199 一年生がスケートに行きました 2009年01月30日(金)
本校には長距離走をしたり、山登りをしたりといういわゆる耐寒訓練の行事がありません。耐寒訓練の行事はどこの学校にもよくあって、私も高校生のときは長居公園の外周道路を10キロほど走らされました。前任校では学校が信貴山のすぐ麓にあったので、学校から信貴山まで往復を歩いて、帰ってから食堂で熱いうどんを一杯ずつPTAの方からご馳走になるという行事がありました。同じところをぐるぐる走って回るよりは、景色の変わる山登りのほうが楽しいなと思います。本校には耐寒行事がないので、1年生は一昨日のホームルームの時間に全員でスケートに行ってきました。学校のすぐ北側、歩いて数分のところに守口スポーツセンターがあって、格安でスケートができるので全員で楽しく滑ってきました。本校では行事があると必ず誰かが写真を撮ってくれて、その写真が校内LANにアップされます。30枚近くスケートの写真がありましたが、どの写真を見てもみんな楽しそうに滑っています(滑っているのか氷の上を歩いているのかは判別しかねますが)。行事があるとその写真が校内LANに載るので、この記事の写真もほとんどそこから取り出して使っていますし、今年あった色々な行事を写真で振り返ることもできてとても便利な機能です。私は残念ながら、会議があってスケートには行けませんでしたが、写真を見ているだけで一緒にいった気分になることができます。
そういえばスケートはもう10年以上していないだろうと思います。むかしは後ろ向きにも滑れたのですが、多分今は氷の上に立っているのがやっとだろうと思います。スキーもむかしは板も靴も持っていたのですが、もう20年近くしていません。冬になると信州や近畿の北部へ滑りに行ったのですが、多分いま滑っても、雪にお尻で穴をあけるだけだろうと思います。50歳をまわって運動をしなくなりました。休みの日など買い物に行くときには、自動車を使わずにできるだけ歩いていくようにしているのですが、それにしても運動不足を実感します。30歳台から40歳台は毎日のようにソフトボールのノックをしていたので、本校のソフトボール部のノックもできるだろうとは思いますが、無理して身体中にガタが来ないように、おとなしくしています。
198 1月31日に漢字講座を開講します 2009年01月29日(木)
今週土曜日(1月31日)午前10時から、本校の山本史也先生の「漢字講座」が開催されます。前回は漢字の成り立ちというテーマで10月に開催し、20人近くの受講者がありました。今回がその2回目です。前回受講された方だけでなく、今回初めての方々もぜひお越しください。(写真は前回の講座の風景です)今漢字がブームになっています。テレビで難しい漢字の読みや書き取りのクイズ番組が増えているのでブームになったのだと思います。漢字検定も受検者が非常に多くなっているようです。私も2級はもっているので、読みは何とかなりますが、書き取りと部首がなかなかできません。特にワープロで文章を作るようになって、書き取りの力が落ちてきているのを実感してしまいます。漢検準1級以上は漢字マニアの世界なのであまりうけようとは思いませんし、あまり使わないむずかしい漢字を読めてもどうでもいいことのように思います。ただし、江戸時代ぐらいの文章を読むには必要かもしれませんが・・・・・。このように、漢字を国民がふつうに読み書きできる国が少なくなってきました。漢字文化は中国が中心で朝鮮半島や台湾、日本に及んでいますが、昔からの漢字を使う国はもう日本と台湾だけです。中国では簡体字が使用されるようになって、中国の新聞を見てもどんどん漢字が略字化されてしまっていてよくわかりません。韓国や北朝鮮では漢字を使わずにハングルを主に使っています。ハングルは表音文字ですから、日本でいうと「かな」のようなものでしょう。「かな」ばっかりの文章は読みにくいと思うのですが、韓国でも新聞はほとんどハングルです。漢字というのは表意文字で、文字そのものに意味があるので、難しい文章でも漢字の字面だけ見て意味がわかることがよくあります。そういうところが漢字の優れたところだと思うのですが、なぜなくしていくのでしょうか。理由がよくわかりません。
もう20年以上も前のことですが、南アフリカの学生と旅行先で出会って話をしたことがあります。彼女は日本語に興味を持っていて「日本の文字は音を表すのではなく、意味を表すのだと聞いているが、本当ですか?」と聞くので「本当です」と答えました。そしたらその人は、「私の名前は「Maggy」というのですが、この名前を漢字で書いてもらえませんか」というので、少し困ったのですが「真木」と書いてあげました。すると「この漢字の意味は何ですか?」と聞くので「Straight tree」だと答えたら大変喜んでいました。ちょっと変な漢字の使い方ですが、喜んでもらえてよかったよかった。
「漢字講座」 1月31日(土) 午前10時から本校会議室で開講します。お申し込みは電話でお願いします。
197 昨日は忙しい日でした 2009年01月28日(水)
昨日は一日中外で会議と研修でした。午前中の進学指導委員会では、今年の大学入試センターテストの分析が行われましたが、昨年度に比べて英語、国語、日本史、地学の平均点が下がり(難しくなった)、逆に化学、世界史、政経が易しくなったようです。特に英語は昨年度より10点以上も平均点が下がってかなり難しくなっている反面、化学はかなり100点満点が出ているようです。センター型の私大では関関同立が昨年より10%程度出願者が減少し、産近甲龍もやや減少傾向です。特に今年は立命館の志願者の減少が著しく、昨年の70%程度にとどまっている学部もあるようで、今年は立命館が狙い目かもしれません。午後からの校長協会創立60周年記念シンポジウム(写真)では「学力」とは何かという問題が出されました。
昨日の内容とは少し離れますが、今大阪では、全国の学力調査で小中学生とも平均点が低く全国的に下位に低迷しています。この調査で測定できる学力とは何なのか。しかも平均点という数値にどのような意味があるのかを検証する必要があるでしょう。市町村別に発表された平均点と、市町村別の平均所得の相関をみると、見事に相関関係があることがわかります。市民の平均所得が高い市町村は平均点が高く、平均所得の低い市町村は平均点が低い。この数値で測定できるものを学力と呼ぶなら、明らかに学力差は所得格差の問題でもあります。ただし、今書いたこの議論はあまりに大雑把に過ぎます。平均所得も平均点も私はそれほど重要な数字だとは思っていません。平均という数字はまったく個人については何も示さない数値だからです。結局教育というのは最終的には個人個人の問題であって、集団の問題ではないのです。学校や家庭や地域社会という教育の現場で、個人個人がどう成長し、力をつけていくかが重要な問題です。学校というのは集団教育の場ですが、これだけ生徒の価値観が多様になってきているのだから、どれだけ教員が生徒一人ひとりに関われるかによってその学校の教育力は決まってくると思います。小学校の低学年から、先生が生徒一人ひとりにどれだけ関われるかが重要になってきているのだろうと思います。
ところで、このごろどこの学校でも運動クラブへの加入率は高いのですが、文化クラブへの加入率があまり高くないという傾向があるようです。文化クラブでも吹奏楽などのようにコンクールで優劣が決まる部は加入率が高いようです。この傾向に私は不満です。勝つか負けるかより、自分の好きなことを研究しようという文化部への加入率をもっと上げたいのです。例えば生物研究部、地歴研究部などのようにコンクールも何もないけれど、放課後にみんなで好きな研究をしたいというだけで集まるクラブ活動をもっと盛んにしたいと思います。そういうクラブがたくさん生まれてくる学校から、とてもテストでは測定できない総合的な学力を持った人材が生まれてくるのだと思います。
196 笑って前向きに 2009年01月26日(月)
今週でもう1月は終わりです。土曜日から気温は低いですが、春は少しずつ近づいています。毎朝7時前の電車に乗りますが、年の初めには7時前はまだ真っ暗でしたが、今ではもう遠くの生駒山がシルエットになって見えています。日が長くなっているのがはっきりわかります。2月は「如月」ともいいますが、これは寒いので、何枚も重ね着する「着更着」から来ていることばのようです。もう一つ2月には「光の春」という別名があります。気温は1月から2月が最も寒いのですが、だんだん日が長くなって、昼の陽光がどんどん強くなっていきます。それを形容して「光の春」というのだそうです。2月になるといよいよ入試が始まりますが、受検前に不安で押しつぶされそうになっている人もあると思います。そんな時、さっきのことばを思い出してください。寒いから重ね着する「きさらぎ」と寒いけど光に春を感じる「ひかりのはる」とどちらが明るい気持ちになれるでしょうか?気持ちを前向きに持つか、後ろ向きに持つか、落ち込む自分をイメージするか、跳び上がって喜んでいる自分をイメージするか。当然後者がいいに決まっています。これまでしんどい思いをして受験勉強をしてきた人は、もうすぐ終わります。あとは気持ちを前向きにして、跳び上がって喜ぶ自分をイメージして、最後の追い上げにかかってください。精神論ではありませんが、前向きに、楽しいイメージをもっている人のほうがテスト当日、自分の力が発揮できることはいうまでもありません。
もう一つ、このごろ「エンタの神様」や「レッドカーペット」や「イロモネア」やというお笑い番組がたくさんあります。全部見る必要はないけれど、受験勉強の手を休めてどれか好きな番組を見てください。テレビなどを見て笑うことは非常に脳の活性化に役立つそうです。笑うと新陳代謝が大きくなって、脳だけでなく身体全体にもよい影響を及ぼすのだそうです。笑いがストレスを吹き飛ばしてくれるのだそうです。
不安に押しつぶされる前に、笑って前向きに!!
195 そろそろ忙しい季節です 2009年01月23日(金)
1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」というように、年明けから最初の3ヶ月は、10月からの3ヶ月に比べて、あっという間に過ぎてしまいます。しかも高校ではこの季節に様々なことが集中してやってきます。来週の火曜日からの3年生の学年末考査で始まり、3年生の最終成績の算出と卒業のための会議、前期入試の受付、前期入試、入試の採点と合否判定、1,2年生の学年末考査、合格発表、卒業式、新入生登校、1,2年生の最終成績の算出と進級に関する会議、終業式と続きます。終業式が終わると少しほっとできますが、それでも続いて新入生の登校や先生方の人事異動など4月の入学式が終わるまでなかなか気が抜けません。いつもこの時期には仕事が集中するので、ミスが出ないかと気がかりになります。入試や、生徒の最終成績の算出などにミスがあっては大変なことなので、何度も点検しなければならない、気を遣うことが多く、忙しくて肉体的に疲れるよりは、気を遣って精神的に疲れる季節です。日本は3月で年度が変わるので、企業などもこの季節は年度の決算などで大変なのでしょう。4月になって新しい気持ちで、新しい年度を迎えるためにも、精神的には疲れますが、気を抜かないで、あとの2ヶ月ほどを過したいと思っています。3年生は昨日送る会が終わり、そろそろ卒業モードに入り始めていますが、入試はこれからが佳境です。私学の一般入試がすでに始まっていますし、国公立ももうすぐです。あと少しの期間ですが気を抜かないで、集中してほしいと思います。3年生でセンターテストを受けた生徒の結果は校内LANのパソコンで見ることができるのですが、地方の国公立にA判定が出ている生徒も数名あって、よくがんばってくれています。A判定が出ている人は自信を持って受験してほしいですし、CやDの判定でも合格することもあるのであきらめずに最後までチャレンジしてほしいものです。
看護系の専門学校や短期大学には続々とよい報告をくれる人が増えています。先日も廊下で呼び止めてくれて、合格の報告をしてくれた生徒もありました。おめでとうございます。
194 今日は卒業生を送る会でした 2009年01月22日(木)
今日は午後から卒業生を送る会を開催しました。3年生は来週から学年末考査なので、ちょっと早いですが今日になりました。生徒会執行部の生徒が時間をかけて準備してくれて、盛りだくさんの内容でした。楽しむときには徹底的に楽しくやるという芦間の生徒の姿勢は大好きです。みんな大きな声を出して笑い、メッセージを伝え、大きな声で歌を歌える学校というのはそんなにたくさんないだろうなと思います。3年生から在校生へのメッセージがたくさんありました。すでに推薦入試で合格した人の合格までの道のりについて、クラブ活動を最後まで一生懸命やりぬいた人のクラブへの思い、中学校ではいじめなどでしんどかったが芦間へ来て変わることができた人の心の動き、そしていろいろな行事に積極的に参加しようと伝える人などそれぞれが、芦間での体験を具体的に感動的に語ってくれました。きっと1,2年生はこれからの芦間での生活に役に立つことも多かったのではないかと思います。3年生の担任の先生方からのビデオレターも先生方の若いころの写真を入れた凝ったものでした。ちょっと画像処理が悪くて、画像がプツプツと止まるのですがそれもまた楽しいものでした。
卒業生に送る歌はレミオロメンの「3月9日」これは定番です。在校生みんなが大きな声で歌ってくれました。特に代表で前へ出た十数名の生徒が、がんばってリードしてくれました。「3月9日」はむずかしい曲だと思うのですが、この季節になるとあちこちで聞くことになります。みんなカラオケに行くようになって、歌がうまくなっているのですね。
歌のあとは、卒業生へのプレゼントそして卒業生の謝辞、最後に卒業生が退場するときには、通路際に座っている在校生が赤と白のアーチを作ってくれて、その中を3年生は退場しました。すべて手作りの「卒業生を送る会」でした。体育館から職員室へ戻るときに、「芦間は楽しい学校ですね」と一緒に戻ってきた先生と話しましたが、確かに楽しい学校です。
193 保健研究発表大会に出場します 2009年01月21日(水)
昨日はちょっと忙しくて更新できませんでした。今日は午後から大阪府医師会館(地下鉄谷町6丁目南3番出口を出て、空堀通商店街を東へ徒歩5分、上町筋に面してあります)で高等学校保健研究発表大会があります。芦間高校は生徒保健委員会で毎年エントリーしていて、今年も飲料水について発表します。2時から始まるのですが、10校出場して本校の出番は最後なので多分4時ごろになると思います。興味のある方がおられましたらぜひお越しください。どの学校もまじめに環境問題などに取り組みしっかりした発表をしています。本校の生徒たちも浄水場を見学に行って、飲料水のできるまでをパワーポイントで発表するだけでなく、市販のペットボトルで販売されている飲料水についても成分や味などについて調べた発表をします。私も見に行きたかったのですが、同じ時間帯に入試の説明会があるので行くことができません。それで昨日の放課後のリハーサルを見学しました。校内の飲料水の残留塩素量調べの内容もあってしっかりした研究内容です。しかもほかの学校にない芦間独特の歌と踊りまでついています。芦間の生徒はどんなことを研究しても、堅苦しくならないように、誰にでも楽しく伝わるようにいつも工夫をします。それが歌だったり踊りだったり、年末の総合学科発表会の「大阪を元気にする提案」の歌や踊りも好評でした。今回も歌と踊りが入っています。内容もしっかりしていながら、楽しい発表になりそうです。易しいことを難しい専門用語を使ってとても権威があるように伝えることは簡単なことですが、むずかしいことを易しく伝えるということは簡単ではありません。どれだけ難しい内容を理解しているかが問われます。その点で芦間の生徒は色々な場面でプレゼンの練習をしているのでなかなかうまく伝えることができているようです。それと、みんなの前で前へ出てしゃべるのが好きという生徒も多いようです。恥ずかしがらず楽しい発表をしてほしいと思います。
最後についでに、空堀通商店街について・・・・・。空堀というのは大阪城三の丸のかつての外堀の跡で、家康によって埋められました。もともとは上町台地の侵食谷です。現在は商店街になっていて長いアーケードがある庶民的な街です。長屋を改造した喫茶店やアートスペースなどもあっておもしろいところです。また、空襲から焼け残ったところも多いので、台地を上り下りする石畳の階段が残っていたり、戦前の大阪の街の雰囲気を色濃く残しています。直木賞に名前を残す直木三十五の資料館や近松門左衛門の墓も近くにあります。一度歩いてみてください。
192 昨日は学校説明会でした 2009年01月19日(月)
昨日は最後の学校説明会でした。もうこの時期になると前期入試の受検校は決まっている人も多いので、あまりたくさんの参加はないだろうと考えていましたが、意外に68名の方に来ていただきました。雨が降っていて寒い日でしたが、たくさんお越しいただいてありがとうございました。学校の内容の説明、入試の説明などの他に、3年生ですでに大学に合格している生徒が3名来てくれて、芦間高校の楽しさなどについて語ってくれました。教員がかたくしゃべるより、この方が中学生や保護者の方にはよくわかったかもしれません。そのあとは簡単に校内の案内をして1時間少しで終了しました。
芦間高校はまだ開校して7年ですから、名前が大阪府下全体に知れ渡っているわけではありません。「今はどこの高校にお勤めですか」と聞かれて「芦間高校です」と答えても、必ず「地下鉄守口から5分ぐらい」にありますと付け加えなければ学校の場所は把握してもらえません。そういう意味ではまだブランド力がありません。古くからある学校は名前のブランドだけで人を集めることが可能ですが、本校はまだそうはいきません。しかし、この世の中には、ブランドとしてはまだ名前が売れていないけれどもきっちりした仕事をしている商品はたくさんあります。芦間高校はそういう「きっちりした仕事」つまり、生徒をしっかり育てることのできる学校だと自負しています。その点で、ブランド力はなくても、きっちり仕事をしているかどうかを確かめに来ていただける人がたくさんおられるのは非常にうれしいことです。特に本校は総合学科ですから、それぞれ生徒個々の時間割があり、生徒個人々々をどれだけ伸ばしていくことができるかが学校の課題です。そのためにチューター制度なども用意しています。
志願書受付まであと1ヶ月になりました。今年はどれだけの志願者があるのでしょうか。昨年度は1.13倍とこれまでになく少ない志願者でした。今年はもう少したくさん受検してほしいと思っています。
191 あさって最後の学校説明会を開きます 2009年01月16日(金)
今日はあさっての連絡のため、朝早くに更新します。あさって18日(日)午後2時(受付開始)から最終の学校説明会を開催します。公立前期入試の受検校がすでに決まっている人も多いとは思いますが、まだ迷っている人があればぜひご参加ください。電話かFAXで申し込んでください(FAXには、参加される方の氏名、中学校名、連絡先をご記入ください)。現在20名を少し越える方から申し込みの連絡を受けています。人数的には余裕があるのでまだ大丈夫です。前回12月14日に実施したときには予想をはるかに超える70名以上の方にお越しいただきました。オープンスクールのように模擬授業はできませんが、全体の説明と校内の見学を行います。土曜日は休みで電話連絡を受けられない場合もありますので、電話の場合は本日中にご連絡ください。FAXは土曜日でも日曜の午前中でも大丈夫です。昨年まではオープンスクール以後は学校の見学は個別に行っていましたが、今年から12月と1月の2回説明会を増やしました。そうすることで個別の見学は少なくなりました。12月も1月も参加できないという方は個別の見学も受け付けていますが、その場合も電話でご連絡ください。先日第1回目の校内の選抜委員会(入試委員会)を開催して、入試の段取りの打ち合わせをしました。これから何度か委員会を開いて具体的な内容と段取りを一つずつ詰めていかねばなりません。教育委員会の入試の説明会も終わりました。入試というのは受検生の将来に関わることですから間違いは許されませんし、非常に気を遣うことも多いのですが、間違いのないよう確実に、丁寧に進めていきたいと思っています。
受検する方はとにかく、毎日の勉強をおろそかにしないでコツコツと積み上げていってください。本校は当日のテストに比重を置いた選抜になりますので、当日のテストのでき不出来によって合否がかわる場合があります。また、上位2科目を2倍するという計算方法をとりますので、得意科目をしっかり伸ばすように毎日勉強しておいてください。入試まであと1ヶ月少しです。重圧から開放されるまであとわずかです。
190 今日は授業をしました 2009年01月15日(木)
今日は、大阪の文化と歴史の授業をしましたが、大変久しぶりの授業だったのであまりうまくできなかったなという反省です。私の授業は本当はもっと脱線するのですが1時間だけの授業では脱線もできずあまりおもしろい授業ではなくなってしまいました。大阪の文化って何?というテーマで授業をしましたが、たくさんの内容を詰め込みすぎてちょっと消化不良な感じでした。授業の最後15分ぐらいで、外国人や初めて大阪に来る人に大阪の文化を知ってもらうために案内するコースを考えて見ましょうという課題を出しました。案内する場所としてあがったのは「海遊館」「大阪城」「道頓堀」「通天閣」「USJ」などの定番の他に「天王寺動物園」「アメリカ村」などの定番に近い見学地、「京橋花月」「吉本を見る」などの演芸、「住吉大社」「天神さん」などの神社、「千林」「鶴橋」「新世界」「日本橋(電気街)」などの大阪らしい商店街のほか「堂島ロール」「適塾」「芦間高校」というのもありました。堂島ロールは近頃有名になって並ばないと買えないそうです。適塾も大阪らしい見学地です。明治維新を担った多くの人がここで学んでいるので大阪の文化という点ではしっかり案内したいところです。天満の天神さんや住吉さんも、たいへん大阪らしい見学地だと思います。天神さんと天満天神繁盛亭と天神橋筋商店街を組み合わせて、チンチン電車と帝塚山音楽祭と住吉さんの組み合わせもおもしろいと思います。長いアーケードの商店街は大阪にはたくさん見られますが、天神橋、千林、空堀、九条新道、鶴橋などの庶民の市場と心斎橋や黒門市場などのちょっと高級感のある商店街を歩き比べるのも楽しいかもしれません。生徒が考えてくれたコースをちょっとアレンジして、おもしろい大阪見学コースをつくってみたいと思います。
189 明日は大阪の文化と歴史の授業をします 2009年01月14日(水)
1月も半ばになり、3年生の授業もあとわずかになってきました。3年生が選択している「大阪の文化と歴史」の授業で明日は私が授業をすることになりました。これまでのまとめというか、たこ焼きとおばちゃんとボケと突っ込みというステレオタイプの大阪ではなく、他の地域や外国から来た人にどんな大阪を紹介したらよいかについて話をしたいと思います。大阪に関する本もいくつか授業で紹介したいと思います。大阪に関する本はたくさん出版されていて、私も何冊か読みました(とても全部読みきれる数ではないし、また全部読もうとも思いません)がおもしろい本もあります。少し紹介しておきましょう。(本の副題は省略)
@「大阪 地名の由来を歩く」:若一光司 2008KKベストセラーズ社(ベスト新書)
大阪市内だけでなく大阪府下のあちこちの地名の由来をたどりながら、その地域を丹念に歩いて取材したルポで、読むとその地域を歩いてみたくなるような文章です。掲載されているところは私も大概歩きましたが、まだ知らないところもあって、本に沿って一度歩いてみようと思います。取材が丁寧なので大阪がよくわかります。この本で紹介されている水上瀧太郎の「大阪の宿」という小説は読んだことがないので、ぜひとも読んでみようと思います。講談社文芸文庫から復刻版が出ていますが、昨日梅田の本屋を探しましたがみつからなかったのでネットで買いました。
A「道頓堀の雨に別れて以来なり」:田辺聖子 2000中央公論社(中公文庫)
川柳作家岸本水府の評伝ですが、非常に丹念に水府を追っていて読み応えがあります。明治から昭和にかけての大阪の情景もよくわかる文章で、読んでいるとホッコリする本です。ただしかなり分厚い文庫本3巻本なので読み終わるには少し時間がかかるかもしれません。岸本水府は今も続く「番傘」という川柳誌を生んだ人で、グリコなどの広告の世界でも活躍した人です。
B「大浪花諸人往来」:有明夏夫 2008小学館(小学館文庫)直木賞をとった小説ですが、直木賞当時に出た文庫本はすでに絶版で古本屋さんを探すしかありませんが、小学館文庫から復刻版が出たようです。復刻版は「なにわの源蔵事件帖」という題だったと思います。
「海坊主の親方さん」と呼ばれている赤岩源蔵なる人物が主人公の捕物帖です。銭形平次や人形佐七やという江戸の捕物帖は数多くありますが、大阪の捕り物帖は珍しく、しかも幕末から明治初期の大阪の風俗が非常によくわかる、おもしろい小説です。自転車が出てきたりビールを飲むシーンがあったり明治初期の大阪にはそんなものもあったのかという驚きがあります。
C「全国アホ・バカ分布考」:松本修 1996新潮社(新潮文庫)
ご存知の「探偵ナイトスクープ」でアホとバカの境目はどこにあるかという依頼に端を発して文化周圏論(古い文化は中央より周辺の地域により色濃く残るという仮説)にまで至る壮大な知的好奇心エネルギーの結集本です。大阪についてだけの本ではありませんが、大阪の人がむかしから持っている好奇心をテレビというメディアを使いながら徹底的に満足させたすごい論文だと思います。いわゆる学術論文ではないので、非常に読みやすく楽しい本です。
D「大阪 まちブランド探訪」:栗本智代 2006創元社
大阪のよさを生かした様々な町づくりをしている人や地域を取材したルポ。これから大阪をどのように変えていくか、元気にできるかを考えるヒントをたくさんもらうことができます。自分の住んでいる地域でも同じような取り組みをしてみよういう力もわいてくる本です。
188 昨日は堺を案内してきました 2009年01月13日(火)
昨日は寒い日でしたが、堺を案内してきました。堺は中世〜近世初期までは日本最大の貿易港として栄えたので、外国からもたらされたものを使った産業が発展した町です。今の堺の地場産業は線香、包丁、自転車などがありますが、このどれもが南蛮渡来の産物を使った商品です。例えば線香は南蛮貿易で輸入された沈香、白檀などの香木を中国から伝わった技術によって線状に加工するものです。七道駅のすぐ近くの「薫心堂」さんで線香の説明をしていただきました。京都などの地名ブランドの高いところで線香を買うより、堺のほうがずっとよいものが安いようです。薫心堂は江戸末期の古い商家で今でも製造・販売を続けておられます。包丁は南蛮からタバコがもたらされ、それを刻む包丁を作り始めたところから堺の伝統産業になりました。包丁も堺の北部にある「水野鍛錬所」さんにおじゃまして、お話を伺いました。水野さんは江戸末期から包丁製造をしておられる鍛冶屋さんで、法隆寺の五重塔相輪にかかっている鎌を作られた由緒ある鍛治屋さんです。その鎌や鉄を鍛える金槌を見せていただいただけでなく、鍛冶の場所も見せていただくことができました。ふぐの薄づくりを作る細い包丁もここで考案されたということで、堺でも屈指の刃物屋さんです。
昼前には綾之町の電停前にある鳳翔館という昭和初期の民家を改造したところでも堺の全般的なお話を伺うことができました。また、火縄銃を手で触ることもでき、兜や陣羽織も用意してあるので何人かの方は、兜をかぶって陣羽織を着て火縄銃を構えて写真におさまっていました。火縄銃を製造した金属加工技術などが堺のもう一つの地場産業である自転車工業に生きています。鳳翔館では熱いお茶を出していただいて、一時寒さをしのぐことができましたが、堺の町は案内板や説明版が非常によく整備されているだけでなく、どこでも非常に親切に見学者を迎えていただけるようです。あとは新旧の町並みを見ながら、南へと歩き、最南端の土居川のところで解散しました。
堺は空襲でかなりの部分が焼けたのが惜しいことですが、昔から続く伝統産業や商業は今でも健在で、住んでいる方も堺という町に誇りをもっておられます。昨日の見学会の下見に歩いたときも、信号待ちをしているとおじいさんから声をかけられて、昔の堺の話を聞くことができるなど、大都市にしては珍しいことでした。
大阪というのはお笑いとたこ焼きだけのように思っている方も多いのですが、大阪のもっている伝統文化はすごいものがあります。京都のような「中心地の伝統文化」とはまたちがう文化をどれだけ紹介できるか、時間のあるときに色々な方に大阪を案内してみようと思います。
187 携帯電話のこと 2009年01月11日(日)
高校に携帯電話を持ち込まないようにしようという動きが広がりはじめています。携帯電話による弊害はたくさんいわれていますが、一番大きなものは書き込みによる人権侵害でしょう。携帯電話からアクセスする掲示板サイトはよくチェックして、不適切な書き込みがないか調べていますが、今のところ本校の生徒に関して不適切なものは見つかりません。しかし、調べきれないものも数多くあるので実際のところはよくわからないのが実情です。また生徒が個人でつくっているホームページなどは、実情はよくわかりません。個人ホームページはいくつか見ましたが、とにかく個人情報について不用意なのが現実です。自分の略歴や顔写真が載っていたりして、コピー、ペーストで勝手に顔写真を使われたらどうするのだろうと思うようなページがあります。掲示板サイトも見ていますが、むかしなら友達どうしでこそこそとしゃべっていた学校でのうわさ話を掲示板でしているようなものです。うわさ話と掲示板が違うのは掲示板は「形として残る」「誰でもがみられる」ということだと思います。こそこそするうわさ話をスイッチを入れたマイクで全国にながし、それを録音している状態だと思えばいいと思います。当然他人の誹謗中傷もあるし人権侵害につながることはたくさんあります。掲示板サイトに書き込んでいる人には、自分のしていることは全国の人の前でしているのだということが見えていないのです。匿名だから誰かわからないと安心している人もあるようですが、発信源は簡単に突き止められます。
学校へ携帯電話を持ち込み禁止にしても、人権を侵害する書き込みはなくならないと思いますが、携帯やネットの怖さは十分に知っておく必要があります。それは情報の時間に授業で教えるのではなく、携帯やネットを使う人が自分でしっかり調べるべき事です。自分の情報は自分で守るということを頭へ入れておかないと、知らないうちに事件に巻き込まれているということはいくらでも考えられることだと思います。
私は相手の顔を見ないで話しをすることになるので、電話は嫌いです。だから用件しか話しをしません。相手がだらだら電話で話をすると5分したらイライラしてきます。携帯電話でも話しをするのが嫌いなので、用件をメールでやりとりするだけで十分です。だから私の携帯は用件の短いメールと阪神タイガースが勝ったかどうかを調べるサイトへの接続以外にはほとんど使いません。それなのに、携帯を忘れると不安になるのは何故なのでしょうか。
186 今日は3学期始業式 2009年01月08日(木)
今日は3学期の始業式でした。3学期は年が明けて新しいことをはじめようということと、今年一年の締めくくりとが両方同時にやってくるときです。そこで今日の始業式での話は、終わりよければすべてよしということで、今の学年を振り返って、自分の十大ニュースを探してください、ということを話しました。十大ニュースを見つけてその中の自分にとってよかったニュース、例えば文化祭で一生懸命できて感動したことや、部活動で勝ったことなどのイメージをしっかり思い出しておいてほしい。そしてうまく締めくくれるように、これまでの自分にとってよかったイメージを頭において3学期に臨んでほしいという話でした。
もう一つは昨年テレビで大流行した「おばかキャラ(大阪では「おばか」とはいいませんが、でも「ドアホ」とも違います。大阪では彼らのようなキャラを「あほの子ぉ」といいます)」と「雑学王」といわれる「かしこいキャラ」の違いについて話しました。かしこいキャラとあほキャラの違いは「学力の違い」ではなく、ましてや「ひととしての違い」でもなく「知的好奇心の違い」だといいました。どれだけ色々なことに興味を持っているか、わからないことをどれだけ調べてみようとしているかという好奇心のある人が雑学王になって、そういう興味をこれまであまりもってこなかった人があほキャラになっているということだと思います。ぜひともいろいろなことに興味を持って、知的好奇心を満足させてほしいという話をしました。
最後に昨日と一昨日に書いた、ライスボウルのことと、毎日新聞の点字の記事のことを紹介しました。静かには聞いていましたが、何しろ体育館は寒い(といってグランドで始業式をしてももっと寒い)ので半分頭は凍っていたかもしれません。寒い時期の3学期の始業式や卒業式、暑い時期の1学期の終業式や2学期の始業式など、快適に式ができる方法はないものでしょうか。
185 毎日新聞の記事のこと 2009年01月07日(水)
この欄には個人情報につながることは書かないようにしていますが、今日はある3年生のことについて書きます。今年の1月4日の毎日新聞の朝刊に点字を発明したフランス人のブライユという人の生誕200年を記念した「点字の父生誕200年」という特集記事が掲載されています。見開き2面をほとんど使った大きな記事ですが、この記事の中で本校で学んでいる視覚障がいのある3年生の多田悟司君の大きな記事が写真入りで掲載されています。毎日新聞の記者とカメラマンが昨年11月に取材に来られて、本人や友人からのインタビュー、授業の見学と撮影など多田君に関する取材をしていかれました。多田君は現在3年生ですが、語学が好きで、すでに語学系の私立大学には合格していますが、これからセンターテストを受けて国公立大にも挑戦しようとしています。記事にもあるように積極的な性格で、今年の前期は生徒会の役員もしていました(写真は立会演説会の時のものです)。テストや教材を点訳するのに、点訳ボランティアの方をはじめたくさんの方々のお世話になりながら3年間学んできました。彼自身の努力と成長も大きかったと思います。また彼自身が成長しただけでなく、彼をとりまくすべての人が成長することもできたのだと思います。
彼が本校で学んでいてわかったことですが、現在視覚障がいのある人のために教科書や参考書、テストなどを正しく点訳することのできる、点訳ボランティアの方の人数が非常に少ない現状にあります。本校でも例えばテスト問題を早めに作り、それをボランティアの方にお渡しして点訳していただきますが、直接学校へ来ていただいて校正などの作業をお願いしています。もちろんお一人ではできないので、何人かのチームで点訳をしていただくことになります。テストの点訳だけでも大変な作業量です。しかも写真や図は説明をつけないと使えないし、説明してしまうと問題として成立しない場合もあります。そういうことを一つ一つクリアーしながら、点訳問題が完成します。そういう点訳チームが何チームもあれば、視覚障がいをもつ生徒が地域の学校で学ぶことが広がるように思いますが、現在大阪の現状では、本校へ来ていただいている方々のチームしかありません。点訳ワープロなどの機械も併用していますが、今の現状ではたくさんの視覚障がい者が地域の学校で学ぶことはむずかしいと思います。これでも大阪はまだ他府県に比べれば進んでいるほうだそうです。点訳というのは、易しいことではないので簡単に解決できる問題ではありませんが、点訳のできる方をもっと増やしていく方法を考えなければいけません。
184 堺を案内することになりました 2009年01月06日(火)
次の3連休の最終日に、堺市内を案内することになったので、家に帰ってから資料を作り始めています。堺は大都市のわりにはあまり知られていないところもあって地元の方でないと歩いたことがない方も多いようです。阪堺電車が走っている大道筋より海側はほとんど空襲で焼けてしまいましたが、大道筋より東側と綾之町より北側は空襲でも焼け残って、昔の面影を残しているところです。山口家住宅(重文)は今解体修理中で今秋まで外観も見ることができませんが、鉄砲鍛治屋敷や昔からの線香店、包丁の鍛錬所など堺の伝統産業を今に受け継ぐところが数多く残っています。先日社会研究会で案内した大和川の付け替えは堺にも大きな関係があって、大和川を現在のように付け替えたあと土砂の堆積によって旧堺港が浅くなり、沖に堆積地が拡大することで堺の北東南を囲んでいた環濠(土居川)の水が海へ流れ出さなくなり、西側に内川を開削して現在のような周囲を堀で囲まれた堺の町が誕生したのです。
しかし、堺は何といっても大道筋をのんびり走っている路面の阪堺電車が堺らしい景観を作り出しています。大阪にも昔は路面電車が縦横に走っていたのですが天王寺から出る阪堺電車以外は廃止されてしまいました。路面電車というのは確かに自動車交通にとってはじゃまな存在かもしれませんが、地下鉄に比べて乗車効率がよく、バスに比べて環境に優しい乗り物です。私もかつては上六から難波へはよく市電で行きました。地下鉄だと駅間をあまり短くできないので、谷九(上六)−日本橋−難波にしか駅がありませんが、市電は上六(上町筋)−谷九(谷町筋)―下寺町(松屋町筋)−日本一(堺筋)−千日前−戎橋の順に停留所があって一番便利な停留所で降りることができました。しかも階段やエスカレーターで上下する必要もありません。大阪も堺のように路面電車が復活できないものかと思います。堺は阪堺電車が南北に走っているので、東西の公共交通にトラム(路面電車)を考えているようです。おもしろい計画だと感心します。地方都市では長崎や鹿児島、熊本、高知、広島、岡山、函館、札幌、豊橋、福井などでは現役ですし、新しい路面電車は富山・高岡で成功しています。松山は路面電車が観光のシンボルになっています。外国では路面電車が有効な輸送手段として使われている例はたくさんあります。東西交通がバスしかない堺で路面電車が走る日が早く来てほしいと思います。(写真は御陵前の駅で撮影したものです)
183 アメリカンフットボールで立命館が日本一になりました 2009年01月05日(月)
3日の日に東京ドームでライスボウルがあって、大学チャンピオンの立命館大学が社会人チャンピオンのパナソニック電工(旧松下電工)を破って日本一になりました。社会人決勝のパナソニック電工と鹿島の試合が年末に京セラドームであったのを見に行ってきたのですが、パナソニック電工が余裕の勝ち方でこれは強いなと感じて帰ってきたのですが、そのパナソニックを僅差でしたが立命館が破ったのですからすごいことです。その立命館大学のオフェンスの最前列で芦間の卒業生の市川千裕君ががんばっています。優勝の翌日のスポーツ新聞を買って読みましたが、立命館大学のスターティングラインアップにきっちり名前が載っていました。大産大付属高校、立命館宇治高校などというアメリカンフットボールの名門校の中にあって芦間高校の名前があったのはちょっとうれしかったです。その彼が、今日は朝から学校に来て後輩の指導をしてくれていたそうです。日本一のチームの先輩に教えてもらえるのですから、後輩もうれしかったのではないかと思います。 それにしても大学スポーツで社会人にチームに勝つというのはすごいことです。むかしは釜本のいる早稲田大学が社会人に勝ってサッカー日本一になったり、ラグビーでも学生チームが日本一になったりしていましたが、今ではもうとても歯が立ちません。特にサッカーやバスケットボールはプロチームがたくさんあるのですから、学生が歯が立たないのは当然です。その中でまだ競技人口がサッカーやバスケットに比べて少ないとはいえ、大学生が社会人に勝ったことはフィジカル面での努力と情報収集などソフト面での努力のたまものだと思います。
お正月はスポーツの中継がたくさんあって、元旦の駅伝とサッカーの天皇杯、2日、3日の箱根駅伝、3日のライスボウル、それに高校サッカーと高校ラグビーと見るものがたくさんあります。大体どのスポーツもルールがわかるので、夜遅くまで見ていますが、もう早寝早起きに戻さないと仕事ができなくなってしまいます。
182 学校が動き出します 2009年01月04日(日)
正月3ヶ日が終わって学校が動き出します。穏やかなお正月だった人が多かったのではないでしょうか。年末から正月のテレビは似たような番組ばかりで、面白くもないのであまり見ていませんが、クイズ番組特に雑学クイズの番組が目につくようです。雑学や漢字に強いタレントや女優がよく出てきて、「えらい」「すごい」といわれています。雑学の知識なんかは何の役にも立たないという人もありますが、私は雑学というのは大変大事なものだと思っています。雑学王と呼ばれる人の何にでも興味を持つ姿勢はみんな見習うべきだと思っています。「知っていること」が重要なのではなく「知ろうとする」感性が重要なのです。昭和40年代にラジオ大阪で「題名のない番組」というすごい番組がありました。桂米朝と小松左京と局アナの3人が話し続ける30分番組なのですが、そこに寄せられる聴取者からの投稿がすごいのです。漢詩や日本の古典など様々のジャンルからのパロディがたくさん読み上げられるのです。最も多かったのは二条河原落書のパロディだったように記憶しています。二条河原落書は建武の新政(1334年)のころにその時の時局を風刺した文書です。「コノゴロ都ニハヤル物 夜討(ようち)強盗謀綸旨(にせりんじ) 召人(めしうど)早馬虚騒動(そらさわぎ) 生頸(なまくび)還俗(げんぞく)自由出家 俄大名(にわかだいみょう)迷者(まよいもの) 安堵恩賞虚軍(そらいくさ)・・・・・・」と七五調で続いていきます。私はこの番組を聞いているころまだ中学生でしたので、この二条河原落書の原文を知りません。原文を知らなければパロディが面白くない。そこで高校の日本史資料集を買ってきてこの原文の意味を調べました。そこに新しい発見があるのです。今でも覚えているのは盛唐の詩人杜甫の「春望」のパロディで「貧乏」というものです。「春望」は「国破れて山河在り 城春にして草木深し・・・・・・」と続く五言律詩です。「貧乏」は「障子破れて桟が在り・・・・・」から始まります。これも原文を知らなくては「山河在り」と「桟が在り」のちがいがわからない。そこで岩波文庫の「唐詩選」を中学生の時に読みました。知ろうとする面白さはここにあります。受験のために覚えようとしてもあまり頭に入らないのですが、覚えることも半分遊びでやるとよく頭に入ることがこのときわかりました。雑学タレントの雑学を「役に立たないもの」と批判するのは簡単ですが、知ろうとする感性は間違っていません。今はネットなどでなんでも調べられる時代になりました。なんでも気になったことはすぐ調べる。それが大事なことだと思います。181 あけましておめでとうございます 2009年01月02日(金)
あけましておめでとうございます。今年も芦間高校をよろしくお願いします。受験生の方は正月どころではないかもしれませんが、今日一日ぐらいは(1日の夜に書いています。アップするときは2日になっているので、日付は1月2日になると思います)ゆっくりしてもいいのではないかと思います。ただ、毎日少しでもいいから机の前に座って、何かするくせをつけておく必要があるのではないかと思います。私は、人混みは嫌いではないというよりむしろ好きなのですが、正月にわざわざ混んだ神社へ行くのもしんどいので、いつもの正月と同じで近所の許麻(こま)神社へ初詣に行ってきました。許麻神社は私の家から歩いて15分ぐらいの久宝寺寺内町の南のはずれにあります。すぐ近くに久宝寺寺内町の中心である久宝寺御坊顕証寺もあって、戦災を受けていないので古い街並みや寺内町の町割も残っています。八尾へ来る人があったら必ず案内するところです。昨年も社会科研究会の見学会で柏原から八尾を案内しました。大阪にはたくさん案内するところがあるので、私の知っている大阪市内、中河内、堺などならいつでもご案内します。許麻神社という神社名からもわかるように許麻(こま)は高麗(こま)につながります。つまり渡来系の人々が住んでいた地域に祀られていた神社です。京都の八坂神社と同じ牛頭天王(素戔嗚尊と同じ人物になっている)を祀っている式内社ですから、かなり創建の古い神社です。式内社とは10世紀のはじめにできた延喜式の神名帳という法令文書に記載されている神社で、10世紀にはすでに創建されていたという神社です。芦間高校のある守口市内には高瀬神社と津島部神社の二つの式内社があります。
夜になって、まだ年賀状をつくっています。正月はゆっくりして、また5日からしっかり働こうと思います。今年もよろしくお願いします。