43 東京で 2008年05月31日(土)
2泊3日で全国校長会で東京へ行ってきましたが、東京というのは意外におもしろい町です。原宿や渋谷とディズニーランドとお台場しか知らない人が多いようですが、隠れた名所はたくさんあります。今回はお茶の水に泊まっていましたが、お茶の水周辺にも歩いてみるとおもしろい所です。今回は仕事だったのでほとんど歩いていませんが、御茶ノ水の駅からすぐの所に写真の聖ハリストス正教会(ニコライ堂)があります。明治24年に建てられた東方教会の教会で重要文化財です。教会の中の見学もできます。残念ながら今回は時間がなくてできませんでした。この前の坂を降りて行くと神保町の本屋街です。この本屋街も、本が好きな人ならたぶん一日では回りきれないでしょう。お茶の水周辺には他にも湯島聖堂(昭和10年再建)や、銭形平次が住んでいた?神田明神などもありますし、東へ坂を下ると15分ぐらいで最近は電気街というより、違う意味で有名になってきた秋葉原(アキバ)です。いま、秋葉原の駅前はメードさんの恰好の女の子がたくさんいてちょっと不思議な空間になっています。私は東京へ行くと、移動にできるだけバスを使います。今回もほとんどの先生が地下鉄の方南町から会場の普門館へ行かれたようですが、私は行きは新宿からバスで、帰りは普門館から中野までバスを使いました。窓の外の街の風景を見ながらバスに乗るというのはちょっとおもしろいのです。
42 総合学科校長会 2008年05月30日(金)
今日は朝から、全国総合学科校長会の研究協議会でした。東京の羽田にある都立つばさ総合高校が会場だったのですが、学校の施設はなかなか素晴らしいものです。400mのタータントラックのグラウンド、入ってすぐ正面にある図書館、会議の会場も300人程度が入れ、音響設備も整っているホール。やはり都立高校は金のかけ方が違います。来週は体育祭だそうですが、本校と違って生徒はひっそりとしているのがちょっと気になりましたが・・・。全国には300あまりの総合学科高校があるのですが、それぞれの学校の問題点などが出し合われました。やはり、どこの学校でもそれぞれに問題を抱えていますが、工業や商業、農業高校から総合学科に改編された学校と、本校のように普通科から改編された学校では抱えている問題の質が少し違うようです。
明日はPTAの花植えです。雨でなければよいのですが。
41 全国校長会 2008年05月29日(木)
水曜日から全国校長会で、東京にいます。神奈川県のフレキシブルスクール(県立川崎高校)、工業高校の就職状況(滋賀県立瀬田工業高校)、地域とのつながりを非常に密接にしている三重県の相可高校、中高一貫の宮崎県五ヶ瀬高校の4つの発表と、文部科学省の現状の報告を聞きました。様々な実践をしている高校があるなという率直な感想と、高校教育には今何を求められているのだろうかという疑問がわいてきます。明日は場所を都立つばさ総合高校にかえて、全国総合学科校長会です。今日の東京は一日雨で、肌寒い一日でした。40 体育祭の準備開始 2008年05月28日(水)
テストが終って3日たちました。6月初めの体育祭に向かってみんなダッシュし始めました。準備で今週は6時半まで居残り可、来週は7時まで居残りできます。ちょっと帰りが遅くなる生徒がいるかもしれませんが、大目に見てやってください。ただ帰りがあまり遅いようなら学校へ連絡してください。応援合戦の練習で上級生は一生懸命下級生に振り付けを教えています。1学期の大イベントがもうすぐです。ところで私は今全国校長会と全国総合学科校長会で東京にいます。今日と明日の午前中は普門館で全国校長会、明日の午後と明後日は東京都立つばさ総合高校で総合学科校長会です。東京からのレポートはまた明日に。
39 根拠のない自信!? 2008年05月27日(火)
研修で京都産業大学の坂井東洋男学長の話を聞く機会がありました。大学の建学の精神のお話から始まって、これからの将来への取り組みなどについてのお話がありましたが、その中でちょっと興味を引かれるフレーズがありました。笑福亭鶴瓶師は京都産業大学の出身(私より1歳年上ですから1970年の入学だと思います)ですが、彼の在学中の頃の方が学生に「根拠のない自信」があったということです。この時期は京産大も開学してまだ、10年に満たない新設大学で、おそらく現在の生徒より偏差値では下回っていたと思いますが、学生には「京大がなんぼのもんじゃ」「同志社がどれほどのもんや」という気概があったというのです。それに比べて、現在の偏差値も高くなり、入学がむずかしくなった今の学生は、学力や偏差値が高いという「根拠はあるが自信がない」というのです。この感覚はよくわかります。
いまの高校生は「合格できる大学を受験する」「推薦で早く決めたい」という感覚の生徒が多いように思います。あまり冒険をしない人が増えています。失敗してもいいから何かにチャレンジするという気概があまり感じられないのです。小さくまとまってしまっている。ところが、「学ぶ力」というのはどこに隠れているかわからない、偏差値では測ることのできない部分が多いのです。もっとみんなが知的好奇心を持って「背伸びをしてほしい」と思うのです。背伸びをすると、ひょっとして今まで見えなかったものが見えるかも知れませんから。ちょっと収穫のある研修でした。
38 教育実習が始まりました 2008年05月26日(月)
教育実習が始まりました。本校には3名の実習生が、今日から2〜3週間(2週間の人と3週間の人がいます)実習を行います。教科は英語、美術、情報です。実習生といっても、生徒にとっては先生ですから教材研究や生徒との対応もきっちりしてほしいということを、先日話しました。教師というのはただ授業をするだけでなく、他にもたくさんの仕事を持っているのだということをわかってもらえればいいと思います。授業のやり方は自分の工夫と経験によってどんどんうまくなっていくので、実習の間に授業がうまくなることはあまり考えなくてよいと思います。それより生徒に対して不適切なことばをつかわないとか、不適切な対応をしないとか、そういう生徒と向き合う方法を身につけてほしいと思います。私が教育実習をしたのは1974年ですからもう30年以上前になります。2週間で20時間以上授業をした記憶がありますが、そのころに比べると、今は生徒も学校を取り巻く教育環境も大きく変わりました。実習生が20時間以上も授業をできたというのは、実習生とわかってそれを受け入れてくれる生徒の方が大人だったということでしょう。今はそのころに比べて生徒が幼くなっているように感じます。
37 朝の通勤電車 2008年05月23日(金)
朝の通勤電車で座っている人を観察していると、大きく3つに分かれます。@寝ている、A携帯を見ている(ゲームなのか、メールなのかは不明)、B本(新聞)を読んでいる、の3種類です。立っている人には寝ている人はあまりいませんので、@本(新聞)を読む、A携帯を見る、Bただ立っている、の3種類です。特に寝ている人を見るのはなかなか楽しいものです。朝ですから下を向いて静かに寝ている人が多いようですが、ハッと目が覚めて、あわてて周りを見回して降りる人、周りを見回して安心してまた寝る人もいます。今朝はものすごい高校生を見ました。ほとんどひざに頭がつく状態でグター、ダラーとなって「タレパンダ」状態で熟睡していました。これは終電の寝方に近いものがあります。意外に満員電車の中というのは、公共の場という意識がなくて、みんな自分の世界に浸っているものなのです。なお終電は人間観察の宝庫ですから、もっと面白いですが、これはまた今度。
今日でテストが終わりました。クラブが再開されます。月曜日からは平常授業です。遅刻をしないように。
36 今日は大阪の渡し船の紹介 2008年05月22日(木)
5月16日に綿業会館を紹介した続きで、大阪のあまり知られていない見学スポットを紹介します。今日は渡船の紹介です。大阪市内には今でも河川や運河を渡る渡船が8ヶ所残っています。大阪市が管理する市道の扱いですから料金はただです。一番行きやすいのは天保山渡船でしょう。海遊館のある港区側とUSJのある此花区側を結ぶ渡船で安治川の河口近くを往復しています。USJに勤める外国人もたくさん乗ってきてなかなか国際色溢れる船内です。川を横断するだけですから乗っている時間はわずか2〜3分ですが、ちょっとした旅行気分になれます。東京には「矢切の渡し」のように今でも手漕ぎの渡船が残っていますが、大阪の渡船は小型の動力船です。この天保山渡船のほかにも木津川、尻無川、大正内港に渡船があります。全部乗ってみるのも、大阪のウオーターフロントの様子がわかって面白いのですが、場所がわかりにくいところもあるので、「大阪の渡し船」というホームページで場所と運行時刻を確認していくのがおすすめです。渡船のついでにやはり安治川を越えるルートに「安治川河底トンネル」というのがあります。環状線西九条から10分ぐらいのところにある安治川の下をくぐるトンネルです。エレベーターで川底へ降りて、歩いて5分ほどで対岸の西区に着きます。これも一度歩いてみてください。なお、渡船も河底トンネルも自転車はOKです。
35 面談をしています 2008年05月21日(水)
いま、先生方との面談をしています。先生方にはそれぞれの思いがあって、学校の見方もひとりずつ違っています。忙しい学校だと思っている人、余裕をもって仕事ができていると感じている人、本校での経験年数によっても感じ方は違います。確かに、普通科の学校に比べると総合学科はかなり違っていると思います。その違いが、学校の見方の違いとして出てくるのだと思います。ただ、違ってはいても芦間をよい学校にしたいという着地点は共通だと思いますので、そのための環境づくりを進めていくのも私の仕事だと思っています。人と話をするのが好きなので、先生方とたくさん話をしたいのですが校長室というところはどうも入りにくいようです。それで用事を見つけては2階の職員室へ行くのですが、自分の机が職員室にあるわけではないので何となく落ち着きません。一人ひとり校長室へ来ていただいての面談というかしこまった対話より、先生方との雑談の中に有効なヒントが隠れていることが多いのでできるだけ職員室へ行って、雑談をしたいと思っています。
34 中間テストが始まりました 2008年05月20日(火)
昨日から中間テストが始まりました。今週いっぱいがテスト期間です。テスト勉強だけではないですが、概して勉強というものは集中力の勝負です。自分の好きなことには集中できるが、好きでないことには集中できないというのが人間の常ですが、好きな科目でなくても集中して勉強できるかどうかが、成績の分かれ目になります。高校の友だちで、徹夜のための夜食作りに集中して、思いきり凝った夜食を自分でつくって食べたら眠くなって結局勉強ができなかったという人がいましたが、これはちょっと集中の場所を間違ったアホな例です。集中すれば、2〜3時間というのが普通の人には限界でしょう。テスト中は早く帰るのですから、2〜3時間集中して勉強し、1〜2時間は風呂へ入ったり、ご飯を食べたりして休む。そしてまた2〜3時間集中勉強して寝るというのが理想的だと思います。その人の生活ペースなどにもよりますが、テスト勉強で徹夜したというのは、テストの本番中に頭の疲れがくるので、よい方法ではないと思います。自分にあったペースで勉強して、よい成績を残してほしいと思いますが、キーワードは「集中力」です。
33 PTA総会 2008年05月17日(土)
今日はPTA総会でした。すべての議案が無事可決されました。ご協力ありがとうございました。これから色々な事業が動き出しますが、役員、実行委員、学級委員の皆様だけでなく、PTA会員の方すべてで芦間高校を盛り上げて行っていただきたいと思います。そのなかで、今年から新しく「PTA文化行事」が企画されました。今年は劇団四季の「オペラ座の怪人」を鑑賞します。6月18日(水)、午前11時から昼食会、午後1時30分から観劇ということです。参加費は昼食つきで5,000円ですから安いと思います。大阪四季劇場の予約の関係で40名限定ということで、申し込み多数の場合は抽選になります。来週から案内を配布するそうですので、多数ご応募ください。
PTA総会の後の後援会の総会も無事終了しました。後援会のほうも芦間高校のためにご支援をよろしくお願いします。
新聞などでご存知のように、大阪府の財政削減案は学校現場にも非常に厳しいものとなっています。PTA、後援会に支えていただかなくては学校が動かないようなこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
32 今日は大阪のビルの話題 2008年05月16日(金)
今日はいつもとはちょっと違う話題です。今年の1月の終わりだったと思いますが、大阪の船場にある「綿業会館」の中を見学する機会がありました。綿業会館は岩本節の設計による昭和初期の名建築で現在は国の重要文化財に指定されています。ふだん中は見られないのですが、毎月第4土曜だけ予約制で中を見学できます。建物の重厚さと装飾や家具調度の気品に圧倒される建物です。大阪の船場は空襲でほとんど焼けてしまって、何も残っていないと思っておられる方も多いようですが、意外に明治後期から昭和初期の名建築が残っています。中央公会堂や中之島図書館に比べるとあまり知られていませんが、新井ビル、生駒ビルなどは一部が洋菓子店や喫茶店になっているのでいつでも中へ入ることができます。一度訪ねてみるのも大阪の面白い歩き方です。そのようなビルの中で、私の一番好きなビルは本町駅から10分ほどの淡路町にある船場ビルです。外側からはよくわからないのですが、ビルの中に吹き抜けのパティオがあるビルで、大正の終わりにできたものです。大正から昭和初期というのは今よりずっとセンスのよい時代だったのだということがわかります。いつでも中を見るわけにはいきませんが、日時や時間をあらかじめ連絡しておけば、中を見せていただくことも可能です。31 自分の力をみつける 2008年05月15日(木)
昨日も書いた、校長研修の椋本先生のお話で、大学がどんな人間像を求めているかということに言及された部分がありました。@幅広い基礎知識を持っている、A物事に対する好奇心、探究心が旺盛である、B(他)人は(他)人、自分は自分。つまり、それぞれの人間の違いを認めて、違う人を気遣うことができる力、Cまちがいを恐れず、自己主張できる力、D他人の批判を受け入れて修正することのできる力、これは大学に限らず、社会に出ても求められる力でしょう。こういう力をバランスよくもっている人は意外にいるものだと思います。ただそれに本人が気づいていないだけだと思います。学校の中で友人と、あるいは先生と対話をしながら、家庭で自学自習しながら、自分にこれらの力があることに気づいた時、人は自分が成長したという感覚をもつことができます。この感覚こそがこれから先の自分の進路実現へ向かう原動力になるのだと思います。もうすぐ中間考査です。自分の力をぜひ見つけてください。30 昨日は校長研修 2008年05月14日(水)
昨日は校長研修があって、更新できませんでした。校長研修では、立命館大学の椋本先生の講義があり、非常に魅力のある内容の濃い講義でした。講義の中で、大学生の中でゼミやサークルを中心に学内で人間関係力をつけていく学生は学習意欲が高く、学びの実感と成長を感じることが多く、進路においても成功することが多い反面、アルバイトなどでしか人間関係を保てない学生は、就職にも失敗することが多い。ゼミやサークルで「共通の意義のある目標を設定し、考え悩みながら」目標の達成に向けて努力していく、そして達成感や成功体験をもつことが重要であるというお話でした。
高校でも同じことだと思います。部活動に入部して共通の目標に向かって努力する、生徒会で学校行事を運営していくというようなことを一生懸命している生徒のほうが、大学への合格率は高いと思います。家庭の事情などもあるので、アルバイトが一概に悪いとはいえませんが、できるだけ必要最小限にとどめて、高校で自分の学びが成長している実感、目標の達成感を味わえるよう、部活動や生徒会活動などに積極的に加わってほしいものです。
もう一つ、印象に残ったお話がありました。それは、大学卒業後の進路選択のときに、男子学生は「安定」「収入」「ステイタス」などを基準に就職先を探すのに対して、女子学生は「社風」「福利厚生」「勤務地」などを基準に、男子よりデータを多く集め、詳しく調査して就職先を探す傾向にあるそうです。総合学科の本校に女子が多い理由を分析するヒントを得たなという感じでした。
29 府内ではしかが発症しました 2008年05月13日(火)
近隣の学校で、麻しん(はしか)が発症したという情報がありました。非常に感染性の高い病気ですので、熱がある場合には、かんたんに風邪ひきだと決めつけないで、必ず診察をしてもらって、もし麻しんである場合には必ず保健室に届けてください。また、はしかの熱には解熱剤を使用するのは危険だということですので、気をつけないと行けません。次に大阪市保健所のHPから引用した麻しん対策を掲載しますので、よく注意してください。
麻しん患者と接触が考えられる場合
接触後、3日以内に予防接種を受けると発症、重症化が予防できるとされて
います。医師とご相談の上、未接種の方は早めに接種を受けることをお勧めし
ます。
疑わしい症状が出た場合
麻しん患者との接触後は、潜伏期間の間(約10〜12日)、毎朝、体温測定を行
い、37.5℃以上の発熱を認めた場合や、せき、発疹などの症状が出た場合は、
理由を連絡の上、学校、仕事等を休み、早めに医療機関に受診してください。
なお、医療機関に受診される場合は、事前に電話で麻しんに感染しているおそ
れがあることなどを伝え、受診の仕方を確認してから受診してください。
(医療機関で他の患者さんへの2次感染防止対策をとってもらうためです。)
28 テスト一週間前 2008年05月12日(月)
今日からテスト一週間前になりました。一年生にとっては高校では初めての定期テストで不安なことも多いと思いますが、毎日の家庭学習をしっかりしていれば大丈夫?だと思います。二、三年生はこれまでに何度もテストは受けてはきましたが、何度受けても不安なものだと思います。家で、机の前に座って試験範囲の教科書やプリントを開くということを毎日繰り返してください。私も高校生のときは数学が苦手だったので、試験勉強をしてテスト範囲の内容がわからなくて、どうしようもなくなると、教科書を枕にして寝たら夜のうちにその内容がジワーーーーッと頭に染み込んでくるかもしれないとアホなことを考えて、教科書を枕にして寝たりしていましたが、何も染み込んできませんでした。浪人してから、徹底的に数学の問題を解いて、わからなかったところはいつでもフィードバックできるようにノートを整理したら、よくわかるようになって、大学へ行ってから、勤めてから、高校の数学の知識はけっこう役立ちました。近道はありません。
テスト一週間前なので、部活動はありませんので、この時間になると学校はかなり静かです。早く帰って、家でしっかり勉強してくれているといいのですが・・・・・・?!
27 総合学科アンケート 2008年05月11日(日)
金曜日は忙しくて、更新できなかったので今日書いています。全国の総合学科が設置された学校へのアンケート調査の結果をみせていただいたのですが、多くの学校で女子の比率が高いようです。女子が半数をこえている学校の比率は80%近くを占め、女子が70%以上を占める学校が全体の15%を占めています。逆に男子が70%以上を占める学校は3%程度しかなく、本校でも女子の占める割合が高くなっています。大阪府下の総合学科や総合選択制の学校でも、一部の学校を除いて女子の占める割合が高くなっています。この理由は大阪府の前期入試に関連があるのかとも考えていましたが、全国的に見ても同じ傾向にあることから、一概に入試の時期だけではないようです。個々の学校の実情をみながら、理由を分析していく必要があるようです。女子が多いことが良いとか悪いとかいう問題ではなく、高校生の男子と女子の指向の違いをしっかり把握することが、これからの総合学科を考える一つの指標となると考えるからです。女子であれ男子であれ、学校生活や学習の面でしっかりサポートしていくことにかわりはありません。グラフが見えにくいので注釈。水色の部分が女子の数の多い学校、ベージュ色の部分が男子の数の多い学校、中間のエンジ色の部分は男女ほぼ同数の学校の割合になっています。26 避難訓練がありました 2008年05月08日(木)
昨日、避難訓練がありました。私は外部での会議のため、非難状況を確かめることはできませんでしたが、5〜7分かかって全員が避難したようです。火事の想定ですので、5分以上かかると遅すぎます。火事は火そのものよりも、煙のほうが怖いのです。煙は火よりも早く廊下や階段に充満しますし、特に階段は煙突の役割をするので、実際の避難時には外階段以外は使えないとおもいます。両側の外階段に人が殺到する、煙で前が見えにくくなっているから不安でパニックを起こす、こうなると大変です。訓練だから安心と思ってだらだらと非難していると、本当に火事が出たとき(もちろん火事ならないように注意するのはあたりまえですが)パニックになって、逃げ遅れる人が何人も出てくることになってしまいます。非難時には、廊下は身体を低くして煙を吸わないように、整然と機敏に動く。煙の心配のないグランドへ出たら、後ろから来る人が避難しやすいように走る。この二つが大事なことです。そして特に、地震による火災が最も心配です。大阪は上町断層、生駒断層など活断層の巣です。他にも確認されていない活断層があるかもしれないので、多分私たちの住んでいる場所のそう遠くないところにいつ動くかもしれない活断層があることになります。ひょっとすると、活断層の真上に住んでいる人があるかもしれません。この活断層が少しでも動くと、直下型(直下型はたぶん地震速報も間に合わないと思います)の地震が起こります。阪神淡路大震災で見たようにM7を超える規模なら、家屋の倒壊だけでなく、かなりの火災がおこることになるでしょう。そのときでもパニックを起こさないための訓練です。昨日の5〜7分でほんとうに大丈夫ですか?
25 連休が終わってしまった 2008年05月07日(水)
連休中は更新を休んでいました。連休が終わって、朝の生徒を通用門で観察していると、やはり登校時間が遅くなる傾向にあるようです。8時25分の予鈴の頃にたくさんの生徒が入ってきます。4月の中旬より約5分遅れてきています。少し新しいクラスや、学校に慣れて気が緩んできているようです。この連休明けは、5月病に罹る人がでてくる季節でもあります。少し長い休業開けはだれでも学校へ行くのがおっくうになるものですが、特に5月は「学校にまだ慣れなくておもしろくない」、「学校が自分の期待とはかなり違っていた」などのことが重なって「学校へ行きたくない」と思う人がでてきます。このような人の中には、ただ怠けたいという怠惰な人ではなく、大変まじめに学校のことを考えていて、学校へ行けないことに対する罪悪感が人一倍強く、「学校へ行かなければならないと思うが行けない」という人がいます。自分が学校へ行く意味、勉強をする意味を真剣に考えて、それでも家を出ようとすると足がとまるという人です。私も、こういうかたちで不登校になった生徒を何人か知っています。何度話をしても、簡単には登校できないのですが、話しながら私が常に思うことは「自分の人生をもっと気楽に考えればいいのにな」ということです。チャランポランに人生を過ごしなさいという意味ではなくて、自分の人生の中で「締めるところは締める」「抜くところは抜く」というメリハリをつけられたらもっと楽に生きられるのになと思います。その話をすると、「そのようにできる性格ならば、不登校にはならない」と生徒に言われてしまいました。むずかしいことですが、ぜひとも「うまく息抜きをしながら、自分と付き合う方法」を考えてみてください。
24 地図をもっと見ましょう 2008年05月02日(金)
今日の朝日新聞の朝刊に、日本の都道府県名を覚えていない子どもが多いという記事がありました。東国原知事があれほど宣伝しても、宮崎県の位置を覚えている子どもは少ないらしいです。地名=暗記と考えていて、自分に関係ないところは暗記なんかしないと思っている人が多いのでしょう。地図は社会の時間に見るだけで、ふだんは地図なんか見たことないという人も多いと思います。修学旅行のようなしらない場所へ行くのに、地図を持っていない人はいっぱいいると思います。海外旅行も盛んですが、現地でのツアーパックに乗って、有名な観光地とグルメスポットと土産物屋を点で結ぶ旅行をしただけで、自分の行った場所を地図上に示すことができない人も多いと思います。もったいないことだと思います。実は地図は想像力の宝庫なのです。小学生のときから暗記などせずに、地図を見ながらまだ行ったことのない場所を想像する授業を受けていないと、都道府県の位置がわからないという傾向は変わらないと思います。覚えるのではなく想像する地理の授業が必要なのです。
このごろはカーナビが普及したので、車を運転する人はGPSと組み合わせて自分の位置や進行方向を見定めることができますが、私はカーナビを今も使っていません。モニターの地図を見たり、ましてや「次を右折してください」とか喋られるのがわずらわしいというのもありますが、初めて行く所でも、できるだけ地図を頭の中に入れて、頭の中の地図で目的地に行くことにしています。そうすると、次に同じところへ行く場合には、ぜったい道を間違わないからです。地図をもっと使いましょう。
23 授業をしっかり聞こう 2008年05月01日(木)
少しずつ授業を見学させてもらっています。化学、生物、日本史の授業を見ましたが、先生に対してはコメントをすぐに返すことにしています。今はむしろ生徒がどれだけしっかり聞いているかを中心に見ています。三年生の授業でしたので、生徒はしっかり聞いていました。高校生にとって授業を聞くというのは基本中の基本なのですが、これができていない場合が多いものです。寝てしまう、寝てはいないがぼんやりしている、内職など別のことをしているという生徒が少なからずいるものなのですが、私の見た授業ではどの生徒もしっかり聞いていたので安心しました。二年、一年の授業も順次見学しようと思います。先日一年生の宿泊研修のときにも言いましたが、話を聞いてメモやノートをとることが非常に大切なことなのですが、慣れないとむずかしいことかもしれません。話の要点だけ単語をメモして、記憶のしっかりしているその日のうちに文章化するという人もいますが、これも訓練しないと、そう簡単にできる技ではありません。毎日の授業ノートをしっかりとって、もう一度家へ帰ってノートの不備なところを補足するという方法でも、十分に復習は可能です。色々な方法を工夫して、授業のノートやメモをとる反復練習を繰り返してほしいものだと思います。こういう地道な繰り返しが、最後に生きてくるのです。