536  文化祭準備進行中  2010年08月31日(火)
 思い切り暑い日が続いていますが、もう8月も終わりになりました。むかしは9月1日が始業式で2学期開始だったのですが、土曜日が休みになって授業時間が足りないため、ほとんどの高校で8月中に授業が始まっています。本校も先週の月曜から授業が始まっているので、9月といっても「あーもう夏休みは終わりなのだ」というような感慨はありません。それにしても暑い日が続いていて、今週も猛暑日が続くようですが、文化祭の準備は着々と進んでいます。いつもなら9月最初の土日が文化祭だったのですが、今年は9月10,11日の金・土曜日に変更しました。これだけ暑い日が続くと、体育館での催し物は暑さとの戦いになりますし、熱中症にも気を配らねばなりませんが、1週間遅くなったことで、少しは涼しくなってくれないかと思っています。本校の文化祭では特に3年生が体育館での舞台に力いっぱい取り組みます。体育館は大型の扇風機を何台も回し続け、舞台での出し物が終わると必ず窓を開けて換気をして、外の空気を入れますが、この暑さでは扇風機や少しの換気ぐらいではどうしようもありません。急にストンと秋が来てくれないかと願うばかりです。
 昨日は体育館の舞台のまえに、せり出しの舞台を設置しました。鉄骨とワイヤーで工事現場の足場のようなものを組んで、その上に板を置いて、約1.5mぐらい舞台を前に出します。みんな頑張って舞台をつくっていました。あとはできるだけ快適に、文化祭が進行できることを望むばかりです。小笠原高気圧さんにはもうそろそろお帰りいただきたく願っております。


535  上本町YUFURAが開店  2010年08月27日(金)
 上本町「YUFURA」が昨日開店しました。毎日の通勤で上本町を通るので、早速写真を撮ってきました。地下1階から4階までが専門店街、5階が飲食フロア、6階から8階に新歌舞伎座が難波から移転してきました。そこから上、13階まではオフィスビルになっています。ゆらりふらりと何度でも来てみたい場所という意味で「YUFURA」と名付けられたそうですが、向かいの「ハイハイタウン」と言い「YUFURA」といい、不思議な名前のモールが上本町には多いようです。
 私は子どもの頃から八尾に住んでいたので、上本町(上六)といえば大阪への玄関口でした。親に上六の百貨店へ連れて行ってもらえる時には、一張羅の服を着て出かけました。高校生になると上六は毎日の通学圏でしたが、まだむかしの6階建ての「近鉄百貨店」がありました。学校の帰りに近鉄百貨店の1階で友だちと安いお好み焼きを食べて帰ったものです。交差点から見える百貨店の屋上には「近鉄」と書いた大きなネオンがありましたが、「鉄」の字が金へんに「矢」になっており、あれは金へんに「失」と書くと「金を失う」になるのでわざと「矢」にしてあるのだと教えられました。今ハイハイタウンになっている場所は、戦後の闇市がそのまま残っている、小さい店が雑然と並んだ細い路地のような場所で、ここも友だちとよく行きました。コーヒーも食べ物もとても安かったところでした。大阪万博のあとの1973年に今の12階の百貨店が完成し、さらにその東側、南側に1985年都ホテルと近鉄劇場ができました。闇市の場所も全国で初めての住民主導型の再開発が行われ、1979年ハイハイタウンができて、街はきれいになりました。そして近鉄劇場、近鉄会館のあとにYUFURAができ、街はさらにきれいになりましたが、昔の雑然とした上六を知っている私にとっては少しさみしい気もします。
 近鉄沿線の人間にとっては上六は昔から繁華街ですが、阪神間や北摂の人にとってはここに百貨店があることすら知らないという街です。阪神と近鉄がつながって、新歌舞伎座ができて、北の方の人にも上本町をアピールする材料ができたといえます。
 上本町は織田作の「木の都」にもあるように、大阪では数少ない緑の多い街なのですが、それもあまり知られていません。この機会に私のホームグラウンドの一つである上六を少しアピールしたいと思います。


534  合同説明会の案内  2010年08月26日(木)
 昨日の最後にも書きましたが、第2学区の府立高校の合同説明会を開催します。10月2日(土)は旧第3学区(大阪市内)の高校が中心で、大手前高校で開催します。10月9日(土)は旧4学区(京阪沿線・学研都市線沿線)の高校が中心で、枚方高校で開催します。
大手前高校は大阪府庁の北隣、大阪城の向かいにあります。先日は来年公開される「プリンセス・トヨトミ」という映画(原作は万城目学のめっちゃ面白い小説)の撮影で、府庁や大手前高校の前の道路が封鎖され、たくさんのエキストラの人が集まって夜通し映画の撮影が行われました。主演の堤真一、綾瀬はるかさんも参加していました。
枚方高校は京阪枚方市駅から南へ800mほど行ったところ天の川のほとりにあります。天の川とはなかなか良い名前の川ですが、この川の上流、交野市倉治には機物神社(はたものじんじゃ)という織姫様を祀った神社もあります。七夕にゆかりの深い土地なのです。渡来人の人が住んだ地名です。北河内には太秦などの渡来人にゆかりの深い地名が残っています。
ちょっと話がそれましたが、いずれの説明会も時間は13:00〜16:00です。芦間高校は総合学科で学区に関係なく受検できますので、どちらの説明会にも説明ブースを設置する予定にしています。興味のある人はぜひお越しください。説明会のパンフレットができましたので、中学校へ配布します。パンフレットの芦間高校のオープンスクールの時間がまちがっているので、正誤表がついていると思います。正誤表の方を確認して、時間をまちがわないようにしてください。
これから高校は学校説明会の季節です。来年度の入試から、普通科総合選択制の高校が後期入試になるので、芦間高校へどれだけの人が受検に来られるかよくわかりません。説明会に来られた生徒や保護者の方と話をしながら、どれくらいの方が受検に来られるのか考えたいと思っています。


532  中学校の先生対象説明会  2010年08月25日(水)
今日は中学校の先生方に対する説明会を開催しました。3時間目に授業見学、4時間目に説明会という流れで進みましたが、少し説明会が延びたので昼食が遅くなって申し訳ありませんでした。26校28名の先生が参加していただきました。芦間高校の概要、進路指導、入試について、入試の小論文について、共生推進教室について、個別相談の順に説明させていただきました。
芦間は総合学科ですが、ほとんどの生徒が進学を目指しており、総合学科的な様々な学びを経験し自分の興味関心に応じたものをつかみ取っていくというスタイルといわゆる普通科的な進学指導スタイルとが融合しています。先日大学の先生に「高校で様々な学びを経験した生徒を大学は求めており、そのような生徒が大学で伸びる」という話を伺いましたが、たくさんの学びを経験しながら受験勉強もしっかりしてきたという生徒を育てたいと思っています。概要、進路、小論文、共生推進のどの担当者も、そのような視点から説明をしたのではないかと思います。わかっていただけたでしょうか。
質問の多かったのは共生推進教室についてでした。今年入学した3人の生徒の様子やカリキュラムなどについて説明をしました。共生推進教室の生徒は形式的には「芦間高校」で学びながら「たまがわ高等支援籍」であるのですが、私たちは彼ら3人も芦間の生徒であるという認識でいます。芦間高校で楽しい高校生活を送ってくれればいいということを担当者が話してくれました。
説明会は2学期になって数多く開催されます。本校のオープンスクール(9月25日、11月13日、12月12日)、の他にも、学区単位の説明会(旧3学区10月2日大手前高校、旧4学区10月9日枚方高校)、鶴見区中学校長会主催(9月23日鶴見区民ホール)、五ツ木書房主催説明会(10月11日天満橋OMMビル2F)など、本校はほとんどの説明会に参加しますので、説明を個人的に聞きたい人は足を運んでください。


531  全校集会と人権研修  2010年08月23日(月)
 今日はSHRや大掃除の後、守口市民会館に集合して、始業式にかわる全校集会を行いました。体育館での式とは勝手が違って、何かやたらに格調の高い式のように感じました。使用料はかかりますが、この暑い中、体育館で式をしたら熱中症の生徒が出るのではないかと考えると、これも一つの方法です。もちろん、全校集会だけでなく、その後、生徒・教員の人権研修をそのまま実施しました。
 人権研修は、日本で最初の知的障がい者のための学校、滝乃川学園をつくった石井亮一と筆子の生涯を描いた映画「筆子、その愛〜天使のピアノ〜」の鑑賞と、その映画を製作・監督した山田火砂子さんの講演を聞きました。山田監督はもうかなり高齢ですが、いまでも精力的に映画を製作しておられます。今日の本校の講演の後もすぐに北海道の網走に行かれるということです。「筆子、その愛」を製作した時のエピソードや共に生きる意味について話していただきました。山田監督自身も知的障がいの娘さんがおられるのですが、娘にたくさんのことを教えてもらったとおっしゃっています。映画にも子役としてたくさんの障がい者が出演していますが、監督が演出しなくても彼らが自由に演技していることが楽しかったとおっしゃっていました。
滝乃川学園は現在も国立市谷保にある障がい者福祉施設ですが、その起源は1891年の濃尾地震の際に孤児となり、人身売買されようとした少女16名を石井亮一が引き取り保護したことに始まります。その中に数名の知的障がい児がいたことから、彼女たちの教育について石井がアメリカで学び、帰国後滝乃川学園を開設しました。石井筆子も病死した前夫との間に知的障がいを持つ娘が二人あり、石井に託したことからこの学園を支援するようになり、石井亮一と再婚、亮一の死後も財政的に苦しい学園を運営し続けてきた人です。明治の初めにこんなすごい女性がいたのだ、ということをたくさんの人に知らせたい。というのがこの映画を製作した動機のひとつなのだと山田監督は言われました。津田梅子と同じ時期に海外に留学し、帰国後は健常者の学校をつくった津田梅子は有名になったのに、障がい者の学校をつくった石井筆子が知られていないことが悔しい。その意見に賛同してくれた常盤貴子さんとこの映画を撮ったのだとおっしゃっていました。やたらに感動巨編にしない、障がいのある人を素直にまっすぐ見る眼差しのある映画です。


530  先輩に聞く  2010年08月20日(金)
 1年生は卒業した先輩にアポイントを取って、いろいろなお話を伺う「先輩に聞く」をしています。後輩に、進路のこと、学校のこと話してやってもいいよという先輩がたくさん登録してくれて、学校で1年生に話をしてくれています。ありがたいことだと思います。1年生は2学期になると、先輩にアポイントを取った経験を生かして、さまざまな職業についておられる方にインタビューをするジョブクエストを始めます。実際にお話を伺うのは12月の期末テストが終わってからになりますが、それまでにマナーのことなども含めて、知っておかねばならないことがいくつもあります。「産業社会と人間」の授業を使って学習することになります。
 人にお話を伺うことは簡単なことではありません。インタビューというのは生き物ですから、型にはまったインタビューというのはあり得ません。自分が質問したい項目だけを羅列して順番に聞いていくというのはインタビューではありません。それは尋問です。タレントに芸能記者が矢継ぎ早に投げかける質問は、インタビューではなく尋問です。インタビューとは自分の質問に対して、相手が答える、その答えに対して反応して、うなづく、反論するなど自分のアクションを相手にわかるようにしなければいけません。そしてその答えからまた新しい質問を引き出すというように、インタビューをすることで相手も自分も成長することができることができれば、すごいインタビューです。そこまでいかなくても、相手の言葉をよく聞いて自分の気持ちでその答えに反応するということがたいへん大事なのだろうと思います。
 1年生の最初から、人の話をよく聞き(聴き)なさいと言ってきました。人の話をしっかり聞くことのできる人を育てたいと思います。きょう職員研修で大学の先生をお招きして、「大学が望む高校生像」という話をしていただきました。「自ら学ぶ」ことを体験してきた生徒を大学側はほしいと言われます。人の話を聴き、人にインタビューをして、その人の職業観を引き出すことは、授業では体験できない「学び」です。


529  軽音部コンクール  2010年08月19日(木)
 昨日は「We are sneaker ages 2010」というコンクールに本校の軽音楽部が出場するので見に行ってきました。大きな大会で、予選が8月13日から毎日15校ずつ全部で150校近くの学校が出場します。OBPの松下IMPホールで、本校の登場は4時過ぎだということなので、3時50分ごろにIMPホールにつきましたが、中は人でいっぱい、通路にまで人が座っていて、足の踏み場もない状態でした。幸い、本校の登場の前に10分間の休憩があって、観客席にもライトがついたのでやや見やすい位置に移動することができました。各校の応援で会場はものすごい熱気でした。毎年このコンクールは見に行くのですが、これだけ人が多かったのは初めてでした。
 各校とも課題曲を1曲と自由に1曲の合計2曲を演奏するのですが、芦間軽音楽部は「もっと遠くへ レミオロメン(課題曲)」「夕焼けファルセット 175R(自由曲)」の2曲を演奏しました。芦間のキーワードは「つながり」、みんなツナギを着て、応援幕にも「繋」の文字、みんなのつながりでいい演奏ができるということです。他の学校の演奏を聴いていないので比較はできないのですが、たいへんいい演奏だったと思います。私はHYのボーカルの中宗根泉さんの声が好きなのですが、芦間のボーカルはよく似た感じの声で、「いいなぁ」と思って聞いていました。残念ながら入賞できず、次のステージに進むことはできませんでしたが、よく頑張ったと思います。
 今年の夏休みは暑い夏休みでしたが、運動系クラブだけでなく文系クラブも一生懸命活動しました。美術部の高校美術・工芸展では全国総合文化祭へ出展される作品が生まれました。パソコン部は全国パソコン技能競技大会の日本語ワープロ部門で全国3位、民家の甲子園全国大会で激励賞を受賞、吹奏楽部は吹奏楽コンクールで優秀賞を受賞しました。


528  看護実習・福祉実習をしました  2010年08月18日(水)
 8月の5日〜6日の2日間、お隣の松下記念病院で「看護」の授業を選択している生徒を対象にした看護実習を実施しました。参加した生徒は10名、どの生徒もまじめに一生懸命実習に参加したようです。お忙しいところ実習を受けていただいた松下記念病院の関係の方々には御礼申し上げます。本校で看護の授業を選択しても看護師や准看護師の国家試験受験資格がとれるわけではありません。しかし、看護師になりたいと考えて看護の授業を選択している生徒も多いので、看護師の仕事をしっかり見て、経験することはこれから先に看護系の大学や専門学校を受験したり、進学したりする力を得るために重要なことだと思います。実際の厳しい現場を見て、看護師という職業に向かおうという気持ちをさらに強くするということです。これからしっかり受験勉強をして、目標とする大学や専門学校に進んでほしいと思います。
 近年は附属病院を持たない大学で、看護学部や看護学科を開設する学校が増えてきました。総合病院では、そのような大学の学生の病院実習も受け入れる必要がでてきているのだそうです。本校のように資格を取るのではなく、「看護師の仕事を見て経験してみる」というような場合の受け入れはだんだん難しくなってきています。来年度も今年と同じように病院実習を受け入れていただけるかはわかりません。
 また、8月2日〜5日、9日〜12日の合計8日間、寝屋川の清徳デイサービスセンターで福祉の授業選択者の福祉実習も受け入れていただきました。ありがとうございました。前半4名、後半3名計7名の生徒が実習に参加してきました。看護や介護などの現場は人の命を預かる現場でもあります。手も抜けない、気も抜けない厳しい職業だと思いますが、実習で経験したことを忘れずに、大学や専門学校へ入るためにしっかり勉強してほしいと思います。


527  社会科研究会のこと  2010年08月17日(火)
 今日は社会科研究会のことを少し。大阪府高等学校社会科(地歴・公民)研究会という、大阪府下の高等学校の社会科の先生でつくる研究会があります。国、公、私立の高等学校の先生方が加入しておられます。
この社会科研究会のホームページ(写真)が非常によくできています。社会科研究会の行事予定だけでなく、「皆で作る画像コンテンツ」という場所があって、自分で撮影したデジタル映像を説明とともにホームページにアップすることができます。現在約5600枚の画像がデータベースにストックされています。日本国内が約2300枚、海外が約3000枚あって、誰でも写真を閲覧することができます。大阪府だけでも約400枚の写真があり、それぞれに解説が付いています。社会科の教員が自分で撮影した写真がほとんどなので、一般の観 光写真とは違った視点の写真がたくさんあります。私も何枚かの写真をアップしています。今年は夏の研修で宮城県と山形県に行ったので、そこで撮影した写真を数枚アップしました。興味のある方はぜひご覧ください。
また、毎年11月には教員だけではなく、誰でも参加できる見学会も実施しています。今年は尼崎を歩くことになっていますので、たくさん申し込んでください。細かい要項が決まれば、ホームページのカレンダーに掲載されます。


526  エレベーター工事  2010年08月16日(月)
授業が始まるのは来週の月曜なので、まだ生徒がたくさん登校しているわけではなく、学校は静かです。が、ずっとコンクリートを削ったりする「ダダダダダダ・・・・・・」という音はしています。ちょうど今、校舎南側中央部のトイレの位置にエレベーターを設置する工事をしています。コンクリートの壁を破ったり、床を抜いたりする工事を、生徒が少ない夏休み期間中に集中して行っています。多くの学校でエレベーターを後でとり付ける場合、外側に大きな筒を立てて外付けのエレベーターを設置することが多いのですが、本校のエレベーターは中付けで、校舎南側の男子トイレをぶち抜く形で設置することになりました。今年の11月ごろからはエレベーターが使用できます。ただ、エレベーターはあくまでも障がいのある人のために設置するもので、エレベーターに合わせてスロープも設置されます。スロープとエレベーターができると、車いすの人でも学校内のすべての場所に車いすで行けることになるのが原則ですが、本校は敷地が狭くて、体育館2階のアリーナへ行く渡り廊下の階段にスロープをつけることができません。車いすの生徒が入学しても、体育館で行う行事は、他の人の手を借りることになります。また、屋上のプールにもエレベーターで行くことができません。狭い敷地に、グランドの一定の広さを確保するために一棟式で建てた校舎なので、かなり窮屈なところがあります。といってもこの校舎で昔は一学年12クラスが授業をしていたことを考えると、かなり余裕があることはあるのですが・・・・・。
コンクリートを砕いた埃で廊下は白くなっています。作業しておられる方はマスクを着けて仕事をされていますが、音と埃でたいへんだと思います。


525  お盆休みももうすぐ終わり  2010年08月14日(土)
 もうすぐお盆も終わりで、16日の月曜日から平常通り出勤します。授業開始はその次の週からです。夏休み最後の土曜日で、今日は墓参りに行ってきました。お墓は奈良なので高速の渋滞もあまり関係なく、スムーズに行って、帰ってきました。
 お盆というのは、亡くなった先祖が帰ってくるとされている期間です。必ずしも仏教の行事ではないのだそうですが、今ではお寺と結びついていることが多いようです。新暦で7月にするところもあるようですが、大阪では8月13日に迎え火をたいて先祖を迎え、8月16日に送り火で送るというのが一般的なようです。お盆の時期は実家に帰ってゆっくり過ごす人も多くて、この時期に国に帰ってくる人が多いので、成人式をお盆に合わせて行う所もあるようです。このお盆が終われば、長い渋滞やラッシュに巻き込まれながら、大都市の生活にもどる人も多いのでしょう。学校もお盆終わりからゆっくり動き出します。
 ところで、夏休みは大きな花火大会など夜の涼しい時に行われる行事がたくさんあります。燈火会のような灯籠に火をともす行事があちこちで行われますし、盆踊りも日が暮れてからがクライマックスです。私が住んでいる八尾でも常光寺の地蔵盆の河内音頭(常光寺のHPから借用)はたくさんの人が集まります。「火をともす」ということでそこにいる人の気持ちを一つにする力があるように思います。花火と一緒にするのは失礼ですが、天神祭の船渡御も夕刻に始まりますし、京都で8月16日の夜に行われる大文字も夜の行事です(大文字は先祖を送る送り火の一つなので、「大文字送り火」というのが正しく、大文字焼きというのはまちがった言い方なのだそうです)。
 夜にともした火を見ながら、亡くなった人のことを思い出すのも、優しい気持ちになっていいことかもしれません。

524  ちょっと東北地方へ行ってました  2010年08月13日(金)
 一週間ほど更新が滞ってしまいました。社会科研究会の巡検で仙台、山形方面に出かけていました。
 仙台では古代の官衙の跡である多賀城跡、東北大学資料館とむかし魯迅も学んだ階段教室を見学しました。石巻では漁港(もうすぐ漁に出るサンマ漁船と製氷工場)と北上川の閘門(北上川は現在は人工的に放水路をつくって太平洋へ直接流下していますが、かつては石巻の町をながれて仙台湾へ流下していました。その旧北上川から運河を引くためにつくられた閘門)を見学、仙台の少し北にある大崎市で大正デモクラシーの思想の中心となった吉野作造の記念館を見学しました。明治時代の小学校の建物などを保存している登米市では重文の教育資料館(写真)や旧水沢県庁資料館の他、武家屋敷や味噌蔵など東北の明治村といわれる所を見学しました。登米は前から一度訪れてみたかったので、やっと念願が叶いました。特に旧登米高等尋常小学校の校舎を保存した「教育資料館」は木造の洋風建築の非常に美しい建物で、特に正面のバルコニーの装飾や天井などの作りは凝ったものでした。小学校の校舎にこれだけのお金をかけるというのは今ではとても考えられないことです。
 山形県では、江戸時代後期に北方探検をした最上徳内の資料館を見学してきました。最後まで参加すると酒田の本間家や出羽三山などの見学もできたのですが、用事があって少し早く帰ってきました。社会科研究会の研修旅行は、普通の観光ではほとんど見学できないところをたくさん見て回ることができるので、できるだけ参加したいと思っています。
 観光ガイドでは仙台といえば「牛タン」「七夕」「松島」など誰でも知っているようなありきたりの観光コースとグルメコースになりますが、観光バスの運転手でも道を間違うようなあまり観光化していない見学地点がたくさんあって、非常に楽しい見学でした。
 仙台の町は20年ぶりに訪れたのですが、20年前と違って地下鉄ができたりして大きく変わっていました。緑の多い「杜の都」は変わっていませんが、一番町などの繁華街がだんだん東京の繁華街に近くなって、あまりおもしろくない画一化した町になっていて、少し残念な感じがしました。東京から新幹線で1時間半ですから、それも仕方ないのかもしれません。

523  芦間カップ−男子バスケットを実施しました  2010年08月05日(木)
 昨日は男子バスケットボールの「芦間カップ」を開催しました。本校は男子生徒の少ない学校です。今年入学した1年生も243名中男子は70人余りで、2,3年は40人を少しこえるぐらいです。そこで男子の生徒にも本校を知ってもらいたいということで、芦間カップを企画しました。今年で第5回になりますが、男子バスケットボールと男子バレーボール(8月10日)の2種目で実施します。
昨日の男子バスケットボールは全部で12校の中学校のチームが参加してくれました。本校の体育館だけではコートが足りないので、八雲中学校の体育館もお借りして試合を行いました。優勝したのは守口市立庭窪中学校、準優勝は大阪市立旭陽中学校でした。おめでとうございます。最後は景品付きのフリースロー大会も行いました。窓を開けて、カーテンを引いて、扇風機をいっぱいつけて熱中症にならないように配慮しながら運営をしましたが、かなりアリーナの気温は高くなりました。幸い熱中症やけが人もなく無事終えることができてホッとしています。
本校の男子バスケット部は男子の少ない学校の中ではよく頑張っているクラブです。部員は23人とマネージャー3人、大阪府のベスト32(地区大会ベスト8)の力のあるチームです。参加してくれた中学生の中で、芦間へ行ってバスケットをやってみようという人は、ぜひ来年受験してください。
芦間高校を知ってもらうためには、中学校の訪問や学校説明会、オープンスクール以外にこのような芦間カップなど、地道に芦間の良いところを宣伝していくことが重要だと思います。たくさんの人が芦間高校に興味を持ってくれて、「ちょっとのぞいてみようかな」と思ってオープンスクールなどに参加してくれたらありがたいです。オープンスクールの日程が合わないけれど学校を見てみたいという人は、いつでも電話してください。学校見学も随時受け付けています。学校の周りの緑の多い環境も、駅から学校までの緑の道も見学してはじめてわかります。


522  奈良へ行きました .  2010年08月04日(水)
 いま奈良では平城遷都1300年祭が各所で開催されています。私も先日奈良へ行って、奈良市写真美術館と高畑、奈良町を少し歩いてきました。写真美術館へ行く前に阪奈道路の出口からすぐのところにある喜光寺へ立ち寄りました。奈良時代に行基が建てたという縁起をもつ寺ですから、遷都1300年にはふさわしいお寺です。重要文化財の本尊阿弥陀如来にお参りしたのち、境内の蓮を見てきました。このお寺は蓮の花でよく知られたお寺で、先週まではかなりたくさんの参拝客が来られていたそうですが、蓮の花も少し盛りを過ぎて、立ち寄る人も少なくなり、ゆっくり見ることができました。花を見ていると、この花を手入れしておられる造園家の樋口さんにお会いすることができました。樋口さんは東大寺や薬師寺などの造園も手掛けておられる、樋口一匠園の棟梁で蓮の一つ一つを丹念に見て回っておられました。蓮は普通、レンコンで増やすそうですが、実生でも増やすことができるのだそうです。そこで、たくさんある蓮の花の中から黄色の花が咲く蓮の種をいただいて、家で育ててみることにしました。種は外の皮が固いので少し削ってやったり、少し難しそうですが数年かかって育ててみることにします。
 写真美術館は入江泰吉の写真がメインの美術館です。入江泰吉の写真は好きで、昔からよく見ていましたが、奈良の空気の湿度感まで映し撮る入江泰吉の写真の技術のすごさに改めて感服です。何度も訪ねたい美術館です。
高畑を歩いていると日曜日だけ開館している美術館(といっても個人のお宅の工房ですが)があったので見学させていただきました。彫刻特に能面をつくっておられる工房で、般若、熊野などの能面の他、二科展に出品された彫刻も展示してあり、これだけすごい彫刻が、美術館ではなく小さい工房に飾ってあるというのは、奈良というのは奥の深い町なのだと改めて感じました。

521  女バレ公式戦と書道展  2010年08月03日(火)
 31日の土曜日は、朝から金岡高校で行われた女子バレーの公式戦を応援に行ってきました。本校は2年生と1年生だけのチームです。試合は残念ながら2−0で敗れましたが3年生の残っている相手の金岡高校と力量的にはそれほど変わらなかったように思います。しかし、新しいチームは一度崩れだすと、誰かが流れを変えることができないのです。流れを変える、苦境に持ちこたえる力をつけると、このチームは強くなれると思います。チームが強くなるということは、技術的な進歩だけでなく、チーム全体が精神的にタフになることだと思います。
 金岡高校の後、枚方市民ギャラリーで行われている高校書道展も見に行ってきました。自動車で行ったので、堺から枚方までそれほど時間はかかりません。新しくできた第二京阪道路をはじめて走ることができました。
 高校書道展は、北河内の公私立高校の書道展です。芦間の作品は書道部だけでなく、書造形の選択者や絵手紙入門の選択者の作品も展示されていて、バラエティに富んでいました。さすがに書道部の作品は上手だなと思います。私は高校書道展へ行くといつも感じるのは、支援学校の生徒の作品がすごいことです。うまい字とは言えなくても、とても力のある大きな字を伸び伸びと書いているのです。今年の書道展でも、寝屋川支援学校の生徒の作品に元気があってとても気に入りました。8月になって合宿に行く部活動が増えています。健康に留意して無理をせず、有意義な合宿にしてください。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより