484  全国総合学科校長会に出席しました  2010年05月31日(月)
 先週の金曜日は全国総合学科校長会に出席のため、日帰りで東京まで行ってきました。研究協議は北海道からの「北海道における総合学科の成果と課題」、北信越からの「魅力ある総合学科を目指して」の2本の発表とそれぞれの発表についての分科会がありました。昼からは分科会の報告と、文部科学省の初等中等局視学官の指導助言が行われました。
総合学科は今全国で323校ありますが、その多くが工業、商業、農業、水産のような専門学科からの改編校が多く、数校の統合校でも専門学科高校と普通科高校の統合という場合が多いようです。大阪のように普通科からの改編校や芦間のように普通科高校の2校統合というような場合は少ないようです。また、専門学科や普通科と総合学科の併置校もあって、それぞれに難しい問題を抱えているようです。
 研究協議の中で常に問題になるのは、「総合学科」という学科をどのようにアピールしていくかということです。総合学科が生まれて15年になりますが、まだ総合学科というものが多くの人に認知されていないという点が大きな問題です。普通科は説明する必要もないし、専門学科は工業、商業というように何を学ぶ学科であるのかがすぐにわかります。しかし、「総合学科」は何を学ぶ学科なのかがよくわからない。しかも前身の学科によって学校のコンセプトが異なります。それが総合学科のわかりにくさに繋がっているのだろうと思います。しかし、考えようによっては総合学科で学ぶことによって「何でもできる」「興味のあることを学べる」「受験勉強だけでなく、ふつうの学校では学べないようなおもしろいことも学べる」わけですから、非常にお得な学科という説明もできます。
総合学科校長会が中心になって、生徒や先生の論文コンクールを企画したり、生徒のプレゼンテーション全国大会を企画してはどうかという提案もありました。芦間でも興味のあることを学べます。私は芦間の卒業生に「学びの構え−学ぶとは何かということを学ぶ−」を身につけてほしいと思っています。
校長会は羽田空港近くの東京都立つばさ総合高校で開催されましたが、都立の総合学科高校の設備は充実しています。校舎がきれい!「東京都はお金があるんだな〜」と思います。写真は正門から見た校舎ですが、この吹き抜けの向こうにあるグランドは全天候型の400mトラックの内側にフィールドがある公式の陸上競技場仕様でした。すごい!


483  もうすぐ体育祭  2010年05月27日(木)
 体育祭まであと1週間となりました。来週は応援パフォーマンスの練習などで生徒は一生懸命になる時期です。パンフレットも完成しました。6月1日には近くの淀川河川敷での練習の時間も設定しています。
芦間の体育祭は6団編成で、学年縦割りで1組黄団、2組黒団、3組紫団、4組緑団、5組赤団、6組青団です。応援パフォーマンスでは、その団の色をうまく使ってユニフォームを作って、応援合戦をします(写真は昨年の青団のパフォーマンス)。今上級生が振り付けに一生懸命になっています。生徒の中では「黒」という色に人気があるようですが、黒は強く見えるからでしょうか?本校は女子の多い学校ですが、どういうわけか各団の団長は男子がつとめることが多く、最後の閉会式で感極まって泣いてしまう人もいます。達成感があるのでしょうね。
 6団編成なので、紫というあまり使わない色を用いますが、テレビでよくあるゴレンジャーとかカクレンジャーとかデンジマンとかのいわゆる戦隊ヒーローものでは、青、赤、黄、桃(ピンク)の4色が標準で、もう一人、緑や黒やシルバーが加わり5人の戦隊になるのがふつうのパターンです。その中でピンクだけが女性の隊員の場合が多いようです。戦隊ヒーローは、地球をねらう悪いやつから地球を守るのが使命ですが、芦間の体育祭は各団で団結して、応援や競技でがんばってよい成績を残して優勝を勝ち取るのが使命です。大切なことは「団のまとまり」をうまく創り出せるかということです。それは団長のウデにかかっています。来週は涼しくて晴れてほしい1週間です。


482  明後日は東京です  2010年05月26日(水)
 テストも終わり、授業が再開されました。テスト返却が終わる来週から授業見学も再開しようと思います。また、今は先生方と一人ひとり面談しています。今週で半分の先生との面談が終わるので、6月の2週目ぐらいまでには全員の先生と面談ができそうです。
 明日は職員会議があるので学校にいますが、明後日は朝から東京で開催されている全国総合学科校長会に出席します。朝6時の新幹線で行って、都立つばさ総合高校で会合に出席して、午後5時の新幹線で帰ってくるという忙しい出張です。新幹線が速くなって、6時に新大阪を乗れば、品川に8時19分、すぐに京浜急行に乗り換えてつばさ総合高校の最寄駅である大鳥居の駅には8時50分ごろ着きます。大阪を朝乗ると、東京で9時からの会議に間に合うのですから、速くなったものです。帰りも東京を5時10分に乗ると、新大阪は7時43分着ですから、8時半には家に帰り着きます。東京の日帰り出張が無理なくできるのです。
私が子どものころに東京−大阪を在来線の特急「こだま」が走り出して、所要時間が6時間30分になりました。初めて「こだま」で東京に連れて行ってもらったとき「速いな」と感じました。「こだま」が走り出すまでは8時間ほどかかっていたのですから、その当時は驚異的な速さでした。それが今では「のぞみ」で東京−大阪2時間20分、そのうちリニアができると1時間ほどで結ばれるのですから、技術革新というのはすごいものだと思います。江戸時代は普通の人で江戸−大坂14〜5日、早飛脚で3〜4日、明治になって東海道本線が全通するまでは変わりませんでした。それがどんどん速くなって、22世紀?に「どこでもドア」が発明されると、8時ごろ起きて東京で9時開始の会議に3時まで出席して、大阪へ帰って学校で職員会議に出席することも可能になります。でも、そのとき私はもうこの世にはいなくて、会議に出ることもなくなっているので、そんなあわただしい生活を経験することもないのですが・・・・・。


481  実習生オリエンテーション  2010年05月25日(火)
 中間考査が終わりました。生徒は今日から体育祭まっしぐらです。来週の金曜日が本番ですからあまり時間はありません。応援合戦のダンスの振り付けなど、まず3年生が実践して1年生に教えていきます。
 同時に今日から教育実習が始まりました。理科1名、英語1名、体育2名、情報1名の計5名です。実質は明日からですが、今日はオリエンテーションで午後から校長・教頭の話、教務、生指、進路、保健、人推委、共生推進教室の6分掌から15分ずつ話をしてもらいました。かなり疲れたと思います。私は最初に話をしましたが、5人ともメモを取りながらまじめに聞いていました。まず、2〜3週間まじめに取り組むこと、よく先生を観察し、どんな仕事をされているか、生徒にどのように接しているかをしっかり見ること、失敗してもいいから何故失敗したのかを頭で考えることなどを話しました。5人とも採用試験を受検するようなので、実際に授業が始まれば研究授業の見学もしようと思います。
 教員の仕事は授業だけではなく多岐にわたります。その全部をわずか2〜3週間で観察するのは不可能ですが、「こんな仕事もあるのだ」ということを知ってほしいと思います。先生の動きを見ながら「この場合には、私ならこうする」ということを考えてほしいと思います。ただ漫然と学校へ来るのではなく、この期間中にしっかり頭で考えて行動してください。「頭も身体も疲れたけれど充実した期間だった」と思える実習にしてください。
芦間の卒業生で今大阪府の教員をしているのは2人だそうですが、たくさん大阪府の教員が生まれてほしいと思います。


480  テストはあと2日  2010年05月24日(月)
 中間考査もあと2日、今日と明日を残すのみとなりました。中間考査中は授業がないので、進路部の先生方の中には生徒の就職についての企業訪問に出て行かれている先生もあります。本校では就職を希望する生徒は、10人程度でそれほど多くはありませんが、これまで本校の生徒を採用していただいた会社には毎年必ず出向いています。全部で約40社、私も6月初旬に3社訪問をさせていただく予定にしています。
 近年、大阪の高卒者の就職は大変厳しい状況が続いています。その難関を突破するためにも、就職試験の際の面接などで、どれだけしっかりと自分を主張できるか、いわゆる「アサーション」のトレーニングをしっかりしたいと思います。企業の人事担当者の方とお話しする機会が何度かありますが、決まりきったことしか話せない生徒、いかにも答えを練習してきたとわかる生徒というのはあまり採用しないのだとおっしゃいます。自分の主張を自分のことばで話しているかどうかは見てすぐにわかります。そのためにもアサーションのトレーニングは重要です。
 本校でも入試の際に面接があり、受検した中学生の話を聴きますが、こちらが予想しているとおりの答えをする人が結構たくさんあります。また、2年生の全員面談や、3年生のAO入試や推薦入試のための面接練習などにも加わりますが、わざと「予想していないような質問」をして、生徒がどのように反応するかを見るときがあります。生徒にとって予想外の質問にどのように対処できるかが、その生徒の力なのだと思います。


479  教育相談研修  2010年05月20日(木)
 今日は職員研修A、教育相談研修を実施しました。2008年から本校で続けてきたピアサポートについてです。ピアサポートとは、生徒が生徒同士で支えあうという学習方法です。生徒が生徒の話を聞くためには、「話を聴く」というスキルを身につけることが大切です。同時に自分の考えを相手を傷つけることなく主張する「アサーション」というスキルも必要です。それらを様々なワークによって学びながら@自己理解・他者理解、A対人関係力、B問題解決力をつけていく方法を、担当している教諭だけではなく、本校でピアサポート講座を受講した卒業生にも話してもらいました。現在大学生となっている3人の卒業生(5期豊田理子、中野愛友、6期堀菫)が来てくれて、アイスブレーキングや紙上相談などのワークショップは、卒業生が研修を仕切ってくれました。彼女たちは卒業してからも、大学でピアサポートを続けていたり、友人の相談を受けたり、高校でのピアサポート講座の成果を役立てています。
「紙上相談」というワークをしました。4人1組でそれぞれが自分の悩みを紙に書き、その紙を順番に回してゆきながら、その悩みについてやはり紙上で質問したり答えたりするという形式のワークです。自分のことを他の3人の人も一緒に考えてくれていると思えて安心できる、大変楽しい研修でした。どうもありがとうございました。ピアサポート講習を体験した生徒は、人の話を聴くというスキルを身につけただけでなく、自分たち自身がとても成長しているのだということを感じました。
「産業社会と人間」の授業で、ピアサポートの導入を数時間行い、興味のある生徒は年間30時間程度の講習を受講しています。本校でピアサポートの輪が広がって、辛いときも生徒同士で支え合える環境をさらに育てていきたいと思っています。


478  今日は職員研修  2010年05月19日(水)
 考査中は生徒が早く帰るので、職員研修が入ります。今日は保健部主催の熱中症予防についての研修と、特別支援教育委員会主催の今年から始まった共生推進教室について考える研修を実施しました。
 共生推進教室は、現在の生徒の生活の状況や授業中のようすなどが報告されました。これからの授業の方向性や、抽出授業のあり方、授業中のサポートについてなど検討するべき課題がいくつか提出されました。共生推進教室は今年から始まったところで、まだ確立した方法がなく、生徒にとってよい方向に柔軟に対応していかねばならないと考えています。明日は教育相談についての研修を実施する予定にしています。
 テスト中も先生方はテスト問題の作成や採点、成績算出、テスト後の授業の教材研究などたくさんの仕事を抱えていますが、授業がないので少しほっとする部分もあります。これまでの土日の出勤の振替休暇を出される先生もあります。普段たいへん忙しいので、少し休めるときは気持ちと身体を休めてほしいと思います。生徒はテストなので気持ちは休まりません。毎日しっかり明日のテストのために家庭学習をしてください。
 5月ももう後半になりました、早いもので4月に新学期が始まってもうまもなく2ヶ月がたちます。本校へ新しく来られた先生も少し慣れてこられたようですが、ふつうの学校と違って総合学科ですので、これまでとは違うことも多く、戸惑っておられるところもあるようです。再度オリエンテーションを実施する必要があるだろうとおもいます。


477  明日から中間考査  2010年05月18日(火)
 明日から中間考査が始まります。来週の火曜日まで5日間の予定です。中間考査が終われば、体育祭に向かって一直線になるのですが、その前にしっかり試験勉強をしてください。1年生はほとんどが共通科目なのでそんなことはありませんが、2、3年生は選択科目が多いので、1日3時間テストが入る人もあるし、途中でテストのない空き時間が入る人もあります。体育祭がいい気分で迎えられるかどうかはこのテストにかかっています。
 テスト直前になっての試験勉強は当然必要ですが、毎日確実に家庭(や自習室)で予習や復習をしておれば、直前のテスト勉強はかなり軽くなります。ところがヒトというのは悲しいもので、切羽詰らないと仕事をしないということが多いので、どうしてもテスト前にテスト勉強が集中してしまうのです。「昨日ほとんど徹夜で10時間勉強した」とか威張っている人もいますが、あんまり威張れたものではありません。毎日、しっかり学習できていたら、徹夜も10時間の勉強もする必要はなかったのです。テスト前は寝ないと、頭は働きません。徹夜は何の意味もない、ただの自己満足なのです(ただし、この自己満足という達成感がたまにテストによい影響を及ぼす場合がありますが期待薄です)。
 私の高校時代でも、テストの前に「昨日の晩はオールナイトで映画見ててん」とか言いながら、数学で満点を取るようなすごい友人がいましたが、それは遊んでいるように見せてどこかで隠れてしっかり勉強をしているのです。それを真に受けて同じようにテストの前日オールナイトで映画を見て欠点をとったのもいますが、それは考えが足りないのです。
 明日からテストなので今日は半日の授業です。午後からはしっかりテスト勉強をしてください。(写真は3月の学年末考査のものです)


476  PTA総会、後援会総会が開催されました  2010年05月17日(月)
 先週土曜日15日に、平成22年度芦間高等学校PTA総会を開催しました。当日は50名以上の保護者の方にお集まりいただき、教員も合わせた約70名で視聴覚室において実施しました。昨年度の決算、今年度予算の審議の他、今年から始まった共生推進教室の保護者の方もPTAに加わっていただけるように、会員の規約改正も行いました。
 今年の事業計画としては、6月6日(日)に文化行事として昼食会と天満天神繁盛亭で落語の鑑賞会を実施します。まだ、少し座席に余裕がありますので、ぜひお申し込みください。それ以外の行事では文化祭での休憩室(体育館舞台のWebカメラによる実況)の運営と後援会と協力してのバザーの開催、生徒指導委員会では通学指導、進路指導委員会では講演会と模試の受付、教養推進委員会では陶芸教室、パソコン教室と秋のフィールドワーク、広報委員会では年3回の会報の発行、環境保健委員会では年4回の花植えなど盛りだくさんの行事を実施することが確認されました。また各学年では保護者集会や講演会なども企画しています。保護者の方と教員が一緒になって、芦間高校と芦間高校の生徒を盛り上げていきたいと思います。
また、PTA総会後、後援会の総会も行われました。芦間の後援会はPTAのOB、OGの方が中心になって運営していただいています。しかし、PTAのOB会ではなく、寄付や文化祭バザーで集まったお金を、生徒の学習のために役立つように使うというのが大きな趣旨で、自分たちの親睦会などには一切使わないという規約があり、それが厳密に守られています。学校にも海外研修や広報活動、部活動などに援助をしていただいています。講演会ともまた一緒になって、芦間高校を盛り上げて生きたいと思います。
今年度もよろしくお願いします。


475  もうすぐ中間考査  2010年05月14日(金)
来週の水曜日19日から中間考査が始まります。1年生にとっては初めての考査です。24日火曜日まで考査があるのですが、5日間も考査が続くことは1年生にとって初めてのことでしょう。もうテスト1週間前になっているので、クラブ活動は禁止の期間です。授業が終われば早く家に帰って、家庭学習をしっかりしてテストに備えてください。
テスト期間中もいつもの授業時間より早く終わるので、必ず家庭学習をしてください。もちろん学校の自習室を使ったり、チューターの先生に質問するのもいいことです。自分の進路実現に向けて一番大切なことは、教えてもらうのではなく、自分の意志で「自分で勉強する」ことです。
総合学科は前期後期の2学期制を採っている学校が多いのですが、芦間高校は3学期生です。だから1学期、2学期は中間考査、期末考査の2回の考査、3学期は学年末考査の合計5回の考査があります。授業時間も65分5限を採用している学校もありますが、本校は50分6限(月曜日は7限)です。一番ノーマルなかたちで、生徒にとっても先生にとっても最も体内時間とうまく合っているのではないでしょうか。50分という授業時間は生徒の集中力の持続、先生の授業の段取りなどから考えて、最も1単位として適切な時間だろうと思います。夏休み、冬休みの長期休業の前にテストが終わり、生徒はその学期の成績を受け取るという形が最もいいように思います。
私も高校生の時に何度も定期考査を経験しましたが、テスト勉強が間に合わずにヤマをはったことが何度かありました。間に合わないというのは、日頃の家庭学習で予習や復習を怠っている証拠ですが、ヤマをはってもそれほど当たるものではありません。テスト後答案が返却されて、先生に「君の答案はヤマをはっているのではなくて、シマをはっているのだ」と言われました。テスト範囲を一通り学習して、特にここは重要だというところをしっかり学習するのが「ヤマ」。だから外れても何とか対応できる。ある部分しか勉強しないのは「シマ」。外れると海へはまるだけということです。名言です。海へはまらないように、しっかり学習してください。


474  芦間高校が高校生新聞で紹介されました  2010年05月13日(木)
 芦間高校の記事が高校生新聞に載りました。高校生新聞という月刊の全国紙が発行されているのですが、その新聞社の取材が3月にあり、1月にあった大阪府学校保健研究発表大会での本校の発表について記事になりました(写真の赤枠の部分)。発表会のことはすでに1月14日付の校長だよりや1月15日付のトピックス欄で紹介しました。2月に高校生新聞社から電話があって、生徒の発表のようすや発表までの経過などを伺いたいということで生徒と先生が取材に応じました。その記事が高校生新聞5月号(5月10日発行)に載りました。「委員会のチカラ」という欄に「歌とダンスで研究発表」という見出しで、タブロイド版の4分の1くらいの大きさ、4段組の記事で写真も掲載されています。高校生新聞は駅売りなどでは手に入らないので、記事を見たい方は学校の保健室までご連絡ください。
 芦間高校を広く紹介する方法として、新聞、テレビ、雑誌などのマスメディアが一番広く目に入る方法ですが、取材対象として取り上げてもらうのはそうたやすいことではありません。当然お金を払えば広告の形で掲載されますが、そんな高額なお金を捻出することはできません。今考えているのは京阪や地下鉄の駅の掲示板に芦間高校の生徒の作品などを、それほど高くない金額で掲示させてもらうことができないかということです。他にもこのホームページが大きな発信手段です。今年入学した9期生にしたアンケートで「芦間高校を受験する一番の決め手となった情報は何ですか?」という質問に対して1位がオープンスクール、2位が中学校の先生のお話とホームページでした。この3つのメディアで243人中約180人が芦間受検を決めています。また、ヒット数では芦間ホームページは4月の月間全国6位、公立高校としては全国1位のヒット数ですので、かなり有効なメディアになっています。「今日の一枚」の写真やこの「校長だより」は休みの日以外はほぼ毎日更新していますので、ぜひ見てください。


473  芦間高校紹介-D生徒指導のこと  2010年05月12日(水)
 芦間高校の生徒指導のスローガンは「ちゃんとしよう」です。生徒指導室の前と下足室の前には「ちゃんとうしよう」と墨で書いた大きな紙が貼ってあります。誰かに注意されなくても「ちゃんとする」ことが大事なことです。
本校の制服はいくつかのバリエーションがありますが、半袖の夏服以外は男子はネクタイ、女子はリボンを着用します。女子でリボンのない生徒や、制服のスカートの短い生徒は注意しています。服装以外にも髪染めについて、全校集会などのときは頭髪チェックをします。それほど多くはないのですが、染めている生徒がいるようです。@服装面でちゃんとしよう。
遅刻の防止はどの学校でも大きな問題ですが、朝に正門と通用門に教員が立ってあいさつすることと、下足室前で生徒指導部の先生が立って注意することでかなり少なくはなっています。遅刻の回数が増えると「おはよう登校」で登校時間を早めることもしています。遅刻回数1年間で延べ2000回を目標にしたいと思います。2000という数字はかなり少ない数字です。A時間を守るという点でちゃんとしよう。
アルバイトは原則禁止です。ただし家庭の事情があって全面的に禁止することはできないので、保護者からアルバイトの届けが出てくれば担任と保護者で相談の上、認めています。しなくてもいいアルバイトはする必要はありません。部活動に一生懸命になってくれる方がずっといいと思っています。
もちろん、タバコや飲酒、バイクの運転などは懲戒の対象ですが、非常に少なくて、この面では芦間生は「ちゃんとして」います。
日頃の生活をしっかり見直して、「ちゃんとする」ことが芦間生にとって大事なことです。


472  ちょっと大阪散歩  2010年05月11日(火)
先日、少し時間を見つけて肥後橋から西の川沿いを筑前橋、南へまがって江戸堀、最後は淀屋橋まで歩きました。このあたりもレトロビルの多い地域で、肥後橋の3番出口を出るとすぐに山内ビルというビルに出会います(写真)。1階は里山カフェという自然食品のレストランが営業していますが、凝ったつくりの美しいビルです。川沿いに歩くと、他にもいくつかレトロビルに出会います。肥後橋交差点の南東側にはむかし大同生命のレトロビルがありましたが、今は建て替えられています。しかしこの新しいビルもむかしの格調をよく残しています。
筑前橋を南へ下って、土佐堀通りの南の通りへ入ると、日本基督教団大阪教会があります。ヴォーリズが設計した名建築で、阪神淡路大震災で被害を受けましたが見事に復活しました。このあたりにも江戸堀コダマビルなどのレトロビルがあります。また、西船場小学校の校内には「先賢景仰碑」が建っていて碑文には、江戸時代このあたりでは頼山陽や篠崎三島などの文人や学者が生まれ活躍していたというようなことが書いてあります。東へ少し歩くと金光教玉水教会の立派な建物があり、その東隣に肥後橋商店街があります。この商店街は「日本一短い商店街」です。大阪には日本一長い天神橋筋商店街と日本一短い肥後橋商店街があるのです。
 さらに東へ歩くと元の住友銀行本店の壮大なビル、今は三井住友になって本店は東京へ移りましたが今でもこのビルの格調はたいしたものです。その南側には大阪倶楽部のレンガ造りの美しいビルもあります。あまり気付かない人もありますが、淀屋橋交差点の南西側、もとのミヅノがあった石原ビルもなかなか凝った立派なビルです。
この西区から中央区北部の北船場はオフィス街で、街路樹も美しく散歩をするにはなかなか楽しいところです。


471  連休は終わり!!  2010年05月10日(月)
4月30日、5月6、7日の課業日は挟まりましたが、休みが続いたゴールデンウイークが終わって今日からふつうに月曜日の7時間授業で始まりました。これだけ好天が続いた連休も珍しかったのではないでしょうか。授業が始まると曇り、幸い生徒が登校する時間帯には雨が降っていなかったので、遅刻者数はいつもどおりでした(京阪電車が人身事故で遅れての遅刻者はありましたが)。遅刻の件数を減らしたいと思っています。朝正門に立っていると、だいたい8時25分の予鈴ごろには登校のピークが過ぎますが、予鈴と本鈴の間に入ってくる生徒がいます。「おはよう」以外に「あと3分しかないで」というように、正門や通用門に立っているどの先生方も声をかけていますが、あきらめてダッシュしない生徒もいます。遅刻を減らすには、常習者をどれだけ減らすかですが、地道に声をかけるしかありません。もう5分早く家を出れば、遅刻することはないのですが、生徒にとってはその5分というのがなかなかむずかしいのかもしれません。しかし、朝からの遅刻はその日一日のモチベーションの低下につながりますから、ぜひとも意識して5分早く家を出ることを実践してもらいたいものです。
 授業の間の休み時間が終わって、あと1分で授業開始のチャイムが鳴るところで、5月からメロディチャイムを導入しました。オルゴールで校歌が流れます。校歌が聞こえるとあと1分で授業が始まります。本校はどの先生方も授業の始まる前には教室におられるので、生徒は急がないと授業遅刻になります。廊下で立って見ていると、オルゴールの校歌が流れると走っている生徒が増えました。メロディチャイムの効果はあるようです。
 遅れるというのは恥ずかしいことだと思ってください。
 


470  避難訓練をしました  2010年05月08日(土)
 ゴールデンウイーク明け、たまっていた仕事や来客や出張で、この欄を更新する時間がないので土曜日に更新します。
 先週の木曜日避難訓練を実施しました。6限終了後、合図とともに全員グランドへ避難しましたが、全員の避難が終わって点呼が終了するまで約10分でした。消防署の方には落ち着いていてよかったとほめていただきましたが、緊張感のない人もあったので反省点もありました。消防署の方のお話は、避難そのものよりも、災害が起こった時に、障がいのある方や高齢者の方、外国人で日本語の情報のよくわからない方などの「災害弱者」の方のために高校生はもっと力を貸してほしい、ということでした。芦間の生徒なら、そのような方に対する活動は進んでする人が多いと思います。そのためにも避難訓練は緊張してください。
 今回は火災発生に対する避難訓練でしたが、地震発生に対する避難訓練も必要だと思います。阪神淡路大震災からもう15年が経って、その時の記憶も少しずつ薄れてきている人も多いと思います。今の高校生は阪神淡路の時にはまだ生まれていないか、生まれていてもまだ幼児でしたから、ほとんど記憶のない人も多いと思います。阪神淡路以後は大阪近辺では大災害は起こっていないので、知らないうちに安心している人も多いと思います。近畿の地震史を見ると、江戸時代末の1819年、1830年、1854年と続けて地震が発生しています。特に1854年は7月に直下型の伊賀上野地震があり、その後12月に2日続けてプレート型の大地震(安政東海地震、安政南海地震)がありました。このように10〜30年という比較的短い期間にM7〜8の大地震が連続する場合もあるのです。 避難訓練は大事なことです。

469  女バスの公式戦の応援に行きました  2010年05月06日(木)
 連休が終わって、授業が再開されました。といっても2日間授業をしてまた土日ですが。5月2日本校の女子バスケットボール部の公式戦が八尾ウィングであったので、応援に行ってきました。相手は八尾翠翔高校、平成19年度まで私が6年近くいた学校なので、相手の監督もよく知っています。どちらも応援したい気持ちはあるのですが、やはり芦間の応援をしていました。よくまとまったチームで、キャプテンもしっかりしているし、勝てるだろうと思っていたのですが、残念ながら試合は負けてしまいました。力にそう差はありません。こういう差のないチームの勝ち負けは、ほんの少しのミスや気持ちの差が大きいのです。最後に10点差まで迫ったのですが、その追い上げの力がもう少し早く発揮できていれば、勝てたかもしれません。
 連休中はたくさんのクラブが頑張っていました。学校は休みだけれど、毎日部活のために学校へ行くというのは、たいへんいいことだと思います。毎日動いている、頭をしっかり活動させているということが大事なことなのです。友だちと力を合わせて何かをするという経験も、これからきっと生きてくるだろうと思います。
 部活動の紹介もこれからしていきます。







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