教室などエアコンのない教室へのエアコン設置が早く進んでほしいのですが・・・・・・。
540 高校生クイズ選手権をみて 2010年09月06日(月)
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ここへ出場している高校生は「自分は賢いのだ」という矜持を持っています。どの高校生も自分の「賢さ」を証明したいというパワーで満ち溢れています。勝つことでその「賢さ」を証明できると信じています。確かに彼らは「賢い」です。知識の量ではおそらく日本の中でもトップクラスだと思います。漢文を白文で読む問題や、ヒエログリフを解読する問題、地球に隕石が衝突したときに発生する津波の高さをシミュレーションする問題など、知識だけでは解けない問題もあって、論理的思考力においてもトップクラスのエリートだろうと思います。
しかし私は、この番組を見るといつも何か「違和感」を感じるのです。「賢い」ということが勝ち負けや、勝ち抜きのような「測定できる」形でしか表れないからです。もちろんテレビ番組ですから、たくさんの視聴者に興味を引くように作ってあるのでしょう。しかし、ここに出ている高校生にそれがわかっているのだろうか、「賢い」ということはこのクイズのような形で本当は測ることはできないのだということを分かっているのだろうか、と感じるのです。この番組で見ることのできる一面的な「賢さ」は、実はゲンコツがすっぽり口に入るとか、手を使わないでズボンをはけるとかという「特技」というか「一芸」と実はそれほど変わらないのだということに、いつ気がつくのだろうかと考えてしまうのです。雑学王芸人が出てきて、雑学の知識を競う番組では、彼らタレントは雑学を一つの芸だとわかって出演しています。そこが高校生クイズと違うところで、安心してみていられるのです。ところが高校生は真剣すぎて、もはや「芸」ではなくなっているのをみると怖くなってしまいます。彼ら高校生はおそらく東大や京大へ進学するでしょう。そこで「賢さ」とは知識や論理的思考力だけでなく人間性なども含んだ知性の総合力なのだということに気が付いてくれるだろうか?知識量で他を抜きんでているということに奢らないだろうか?などと老婆心ながら考えてしまいます。
高校生クイズを見て素直に「賢い」と思うのがいいのかもしれませんが、私はたぶんへそ曲がりなのでしょう。
539 わたしの好きな万葉集表彰式 2010年09月03日(金)
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このコンクールには623作品の応募があったそうですが、その中から最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作5点が選ばれました。昼休みに校長室で、入賞楯と記念品の伝達式と簡単な取材がありました。取材の記事は来週の毎日新聞に載るそうです。
600点を超える応募作品の中の多くは70代、80代の高齢の方で、若い頃に学校で勉強した万葉集に再び興味をもって、自分の人生と重ね合わせながら書かれたものが多かったそうです。高校生の応募は本校と栃木県の高校の2校からが多かったそうですが、それぞれの学校から入賞作品が生まれたようです。いまの高校の古典の授業では、あまり万葉集を教材とすることはないようで、生徒も万葉集に親しむ機会が少ないので、「小論文」の授業で万葉集を取り上げ、図書館やインターネットから歌を見つけて、それに対しての感想を書くというようにしました。原文のまま読んでも意味がわからないので、現代語訳のついた本などで意味を調べながら、文章を作ったそうです。本校の生徒の入選作品に坂上郎女の「夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋ぞ 苦しきものを」という句についての感想がありますが、生徒によると「恋する気持ちは、いまでも、千年以上前でも同じなのだ」という古代の人に対する親近感がわいてきたそうです。
この受賞を機会に、古代史、和歌、奈良などに興味を持ってくれたらいいなと思います。
538 文化祭準備たけなわ 2010年09月02日(木)
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授業が終わると生徒は暑さにもめげず、文化祭の準備です。エアコンがない部屋で授業をすると「暑い、暑い」と怒りますが、文化祭の準備はエアコンの効かない廊下で頑張っています。楽しいことをすると、暑さも気にならないのでしょう。
文化祭は来週の金曜、土曜(10日、11日)の2日間で実施しますが、今よりは涼しくなっていることを期待しています。今年のテーマは「A.Shimanaka JAPAN〜ゆかいな芦間っ子たちが繰り広げるファンタジー〜」です。「Shimanaka」と私の名前が入っているので、先日のワールドカップの日本チームの写真の顔だけ文化祭実行委員に変えたポスターができるそうです。岡田監督のところに私の顔が入るのだそうで、昼休みに写真を撮影してくれました。
537 ニコダマを知ってますか? 2010年09月01日(水)
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ところでこの暑い季節は「お化け」「妖怪」の類が暑さを和らげてくれます。日本のお化けはたいへん種類が多くて、幽霊だけでなく、妖怪、キツネやタヌキなどの動物、一本足の傘や口裂け提灯などの道具類など多種多様なものがあります。道具は百年たつと妖怪に化けるのだそうです。しかもその化けた図が残っていることが日本の特徴なのだそうです。いま朝のテレビドラマで再び話題になっている水木しげるワールドの妖怪も人の形をしたものから、壁や布まで様々です。むかしの人はあらゆるものに精霊が宿り神が宿ると考えました。いまでも、樹齢何百年という大樹や大きな岩に注連縄がかけてあることがよくあります。現代に住む私たちでも、大きな木や大きな岩などの近くによると、何か大きな「気」をもらう気がします。
ヨーロッパでは人間がつくった人工物に魂が宿るとは考えないようですが、日本では人工物にも魂があると考えます。だから「一反木綿」や「塗り壁」などの妖怪が生まれるのですし、たとえば「この掃除機もう吸う力が弱いから捨てよか」と言葉にすると、急に掃除機がよく吸引しだしたということがあるでしょう。「この掃除機捨てられるのがいややから、頑張ってる」と思うことがあると思います。知らず知らずのうちに、人工物にも魂を感じているのだと思います。というような話を「語り合うにっぽんの知恵 高田公理 創元社 2010」で読みました。
読みながら思い出したのですが、「ニコダマ」という面白いおもちゃ(写真)があります。大きな眼が二つあるだけのものなのですが、電池を入れると二つがシンクロして瞬きをします。まゆ毛やまつ毛や涙などのアタッチメントもあります。このニコダマを椅子や冷蔵庫やドアやあらゆるものに吸盤などでくっつけると、それぞれの道具がかわいいキャラクターになるというものです。これがついている道具は、少々こわれても、涙を流されたりしたら捨てられそうにありません。使い捨ての時代に、物を大切にする面白い道具かもしれません。やっぱり、人工物にも魂を感じてしまうのです。