556 生徒総会・立会演説会 2010年09月30日(木)
今日は午後から、生徒総会と後期生徒会役員選挙を実施しました。生徒総会では、前期生徒会からの総括で、それぞれの委員長からできたこと、できなかったこと、次の後期へ引き継ぐことが報告されました。また、意見箱に入っていた生徒からの意見に対する、生徒会としての解答がありました。視聴覚室などの特別教室にエアコンがほしいという意見は必ず毎年あるのですが、これに対しては生徒会としても、また学校としても答えようがありません。特に今年のように暑い夏が来ると、エアコンのない特別教室では、8月末から9月中旬にかけての授業中に気温が36度を超えることもよくありました。教室での授業で熱中症になることも考えられる気温です。暑いのはわかっているのですが、教室をまるまる冷やすエアコンは、やはり1台でも100万円近くします。それを設置するお金がないというのが現状です。仮に設置するお金があっても、使用していくにあたっての電気代が捻出できないというのが現状です。何か方向を考えたいとは思うのですが、なかなか打開策がみつかりません。生徒総会のあとは、後期生徒会役員選挙での立会演説会でした。定数9名のところに10名が立候補して、書記を除いたポストは信任投票でした。どの生徒もしっかりと喋れていたと思います。
生徒総会の議事進行や報告、立会演説会の時の話など、芦間には人前でしっかり話すことができる生徒がたくさんいます。産社や総学の授業だけでなく、プレゼンの機会をいくつか作っていることが大きな理由だろうと思います。
555 勉強の季節 2010年09月29日(水)
学校説明会の季節で、今週の土日も、土曜日は大手前高校の会場で2学区(旧3学区)の高校の説明会が開催されます。日曜日は天満橋のOMMビルで進学塾の連盟主催の進学ミーティング(説明会)が行われます。どちらも個別説明のブースで参加しますので、芦間高校の話をお聞きになりたい方は、ぜひお越しください。いずれも午後からです。生徒は明日からテスト1週間前になります。ついこの間まで猛暑だと騒いでいたら、もう中間考査です。文化祭も終わり、生徒は「勉強の秋」に切り替えの時期ですが、うまく切り替わっているかどうかが、少し心配なところです。特に3年生はこの時期が、就職、AO入試、推薦入試に最も大事な時期なので、ぜひとも早く文化祭モードから勉強モードにチェンジしてください。
この不景気な時期に、本校の就職希望の生徒は比較的順調です。10数名の生徒が就職試験にチャレンジしていますが、かなり高い倍率の会社をクリアした生徒もあって喜んでいます。面接でしっかり答えることができたのだろうと思います。国立大学のAO入試にチャレンジした生徒も、かなり好感触だったようで、まず一次を突破してほしいものです。
就職や推薦(AO)入試で早く進路が決まった生徒は、安心してあとを遊んでしまいがちです。そのような生徒が増えると、周りの生徒が焦りだして、「早く決めたい症候群」が現れます。これは治療が難しい伝染病で、もっと高い目標設定をしていたのに、「早く進路が決まるなら、どこでもいい」という気分になってしまいます。高い目標をもっている人は周りに流されずにいてほしいものです。「まだ進路が決まらず、宙ぶらりんだ」と思わないことです。「宙ぶらりん」というのはそわそわして足が地についていない状態です。高い目標をもって勉強している人は、宙ぶらりんなのではなく、一歩ずつしっかり足を地につけて歩いているのですから、焦らず、自信をもって進んでください。
554 古い家を訪ねてみましょう 2010年09月28日(火)
今、日本には江戸時代から残っている民家で、重要文化財の指定を受けている民家が343戸あります。その重要文化財民家343戸のうち、大阪府にあるのは18戸です。そのうち服部緑地の日本民家集落博物館に宮崎県の椎葉と長野県の秋山郷から移築保存した民家が2戸あるので、もともと大阪府にあった民家は16戸ということになります。このほかに、明治以後に建てられた家で重要文化財に指定されている家屋が2戸あります。一つは堺筋道修町の角にある小西家です。ボンドで有名なコニシの本社として使われていた商家で、非常に重厚な造りの家です。空襲からも焼け残り、今でも堺筋に当時の姿をとどめています。もう1戸は、吹田にある西尾家住宅です。蔵などは一部江戸時代末期の建物もありますが、主屋、茶室などは明治中期の建物で、二棟続きの離れは大正時代の建物ですが大阪の淀屋橋や大江橋の修正設計をした武田五一の設計による建物です。このように今でも残っている近世以降の民家はいくつもあるのですが、実際に今も居住されている場合が多く、すべての民家の中を見学することはできません。民家集落博物館の民家の他には堺の山口家、吹田の西尾家(写真)、適塾として使われていた緒方洪庵の住居、富田林の杉山家、加美の奥田家などの見学が可能です。これらの古い家屋を見ると今の家とは違って、太い梁や大黒柱を使い、障子、欄間、床の間など隅々にまで細かく手の込んだいわゆる「いい仕事」をしている家ばかりです。一度行ってみてはいかがでしょう。吹田の西尾家を見学すると、ボランティアガイドの方が約1時間詳しく説明してくださいます。553 第1回オープンスクール開催 2010年09月25日(土)
第1回のオープンスクールを開催しました。700名を超える方がお越しいただきありがとうございました。体育館での全体会は、吹奏楽部のオープニング演奏に始まり、生徒会を中心に制服ファッションショー、生徒が作った学校説明のプレゼンテーション、全クラブの紹介、ダンス部のパフォーマンス、1年生へのインタビューなど盛りだくさんな内容で、たいへん楽しい会になったと思います。時間もほぼ予定通りで、うまく進みました。予定した人数より多くなったので、模擬授業やクラブ体験も少しずつ人数を増やして、5時前までたくさんの中学生が参加してくれました。保護者対象の説明会も、いつもは会議室で開催しますが、今日は人数が多く視聴覚室に場所を移して実施しました。PTA会長の大学受験をする生徒が多いが、受験生をつくる学校ではなく人をつくる学校であるというお話が印象に残りました。保護者の方のアンケートも読ませていただきましたが、おおむね好評であったようです。生徒が一生懸命関わってくれる学校であることがわかっていただけたと思います。総合選択制の学校が後期入試に変わるので、芦間を受検してくれる人の数がまだ読むことができません。今日の参加者数を見ると増加するだろうという予測は成り立ちますが、増加することで成績層が変化するかどうかなど、まだ不明なことが多い状態です。この欄でお知らせできる受検情報などはできるだけお知らせしていこうと思います。今日はどうもありがとうございました。少し暑かったかもしれませんが、猛暑ではなくホッとしています。
552 あす第1回オープンスクール 2010年09月24日(金)
明日は第1回のオープンスクールを開催します。12時45分から受け付けを開始します。全体の流れは13時30分から体育館で全体会、14時40分から校内見学スタンプラリー、15時10分〜16時模擬授業orクラブ体験(保護者の方は説明会)の予定です。来年2月の入試から普通科総合選択制の高校が後期入試になり、門真なみはや、枚方なぎさ、北かわち皐が丘、緑風冠の4校が後期入試になったので、芦間の受検者がどうなるのかちょっと読み切れないところがあります。オープンスクールの参加希望者は昨年より多くて、昨日の時点で中学生が550人、保護者の方が100人になっていて、ひょっとしたら全部で700人を超えるかもしれません。受け付けや全体会は生徒が中心になって運営してくれます。楽しいオープンスクールにしたいと思います。体育館や視聴覚室(保護者説明会)にはエアコンがないので、暑かったらどうしようかと考えていたのですが、幸い昨日朝の大雨の後、急に涼しくなったので、窓を開けると快適に説明会ができそうです。一般入試だけでなく、共生推進教室の入試についても、保護者の方のご希望が多いので説明しようと思います。昨日も鶴見区の説明会の会場にいましたが、各校のパンフレットが置いてある机の前にたくさんの方が並んで学校のパンフレットを集めておられます。昨日なら約50校、順番に全部をもって帰られる方がたくさんありました。いつも思うのは全部の学校のパンフを集めて情報過多にならないかということです。情報はたくさんあってもいいのですが、それの整理が大きな問題です。これだけ高等学校がたくさんの情報を流し始めた今日、その情報をどのように取捨選択するかが難しい時代になっています。また、インターネットで各校のホームページを見ていただくのはありがたいことなのですが、誰でも書き込める百科事典(たとえばWikipedia)から情報を得る方が多いように思います。この百科事典は書き込みの責任者名がはっきりしないので必ずしも正しい情報かどうかは分かりません。気をつけてほしいと思います。(写真は昨年のオープンスクールのクラブ紹介です)
551 今日は鶴見区の学校説明会でした 2010年09月23日(木)
今日は鶴見区の学校説明会でした。朝の10時30分から続々と芦間のブースに来ていただいて、午後3時過ぎまで全部で約60組の方に説明をさせていただきました。混み合っているときは、芦間のブースだけでなく、近くの空いている椅子も使って、説明に来ている教員全員が説明している時間帯もありました。朝は大雨だったので、出足は悪かったようでしたが、昨日までとは違ってとても涼しかったので、お昼前後にたくさん来られたようです。小ホールでのプレゼンはいつものとおり私が約15分間しました。昨年からできるだけパワーポイントを使わないようにしています。パワーポイントを使っての説明は、このホームページの下の方「特集コンテンツ バーチャル学校説明会」のところにあるので見てください。ホールでのプレゼンで必ず説明するのは、「芦間高校はどこにあるのですか?」「総合学科って何ですか?」という問いに対する答えです。「どこにある?」について、今日の説明では地下鉄守口から桜並木の緑道を5分、京阪守口市から10分というだけでなく、淀川から約5分という説明もしました。
芦間の「芦」は大阪府の花で、淀川の岸に生える芦によって淀川の水質が浄化され、たくさんの魚や昆虫などの生物を育ててきました。気候の良い日、学校からすぐの淀川河川敷へ行くと気持ちが晴れ晴れして、ちょっとした悩みは忘れてしまうほど広い気持ちになれます。暑い夏は緑道公園の木陰が、気持ちの良い秋は淀川の広々した河川敷が近くにある環境のいい学校です。
550 あすは鶴見区の学校説明会 2010年09月22日(水)
このところ少し忙しくて、あまり更新ができません。明日は朝から鶴見区主催の学校説明会が鶴見区民センター(地下鉄横堤駅前)で開催されます。10時30分〜16時、公私立合わせて50校が参加する大規模な説明会です。芦間高校は大ホールのブースでの個別説明と小ホールでのプレゼンテーション(13:30〜45)に参加します。興味のある方はぜひともお越しくだい。昨年度から始まった説明会ですが、昨年もかなりたくさんの方が芦間のブースに来ていただきました。芦間はここ数年、鶴見区内の中学校をはじめ、旭区、都島区、城東区などの大阪東部からの入学者が増えてきています。今年もたくさん来ていただけるのではないかと予想しています。今週は土曜日にも本校でオープンスクールを開催します(13時30分〜16時)。そのほかにも10月2日(土)は大手前高校を会場にして旧3学区の説明会が開催されますが、芦間高校は総合学科で学区がありませんのでこちらにも説明会場を設けます。10月9日(土)は枚方高校で旧4学区の説明会です。こちらにもブースで参加します。そのほかにも10月11日(祝)の五ツ木書房主催の説明会(天満橋OMMビル) には、今宮高校、堺東高校、柴島高校、芦間高校の4校合同で総合学科ブースを設けますので、こちらにもお越しください。
高校の情報をいくつか集めて、受検したい、進学したい学校を選んでほしいと思います。あまりたくさん集め過ぎても迷うだけで、効果はないと思います。まず最初に、順番にプレゼンテーションを聴いてみて、ここは面白そうという学校をいくつかピックアップするのが効果的かも知れません。
549 面接の季節です 2010年09月17日(金)
人とコミュニケーションをとるというのは大変むずかしいことです。自分の思うことをうまく伝えられたらいいのですが、ことば足らずになったり、逆にしゃべり過ぎたり、うまく伝えられずにもどかしい思いをすることがよくあります。就職の面接やAO入試や推薦入試の面接など、秋は面接の季節です。面接で大事なことは、話の筋道がしっかり確立していることだと思います。思いついたことをばらばらに話すと、熱い思いはわかるけど、話の内容が理解できないということになってしまいます。流暢にしゃべることより、何を話したいのか話の流れを考えてしゃべってほしいのです。文章はすべてがあとに残りますが、書いた後に手を入れて推敲することができます。しかし話すことはあとには残らないかわりに、推敲ができません。だから書くことよりむずかしいと思います。少し詰まりながらでもいいから、訥々とした話し方でもいいから、何を話したいのかを相手にわかってもらえているかを、常に相手の目を見ながら話すことが大事だと思います。
このごろの高校生はメールやブログ、ツィッターなど書くことには慣れているのですが、話すことには慣れていません。友達どうしの会話は筋道をあまり考えずにはなしても何とかなるので、あまり面接の役には立ちません。電話での会話は相手の顔を見て話さないので、これも面接にはあまり役立ちません。頭の中で、自分の考えをしっかりと論理を構築しながら話すというのは難しいことですが、話したいことを簡単なメモや流れ図にしておくと、頭の整理の手助けになっていいだろうと思います。
548 今日から就職試験 2010年09月16日(木)
本校で就職希望者はそれほど多くなく、多い年で20人ほど、少ない年は2〜3人です。今日から就職試験が始まりました。今年は本校から14人がチャレンジします。目標とする会社にぜひとも合格してほしいものです。就職の面接練習を見学すると、それぞれの生徒の就職に対する意気込みがわかります。@「この人は本当に働きたいと考えている」A「この人は進学と就職の間にかなり迷いがある」B「この人は進学がしんどいから就職でもしようと考えている」という生徒の気持ちがよく見えてきます。面接をされる企業の方はそれぞれ面接のプロですから、生徒の気持ちはすぐに見抜くでしょう。Bのように考えている人は、服装や言葉遣いや態度などその場だけつくろっても、心の中は見えてきます。
今は進学より就職の方が難しい時代です。明確な意思をもって、なぜ働くのか、なぜこの会社を選んだのか、勤めて何がしたいのかというようなことをはっきり話さないと、おそらく合格できません。大学への進学率が2009年には50%を超えました。通信制の大学や専修学校も加えると75%を超えます。今の時代は高卒で就職する人がむしろ少数派になっています。大学は進学してから何をしたいのかを考えたり、何もしないでふらふらしていることも可能ですが、就職はそうはいきません。大学というモラトリアムの期間をあえてつくらずに、すぐに社会へ漕ぎだしていくことは考えようによっては非常に勇気のいることです。
「決まりました」とたくさんの生徒が報告してほしいと思います。
547 今年は堺を案内します 2010年09月15日(水)
PTAの方も、後援会の方も文化祭が終わってほっと一息というところです。しかし、2学期には各委員会で様々な行事が予定されています。今年も教養推進委員会主催の「大阪を歩く」行事で案内することになりましたが、今年は「堺」の町を案内しようと思っています。10月30日(土)に予定しています。北河内や大阪市内の北部に住んでおられる方が多いので、堺の町はあまりお馴染みのない町だろうと思います。堺の町は空襲で多くの部分が焼け野原になってしまいました。有名な与謝野晶子の生家も案内のプレートだけが残っています。千利休の屋敷跡も井戸が残るだけです。しかし、空襲から免れ、昔の面影をよく残しているところもあります。重要文化財の山口家住宅もその一つで、修復が終わって一般公開されるようになって、内部が見学できます。伝統産業である線香や包丁を作っておられるお宅や鉄砲鍛冶屋敷の見学もできます(外観のみ)。空襲にあわなかったところは、むかしからの街路もそのまま残っているので、与謝野晶子が生きた明治のころの堺の町を思い起こすこともできます。市街地南部の寺町も空襲にはあいませんでした。南宗寺には徳川家康の墓もあります。
しかし、堺はなんといっても和菓子とチンチン電車でしょう。当日「くるみ餅」はたぶん並ばなくては食べられないと思うので、お土産を予約しておこうかと思っています。けし餅や大寺餅も魅力的なので、どこかに立ち寄る予定にしています。七道駅か高須神社駅を起点に、全コースを歩かないで、チンチン電車にも乗りながら南下していく予定です。このような大阪を歩く催しを、一般の方対象にもしたいと思うのですが、問題は時間です。(写真は大浜燈台です)
546 これから学校説明会の季節 2010年09月14日(火)
文化祭が無事終了して、これからは中学生に対してのオープンスクールや説明会の時期になりました。9月から10月にかけては、本校主催のオープンスクール以外にも、学校外の団体の主催による説明会が目白押しです。どの説明会にもたくさんの中学生やその保護者の方が来られます。全体説明でも、個別ブースでもとても熱心に話を聴いていただけます。中学生が進学先として私学ではなく公立高校を選ぶ大きな理由は何でしょうか。おそらく最も大きな理由は「学費」の問題だろうと思います。しかし、一方で私学を併願で受検している人も90%を超えると思うので、公立がだめなら私学という選択をした人がかなりの数に上ります。では学費以外に公立の魅力は何でしょうか?私はその中に「教員の質の高さ」を是非加えてほしいと思います。私はこれまでに5校の府立高校で教員を経験してきましたが、どの学校でも「授業」「生徒指導」「進学指導」などの分野でこの人の力はすばらしいという先生に必ず出会いました。しかもそれは少数の先生ではありませんでした。ある学校ではそれぞれ得意分野は違っていても、全体の70%以上の先生を「良い先生だ」と感じた学校もありました。府立高校の財産は先生の質だと思っています。しかも、府立高校は転勤という形で先生が入れ替わります。この入れ替わることが重要で、新しい学校へ転勤して、新しいことにチャレンジする先生が増えることで、学校が変わるのです。
芦間の先生の質は大阪でも上位だと思います。授業についてはかなり質の高い授業が芦間高校で行われていると思っています。芦間の先生の質の高さをアピールする良い方法がないものかと思案しています。
545 芦間文化祭!! 2010年09月11日(土)
昨日より暑い日で、体育館の中も廊下も熱気でかなり気温が上がりましたが、幸い熱中症などもなく、無事終了しました。今日は3年生の舞台を全部見たかったので、ほとんど一日体育館に座っていました。体育館内は暑かったですが、昨年に比べて少しましだったような気がします。PTAの方がが2階で運営しておられる「休憩室」にも体育館からWEBカメラで舞台を実況することもできました。画像はあまりよくありませんが、しっかり音声も聞きとることができました。今年の舞台はどのクラスも完成度が高かったように思います。オリジナルの脚本をつくったクラスもあり、発声をしっかり練習していた甲斐があって、どの劇(ミュージカル)も声がよく聞こえました。特に、3年4組の「ユタと不思議な仲間たち」の舞台の完成度が最も高かったように思います。
後援会バザーでは恒例の「梅干し」は朝の早いうちに売り切れたそうで、梅干しを目指して買いに来られる方もあるのでそうです。私は昨日買っておいてよかった。PTAの方、後援会の方、お忙しいところたくさんお集まりいただきありがとうございました。
正門の受け付けも、当番の先生方、生徒たちでしっかり管理してくれました。今日は日陰でも暑くて大変だったと思います。
ほとんどの催しを見ることができたと思うのですが、見ることができなかった催しもありました。行けなかったところはすみません。
今年の文化祭は全般的に完成度の高い企画が多かったように思います。舞台部門は、いつもの年なら賞をとれるようなものも、選外になるなどかなり全体として高レベルだったと思います。舞台以外の企画もちょっと視点を変えた企画や、ECOに正面から取り組んだ企画などなかなか完成度の高い企画がみられました。
最後のダンス部の舞台は、約800席の椅子がほぼ満杯になり、立ち見も出るなど暑い、熱いうちに幕を閉じました。
楽しい、よい文化祭でした。お疲れさま!!
544 文化祭1日目 2010年09月10日(金)
今日から文化祭です。金曜日の開催なので、いつもの年より人が少なく、見て回るのには楽でした。明日の土曜日は、一般公開なのでいつものように人であふれかえるだろうと思います。教室での催しを一通り見て回ることができました。残念ながら、見ることができなかったものもありますが、身体はひとつなので勘弁してください。なかなか面白い企画がありました。「不思議の国のアリス」のスタンプラリー、30分間でアリスやトランプやウサギなどに変装して校内に散らばっている生徒を見つけてスタンプを押してもらうという企画は、催し物を見てまわりながら参加できるという発想がなかなか斬新でした。結局5つしかスタンプが集まらなかったのですが、景品をもらうことができました。景品も手作りなのがよかったです。それと「ストンプ」。教室に舞台をつくって、バケツやデッキブラシなどをリズム楽器にして演奏するという企画で、これもなかなか良く練習していて楽しい企画でした。明日は今日まだいけなかった、茶道部、園芸部と3年生の体育館の舞台で一日が終わりそうです。暑さを心配していましたが、乾燥していて、風もあったので体育館や視聴覚室の中もそれほど暑くなく、見やすくてよかったと思います。明日もこのくらいの気温(もう少し涼しい方がいいけれど)であればいいのにと思います。PTA、後援会のバザーはいつもどおり盛況でした。明日もバザー会場では手作りの梅干し(100円)と芦間タオル(500円)の販売をしていますので、お越しください。
543 「私の好きな万葉集」新聞掲載!パソコン部全国3位 2010年09月09日(木)
毎日新聞社が主催し、奈良県が後援する「私の好きな万葉集」のエッセイコンテストで、本校の3年生が佳作に入選したことは、先日のこの欄でもお知らせしました。毎日新聞大阪本社学芸部長の方が表彰に来られたことも書きましたが、その時のインタビュー記事が今日の毎日新聞朝刊に載っています(9月9日付22面大阪版)。「恋の歌を十代の気持ちでつづる」という見出しで、当日のインタビューの様子が記事になっています。もちろん優秀賞の女性についての記事が大きいのですが、本校の生徒の記事も顔写真付きでカラーで掲載されました。 →毎日.jpへリンク大阪府立高校の生徒の記事はよく新聞に取り上げられます。最近でも泉大津高校の地歴部の取り組みが読売新聞で紹介されました。高校生の時の取り組みが新聞に掲載されたりすると、生徒にとっても励みになります。大変うれしいことです。彼女も「古文は苦手で賞をもらえるなんて考えてもいなかった」と謙遜して答えていましたが、今回の経験が将来何かの形で生きてくるのだろうと思います。
芦間の生徒は暑さにめげず、様々な取り組みにチャレンジしてくれています。パソコン部が第24回全国パソコン技能競技大会で日本語ワープロ競技部門で団体3位に輝きました。全国3位ですから、たいしたものです。もう何年も続けて全国レベルで優秀な成績を残しています。また、全然ジャンルの違う民家の甲子園全国大会でも激励賞をもらいました。これも昨年に続いてのものです。3年生がみんなで作った宮古島壁画が、宮古島トライアスロンで応援部門の大賞(ワイドー賞)をもらいました。
知識を身につけるだけでなく、様々な学びがあって、自分で様々な学びのかたちを見つけて、チャレンジしてみるというのが総合学科のいいところなのだろうと思います。「私の好きな万葉集」にしても「民家の甲子園」にしても出場や応募のきっかけを与えたのは教員でしたが、生徒はそれを楽しんでチャレンジして賞をもらった。というのが芦間の生徒のいいところです。「楽しんで」というのが大事なことなのです。本当は学ぶことはつらい「行」なのではなく「楽しい」ことのはずなのですから。学ぶことが楽しいというのは、大人になって仕事を始めてからわかる人がたくさんいます。それが高校生の時期にわかれば、どんなにすばらしいかと思うのですが・・・・・。
542 いよいよ文化祭 2010年09月08日(水)
文化祭のプログラムができました。今年はいつもの年と違って、金曜・土曜の文化祭ですので、ちょっとお客さんが少なくなるかもしれません。いつも一番力の入る3年生の各クラスの舞台公演はすべて土曜日になりました。土曜日の体育館舞台は9時スタートで、3−1(人間になりたかった猫)、3−2(オズの魔法使い)、3−5(マンマ・ミーア)、3−6(五番目の願い事)、3−3(ハイスクール・ミュージカル)、3−4(ユタと不思議ななかまたち)の順に昼休憩をはさまずに、ぶっ通しでの公演になります。昼休みをはさんで午後からは吹奏楽部とダンス部です。土曜日が3年生一挙公演なので、金曜日の体育館舞台は少し余裕があります。和太鼓演奏、2−1、2−4の舞台、午後からはハモネプです。キャッチフレーズは「A Shimanaka JAPAN〜ゆかいな芦間っ子が繰り広げるファンタジー〜」です。パンフレットの裏面の写真はサッカーワールドカップの日本チームの写真の顔の部分が文化祭実行委員の顔に付け替えられていて、岡田監督の顔のところは私の顔になっています。キャッチフレーズが「アシマナカ ジャパン」だからだそうです。準備やリハーサルが着々と進んでいます。台風が通過して今日は少し涼しいのですが、明日からはまた暑くなるようです。来週からは涼しくなるということなので、少し前倒しして金・土も涼しくしてほしいのですが。誰に頼めばいいのでしょう。
541 早く涼しくなってくれ! 2010年09月07日(火)
文化祭まであと3日になりました。今週は少しは涼しくなるだろうと期待していたのですが、全然涼しくならず、文化祭の野外ステージや体育館舞台では熱中症が出ないか心配しています。台風が来ているので、台風一過涼しくなってほしいのですが、週間予報を見ると、台風後も36℃の予報になっています。くそ暑い太平洋高気圧を追いやってくれる偏西風が今年は北へ寄りすぎていて、なかなか南へ下がってきません。偏西風の蛇行図を見ると、本州の上空には卓越する偏西風がなく、大きな流れは北海道の上空にあります。しかも日本海側を通過する台風があるので、この台風に向かって南からの湿った暑い空気が入り込んで、9月なのに40度近い気温になっているのです。府立高校はエアコンの入っている教室が多いので暑さをしのげますが、小中学校では自治体によってエアコンのあるところとないところがあって、エアコンのない学校はこの暑さにどう対処しているのだろうかとs心配になります。エアコンのある生活があたりまえになっているのに、なぜ学校はこれほどエアコンの設置が遅れているのでしょう。大阪は日本一暑い都市だといっても過言ではないのですから、もっと早くからエアコンの設置をしておくべきだったのだろうと思います。府立高校も体育館や特別教室などエアコンのない教室へのエアコン設置が早く進んでほしいのですが・・・・・・。
540 高校生クイズ選手権をみて 2010年09月06日(月)
土曜日の晩、高校生クイズを見ていました。準々決勝までに残っているのはいわゆる超進学校ばかりで、とんでもない難しい問題を、信じられないくらいの早業のボタン押しで、次々と正解していくという状態でした。このエリート高校生の解答に対して、脳科学者や東大や京大出身タレントが「すごい」というコメントをしていました。ここへ出場している高校生は「自分は賢いのだ」という矜持を持っています。どの高校生も自分の「賢さ」を証明したいというパワーで満ち溢れています。勝つことでその「賢さ」を証明できると信じています。確かに彼らは「賢い」です。知識の量ではおそらく日本の中でもトップクラスだと思います。漢文を白文で読む問題や、ヒエログリフを解読する問題、地球に隕石が衝突したときに発生する津波の高さをシミュレーションする問題など、知識だけでは解けない問題もあって、論理的思考力においてもトップクラスのエリートだろうと思います。
しかし私は、この番組を見るといつも何か「違和感」を感じるのです。「賢い」ということが勝ち負けや、勝ち抜きのような「測定できる」形でしか表れないからです。もちろんテレビ番組ですから、たくさんの視聴者に興味を引くように作ってあるのでしょう。しかし、ここに出ている高校生にそれがわかっているのだろうか、「賢い」ということはこのクイズのような形で本当は測ることはできないのだということを分かっているのだろうか、と感じるのです。この番組で見ることのできる一面的な「賢さ」は、実はゲンコツがすっぽり口に入るとか、手を使わないでズボンをはけるとかという「特技」というか「一芸」と実はそれほど変わらないのだということに、いつ気がつくのだろうかと考えてしまうのです。雑学王芸人が出てきて、雑学の知識を競う番組では、彼らタレントは雑学を一つの芸だとわかって出演しています。そこが高校生クイズと違うところで、安心してみていられるのです。ところが高校生は真剣すぎて、もはや「芸」ではなくなっているのをみると怖くなってしまいます。彼ら高校生はおそらく東大や京大へ進学するでしょう。そこで「賢さ」とは知識や論理的思考力だけでなく人間性なども含んだ知性の総合力なのだということに気が付いてくれるだろうか?知識量で他を抜きんでているということに奢らないだろうか?などと老婆心ながら考えてしまいます。
高校生クイズを見て素直に「賢い」と思うのがいいのかもしれませんが、私はたぶんへそ曲がりなのでしょう。
539 わたしの好きな万葉集表彰式 2010年09月03日(金)
前にこの欄で紹介した、奈良・平城遷都1300年記念「わたしの好きな万葉集」(毎日新聞社主催、奈良県後援、象印マホービン、奈良県立万葉文化館協力)で、本校の3年生が佳作に入選しました。その入賞楯ができて、今日の昼休みに毎日新聞社から楯と記念品を届けに、学芸部長の方が直々に来られました。このコンクールには623作品の応募があったそうですが、その中から最優秀賞1点、優秀賞3点、佳作5点が選ばれました。昼休みに校長室で、入賞楯と記念品の伝達式と簡単な取材がありました。取材の記事は来週の毎日新聞に載るそうです。
600点を超える応募作品の中の多くは70代、80代の高齢の方で、若い頃に学校で勉強した万葉集に再び興味をもって、自分の人生と重ね合わせながら書かれたものが多かったそうです。高校生の応募は本校と栃木県の高校の2校からが多かったそうですが、それぞれの学校から入賞作品が生まれたようです。いまの高校の古典の授業では、あまり万葉集を教材とすることはないようで、生徒も万葉集に親しむ機会が少ないので、「小論文」の授業で万葉集を取り上げ、図書館やインターネットから歌を見つけて、それに対しての感想を書くというようにしました。原文のまま読んでも意味がわからないので、現代語訳のついた本などで意味を調べながら、文章を作ったそうです。本校の生徒の入選作品に坂上郎女の「夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋ぞ 苦しきものを」という句についての感想がありますが、生徒によると「恋する気持ちは、いまでも、千年以上前でも同じなのだ」という古代の人に対する親近感がわいてきたそうです。
この受賞を機会に、古代史、和歌、奈良などに興味を持ってくれたらいいなと思います。
538 文化祭準備たけなわ 2010年09月02日(木)
昨日から6時間授業が始まって、生徒はかなり疲れています。エアコンが入るので、暑い中で授業を受けなければいけないというのではありませんが、大阪全体が暑いので、廊下もグランドも体育館も食堂も、巨大な分厚い布団のようなものが上から覆いかぶさっているようで、疲れがたまります。1学年全体が入ることのできる部屋が体育館と食堂しかなく、どちらにもエアコンがないので学年行事の企画は大変です。今日の1年生の進路講演会も食堂で行われましたが、かなり暑かったようです。講師の立命館大学入試広報の方と少しお話をしましたが、暑いのは慣れていますから大丈夫ということでした。暑い中お話していただいて、ありがとうございました。授業が終わると生徒は暑さにもめげず、文化祭の準備です。エアコンがない部屋で授業をすると「暑い、暑い」と怒りますが、文化祭の準備はエアコンの効かない廊下で頑張っています。楽しいことをすると、暑さも気にならないのでしょう。
文化祭は来週の金曜、土曜(10日、11日)の2日間で実施しますが、今よりは涼しくなっていることを期待しています。今年のテーマは「A.Shimanaka JAPAN〜ゆかいな芦間っ子たちが繰り広げるファンタジー〜」です。「Shimanaka」と私の名前が入っているので、先日のワールドカップの日本チームの写真の顔だけ文化祭実行委員に変えたポスターができるそうです。岡田監督のところに私の顔が入るのだそうで、昼休みに写真を撮影してくれました。
537 ニコダマを知ってますか? 2010年09月01日(水)
9月になっても暑い日が続いています。テレビのニュースでも「暑い、暑い」を繰り返しています。就職の面接練習で、「最近気になったニュースはありますか」という問いに、「このごろの暑さについてのニュース」をあげた生徒がありました。ところでこの暑い季節は「お化け」「妖怪」の類が暑さを和らげてくれます。日本のお化けはたいへん種類が多くて、幽霊だけでなく、妖怪、キツネやタヌキなどの動物、一本足の傘や口裂け提灯などの道具類など多種多様なものがあります。道具は百年たつと妖怪に化けるのだそうです。しかもその化けた図が残っていることが日本の特徴なのだそうです。いま朝のテレビドラマで再び話題になっている水木しげるワールドの妖怪も人の形をしたものから、壁や布まで様々です。むかしの人はあらゆるものに精霊が宿り神が宿ると考えました。いまでも、樹齢何百年という大樹や大きな岩に注連縄がかけてあることがよくあります。現代に住む私たちでも、大きな木や大きな岩などの近くによると、何か大きな「気」をもらう気がします。
ヨーロッパでは人間がつくった人工物に魂が宿るとは考えないようですが、日本では人工物にも魂があると考えます。だから「一反木綿」や「塗り壁」などの妖怪が生まれるのですし、たとえば「この掃除機もう吸う力が弱いから捨てよか」と言葉にすると、急に掃除機がよく吸引しだしたということがあるでしょう。「この掃除機捨てられるのがいややから、頑張ってる」と思うことがあると思います。知らず知らずのうちに、人工物にも魂を感じているのだと思います。というような話を「語り合うにっぽんの知恵 高田公理 創元社 2010」で読みました。
読みながら思い出したのですが、「ニコダマ」という面白いおもちゃ(写真)があります。大きな眼が二つあるだけのものなのですが、電池を入れると二つがシンクロして瞬きをします。まゆ毛やまつ毛や涙などのアタッチメントもあります。このニコダマを椅子や冷蔵庫やドアやあらゆるものに吸盤などでくっつけると、それぞれの道具がかわいいキャラクターになるというものです。これがついている道具は、少々こわれても、涙を流されたりしたら捨てられそうにありません。使い捨ての時代に、物を大切にする面白い道具かもしれません。やっぱり、人工物にも魂を感じてしまうのです。