520  吹奏楽部のコンクールに行きました  2010年07月30日(金)
 昨日は吹奏楽部の「第49回大阪府吹奏楽コンクール」の北地区予選を聴きに行ってきました。北地区では高校小編成の19校が予選に出場し、優秀賞10校が決まり、本校も優秀賞を獲得することができました。しかし、優秀賞のうち大阪府の本選へ出場できるのは3校だけで、残念ながらその3校からは外れてしまいました。本選に選ばれた3校の演奏を聴いていないので比較はできませんが、本校の演奏はなかなか歯切れがよくてよかったと思います。今年は男子4人も含めて1年生がたくさん入部したので、これから来年のコンクールに向けてしっかり鍛えていってほしいと思います。コンクールの演奏の後は写真撮影です。私も並んでいるところを横から撮影。3年生はこれで引退でしょうか?文化祭ではどんな演奏を聞かせてくれるのでしょう。
これまでは吹奏楽部の予選は森ノ宮の青少年会館で行われるのが恒例でしたが、昨年の6月に青少年会館が閉館し、今年はそれぞれの地域の市民ホールで予選が行われているようです。北地区も大東市文化センター(サーティーホール)で行われました。青少年会館より音響効果はよく、座席もゆったりしていて聴きやすいホールでした。大阪には大阪城ホールや建て替え中のフェスティバルホールなどたくさんホールがあるのですが、どのホールも民間の運営で高くて手が出せません。グランキューブ大阪も大阪府が半分出資していますが運営は株式会社で小ホールを半日借りても20万円近く必要です。高校生の団体などに安く貸してもらえるホールが少なく、特に大阪府立の施設がもっとできないものかと思います。すぐに思いつくのは府立図書館のライティホールとワッハ上方のホールぐらいです。府立高校生なら維持費数万円だけで終日借りることができるようなホールが府下の各所にあることが理想なのですが・・・・・。


519  府立人研研修  2010年07月29日(木)
一昨日、昨日と二日間にわたって府立人研の夏季研修に参加しました。初日は「保護者と向き合うということ」という題で、常磐会学園大学の佐谷力さんのお話と、「貧困から見えてくる日本の社会の姿」という題での、野宿者を支援しておられる生田武志さんのお話を聞きました。表題だけをみると、まったく異なった問題のように見えますが、この二つの話の大きなキーワードは「つながり」です。佐谷さんのお話は、人とのつながり方の方法について、人の話を聞くことの大切さについてでした。生徒と教師の行き違い、保護者と教師の行き違い、生徒と保護者の行き違いの大きな原因は、お互いが人の話を聞かないことなのだろうと思います。聞くことの大切さは、私も学校でよく話をするのですが、改めてこのお話を聞いて、2学期初めに人の話を聞くことを生徒に話をしたいと思います。生田さんのお話は貧困についてで、このことはつながりとは直接関係なさそうですが、いま日本を襲っている貧困は「経済の貧困」と「関係の貧困」の二つがあるという指摘はたいへんよくわかる指摘だったと思います。貧困は経済問題であると同時に、社会的な孤立、居場所がないというようなつながりの問題でもあるのです。HouseがあってもHomeがない人が増えているという指摘は重大だと思います。お金があって住む家があっても居場所のない人が増えているのです。野宿している人と子どもたちを結びつける「夜まわり」という方法についての言及もありましたが、これも社会の「つながり」を修復する一つの方法なのだろうと思います。
二日目は障がいのある生徒のキャリア形成と進路指導について西成高校と富田林支援の事例を聞きました。本校で今年から始まった共生推進教室の運営の参考になるお話だったと思います。これも、生徒、保護者、教師、外部とのそれぞれのつながりのなかから信頼関係をつくりだしていかねばならないことはいうまでもありません。
ちゃんと人とのつながりを保つことができる生徒、人の話を聞くことができる生徒を育てることが、高校の大きな目標の一つであることは言うまでもありません。


518  卓球部の近畿大会を応援に!  2010年07月28日(水)
 一昨日月曜日に卓球部女子の近畿大会を、神戸グリーンアリーナまで見に行ってきました。毎年夏休みの初めは卓球部の近畿大会の応援が恒例の行事のようになっています。毎年出場しているのですから、すごいです。月曜日は学校対抗団体戦で、残念ながら一回戦で奈良の郡山高校に3−1で負けてしまいました。試合は最後まで見ることができたのですが、そのあと別件の用があってすぐに会場を出たので、選手とは会うことができませんでしたが、よくがんばってくれたと思います。次の日はダブルスに2組がエントリーしており、その試合も見たかったのですが、校長研修のために行くことができませんでした。夏休みが終わってから、選手には声をかけようと思います。出場した3年生にとっては充実した時間だったと思います。
どの高校スポーツにも共通することですが、やはり個人戦にしてもダブルスにしても、学校対抗にしてもほとんど準決・決勝に残るのは私学です。私学は中学から優秀な選手をリクルートしているので強くなるのは当たり前ですが、その中で公立高校のチームが優勝までいかなくても、近畿大会や全国大会に出場するのはたいへんなことです。どのクラブも、大きな大会を目指して、夏休みに練習に励んでほしいものです。
本校ではこの後パソコン部が、名古屋で行われる全国大会に出場します。また民家の甲子園全国大会(香川県丸亀市)にも出場します。ぜひとも良い成績を修めてください。期待しています。


517  「私の好きな万葉集」佳作!  2010年07月23日(金)
毎日新聞社が主催する、奈良・平城遷都1300年記念企画「わたしの好きな万葉集」に本校からも応募し、3年生の中山貴美子さんの作品が佳作に選ばれました。毎日新聞社に許可をいただいて、彼女の応募した3点の作品から1点を選んでこの欄に載せます。昔も今も人の心は変わらないのだと考えると、楽しくなります。古文や歴史をあまり難しく考えないほうがよいのかもしれません。
夏の夜の 茂みに咲ける 姫百合の
        知らえぬ恋は 苦しきものを    坂上郎女

私がこの歌を選んだ理由は、まず、「恋」という字がストレートに入っていて、とてもかわいらしい女の人が書いた歌なんだろうなと感じたからです。恋以外にも「姫百合」ということばが入っていて、かわいらしい印象をうけました。坂上郎女という女性が、好きなのに、気付いてもらえない片想いを、夏の野原に咲いている姫百合みたいに誰にも知られずにひっそりと咲いている・・・という比喩表現と合わせて表現していて、本当にかわいらしい感じなんだなぁと思いました。少し悲しいことを歌にしていますが、あまり悲しさばかりが伝わってくるということはなく、若い乙女心がかわいらしく伝わってきたような印象を受けます。昔も今も、恋する女の子というのは、変わらないんだな、という風に感じ、日本古来のものに親近感がわいた作品でした。




516  合宿に出発  2010年07月22日(木)
 夏休みに入って、合宿に出発するクラブが増えています。女子バレー部(鉢伏)が昨日から(写真)、硬式テニス(神鍋)、アメリカンフットボール(同志社大)が明日から、それぞれ合宿に出発です。卓球部は日曜から近畿大会(神戸市)に出発です。集中して競技に取り組み、合同合宿では他校との合同練習なども技量を向上させるには重要なことです。合宿は7月中と8月上旬がピークです。ソフトボール(篠山)、ソフトテニス(神鍋)、女子バスケット(関金)、男子バスケット(宮津)の他、今年はピアサポートの集中講義も合宿の形で(京都市)行います。またパソコン部は全国パソコン技能競技大会(名古屋市 名古屋学院大)、民家の甲子園全国大会(丸亀市)に出場します。健康に気をつけて、有意義な合宿にしてほしいものです。
 最近は近畿北部の神鍋、鉢伏、出石、豊岡、宮津などは冬のスキーだけでなく、夏の大阪からの運動部合宿の受け入れが多くなっているようです。ナイター設備のあるグランドや、エアコンの入る体育館、天然温泉を持つ旅館や民宿などとても設備が良くなっています。私も平成13年までは毎年ソフトボール部の合宿に行きましたが、グランドはナイター練習もでき、雨が降っても簡単な室内練習ができる場所もあり、温泉大浴場のあるホテル(といっても料金は民宿並です)で宿泊という、学校での練習より良い設備のもとでの合宿でした。朝から晩まで集中して練習することで、みんなうまくなったように思います。合宿というのは遊びに行くのではないので、目的をしっかり確認して取り組んでください。


515  終業式でした  2010年07月20日(火)
 今日は終業式でした。
 夏休みの過し方によって、9月からの生活が変わる。夏休みが大きなターニングポイントになるという話をしました。夏休みが終わって登校してきた生徒の顔つきが、良くも悪くも変化していることがよくあります。有意義に夏休みを過すことができたという充実感や達成感をもつことができた生徒は、とてもいい顔になっていて、何事にも前向きに2学期から過すことができるのですが、達成感を得られなかったり、無為に夏休みを過した生徒は、ただグータラする癖がついただけで、2学期になってもそのグータラから抜けきれない生活を過ごすことになってしまいます。その違いは、9月の顔や目を見るとよくわかります。
 もうひとつ話をしたのは、考えて夏休みを過してほしいということです。誰でも決まった方法ですることのできる学習や仕事は簡単です。ルーチンになった仕事の方法を覚えればよいだけです。しかし、自分で方法を見つけなければならない学習や仕事は簡単ではありません。日頃の学習はまさにそれです。どうして勉強したらよいかわからないと諦める、勉強の方法を聞くのではなく、どうして勉強すれば自分にとって一番よく身につくかを考えるのが夏休みの仕事だろうと思います。頭を使って考えることの訓練を、時間がある夏休みにしてほしいのです。自分に一番合う勉強の方法を見つけることができた人は、きっと9月にいい顔になっていることだろうと思います。「考えること」が大切です。
 梅雨が明けて急に暑くなりました。昨日も熱中症で高齢の方が亡くなったというニュースがありました。熱中症にならないように気をつけて夏休みを過してください。熱中症にならないためには水分をこまめに補給することが大事ですが、どのようなドリンクが自分に合っているのか、どれくらいの間隔で水分補給するのがよいのかを調べるというのも「考える」ことです。
式の後伝達表彰をしました。男子バレー、ソフトボール、パソコン部は表彰状を渡しました。パソコン部はまた今年も「民家の甲子園」の全国大会に出場します。硬筆、毛筆の書写検定合格者、パソコン検定合格者には認定証を手渡しました。他にもアメリカンフットボールの大阪選抜代表選手に選出された生徒、バレー部の大阪選抜チームのマネージャーに選ばれた生徒、平城遷都1300年記念「私の好きな万葉集」作文コンクールで佳作に選ばれた生徒は、前で披露しました。2学期の始業式でも、何人もの生徒を表彰したいものです。


514  授業が終わりました  2010年07月16日(金)
 今日の午前中で1学期の授業が終了しました。夏休みに入りますが、夏期講習や部活動で登校してくる生徒も多いと思います。放課後の校内は教室のワックスがけ、エレベーター工事、パソコンの入れ替えがあって、混雑しています。
夏期講習はどの学年も21日から8月第1週までが主に国語、数学、英語、理科の講習、8月中旬は芸術の講習が中心になります。1階の情報センターでは英語の夏期講習のテキストを販売しています。夏休みは集中して様々なことに取り組むことができる時期です。様々な事象にアンテナを立てて、興味のあることにたくさんチャレンジしてほしいものです。
 最近テレビでは池上彰さんの「よくわかるニュース」というのが大流行です。あの解説を聞いて、「なるほど」と目からうろこが落ちる人も多いのではないかと思います。あのニュースショーの組み立ては、池上彰さんがまず大きな問題の概略を解説する。続いてタレントのパネラーが質問をぶつける。それに対して池上さんが答える。という順序です。あの番組を見ていていつも感じるのは、あの番組の手法を使えば自分で小論文を作ることができるのではないかということです。例えば「そうだったのか年金」というテーマを決めて、@年金とは何かについて広く調べる。Aその中でわからなかったこと例えば「いくら払うの?」「いつからどのように払うの?」「いくらもらえるの?」などについて個別に問題を立てて調べてみる。という順序で年金をテーマにした小さい論文が一本書けるということです。自分で気になっていることをテーマにして、夏休みに論文を一本書いてみるというのはどうでしょう。教えてもらうのではなく、自分で問題を探す。それが「学ぶこと」なのですが・・・・・・。



513  久々に大阪の歴史と文化の授業をしました  2010年07月15日(木)
 今日は「大阪の歴史と文化」1学期最終回の授業を久しぶりにしました。期末テストの答えあわせがあったので、答えを板書しながら説明をしていきました。
 大阪は歴史上これまでに三度、日本の首都になったことがあります。まず最初は、5世紀ごろ仁徳天皇が「高津の宮」に都をおいたといわれます。この高津宮の跡はどこにあるのかよくわかっていません。高津高校の正門の内に「高津宮跡」の石碑がありますが、この場所が正しい位置ではないと思います。「高き屋に登りてみれば、煙立つ、民の竈は賑はいにけり」と仁徳天皇が詠んだといわれます。税が高く、住民の暮らしが貧しかったので、仁徳天皇は税を免除し、そのおかげで人民の暮らしがよくなり、家々から竈の煙が上がり、民の暮らしは潤っていると、天皇が喜んだという歌ですが、どこまでが史実なのかははっきりしません。このあと、大化の改新のとき孝徳天皇が「難波の宮」を造営します。この難波の宮は「前期難波の宮」と呼ばれ、今の大阪歴史博物館の南に大きな史跡公園になっている場所にありました。奈良時代になり、聖武天皇のときにもう一度「難波の宮」に遷都されます。これが後期難波の宮で、場所は前期難波の宮とほぼ同じ位置です。
 仁徳天皇陵といわれる古墳は堺市の百舌古墳群(写真)の中にある最大の古墳、大仙陵古墳です。個人の墓としては世界最大の面積です。涼しくなって散歩によい時期になったら、百舌古墳群や、応神天皇陵といわれる誉田御廟山古墳のある古市古墳群(藤井寺市、羽曳野市)を散歩してみてください。大規模な前方後円墳をたくさん見ることができます。
 期末テストの解答のついでに、大阪の「ゆるきゃら」の紹介もしておきました。枚方の「くらわんこ」、東大阪石切の「いしきりん」、箕面のゆずのキャラ「たきのみちゆずる」、堺の「サカエル&みそさかい」、寝屋川の「はちかづきちゃん」。これらのキャラは「ひこにゃん」や「セントくん」ほどメジャーではありませんが、うまくルートに乗せれば大阪を代表するキャラになるかもしれません。どんなキャラクターかは、ホームページなどで調べてみてください。


512  エレベーター工事が始まりました  2010年07月14日(水)
 1学期も明日、明後日の授業と明後日の成績会議、20日の終業式を残すのみとなりました。21日からは夏季の講習が始まります。夏休みは余裕をもって勉強もクラブ活動もできる時期ですので、無為に過さないようにしてほしいものです。
 ところで、夏休み期間中に芦間高校ではエレベーター工事が始まります。校舎南側の中央部、トイレの部分を一部使ってエレベーターを設置します。外付けのエレベーターではなく、中付けのエレベーターになります。昨日から、工事用のプレハブ管理棟の設置や、工事区域の養生などの工事が始まっています。床を抜いたりする工事でかなり音がするようですが、できるだけ工事区域から離れた場所で講習をするなどして対応したいと思います。エレベーター設置によって校舎内は屋上のプール以外はすべて車いすでの移動が可能になりますが、校舎と体育館2階のアリーナとの間の5〜6段の段差は、スロープを設置するスペースがなく、車いすでは行けません。今年は車いすの生徒はいませんが、車いすの生徒が入学するときには、体育館とプールへ行くときには、何人かの生徒の力を借りる必要があります。本校の生徒はそういう場合に、誰でも気軽に手伝ってくれるという雰囲気があるので、あまり心配はないと思います。
 学校のエレベーターというのは高層の校舎でない以上、基本的には車いすなど障がいのある人やけがによって松葉杖を使っているなどの人のためのもので、誰でも使用していいというものではないと思います。これまでどおり4階であっても階段を利用するのが当然だと思います。11月ごろから使えるようになるようですが、利用の規定などをこれから考えていかねばなりません。


511  Breezeが始まって3ヶ月  2010年07月13日(火)
芦間高校で共生推進教室が始まって約3ヶ月が経過しました。共生推進教室をBreeze(そよ風)と命名し、現在1期生3名が学んでいます。はじめは心配していた面もありましたが、これまでのところ概ね順調に進んでいるようです。3名の生徒が非常にまじめに、また前向きに取り組んでくれ、同じ学年や同じクラブの生徒もふつうに彼らと接してくれているので、何とか順調に進んできたのだろうと思います。先生方も共生推進の一つのチームとして、様々な課題を一つずつ議論しながら進めてくれています。
もちろん課題がないわけではありません。最も大きな課題はこれから先、将来の就職に向けた企業体験を受け入れていただける企業を探すこと、そして卒業後の進路の確保ということです。クリアしなければいけないことは他にもあるのですが、あせらずに着実に進めていこうと思います。
 登校時や下校時、Breezeの生徒に出会うと、大きな声であいさつしてくれます。授業を見学しても3人とも一生懸命授業を受けています。彼らが教室にいることは、彼らにとっても、まわりの生徒にとっても大きな意味をもっているだろうと感じます。芦間高校に来てよかったとBreezeの生徒が感じて卒業してくれるために、また、芦間にBreezeという制度があってよかったと、どの生徒も感じてくれる教室にしていく第一歩を踏み出したところです。


510  PTA役員会・実行委員会が行われました  2010年07月12日(月)
 一昨日の土曜日、PTAの役員会・実行委員会が開催されました。これまでの行事報告と、これからの行事計画が審議され、行事報告としては6月6日の文化行事〜天満天神繁盛亭〜、環境保健委員会主催の玄関前の花植え、教養推進委員会主催の7月の陶芸教室(写真)、進路指導員会の模試の受付、広報委員会の広報誌「芦間っ子19号」の発行などが報告されました。また、会長からは先週行われた近畿PTA協議会の大阪大会の内容についての報告もありました。      
 また、これからの行事では9月の文化祭参加の段取りが審議されました。バザーは3年生の学年委員会が中心となって(主催は後援会)、値付けやディスプレイが行われること、PTAとしてはバザーの隣の部屋での休憩室の運営と休憩室に展示するパネルの作成などについて審議されました。バザーはいつも好評で、近隣の方々もたくさん来られるのですが、いつもと違う点は今年から文化祭の日程が土日から金土に変更されたことです。一般公開が土曜日だけになったので、近隣の方々にもいつもどおり必要なものを買っていただくためにも、商品の配分を考えなければならないかもしれません。PTA主催の休憩室もいつも好評で、大きな画面のテレビでの体育館の舞台のWebカメラを使った生中継もしたいと思います。また、役員会や各委員会の活動内容の展示パネルも昨年と同様に作ることになりました。先日作った陶芸教室での作品展示も行われます。
 教養推進委員会主催の大阪探訪は今年は10月末に堺を歩こうと思います。重文の山口家住宅の見学もできるようになったので、南海本線七道駅から歩き始めて南宗寺まで堺の中心部を案内しようと思います。線香、包丁などの伝統産業だけでなく、芥子餅やくるみ餅などの堺和菓子スイーツにもできれば立ち寄りたいと考えています。詳細が決まればまたお知らせします。


508  今日は近畿総合学科校長会です  2010年07月09日(金)
 今日は午後から、近畿の総合学科高校校長会が開催されるので、午前中に更新します。近畿には滋賀県7校、京都府4校、大阪府12校、兵庫県15校、奈良県1校、和歌山県4校の全部で43校の総合学科高校があります。京都府や兵庫県の日本海側や和歌山県の新宮など遠いところもあるので、今日は27校の校長先生が集まることになっています。今年は秋に行われる第15回全国高等学校総合学科教育研究大会が兵庫県で行われることになっているので、その打ち合わせをすることになっています。総合学科の全国大会の詳細は直前にこの欄で御紹介しますが、11月11日(木)と11月12日(金)の2日間、神戸市の神戸文化ホール・楠公会館・神戸市総合教育センターを会場にして行われます。また、11月11日の午前中は県立西宮今津高校、明石南高校、神戸市立須磨翔風高校の3校で公開授業も行われます。興味のある方はぜひお越しください。
 ところで今日の校長会は梅田にある大学コンソーシアム大阪のオフィスで開きます。大学コンソーシアム大阪というのは、大阪にある国立・公立・私立大学が共同運営するNPO法人で各大学間の連携や一般の方向けの情報発信を行っています。またこれから大学を受ける高校生を対象にした「大学フェア」も毎年開催しています。今年は7月19日(祝)にあびこにある大阪府教育センターを会場にして行われます。大学の説明のブースと模擬授業が中心の催しですが、模擬授業の受付は6月中に終わってしまいました。大学の内容の説明は、当日参加でもOK、無料ですので参加してみてください。高校3年生だけでなく、まだ進学する大学選びに時間のある1、2年生が積極的に参加してみるのがいいように思います。


507  先輩に聞く  2010年07月08日(木)
 テストが終わり、いよいよ夏休みが近づいてきました。1年生はこの夏の期間中に「先輩に聞く」と題して、芦間高校の卒業生にインタービューに行きます。このホームページで、「後輩に話をしてもいいよ」という先輩を募ったところ、1期生から今年卒業した6期生まで全部で90人の卒業生が応えてくれました。ありがとうございます。1年生はこれから先輩に自分でアポを取って、勤務先や大学などへおじゃまして(先輩が学校へ来てくれる場合もあるかもしれません)話を伺うことになります。この経験を、年末に行うジョブクエストに生かそうということです。ジョブクエストは興味のある職業に就いている方に自分でアポを取ってインタビューをしてくる行事です。もちろん発表会もあります。
ところで、先輩のうち1期生、2期生まではほとんどが社会人になっています。応えてくれた先輩には医療関係に従事している人、幼稚園から高校までの先生、大学院へ進学している人などが多いようです。遠くに勤めている人では沖縄県で勤めている人もあります。他にも電鉄会社、警備会社、警察官、東京ディズニーシーなどで先輩が活躍しています。大学では文学系、芸術系、医療系、外国語系の大学へ進学している人からの返信が多いようです。1年生から電話があったら、ぜひ職業のこと、大学のことなどをたくさん話してやってください。きっと彼らの将来にとって、役に立つと思います。


506  すごい雨が降ってグランドは海に  2010年07月07日(水)
 テストが終わって午後からは、グランドから部活動の声がしていましたが突然のゲリラ豪雨で、グランドが海のようになってしまいました。気象庁のデータに守口の降水のデータはありませんが、最も近いところで19mm/hになっています。実際には30mm近い雨の量だったように思います。昨月からの九州南部や、昨日の福島県の郡山や東京の板橋区など信じられないような雨が降って、けが人や死者が出るようなゲリラ豪雨が増えています。川が急に増水して洪水になるケースも多く、管理がしっかりされている大きな河川ではなく、小型の都市河川での洪水が目立ちます。幸い学校に一番近い淀川は上流に琵琶湖という巨大な自然の遊水地があり、河川管理もしっかりできているのでゲリラ豪雨ですぐ洪水になる心配はなさそうですが、上流から下流まで完全にコンクリート護岸で固められ、河川の両岸も完全に舗装道路になっているような河川は、土地の保水力がなくすぐに洪水になってしまいます。
しかし、淀川もむかしはよく氾濫を起こす河川でした。洪水を防ぐため、まず17世紀末に河村瑞賢によって安治川が開削され、大阪都心の洪水は減りました。18世紀はじめには大和川が今の堺北部への流路に付け替えられ、河内平野から大阪東部での洪水が減りました。明治末の1910年には毛馬から大阪湾へ淀川の水を直接流す放水路(新淀川)が完成し、大阪の洪水はなくなりました。
地球温暖化の影響か、最近時間雨量100mmというような信じられないゲリラ豪雨が増えています。私も一度京都大学防災研究所で時間雨量100mmを体験したことがありますが、ほとんど前が見えない状態です。しかもゲリラ豪雨はあっという間に河川が氾濫するので、避難している時間がほとんどないというのが特徴です。淀川が氾濫したら、とにかく生徒を2階より上に避難させないといけないなと思いながら、海になったグランドを見ていました。(写真は学校からすぐ近くの淀川河川敷公園から下流を見たところです。向こうに見える橋は豊里大橋、この橋がかかる前は平田(平太)の渡しが両岸を結んでいました。)

505  テストは明日まで。明日からクラブ再開!  2010年07月06日(火)
期末考査もあと一日、明日で終わります。明日の放課後から再び部活動の元気な声が聞こえてきます。産経新聞は高校のバレーボールを主催していますが、夏の大阪府大会の抽選結果が今日の朝刊に載っていました。芦間の最初の試合は男子が7月31日、vs八尾北高校(上宮太子高校体育館)、女子は7月31日vs金岡高校(金岡高校体育館)で行われます。同じ日なのでどちらかを応援に行こうと思っています。卓球部は7月26日に神戸グリーンアリーナで開催される近畿大会に、団体戦とダブルス2チームの出場が決まっています。
 芦間高校は男子が少ない学校(全校生徒710名のうち男子は163名 23%)なので、男子の生徒にも芦間の部活動の良さを知ってもらおうということで、男子バレーと男子バスケットの2つのクラブで「芦間カップ」を開催しています。毎年夏休みに、中学校対抗の大会を開催し、今年は8月4日がバスケットボール、8月10日がバレーボールの芦間カップが開催されます。バスケット、バレー部のほかにも、アメリカンフットボール、サッカーは男子のクラブですし、卓球、陸上、空手部などの運動部や吹奏楽、軽音、パソコンなど文科系の部でも男子ががんばっています。もちろん部活動だけでなく、ふだんの活動でも男子が小さくなっているわけではありません。特に体育祭のときの団長は今年も6団全部が男子で、各団をしっかりまとめてくれました。数は少ないですが、男子も楽しく生活している学校です。(写真で各団の色の旗を持っているのが体育祭の各団の団長です)


504  大阪の橋のことを少し  2010年07月05日(月)
 むかし大阪にはたくさんの川や堀があって、橋が架かっていました。豊臣秀吉の都市計画によって東西横堀が開削され、その後道頓堀、長堀、立売堀、江戸堀、京町堀などたくさんの川や運河が江戸時代の中期までに開削されました。自然の河川も蜆川、猫間川、鼬川、三十間堀川などがあり、大阪は川の町、八百八橋の町でした。今ではその多くが埋立られてしまいました。私は昭和27年の生まれですが、長堀、西横堀は覚えています。私が高校生の時にはまだ、長堀がありました。長堀の北側の道をトロリーバスが走っていたことを覚えています。川がなくなってしまったので橋もなくなりましたが、橋のつく地名だけは今でも残っています。
 心斎橋、長堀橋は長堀に架かる橋でしたが、今はもうなく、地名・駅名だけが残っています。心斎橋の欄干は一時長堀通りの上をまたぐ歩道橋に使われていましたが、今は、鶴見緑地にあるそうです。長堀通りを市電が走っている時代には、末吉橋(今の松屋町)、板屋橋、長堀橋、三休橋、心斎橋、四ツ橋、白髪橋など橋のつく駅名が続いていたそうです。三休橋は私はずっと英語のThank you.に関係がある新しい橋だと思っていたのですが、往来の多い長堀橋、中橋、心斎橋の三つの橋を休ませるためにできたので三休橋というのだそうです。四ツ橋も長堀と西横堀が交わるところに井桁状に架けられた珍しい橋でしたが、石碑が残るだけです。私の自慢は四ツ橋を四つとも渡った記憶があることです。他にも橋はないのに地名だけが残るのは、桜橋−近松の曽根崎心中にも出てくる蜆川に架かる橋でしたが、蜆川が埋め立てられて橋はなくなり、交差点名だけが残っています。鶴橋−猪飼津に架かる日本最古の橋といわれる「つるのはし」が地名のいわれです。桃谷駅前の商店街を抜けて、疎開道路をこえたところに、「つるの橋の跡」の碑があります。芦原橋−鼬川に架かる橋でしたが、鼬川ももうありません。
 最近、大阪の川を船で観光するクルーズが人気を集めています。水質の汚濁と道路の拡張などでたくさんの川がなくなってしまいしたが、何とか水都大阪を復活させたいものです。(写真は今も現役の東横堀に架かる九の助橋です。すぐそばに住友の銅吹き所がありました)

503  シジュウカラを発見!  2010年07月01日(木)
 昼食に出たとき、学校の近くの緑道公園を歩きました。この季節にはあまり花はありませんが、緑がとてもきれいです。今日も日向を歩くととても蒸し暑いのですが、緑道公園は木陰が多くて少しひんやりしています。気持ちのよい公園が、近所のコンビにまで続いています。ベンチに座ってしばらく木を見ているとシジュウカラに出会いました。ふつうのシジュウカラより少し小さい、多分巣立って間もない幼鳥なのだと思います。よく見ていると、やや大きいのもいて、多分それが親鳥なのでしょう。写真に撮ろうと思って、携帯電話のカメラを向けたのですが、うまく撮影できません。動きが早くて、しかも気づかれたようで、鋭い警戒音を発して飛び去ってしまいました。見つからないように、遠くから大きな望遠レンズで撮影しないとうまく撮れないのだろうと思います(写真はYahooオンライン野鳥図鑑から借用しました)。今、野鳥は子育ての季節のようです。学校の中の木にも生徒が木工の時間につくった巣箱がいくつもかけてあるのですが、親鳥がその巣箱にせっせと出入りしています。多分ヒナが中にいるようです。ムクドリ、ヒヨドリ、スズメはどこでも見られますが、珍しい鳥はシジュウカラの他にもケリ、カワラヒワも見かけます。緑が多い住宅地の中で、淀川の河川敷にも近く、学校の周りはたくさん野鳥がいるようです。通用門の南側では薄い青色のブルーマリーン(ルリマツリ)の花が今満開で、塀の外側にも薄青と白の花があふれています。学校の立地環境としては最高です。





大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより