180  今年一年ありがとうございました  2008年12月26日(金)
 正門前の掲示板とグランド横(地下鉄守口から歩いてくると見えます)の案内板に写真のような年賀状を掲示しています。生徒がデザインした図案で、牛乳ビンの中で牛がすやすや寝ています。今年も芦間高校にとって色々なことがありましたが、重大な事故なども起きずに無事に終わることができそうです。どうもありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。
 芦間一年生でなれないことも多かった一年でしたが、何とか生徒と先生に助けられて、平成20年が終わります。芦間の生徒はおもしろい才能をもった人も多く、討論やイベントになると力を発揮することがわかったというのが大きな収穫です。この力を伸ばす方法を考えていきたいと思っています。
土日や祝日を除いてこの欄をほぼ毎日更新してきましたが、「更新しなければならない」という義務感はほとんどなく、どちらかというと「今日は何を書こうか」ということを考えるのが楽しい一年でした。毎日読んでいただいた方もあるようですが、来年も毎日更新を心がけますのでよろしくお願いします。明日からは冬休みに入るので毎日更新はできないかもしれませんが、休み中も何回かは更新したいと思っています。


179  卓球部の近畿大会を応援に行きました  2008年12月25日(木)
 京都府立体育館で行われている、卓球部の第23回近畿高等学校新人卓球大会を応援に行ってきました。といっても、どうしても仕事で昼過ぎには学校に戻らねばならなかったので、学校対抗戦のシングルス2試合とダブルスの一部を見ることができただけでした。学校対抗戦の最初の対戦相手は兵庫県立豊岡総合高校です。本校と同じように2校が統合した総合学科高校のようです。シングルスの最初の試合に負けたのでどうなることかと思いましたが、シングルスの第2試合は勝って、ダブルスもセットカウント1対1のところまで見ることができました。力は互角かな(あまり卓球の試合を見ないのでよくわかりませんが)と思うので、ぜひ勝ってもらいたいものです。勝てば次の試合は滋賀学園高校です。卓球部は夏も近畿大会に出たので、これで連続出場です。1年生の多いチームなので来年も有望です。来年も新入生が入部して近畿大会にぜひとも出場してもらいたいと思います。
 高校時代の部活動で得るもののなかで、一番大きなものは友人だと思います。みんなが一緒になって一つのことに取り組む場合が多く、放課後はほとんど一緒にいるので、学校の中で一緒にいる時間が最も長いのはクラブの友人だろうと思います。だから卒業して、別々の学校へ進学しても交流は続くことが多いようです。強い部も弱い部もありますが、それよりたくさんの友人と出会うために部活動は続けてほしいものだと思います。本校の部活動加入率は84%(5月の調査 それから退部した人もいるのでもう少し割合は下がっていると思います)、文化部の加入率が30%近くと高いのも本校の特徴だと思います。先日の職員会議では園芸同好会の設立も認められました。3年間部活動をやり遂げたという達成感は何物にも変えがたい経験になると思います。
 私も毎年、正月の3日は高校時代の部活動の友人と先輩も後輩も入り乱れて、ミナミで夜遅くまで飲んでいます。だから4日はほとんど朝から死んだようになっています。今年は4日が日曜でよかった。


178  終業式でした  2008年12月24日(水)
 今日は終業式でした。この2学期を見てきて、文化祭、授業見学などで芦間の生徒は力のある生徒が多いなという印象をもったという話をしました。確かに、文化祭の取り組み、国語や小論文での討論授業、先日の総合学科発表会などグループで取り組みをさせるとなかなか優れた取り組みをする生徒が多いという印象です。普段の成績や大学進学者の数のように数字で計ることのできる生徒の力だけでなく、数字では計れない力をもっている生徒が多いということがよくわかりました。グループで取り組みをすると優れた力を発揮するというのは、これから社会へ出てチームで仕事をする場合などに役立ち、チームのリーダーシップをとることのできる生徒が生まれてくるのではないかと期待しています。「自信をもってください」とも伝えました。この数字では計ることのできない生徒の力をどのように評価するかが一つの課題でしょう。
 また表彰も数多くありました。部活動では卓球、女子バレー、テニス、ソフトテニス、吹奏楽、美術、書道など、部活動以外では漢字検定、総合学科発表会のほか、守口市民まつりのボランティアの感謝状、関西大学の高大連携セミナーの修了証も披露しました。たくさんの生徒が前へ出てきてたくさんの賞状や楯を手渡しましたが、芦間の生徒がこの2学期の間に多方面で活躍してくれた証左です。この生徒たちはうまく育てるとかなり大きな力を発揮してくれそうな予感を抱かせてくれます。
 今日表彰状を渡した生徒の中で、卓球部(女子)は明日から夏に続いて近畿大会に出場します。明日は京都府立体育館で朝9時頃から最初の試合があります。応援に行こうと思っていますが、午後からはどうしても仕事で学校へ戻らねばならないので、最初の試合にぜひ勝って「次の試合も勝ってください」と言って、学校へ戻りたいと思っています。


177  総合学科発表会で銅賞をとりました  2008年12月22日(月)
 先週土曜日(12月20日)、もと飛鳥人権文化センターで総合学科発表会が行われました。来ていただいた方もあるかもしれませんが、午後1時から12校の総合学科高校が「大阪を元気にする提案」というテーマで発表しました。グランプリは松原高校、大阪の花である「梅の花」の形をしたカードの5枚の花びらの部分に自分を元気にする要素を一つずつ書いて梅の木に貼って梅の木を花で満開にしようという「梅の花プロジェクト」の発表でした。パワーポイントの画面とホワイトボードを組み合わせて、原稿を棒読みしない発表が大変うまかったと思います。金賞は柴島高校の「大阪の祝夜」冬の一日、大阪で満天の星空をみるために大阪中の電気を消灯しようという提案で、なかなかおもしろい発想の提案だったと思います。
 本校は銅賞をもらいました。「大阪の歴史と文化」の授業選択者で提案を考え、当日は7名の人が舞台上で発表してくれました。提案の内容は、月に一度「大阪めっちゃ好きやDAY」を制定してその日は大阪の観光地の入場料を半額にしたり、あちこちの商店で割引セールをしたり色々なイベントを行うという提案で、「大阪めっちゃ好きやDAYの歌」とそれに合わせる「大阪体操」も発表しました。この歌の歌詞は学園天国の曲に生徒が自分で考えた歌詞をつけたものでしたが、非常に好評で他校の先生からも「おもしろい」「この歌詞は色々使える」ということばを頂戴しました。最後の講評の部分で審査委員長の菊地英治早稲田大学教授からも「大阪めっちゃ好きやDAY」の歌詞の楽しさを誉めていただきました。曲は既製の曲なので著作権の問題がありますが、うまくクリアできれば「大阪体操」の振り付けをもう少し工夫してCD化できないかなと考えています。グランプリ、金賞、銀賞(大阪市立扇町総合高校)、特別賞(府立能勢高校)がまじめな発表で、それに比べて本校の発表が歌に踊りがついて非常に楽しい内容だったので、見ている方の気分も変わって大変よかったのではないかと思います。芦間高校の楽しさがみんなに伝わって私にとっては一番元気が出る提案だったように思います。
終業式の日にもう一度学校で歌って踊ってとお願いしましたが「知らん人の前やからできたけど、知ってるみんなの前では恥ずかしくてようせん」と出場者全員がいうので、好評だった歌の部分と銅賞の報告を終業式でみんなに伝えようと思います。
 大阪を元気にする提案というテーマでしたが、ありきたりの発想ではなく少し違った視点からの発想もあってよかったと思います。賞は取れませんでしたが枚岡樟風高校の「アロマで癒して元気に!」というのも提案としてはおもしろいと思います。ワセリンと香油を混ぜた「練香」を交番やあちこちの公共施設において、やってくる人の気持ちを癒そうというのは実現可能でやってみる価値がありそうな提案だと思います。朝の駅がグレープフルーツやミントの香りで満たされていたら満員電車でも殺伐とした雰囲気が少し緩和されるかもしれません。
 今年もあと少しになりました。街やテレビでは今年も山下達郎とワムがよく流れています。3年生にはクリスマスやお正月どころではない人も多いですが、ちょっとほっとする時間もとってほしいと思います。


176  明日総合学科発表会です  2008年12月19日(金)
明日(12月20日土曜日)は阪急京都線崇禅寺駅前(柴島、新大阪からも行けます)の「もと飛鳥人権文化センター大ホール」で大阪の総合学科高校の研究発表大会〜コンペティション2008〜を開催します。テーマは「大阪を元気にするための提案」です。12時30分から開会式、柴島高校の和太鼓部の演奏のあと、13時から千里青雲→能勢→堺東→此花総合→松原→枚岡樟風、10分の休憩を挟んで八尾北→柴島→芦間→扇町総合→貝塚→今宮の順に12校が各校約10分程度の発表をします。芦間高校の出番は予定では14時45分ぐらいです。エンディングは柴島高校ダンス部です。もちろん入場は無料です。興味のある方は、あす午後立ち寄ってみてください。コンペティションのかたちをとっていますので審査があって、グランプリ、金、銀、銅賞、特別賞の発表があります。本校からは大阪の歴史と文化の授業を選択している3年生が「大阪めっちゃ好きDAY」という題で発表してくれることになっています。本校の生徒は元気なので、おそらく楽しく賑やかな発表をしてくれると期待しています。グランプリが取れればいいのですが・・・・・。
 総合学科は大阪府には明日参加する12校(府立10校、大阪市立2校 此花総合高校は20年度入試から咲くや此花高校として募集)があります。全国的に見ると工業科、商業科、農業科など専門学科から改編した学校が多く、普通科から改編した総合学科は少ないのですが、大阪府下には北から千里青雲、柴島、芦間、八尾北、今宮、松原、堺東と7校もあってちょっと異色の存在です。それぞれの高校のコンセプトが違うので、「総合学科って何?」ときかれても一般的な答えがしにくいのですが、とにかく選択科目をたくさんもっているということでは共通していると思います。このような発表のときに、まじめな発表をする学校、楽しい賑やかな発表をする学校など学校のカラーがよく出ると思いますので、総合学科を比較するのにはよい機会かもしれません。
地図をつけましたが見にくいので、図の右下が柴島駅
赤の四角が飛鳥人権文化センター、そのすぐ横が崇禅寺駅。柴島駅と文化センターの間に柴島高校と柴島浄水場があります。右上が新大阪駅東口です。


175  推薦入試結果等を掲示しています  2008年12月18日(木)
 正門横の掲示板に、これまでの大学の指定校推薦やAO入試などの推薦入学合格者の数を掲示しています。いつもなら通り過ぎている方も、足を止めてみていかれているようです。今日はメモを取っておられる方もありました。国公立では香川大、大阪府大に合格者が出ました。私学も関関同立、産近甲龍に合わせて20名近くが合格し、関西外大、京都外大、同志社女子、京都女子、武庫川女子も合計20名近い合格者が出ています。このほかにも芸術系大学の15名を始め、4年制大学にたくさん合格し、全部で120名近い合格者が出ています。また、看護系大学や専門学校で25名程度、専門学校合格者が20名、就職者が12名あります。どの生徒もよくがんばってくれていると思います。
 高校生の数が減少し、大学は合格しやすくなっているとはいえ、やはりむずかしいところは簡単には合格しません。合格した人は一生懸命努力した賜物だと思います。一方、これからの私学の一般入試やセンターテスト受験者もまだたくさん残っています。これから冬休みが最後の追い込みになります。もうちょっと踏ん張ってください。
私が受験生だったころのことを思い出すと、現役で受検した時には志望校の過去問などを赤本でやってみても、英語や数学でどうしても越えられない点数の壁があったように思います。ところが浪人して効率のよい勉強方法を自分で考え出してからはその壁が急に低くなったような感じがしました。受験勉強というのは要は効率よく受験技術をマスターすることなのだと気づいたのです。「えらい」か「えらくないか」が問題ではなく技術を身につけることが重要なのだと割り切れば意外に楽に入試に望めるのかもしれません。受験で難関大学に合格することと、その人の「頭の良さ」は必ずしも比例しません。だから合格した人は大学へ行ってどれだけ目的意識を持って勉強できるかがこれからの課題だろうと思います。大学は実は入ってからのほうが重要なのですが、合格したときのモチベーションが長続きしないのが現状でしょう。
ところで、本校の合格者のあった大学と私の前任校の生徒が進んだ大学とを比較してみるとやはり地域差がはっきりします。前任校は近鉄奈良線以南の生徒がほとんどだったので、近大や桃山学院など大阪南部の大学への進学者が多かったのですが、本校は京阪沿線や大阪市東部の生徒が多いので、京都の大学へ行く生徒がかなり多くなっています。インターネットの発達などで大学の情報は簡単に手に入る時代になりましたが、「遠い」「近い」というイメージはあまり変化していないようです。自分の行ったことのない知らないところは「遠い」のです。位置情報のイメージではなく、「その大学で何が学べるのか」を大学選びの基準にしてほしいと思っています。


174  インフルエンザが流行っています  2008年12月17日(水)
 今年はインフルエンザの流行が早くなっています。Aソ連型、A香港型、B型の3種類のウィルスが広がっているようです。大阪でも10月始めに堺方面から流行し始め、現在は大阪府全域で流行っています。国立感染症研究所の発表では、今年の流行は昨年よりも早く、大阪府でも定点観測地点で「3.0」という値(定点観測の医療機関である期間内に毎日診察に来るインフルエンザの患者数 毎日3人来ているという意味の数字で、1.0上回ると流行していると考えられる)。守口市内でも学級閉鎖や学年閉鎖が出ているそうです。本校ではそれほど流行している状態ではありませんし、幸い、薬の効かない新型インフルエンザは流行していないようです。
お医者さんで予防注射を受けるだけでなく、外出から帰ると必ず手洗いとうがいを励行することが予防に一番よいようです。また、暖房を入れるとどうしても空気が乾燥しますが、乾燥はインフルエンザウィルスにとっては住みやすい環境のようで、部屋の中で適度な湿度を保持することも重要なようです。私の知っているある養護教諭の先生は保健室の湿度を上げるために、暖房を入れると必ずすべてのカーテンに霧吹きで霧を吹いておられました。かなりカーテンが湿ってもわずか1時間ほどで元のように乾いてしまいます。家庭でも加湿器などを特別に買わず、カーテンに霧を吹くという方法でも十分湿度は保てるようです。また、マスクも有効だそうです。外からの飛沫伝染を防ぐ効果だけでなく、鼻や咽の粘膜の適当な湿度を保つ効果が大きいようです。
 私も数年前から外出から帰ると必ず「キレイキレイ」のような石鹸で手洗いをして、イソジンでうがいをします。もともと鼻の粘膜が弱いたちなので、花粉症予防に買ってきた鼻から吸入して口へ流して鼻の奥を洗浄する薬(生理的食塩水)も毎日使っています。おかげでこの数年風邪で熱をだして寝込んだことがありません。病気の予防というのは漠然とするのではなくて、予防しようという意識をはっきりもっているかどうかの問題だと思っています。 
 3年生はまだ入試のある生徒も多く、これからが踏ん張りどころです。2年生や1年生もテストは終わりましたが、風邪をひいて寝込んでしまわないように予防に気をつけてもらいたいと思います。冬休みに風邪ひきで寝ているというのはもったいないですからね。


173  第26回北河内展に行きました  2008年12月16日(火)
 日曜日、学校説明会の前に宝塚造形芸術大学の梅田サテライト校舎で開催されていた「第26回北河内展」を見に行ってきました。北河内(旧4学区)の美術展で本校からも10点ほどが出品しました。期間が短かったので、期間内にこの欄でご紹介することができませんでした。学校数が18校と限られているので、天王寺の市立美術館で開催される「高校展」ほど「すごいな」という感じではありませんでしたが、やはり何点か優れた作品に出会うことができました。私自身は中学校を卒業して以来、絵や彫刻などの作品を自分で作った経験はありませんが、絵を見る(鑑賞する?)のは好きなので、それなりに自分勝手な批評をしながら一点ずつみてまわりました。前に高校展に行ったときにも感じたのですが、今の高校生の絵はうまいとか下手とかいうのではなくて、幼いなと感じることが多いのです。それは例えば「みたまま描いている」ということなのかも知れません。人物の絵にしてもモデルの人をそのまま描いていて、その絵からモデルの人が見えてこないような気がするのです。むかし高校生の絵を見たときには、もっと背伸びをして、何か勝手に自分のイメージをこじつけて、絵はむちゃくちゃなのに何かものすごいインパクトがある絵に出会うこともあったのですが、それがあまりこのごろは感じられないような気がします。勉強するにも絵を描くにも、もっと背伸びをして、むずかしいことをいっぱい考えてほしいように思うのですが、無理な注文でしょうか。
 ところで、宝塚造形芸術大学の梅田サテライト校舎はなかなかきれいな校舎です。以前は、中之島の阪大とか、大阪外大とかいうように環状線の内側にはいっぱい大学があったのですが、大阪の都心部から大学はほとんどなくなってしまいました。残っているのは天王寺の大阪市大医学部などごくわずかです。ただ都心は便利なので各大学がサテライト校舎を置いています。阪大、関大、慶応が中之島に、大阪市大、同志社、関学が梅田に、大阪府大が難波にありますが、たくさんの学生が歩いているということはないので、大阪は京都や東京のようにどうも「学生の町」という雰囲気にはならないようです。そのあたりが大阪が文化不毛の地だと思われている原因なのかもしれません。たこ焼きと吉本と豹がらのおばちゃんだけでなく「大阪の文化」をもっと発信しなければいけないと思います。(写真は優秀賞をとった生徒作品)


172  学校説明会を開催しました  2008年12月15日(月)
 昨日は学校説明会を開催しました。毎年12月から1月にかけて個別に学校見学の申し込みがあるので、今年はそれをまとめて12月と1月に1回ずつ学校説明会を開催しようということになりました。この時期の説明会は初めての試みだったのですが72名というたくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございました。当日のあいさつでも少し話しましたが、ちょうどこの時期が私学と公立の前期入試の受験校の決定時期になると思います。少しでも高校を自分の目で確かめて受験校を決定しようという方がたくさんおられたのだと思います。比較的近い守口市内、大阪市東部などから来られた方が多かったのですが、かなり遠くから参加された方もありました。来ていただいた多くの方が「芦間のホームページを見てこの説明会を知った」ということなので、ホームページのPR効果はかなり高いものだと感心しています。私も含めて本校の教員ができるだけホームページを更新しようとしてくれていますので、ほぼ毎日新しい記事が載っており、その点では楽しいホームページになっているのではないかと自負しています。更新が少なく、毎日同じ画面だったら誰も見ないですからね。
説明会の内容はオープンスクールのときに保護者の方を対象に行ったものとほぼ同じ内容ですが、昨日はすでに推薦やAO入試で大阪府立大学、関西大学、立命館大学に合格した3人の3年生が来てくれて、芦間での生活のことを少しずつ話してくれました。教員が説明するより、生徒が直接話してくれるほうが中学生にはよく響くのではないかと思います。
 次は1月18日(日)にもう一度、昨日と同じ形で説明会を開催します。こちらも電話で申し込みを受け付けていますので、ご希望の方はご連絡ください。
 ところで、かなり遠いところからも来ていただいた方があるので、大阪のターミナルや乗換駅からの芦間高校までの主な時間を調べてみました。本校の最寄り駅は地下鉄谷町線「守口」と京阪本線「守口市」です。守口からは徒歩5分、守口市からは徒歩12分です。
@梅田から  地下鉄谷町線で約15分
@難波から  御堂筋線淀屋橋まで6分、淀屋橋・守口市間が準急(区間快速)で約12分、
@天王寺から 谷町線で30分、
@千里中央から モノレールで大日まで約20分、大日・守口間2分
@鶴橋(近鉄線乗換え)から  環状線京橋まで約10分、京橋・守口市間が準急で約6分
@新今宮(南海線乗換え)から 環状線京橋まで約20分、京橋・守口市間が準急で約6分
です。守口は意外に近いのです。 


171  朝は校長会の研修でした  2008年12月12日(金)
 今日は朝から教育センターで杉並区立和田中学校前校長(現在大阪府特別顧問)の藤原和博さんの話を聞く機会がありました。お話のポイントは一つ「つなげる」ということです。学校を生徒を地域や社会とつなげることで生徒は変わるということです。
昔のように「みんな同じ」教育を受けることで、「みんな同じ」ように向上するという時代から、生徒が多様化し一人ひとりの異なったニーズに対応する時代になっています。多様化した生徒のニーズに個々に対応するのは教師だけではとても無理なので、地域や社会の力と学校の力を「つなげて」多様な生徒を育てていこうということです。私自身も高等学校はもっと地域や社会へ出ていく必要はあると思いますし、生徒や保護者、職員以外にもっとたくさんの人が学校へ入ってくる必要があると思っています。そのあたりでは私の考えていることと今日のお話しの内容は一致するのですが、外部の力の活用の進め方がむずかしいのです。例えば、民間企業をリタイアされた後もその知識や経験を若い人に伝えたいと考えている方や教職を希望している大学生などのボランティアを募って、生徒の学習へのアドバイスや授業の補助、図書館の運営などに活用できないかということはずっと前から考えていました。しかし、府が雇用して各校に派遣するという公式のルートを経ないで、これらの人に学校独自で依頼して様々の任務についてもらった場合、何か問題が生じたときに学校が単独で対応できるかということが最大のネックです。教育実習生の授業を聞きながら、本人も気がつかないうちに「差別につながる発言」や「セクハラにつながる発言」をしていて注意したこともこれまでの経験でありました。この場合でも「教育実習」という「公式」のルートで授業をしているわけですから大きな問題にはなりませんでしたが、学校単独で依頼した場合には問題の性質が違ってきます。この点が外部ボランティアの活用に躊躇する理由なのです。
今日のお話でもう一点興味があったのは従来型の「早く、正確に、正解を導く」という学力から「自分が納得できて、かつ関わる他人を納得させる答えを導くチカラ」へと学力が変わってきているというお話です。記憶力よりイマジネーション力へと学力が変わってきていると言ってもいいと思います。確かにこれまでのような一つの正解に至る学力(というより技術)を極めることだけでは通用しない時代になっているのだと思います。その点、本校のような「総合学科」はこの学力をつけるには適していると思いますし、全部の学校で必修になっている「総合学習」もうまく活用すればこの学力をつけるのに適していると思います。本校の先生の授業を見学しましたが、生徒に従来型の学力だけでなくイマジネーション力をつける工夫をされている先生がたくさんあります。しかし、そのような学力が「一つの正解を求める」学力を必要とする「大学入試」とマッチしない場合があるのです。大学入試もかわってきて、様々な工夫がされるようになってきましたが、まだ従来の学力を求めている大学も多いのです。入試に対応した従来型の学力と応用力・イマジネーション力の両方を生徒の身につけさせるには、先生の数が足りません。地域や社会とつながりながら外の力も活用したいのですが・・・・・。今どうするか考え中です。


170  テストが終わりました  2008年12月11日(木)
 今日で期末テストが終了しました。生徒は午後から部活動を始めています。今日は守口三中へお伺いして、生徒が作った芦MAXvol.3を届けてきました。これで、守口市内の中学校は6月からの説明会や今回の訪問で、ほとんど全部の学校へおじゃましたことになります。守口一中はこちらからは訪問できませんでしたが、校長先生に本校の学校協議会の委員をお願いしているので何度かお目にかかってお話をうかがっています。来年度は地域の会議や集まりにも参加させていただこうと考えています。
 ところで、今日は三中まで歩いていきましたが、守口市駅から土居駅の周辺は落ち着いた住宅街です。旧村の面影を残す古い民家や大きな木がある住宅などがあってなかなか楽しい散歩になりました。帰りは文禄堤の上を歩いて帰ってきました。文禄堤は豊臣秀吉が16世紀の終わりごろ枚方から長柄までの淀川左岸に築いた堤で守口市内にはその遺構が今も残っています。かつては寝屋川や古川が淀川に合流していたのですが、秀吉は文禄堤の建設によって寝屋川と古川を淀川から分離し大阪の洪水を減らす工夫をしました。現在の淀川はコンクリートの連続堤で固定され、文禄堤よりずっと北を流れています。現在の芦間高校のある位置はかつて蛇行して流れていた淀川の河川敷に当たる場所で、地下鉄守口駅から芦間高校の間にある緑道は蛇行し分流していた淀川の川の跡です。そのようすは明治の初めにつくられた地形図でよくわかります(写真)。文禄堤は江戸時代には東海道から続く京街道としても利用され、江戸から大阪へ向かう最後の宿場が守口にありました。文禄堤の上を歩くと「京街道」と書いた標識が建てられています。文禄堤の上はいまでも古い民家がいくつか残っていて、昔の宿場町の面影を残しています。改修されずに傾いている民家もありますが、改修されて料亭に使われている民家もあります。あまり残っていないようですが一度枚方から長柄まで文禄堤に沿って歩いてみようと思っています。あまり守口に来られたことのない方も、文禄堤は周辺よりかなり高くなっているのですぐにわかります。京阪守口市駅から地下鉄守口駅のほうへ向かって進むと少し高くなっているのですぐにわかります。この冬休みに、守口市内案内のパンフレットを作ろうと考えています。


169  今朝は濃霧でした  2008年12月10日(水)
 今日は朝から濃霧で、正門から校舎が見えないほどでした(写真)。電車が遅れたり自転車での事故がないか心配しました。幸い自転車での事故はなく、電車の遅延は学研都市線に遅れが出ましたが、テストは平常どおり始め、電車の遅延でテストに遅れた生徒に対しては別途対応、配慮することにしました。合計11名が電車の遅延の影響を受けました。本校は淀川に近いので川霧が流れ込んできて、一時は校舎からグランドが見えない状態(おそらく視界10m以下)が10時ごろまで続いていました。
 生徒の通学手段では、最も多いのが自転車、その次が地下鉄谷町線で次いで京阪電車の順になると思います。この時期の自転車通学は寒いので、女子が制服のスカートの下にジャージをはいているのを見かけます。本校では見つけ次第注意していますが、みっともないのであまりしてほしくない格好です。多分高校生のときのジャージ+スカートの写真を10年程たって見たら、「何であんなみっともない格好を平気でしていたのだろう」と思うと思います。電車に乗っていてもスカートの下にジャージをはいているのは高校生だけで、大学生やOLの人でそんな格好をしている人はありません。恥ずかしいですからね。
 ところで、一番多い自転車通学者のための屋根のある自転車置き場は2,3年生ですでに満杯で、1年生は屋根のないところに置いています。自転車置き場の増設工事をしたいのですが、そうたやすくは府からはお金がおりてきません。他にも授業でよく使っている特別教室や視聴覚教室、総合学習で使うことのある食堂のエアコンなども設備したいのですが難しいものです。どの学校も状況はあまりかわらないと思いますが、本校でも一つの学年(240名)を収容して学年集会などに使う適当な部屋がないのが現状で、体育館では広すぎ、体育の授業との関係でいつでも使えるわけではない、視聴覚室は狭くて240名が入らないし、本校の視聴覚室は半地下になっているので夏は暑すぎて熱射病が心配です。そこで、食堂を一部改装してテーブルや椅子を移動できるようにして使っています。視聴覚室や柔剣道場に比べて風通しがよいので夏の暑さはややましかなという程度です。     
本校の校舎も守口北高校から30年近くたっていますので、やはりあちこちが傷んできています。手直しや修理などはできる限りしているのですが、みんなが満足できるように修理するのはなかなか難しいものです。校舎は一棟式で渡り廊下がないので耐震という観点からはやや強度があるかなとは思いますが、阪神淡路や関東大震災級のM7〜8程度の直下型地震が起きないことを願うのみです。
テストは明日が最終日。明日も電車の遅延など、生徒の通学に影響があることがないように願っています。


168  守口市内の中学校にお伺いしています  2008年12月09日(火)
 生徒が中心になってつくった芦間のパンフレット(芦MAXjr.VOL.3)と学校説明会の案内の資料をもって、守口市内のいくつかの中学校にお伺いしています。ここ数年地元の守口市内からの受検者が漸減傾向にあります。それ以外の地域の門真、寝屋川、枚方などからの受検者は大きな変化がありません。交野、四條畷、大東などからの受検者も大きな変化はありません。大阪市(東部の旭区、城東区、鶴見区などが多い)からの受検者は増加傾向でしたが、昨年度は減少しました。本校は学区がなく、地下鉄谷町線で通うことができるので、谷町線沿線の北区、中央区、天王寺区、阿倍野区、平野区、東住吉区などからも30分〜40分で通学できますし、乗り換え1回、通学1時間圏内の地域はもっと広がります。私は八尾市から通勤していますが、家から本校まで地下鉄を使ってちょうど1時間、京阪を使うと45分で、意外に近いのです。
守口市は面積がそれほど大きくない市ですので、市内の中学校からはすべて自転車での通学が可能です。部活動をして、帰りが6時を過ぎると最近ではもう真っ暗ですが、自転車なら比較的安心して帰ることができます。近くて、楽しい芦間高校の宣伝にいくつかの中学校にお伺いしています。
中学校でお話を伺うと、このところ不景気でしかも私学の授業料が上がったところが多いので来年度の入試は公立志向の傾向が強くなると分析しておられる校長先生もおられますし、総合学科とか総合選択制とか単位制とか改編校がたくさんでき、だんだん特色がわかりにくくなって、わかりやすい後期入試の普通科志向に戻っていると分析されている校長先生もあります。そこでもう一度芦間高校総合学科の特色をまとめておこうと思います。
芦間高校は@上級学校への進学を目指す総合学科高校です。A総合学科とは選択科目がたくさんあって、自分の興味ある科目を自由に選択できる学科です。B国際教養(英語)科、理数科、看護科、芸術科、普通科などの学科をすべて含んだ学科が総合学科です。入試のときからではなく、入学してから自分の適性を考えながらどの学科にするかを選択することができます。C中学校の間に自分の将来の目標が決まっていなくても、1年生の間に将来のことや2年生からの選択科目を考える時間がたっぷりあります。というようにまとめることができると思います。普通科にはない授業もたくさんありますし、大学進学に向けた授業やシステムもたくさん用意しています。
昨日は芦MAXをもって、守口四中におじゃましました。今日は先ほど梶中学校(写真)を訪問させていただいて帰ってきました。あさっては守口三中にお伺いする予定にしています。お忙しいところ時間をとっていただいた校長先生、3年生や進路担当の先生ありがとうございました。


167  学校保健委員会がありました  2008年12月08日(月)
 今日はテストの3日目、朝に谷町線が少し遅れて心配しましたが、15分遅れでテストを無事終えました。
 午後は学校保健委員会が開催されました。学校医、学校歯科医の先生をはじめPTAの役員や環境衛生委員の方、本校の教員らが集まって、生徒の安全と健康についての会議を開催しました。保健部からの報告による本校の現状は、保健室への生徒の来室件数が昨年よりやや増えていて、特に体育祭や文化祭、修学旅行などの行事のある月に来室件数が増えていること、教育相談支援体制の報告、清掃活動の報告、生徒保健委員会の活動報告、PTAによる学校への花植えの報告などの他に、感染症(特に麻疹)と心の問題をもつ生徒についての報告がありました。大学入試が始まっていることもあって、3年生に心の不安定な生徒が増えてきており、保健室で対応する時間が増えてきているという報告もありましたが、校医のョ先生から「保健室へ来室する生徒が多いということは、生徒にとって相談できる場があるということであり、保健室が機能していると考えればよい」というアドバイスをいただきました。
 ところで、今気をつけなければいけないことはインフルエンザの流行と麻疹の予防注射です。インフルエンザは11月はじめに堺、泉州地域から流行が始まり昨年より早く広く大阪府下に広がっているそうです。守口市内でもすでに学年閉鎖になった小学校もあり、北摂や東大阪でも2週間前ぐらいから学級閉鎖になる学校も出てきているようです。インフルエンザにかからないためにも外出後の手洗いやうがいの他に必ず予防注射を受けておくようにしてほしいという校医の先生からのアドバイスもありました。鳥取では「タミフル」が効かないインフルエンザウイルスが報告されていますが、インフルエンザウイルスは変異して毒性が高くなると高い確率で死に至るので、ぜひとも予防注射は受けておいてほしいものです。
 また麻疹(はしか)の予防接種もぜひとも受けておいてほしいとのことでした。麻疹も年齢が高くなって感染するほど重症になりやすく、大学入学の条件に麻疹の予防接種を義務づける大学も出てきています。高校3年生は今年度中は無料で接種ができるので、これもぜひとも受けてほしいものです。現在本校の3年生の接種率は約46%で、あと数ヶ月で100%近くまで接種率を上げたいと思っています。
 たくさんの人が集まって、生徒の安全と健康についての話をしましたが、それぞれの人が芦間の生徒ことを考えて発言していただいています。芦間の生徒はたくさんの方に支えられているのだということが、今日の会議でもよくわかりました。

166  守口市内の中学校を訪問しました  2008年12月04日(木)
 今日からテストが始まりました。午後からは生徒がほとんどいなくなるので、昨日のこの欄で書いた生徒が作った学校案内と学校説明会の案内(写真)を持って、私がまだ校長先生にお目にかかったことのない守口市内の中学校へ行かせていただこうと思います。今日は錦中学校と守口第二中学校を訪問させていただき、校長先生と3年生の担当の先生にお目にかかり、芦間高校のことを少し話させていただきました。私立高校と公立の前期入試については、もうすぐ受験先を決める学校が多いようです。前期は総合学科や総合選択制、専門学科、単位制などがあってなかなか決めにくいと思いますが、学校の中身をよく見て決めてほしいと思います。
 最近は高校受験も大学受験も選抜方式がたくさんあって非常にややこしくなりました。特に大学は同じ大学の同じ学部を何度も受験する機会があったりして、受ける大学を決めるのが非常に難しくなっています。例えば一人の生徒が同じ大学に何回も合格する場合がありますので、例えば○○大学合格者20人と書いてあっても、一人が5回合格をもらっていれば、合格した実人数は4人というような場合もあります。生徒数が減少してきて、大学も様々な方法で志願者を増やし、合格者を決めていきますので、これは仕方のないことかもしれません。
また私立大学は学費が高いというイメージもありますが、最近は日本学生支援機構のような公の奨学金以外に、成績によって授業料が全額免除になるような制度を持つ私立大学も増えてきているのでよい成績で合格すれば意外に安く私立大学に通うこともできるような時代になってきています。
大阪の公立高校の授業料は144,000円ですが、それ以外にPTA費や空調費、学年費、修学旅行費用、制服代、教科書代などけっこうお金がかかるものです。中学校とは違って義務教育ではないので仕方のないことですが、144,000円の授業料は全額免除、半額免除などの制度もあるので合格した学校で必ず紹介します。また、大阪府育英会などの奨学金制度もあります。
この年末、原油高やアメリカの株安など先の見えない経済不安で不景気になってきています。高校、大学への進学にはけっこうお金がかかりますので、しっかり準備をしておいていただきたいと思います。


165  芦間ニュースができました  2008年12月03日(水)
 芦間ニュース第3号(芦MAXjr. vol.3 写真)ができました。近々各中学校へ送らせていただくか、お持ちしようと思います。1年生の生徒4人が作成しました。「学校行事の感想」「選択科目アンケート」「芦間生から受験生へのメッセージ」などが載っています。また同時に芦間高校学校説明会のご案内もさせていただきます。前回のこの欄で日付をまちがっていたかもしれません。12月は14日(日)午後2時から受付、午後2時30分から1時間程度の予定です。前回のオープンスクールと説明の内容は同じですが、模擬授業やクラブ体験はありません。芦間高校の特色や小論文のポイントについて説明します。1月は18日(日)です。前回1月25日と書いたかもしれませんが、18日が正しい日です。お詫びして訂正します。内容は12月の内容と同じです。オープンスクールに来られなかった方、どうしてももう一度受験までに芦間高校の中身を確かめておきたい方などはお申し込みください。お待ちしています。電話でお申し込みいただければいいのですが、電話は平日の8時30分から5時15分の間でお願いします。それ以外の時間帯の電話には出られないこともありますのでご容赦ください。
 ところで、府立高校案内のパンフレットやポスターはあたりまえになりました。私立高校のようにきれいなカラーページが何ページもあるブックレットのようなものはできませんが、どの学校でもカラーの数ページのパンフレットは作っています。この中には数値目標を掲載している場合もあります。数値目標はわかりやすい指標なので近頃よく用いられますが、私自身は数値目標を公表するのには慎重です。自分自身の中で数値目標を持って仕事をすることはあっても、その数値を広く公表することには慎重です。そのことで生徒の活動を縛ることになることもあり得るからです。「数値」というのは非常にわかりやすいので、一人歩きしてしまうことがあるし、数値では測れない良さも学校にはたくさんあるからです。学校の取り組みの結果として「○○大学に何人合格した」とか「部活動加入率が70%に上がった」とか「この学校へ入学してよかったと答えた生徒が90%をこえた」「学校自己診断の結果」というような数値は公表しますが、「国立大学に◆◆人以上の合格をめざす」というような数値目標を公表はしたくありません。「◆◆」という数値の根拠も曖昧で「昨年は10人だったから、今年は20人」などという何の根拠もない数値が一人歩きする怖さを感じるからです。
 学校の目標やコンセプトを公表することと、数値を示すことは違います。その点が最近ごちゃ混ぜになってしまっているような気がしてなりません。


164  12月になりました  2008年12月02日(火)
早いものでもう12月になりました。今年もあと1ヶ月、生徒にとっては期末テストまであと2日と迫ってきました。テストが終われば1,2年生はクリスマス、お正月とちょっとほっとする時期ですが、3年生はまだこれから入試本番という人もたくさん残っています。集中して勉強するしかないでしょう。推薦入試などを受験した人の中には、すでに合格の報告ができた人が続々と生まれています。本校は女子が多いせいもあってほとんどの人が現役で進学します。私が高校生の時には高校3年間は好きなことをして、浪人して1年間受験勉強をして大学に合格するというのがあたりまえでした。高校生の気質も変わってきていることを実感しています。
ところで、本校は先生1人に1台ずつノートパソコンがあって、それがオンラインで結ばれています。インターネットなど外部にはつながっていないので、校内だけのLANということになります。そのトップページ(写真)には「本日の受験・合否」という欄があって、そこをクリックすると、毎日進路部が書き込んでくれる、誰がいつどこを受験するか、誰がどこに合格したかという情報が一目でわかるようになっています。11月29日には京都外大5名、大阪国際大1名、12月1日には大阪府立大学(看護学部)に2名が合格しました。おめでとうございます。発表はまだまだ続いて12月3日は近大経営、生物理工学部、桃山学院大、12月4日は京都女子大、12月5日は京都産業大、同志社女子大、近大、長浜バイオ大、そして国立の香川大と続きます。受験のほうも先週末に龍谷大、大阪芸大、大阪大谷大の入試が終わって、やや一段落しているところです。ということが自分のパソコンですぐにわかる、というのは非常に便利です。その他にも掲示板機能があって、誰でもいつでも連絡事項を書き込むことができるようになっています。私がこの欄によく使っている写真も、このオンラインパソコンの中にあって、行事があるとその様子をデジタルカメラで撮影した人が、共有ファイルの中へ入れてくれています。誰でもいつでも取り出すことができるたいへん便利な写真記録になっています。
この「本日の受験・合否」欄にたくさんの人が合格の◎印つきで載ってくれることを心待ちにしています。


163  土日は「共感性」の日  2008年12月01日(月)
 土曜日は、PTAの第4ブロックの総会・研修会が交野市でありました。講演をしていただいたのは、教育センターの佐谷先生で、講演のキーワードは「共感性」でした。たいへんおもしろいお話で、1時間30分の講演の時間があっという間に過ぎてしまった感じがしました。
最近多発する事件は相手のいたみを理解する「共感性」が欠けているところから生じるものが多い。子どもは親を見て育っているのですから、親や社会に共感性が欠如していれば、当然子どもも欠如してくる。相手の痛みがわからない子どもが多くなるということです。
親と子の関係も、共感性ということばが重要なキーワードになってきます。今、親子で何か関係がギクシャクしている家庭でも、親の価値観の幅を少し広げて、子どものいいところを発見してやることで関係を変えることができる、そのためには子どもの話をしっかり聞く、自分の価値観を前面に出して子どもの話の腰を折らないで、子どもの話を最後までうなずいて聞くことで子どもは安心できる、ということでした。面と向かって子どもと話しにくい場合でも朝出て行く子どもにうしろから「行ってらっしゃい」と声をかけるだけでも、その親の声が子どもの背中に残っている場合がある。あいさつや、子どもの名前の呼び方ひとつでも子どもとの関わりを変えることができる。
親と子のかかわりを変えるのに、子どもが高校生でも遅いことはありません。子どもが高校生であろうと大学生であろうと、大人であろうと遅すぎるということはありません。人と人との関わりを変えるということは、やろうと思えばいくつになってもできることなのです。というお話でした。
そのお話がまだ頭の中に残っている昨日、少しの時間だけでしたが守口支援学校の文化祭「むつみ祭」を見せていただく機会がありました。私の見たのは、小学部6年生の「桃太郎」と高等部1年生のかぐや姫と水戸黄門が登場する「探偵ナイトスクープ」(写真)の2本でした。どの生徒も緊張しながらしかし一生懸命演技しているのが非常によくわかります。うしろで支える先生方も、一生懸命なのが伝わってきました。せりふが聞き取りにくかったり、大きな声が出なかったりする生徒もあるのですが、舞台を見ているとそんなことはどうでもよくて、一生懸命演技している生徒がとてもかわいく思える、見ているこちらがやさしくなれる、そんな舞台でした。
障害をもつ人たちと、障害のない人たちの交流の機会をもっとふやすことが大事なことだと「むつみ祭」を見て感じます。守口支援学校は本校の文化祭にも来ていただいて交流していますが、そういう交流の機会をもっと増やすことができれば、それぞれの学校にプラスになるのではないかとも思います。そういう交流の中から、互いの学校で「共感性」をもつたくさんの生徒を育てられたらいいですね。






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