452  年末にあたって  2007年12月31日(月)
平成19年も今日で終わります。芦間高校は皆さんのご協力をいただき順調に成長してきました。
創立以来新設校として、しゃにむに努力してきた結果、一定の成果も生まれてきました。創設時にたくさんの取り組みをしてきましたが、それらを整理・統合し、より生徒のためになることを精選していく方向性も見えてきました。その意味で、本校は第2段階に入ったと考えています。来年はさらに教育活動の精選をすすめ、より生徒諸君に役立つことを重点的に行い、生徒諸君の成長の手助けを行いたいと考えています。

今年一年賜りました数々のご支援・ご理解に深くお礼申しあげます。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

451  卒業生の活躍  2007年12月30日(日)
本校は創立まだ6年目で卒業生も3回しか出ていません。1期生もまだ学生ですので、実社会で働いている人はそんなに多くありません。その中で漫画雑誌の作家になられて活躍されている卒業生がおられます。登尾幸恵さんです。登尾さんがデビューされたことは、昨年の「校長便り」第167号でお伝えいたしましたが、今発売されているデラックスマーガレット 2008年1月号に、デビュー3作目の作品として、「恋なんてしらねえよ」を執筆されています。お得意の学園を舞台にした恋物語で、副題で「ぶきっちょさんの恋模様」と書かれた作品です。描かれている校舎や教室、生徒用ロッカーなど今も本校で使用しているものが詳細に丁寧に描かれています。きっと青春の3年間を過ごした学校のイメージが登尾さんの脳裏にしっかり焼き付けられているのだと思います。

これから、社会で活躍する卒業生がたくさん出てきてくれると思います。

450  「五期麦」 VOL16 その2  2007年12月28日(金)
五期生の学年通信 「五期麦」のVOL16が長文で発行されたため、その一部を前回にお知らせいたしました。今日は「五期麦」のVOL16の他の記事をお知らせいたします。

長かった2学期も「文化祭」「科目選択」「修学旅行」「定期考査」etc・・・次から次へと目白押しの行事の中で、バタバタと終わってしまった感じがします。充実した2学期ではあったのですが、忙しさにかまけて通信の発行も約3ヶ月振りになってしまい、私は反省しきりの学期末です。
反面 君たちは、それぞれの場面でそれぞれの形で頑張っているな!と感じています。前向きに進路のことを考えてスタートした人。チューター指導で刺激を受けて、今までにない取り組みをして成績がぐ~~んと伸びた人。自分の得意分野・興味ある分野を伸ばすべく、学外で活動・活躍してる人。特に目立つわけではないけれど、毎日こつこつ学習を積み重ねている人。文化祭の取り組みを、学外へ紹介するような広い視野を持てた人(しかも高評価を得ています)。クラブ活動で頑張るためには、「まず基礎体力・筋力アップ」とトレーニングに励んでいる人。ボランティア活動で自分自身も成長した人。家の手伝いを一生懸命してる人。友達のこと思いやるや優しさを持っている人。
頑張る場面は人それぞれか知れないけれど、今日、担任の先生から成績通知票をもらったと思います。穴が開くほどしっかり眺めて、自分自身の2学期の学習面・生活面をしっかり振り返って見ましょう。


いろいろな場面で努力している5期生の姿を、的確に掌握している学年主任の生徒諸君に送る心温まるメッセージです。

5期生諸君は、この調子で3学期をしっかり過ごし、3年生になったらエンジン全開で進んでほしいと思います。



449  GOKIMUGI VOL16 その1  2007年12月25日(火)
五期生の学年通信です。久しぶりに発行されましたので、長文で盛りだくさんの記述になっています。今回はその一部を記述します。

君たち5期生は、自分の思ったこと・興味・関心を素直に・如実に表しますし、意欲も満々って感じです。でも、緻密にこつこつと努力することを厭う傾向が強いと感じています。人間誰しも「楽をしたい」と思うものなのですが、厳しい現実を見れば、「仕方ない頑張るか!」と思う動物でもあります。
でも・・・あくまでも私(学年主任)の印象でしかないのですが、「目標が定まっている、或いは、しなければならない」とわかっているのにもかかわらず「しんどいことを避けよう・できるだけ先送りしよう」とする人が多いように感じています。また、まだ仕方のないことかも知れませんが、受験に対してまだまだ考えが甘いなーとも感じています。高校生活も実質的には後1年です。もうそろそろ自分のために「しんどいことにとことんぶつかっていく」という姿勢に切り替えてもいいんじゃないの?って思っています。まだスタートが切れていない人、年が明けたらスイッチONですよ!

いわゆる「中だるみ」の学年である2年生に対して、学年主任からの熱いメッセージです。

448  12月23日、今日の学校  2007年12月23日(日)
長い雨降りがようやく終わり少し晴れ間が出てきました。午後学校に登校しましたら、やっぱりクラブの生徒諸君と付き添い顧問が登校しています。さらセンターテスト対策模擬テストや講習、進路指導のために何人もの教員が登校していました。学校全体としては、静謐な状況ですが、体育館・模擬テストをしている教室、進路指導室、職員室、実習棟、音楽室などではそれぞれの生徒と教員が活動をしています。
指導に従って一生懸命努力する芦間っ子と、その生徒の夢と希望を少しでも叶えてあげようと努力する教員の姿。芦間高校にはそんな当たり前のことですが、学校の本来の美しい姿をあちこちで見ることができます。


447  第1回上方落語検定  2007年12月22日(土)
本校では英語検定・漢字検定・ワープロ検定・数学検定などの検定試験を受験するよう指導しています。それらの一部については単位認定もしています。

私は今夜、天満天神繁盛亭で第1回上方落語検定を受検してきました。これは社会的に認知されているものでもなく、履歴書の資格欄にも書けないもので、全く趣味の世界でしか役立たないものです。
でも問題は、各種の検定試験と同じように多彩な内容から構成され、文章問題、音楽問題、ビジュアル問題の3分野からなり、全部で70問で200点満点でした。基礎的な問題から難解な問題までバランスよく出題されていました。私は文章問題では、名せりふの一部を抜いた「穴埋め」問題と、音楽問題の「出囃子」の曲名が答えられませんでした。基本的には知っているか知らないかの知識量を問う問題ばかりでしたので、知らない問題は全く答えられませんでした。
10数年前に地理検定を受けて以来の「試験」でしたが、緊張することなく、楽しく受験しました。

私は地理教師ですが、大学では、地理は「暗記科目」とよく言われるが、確かに基本的な事項の暗記は必要だが、そこにとどまらず、地理的事象の間にある「論理性」や「法則性」に気づかせ、「考える社会科」をめざすべきであると指導されました。そのため、授業ではデーターや資料を駆使して、地表面で発生している諸事象の中にみられる「論理性」や「法則性」を導き出す工夫をしてきました。しかし、やはり丸暗記しなければならない事項も多いので、なかなかうまく展開できないこともありました。
さらに授業から離れて既に10年になりますので、頭はもうすっかり錆付いています。
定年までの間に、もう一度教科書を読み直してみたいと考えています。


446  2学期終業式  2007年12月21日(金)
平成19年2学期終業式式辞

2学期を振り返ってみます。
 まず文化祭では、遊び半分の企画はなく、どのクラス・クラブ・参加者も熱心に参加しました。その中には非常に優秀なものもあり、全国大会で表彰されるものもありました。芦間っ子の一生懸命に努力するいいところがたくさん出ました。

2年生の修学旅行では、一人一人が自覚を持ち、規律ある行動をとってくれたので、大きな事故もなく終えることができました。特にB団は帰りの飛行機が遅れるという事態になりましたが、皆が適切な行動を取ってくれたので、大事に至らず、無事に終了できました。

1年生のジョブクエストでは、1年生の行事の中で、生徒にとって最も印象が深くなる行事でしたが、これも積極的にかつまじめに一生懸命取り組めました。

3年生諸君、最上級生として、文化祭ではいいお手本を示してくれました。特に演劇では優れた演技がたくさんありました。また進路に関しては就職試験、みんな緊張しながらも全力で受験し、良い結果が得られました。進学に関しても、推薦入試、AO入試などに積極的に受験し、こちらもたいへん良い結果を残した。やらなければならないことをきちっとやった成果が出たと思います。しかし、まだこれから受験を迎える人もあります。既に合格している人がたくさん出てきていますが、焦ることなく、腰を落ち着けて、臨んで下さい。

クラブ活動について、全国大会・近畿大会・中央大会まで出場したクラブがたくさんありました。今後も粘り強く、練習を続けて下さい。

総じて、この2学期はみんながそれぞれの場面・場所でよく努力したと思います。私がいつも言っています自律・セルフコントロールが良くできたと思います。そこで、ここまでできるようになった君達に、次に進んでほしい道を話します。
 
 勉強にしても、クラブ活動にしても、今までは自分のためにしてきたと思います。しかし、これからはもう少し視野を広げて、人のため、自分以外のために活動をして欲しいのです。つまり我々が努力するのは、基本的には自分の夢や希望をかなえ、自分が満足し、自分が豊かになり、自分の気分がよくなるために努力するものであると思います。それはそれで間違っていませんし、正解であると思います。昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでも自分を成長させ、目標に近づくよう自分をコントロールし、コツコツと努力を続ける。これが人間の基本であるし、望ましい姿です。我々はいつもこの努力ができる人間を育てようとしています。またこの努力ができる人が褒め称えられます。それで充分でもあるのです。
 しかし、そこまでできるようになった人に対しては、もう一段高い視点に立って、社会を見て欲しいのです。よく他人に迷惑をかけなければいいではないか?と言われます。その通りで、他人に迷惑をかけなければ、自分が好きなことをしてもいいわけですが、しかし、その他人に迷惑をかけなければ、自分が好きなことだけをしてもいいというのは、社会生活を維持していくために、我々が守らなければならない最低限のルールなのです。でも社会や集団を構成している人々が、最低限のルールしか守らなければ、問題やトラブルは発生しませんが、その集団や社会が良くなっていくことはありません。集団や社会が発展し、皆が気分良く過ごせるようになるには、その集団や社会を構成する人が、自分のためではないが、社会や集団のために、人のため、自分以外のために働くことが求められるのです。自分の利益にはならないが、人のため、自分以外のために汗を流すことにより、自分以外の人が喜び、自分以外の人の笑顔が増えていく。一人一人がこの様に考え、行動していくことにより、その集団や社会は明るく、楽しいものになっていきます。そして、人のために、自分以外のために努力していくと、人の気持ちがわかるようになり、人間関係も円滑になってきます。その結果、皆さんを自身もさらに一回り大きく成長するだけではなく、皆さん自身の人生も豊かになっていきます。
 このことはなにも難しいことではありません。まずは身近な学校生活の中から始めてみて下さい。たとえば、教室に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に捨てることの様な、何てことのない些細なことでもいいですから、人や自分以外の人の気分がよくなること、人や自分以外の人が元気になること、人や自分以外の人が喜ぶことを見つけ、行動を起こして下さい。
 世のため、社会のためになることを一つでもいいですから、始めて見て下さい。その行動により、きっと皆さん自身の気分も良くなるし、周りにいる人の気分も良くなります。そんな人がこの学校にたくさん出てくれば、芦間高校はもっと元気に、もっと楽しく、もっと気持ちの良い学校になります。

 冬休みは、クリスマス、お正月と楽しいことが続きますので、つい気分を緩めがちですが、つまらない事件や事故に巻き込まれないよう気をつけて過ごして下さい。


445  新しい課題  2007年12月20日(木)
一昨日から体調を崩し、少々へばっています。年々増加する仕事量に対して、年々低下する体力との差を自覚しないできたツケが、ここになって出てきたものと思われます。
この「校長だより」は色々な人に見ていただいているようでが、昨夜に開かれた会合で会った人からは、当初は荒削りながら、新鮮な内容で読んでいておもしろかったが、最近は書くことに慣れてきたのか、定型化しおもしろさが減ってきた。また毎日継続して書かれていることは良いが、毎日チェックする必要はなく、一週間分まとめてみるようになった。というご意見をいただきました。また学校関係のいろんな業者の方もチェックされておられ、営業活動の参考にされているようです。
この「校長だより」を書き始めた頃は、とにかく毎日欠かさず書き続けることを第一目標にしていましたので、しゃにむに書き続けてきました。しかしその目標がある程度達成できるようになってきましたので、ここで新たに一段高い目標にむかわなければならない時期にきたのであると思います。
「校長だより」は学校の公式のホームページのコンテンツであり、私のブログではありませんので、書く内容も自ずから制約や限界がありますが、そこをどのように工夫し、魅力ある「校長だより」を作るか、私の新しい課題となっています。生徒にいつも言っていますように、新しい課題を一つ一つ克服することにより人間は成長するのだと言うことを、あらためて自覚しました。


444  本校の部・同好会  2007年12月19日(水)
本校の部活動で最大の部員を擁しているのが軽音楽部です。データーは5月1日現在で、少し古いですが、1年生30人、2年生30人、3年生11人 計71人の大所帯です。この数字は飛びぬけて多く、これには続くのは吹奏楽部の28人、サッカー部の27人、女子バレー部の26人となっています。
本校の部活動加入の状況は、生徒全体に占める運動系の部活動への加入率が、1年男子63%・1年女子31%、2年男子60%・2年女子33%、3年男子63%・女子33%で、全学年平均では男子62%・女子30%です。
一方文科系の部活動加入率は、1年男子14%・1年女子27%、2年男子22%・2年女子26%、3年男子13%・女子38%で、全学年平均では男子16%・女子30%となっており、運動系と文科系の合計では1年男子76%・1年女子58%、2年男子64%・2年女子82%、3年男子63%・女子66%で、全学年平均では男子78%・女子60%で、すべての平均では64%の加入率となっています。
この数字は府立高校全体からみれば高いほうに属していると思われます。このように本校では多くの生徒が部活動に加入し、それぞれの分野で一生懸命汗を流しています。

その本校最大の部であります軽音楽部が、12月18・19日にクリスマスライブを開催しています。同部には現在15バンドがありますが、今回はそのうち9バンドが出演し、残りの6バンドはバレンタインライブで登場します。

志望校選びで迷っている中学3年生の皆さん、芦間高校に来て、充実した放課後を過ごしませんか!

443  おはなしボランティア  2007年12月18日(火)
本校は地域との交流を深めるため、いろいろな活動を模索していますが、その一つとして今回「おはなしボランティア」を行いました。今日はこれを指導してくれた国語科教諭の報告です。

大阪こども読書活動支援事業実行委員会が主催する「中高生おはなしボランティアセミナー」。応募したら見事当選。大阪中央図書館の絵本200冊と楽しい講師の先生が、この芦間高校にやってきました。
期末考査の終わった12月10日、5回にわたるセミナーがはじまりました。参加したのは1年から3年まで、希望者15人です。(募集用紙には10人程度って書いてあったけど、少しぐらい多くてもいいか!?)
 講師の加藤啓子先生は、様々な角度から様々なジャンルの絵本の魅力を、次々に語ってくださいました。絵を読み解く面白さ!子供達の発見の面白さ!生徒ものっています。
そして14日(金)、近くの外島保育園で、実習させていただきました。ホールに絵本の広場を作り、生徒達がお昼寝から起きた子供達を待ちます。緊張の一瞬!でも、すぐに、絵本をよむ芦間高校生とちっちゃな子供達の楽しそうな輪があちこちに。絵本との出会いは、子供達だけでなく高校生にも大人にも豊かな世界をもたらしてくれました。

外島保育園では、本校生のいろいろな活動にいつも快く応じていただき感謝いたしています。

442  大阪府総合学科高等学校研究発表会  2007年12月17日(月)
12月15日(土)午後大阪府立今宮高等学校で、第2回大阪府総合学科高等学校研究発表会が開催されました。これは総合学科高等学校に学ぶ高校生が、それぞれの学校での学習などの成果を発表するもので、昨年から開かれています。発表内容は、@能勢高等学校 「せみの抜け殻調査」、A八尾北高等学校「TV番組制作の舞台裏」、B此花総合高等学校「建築物に見る大阪」、C枚岡樟風高等学校「新聞が届くまで」、D貝塚高等学校「雷について」、E扇町総合高等学校「世界を変えるのはヲタクだ!」、F松原高等学校「ピースワークショップの報告」、G芦間高等学校「課題研究の発表から」-「子供のステキな育て方」「蚊の研究」、H今宮高等学校「古生代末の生物大絶滅の謎に迫る」、I「サマーワークプレゼンテーション-探求入門から探求講座へ」の10本の研究発表がありました。

これらの多くは、総合学科高等学校だけで開講されている「課題研究」で行った研究の発表でした。この「課題研究」では、自ら研究テーマを設定し、それについて資料を蒐集し、分析をし、考察を加え、論文にまとめ(本校では4000字)、発表する。 という一連の活動をします。この活動は、生徒にとっては、最初は気分も重たく、なかなか作業が進みませんが、徐々に研究の意義や意味がわかるようになり、論文が完成したときには大きな達成感を味わうことができます。本校では、1年生で行う「仕事体験」と並んで、「3年間の高校生活で最も印象に残っていることは何ですか?」という質問に対しては、この「課題研究」と答える生徒がたくさんいます。またこの研究がきっかけになり、進路を決めた生徒もたくさんいます。それほど、生徒諸君にとってみれば、重みのある活動です。
今回のどの発表も、生徒諸君の「意気込みと達成感」が感じられました。

また柴島高等学校「書道の作品展示」、能勢高等学校「発表で紹介したせみのストラップ」、枚岡樟風高等学校「実習作品アラカルト」、芦間高等学校「課題研究の論文展示」、今宮高等学校「化石の展示」などの作品展示も行われました。


441  総合学科高等学校研究発表大会  2007年12月14日(金)
現在大阪府内には11校の総合学科高等学校があります。それぞれに特色を持って、元気に活動しています。その大阪府内の総合学科高等学校の生徒が集まり、日頃の活動の成果を発表し、交流を深め、よりよい総合学科のあり方を探るとともに、総合学科高等学校としての教育活動の向上を図ることを目的として、第2回総合学科高等学校研究発表大会が、明日12月15日(土)午後1時から、大阪府立今宮高等学校で開催されます。
本校からは「課題研究」で優秀な論文を書いた4期生(3年生)2名が、その研究成果を発表します。またギャラリーには、4期生諸君が「課題研究」で作成した論文集を展示します。
他の総合学科高等学校も、それぞれすばらしい活動の成果を発表します。

総合学科を志望されている中学生の皆さん、事前申し込み等はいりませんので、総合学科の生徒がどんな学習をしているか見に来てください。また一般の皆さんもご遠慮なく、明日の午後は今宮高校にお越しください。


440  ジョブクエスト2  2007年12月13日(木)
6期生(1年生)が、興味や関心があり将来就きたいと考えている職業・職場にインタビューに行くジョブクエストが、12月11日から始まっていることは既にお伝えしました。今日も午後から80人の生徒諸君がそれぞれの事業所に出かけました。インタビューの項目は@今の仕事に就こうと決めたのはいつですか? A今の仕事を選んだ最大の理由は何ですか? Bどんな仕事ですか?(内容) Cこの仕事に就くためにどのような努力をされましたか? D仕事上の喜びや、やりがいは何ですか? E仕事上の苦労や悩みは何ですか?などの項目を聞き取り調査します。
各事業所への出発前には、職員室前で学年主任や担任から服装・言葉遣いなど最後の指導を受け、お渡しする挨拶状をもらい、出て行きます。元気に「行って来ます」と言って行く生徒、自信なさげにとぼとぼと出て行く生徒、それぞれですが、帰ってくると皆がそれぞれに貴重な経験をし、社会に対して目が開くようになり、ひとまわり大きくなってきます。この活動は明日も続きます。


439  ピュアメディエーション  2007年12月12日(水)
人間関係のトラブルを解決する方法として、今注目を集めている方法に、ピュアメディエーションという手法があります。これはトラブルを起こしている当事者の間にメディテイター(調停者)が入り、トラブルを納得解決へ導くやり方です。今日は守口市民会館で、その専門家の臨床心理士の先生の講義を聞き、その解決方法の例として、まず最初に、クリーニング屋とその客が対立しメディテイター(調停者)が双方の言い分を聞き、双方が自分の主張を折ることなく相手の気持ちを理解し、紛争を解決する寸劇を見ました。
続いて、高校生が携帯メールをめぐってトラブルになり、それを高校生のメディテイター(調停者)が解決するビデオを見ました。生徒諸君にとっては、寸劇よりも高校生が演じたビデオでの劇の方が現実味を帯びており、熱心に見ていました。
最後に講師の先生から、人間関係は工夫しながらその距離を測っていくことが大切で、失敗の中から人とどう付き合っていったらいいのかを考えて下さい。とまとめられました。



438  校長会  2007年12月11日(火)
府立学校の校長は全員校長会に所属しています。現在大阪府では旧の9学区にそれぞれ地区校長会が組織されています。また調査研究テーマ別に7つの専門委員会があり、すべての校長はそのいずれかの専門委員会にも所属しています。たとえば私は第4地区校長会と管理運営委員会に所属しています。そして各地区校長会と専門委員会からの代表が集まって、理事会が作られています。私は理事にもなっていますので、理事会にも所属しています。府教育委員会からの連絡や説明は主に理事会で行われ、それを地区校長会で伝達・協議します。理事会は第1火曜日に、地区校長会は第2火曜日にそれぞれ開かれます。
今日は第2火曜日ですので、地区校長会の日ですが、午前は臨時理事会が開かれたためそれに出席し、午後は第4地区校長会に出席しました。午前の会議は府教育委員会がすすめてきた「教育改革プロジェクト」について、教育委員会幹部と校長会との意見交換でした。午後の地区校長会は、先週の理事会で協議された事項を地区の各校長に伝達し、また各学校の運営などについての意見や情報の交換を行いました。たとえば今日の議題では、10月に実施しました中学生対象の「合同学校説明会」の総括と、来年度の計画などを話し合いました。
この月に1回開かれる地区校長会は、意見交換と情報収集ができる重要な会議で、校長にとっては非常に大きな意味を持っています。


437  期末テスト終わりました  2007年12月10日(月)
今日で2学期の期末テストが終わりました。試験の結果はともかく、緊張と重圧から開放されて生徒諸君は笑顔で下校しました。
クラブ活動も今日から再開し、グランド・体育館・校舎にまた元気な声が響いています。

1年生は「産業社会と人間」のメインイベントである「ジョブクエスト(仕事インタビュー)」で校外に出かけますので、テスト終了後学年集会を開き、最後の諸注意を受けました。中学校でも仕事体験の経験はありますが、どちらかといえば、受動的な体験であったと思われます。しかし本校では事業所選びからすべて生徒が行わなければならないので、生徒諸君にとってみれば、重みがまったく異なります。この実習は11,13,14日の3日間行います。明日の午後、まず100人がそれぞれの事業所出かけます。


436  学校協議会  2007年12月08日(土)
12月7日午後、本年度第2回の学校協議会を開催いたしました。今回は2学期の活動報告とその課題を協議しました。まず私が「2学期の取り組み」、広報担当者から「本年度の広報活動」、進路部長から「4期生の進路状況」、教務部長から「学校経営会議の取り組み」、各学年主任から「各学年の状況」についてご報告し、続いて協議会の委員さんからのご質問を受けました。ご質問では、修学旅行がオーストラリアから知床に変化した理由を尋ねられました。

その後、各委員さんから以下のようなご意見をいただきました。
○自分の子どもが芦間高校に入学し、自分で自分の行き方を発見し自立できたので、今後もそのような教育を推進してほしい。
○中学校では、芦間高校は総合学科であるので、ある程度進路が決まっている者しか受験できないと思われている。
○中学校では芦間高校は選択科目が多いので、それを自分で決められる者でないと進学できないと思われている。
○本校教員による中学校訪問や、学校説明会で保護者に対して、PTAの役員さんが親の目から見た学校や子どものことを話されていること、などの広報活動が評価されている。
○委員さんが勤務されている病院で、新たに看護師さんを獲得するために、若い職員さんと一緒に広報活動をしたら、効果があった。
○高校時代に多くの体験をさせ「体験値」をたくさん持たせることが大切である。
などのご意見をいただきました。

特に中学生が芦間高校に対して、進学したいが、「目標が定まっていない」「選択科目が多いため、自分で時間割を作らなければならない」などと誤解されていることがわかりました。

芦間高校ではこの2点に対して、時間をかけ丁寧に指導していますが、そのことが中学生に十分伝わっていないことが判明しましたので、今後の広報活動に生かしていこうと考えています。

お集まりいただきました委員の皆様、ありがとうございました。


435  AED使用方法講習  2007年12月07日(金)
昨日午後、剣道場でAED使用方法講習会を開きました。AEDが府立学校に配置され、本校では玄関の外に設置したことは既にご報告いたしました。しかしまだ使用方法を十分に理解できていませんでしたので、過日大阪府教育委員会の研修を受講してきた4人の教職員を講師として、本校教職員が4グループに分かれて伝達講習を受けました。この道具の使用方法はいたって簡単で、パッドを右胸と左脇に貼り付け、電源を入れるだけでよいものでした。おまけに使用方法をAEDがしゃべってくれますので、本当に誰でも使えるものでした。
素人が、緊急に、人命にかかわることをするには、このように単純明快に使用できるようにしておかなければならないということが理解できました。それよりも同時に教えてもらいました人工呼吸の方が難しかったです。
いかに使用方法が簡単であったとしても、この道具を使わなくてはならないことが起こらないように願っています。


434  今日の学校  2007年12月06日(木)
期末試験3日目になりました。1年生は選択科目が少ないため、試験科目も多くありませんので、早く帰っています。2年生は物理T、生物T、スクリーンイングリッシュ、看護T、文書処理、3年生は現代文、日本の文化、数学演習A、スクリーンイングリッシュ、看護T、文書処理とたくさんの試験科目があります。それぞれ自分が選択した科目を間違いなく受験しています。連続して試験がなく、次の試験まで時間が空いている生徒のために、自習室も準備しています。
教員は授業がないのとクラブ指導がないので、少し時間の余裕が出ています。しかし、採点・成績処理など慎重にしなければならない作業があり、緊張が続いています。また1年生の担任は、「産業社会と人間」で興味・関心のある仕事について、実際に聞き取り調査に行く「ジョブクエスト」を来週に実施しますので、その準備に取り組んでいます。

校舎横の金木犀も剪定され、桜の葉もほとんど散り、校庭はすっかり冬支度になっています。

今日の学校はこんな風景です。



433  毎日パソコンコンクール  2007年12月05日(水)
本校ではいつもここに書いていますように、「情報」の授業や先月福島県で開催された「パソコン甲子園」に出場したパソコンクラブなど、パソコンを活用した教育活動に力を入れています。
これらのパソコンを使った活動の中で最も基本的で大事なことは、正確に早く入力する入力技能の向上です。本校ではこの技能を向上させる指導の一環として、毎日新聞社・日本パソコン能力検定委員会が主催しています「毎日パソコン入力コンクール」に参加しています。本年度も「第7回毎日パソコン入力コンクール」にエントリーました結果、優秀高等学校賞第3位をいただきました。このコンクールは2001年以来全国で累計17万人が参加している競技大会で、年々参加者・参加団体が増えている大会です。

パソコン入力は根気強く練習を継続しなければ向上しませんが、芦間っ子はこのようなことにも素直に一生懸命取り組みます。その成果が今回の全国第3位につながったのだと思います。


432  嬉しいこと  2007年12月04日(火)
このホームページに昨日は嬉しいニュースが2件アップされました。1つは「進路だより」にのせられました大阪府立大学看護学部に2名合格したことで、もう1つは「トピック」にのせられた「毎日パソコン入力コンクール」で優秀高等学校賞3位を受賞したことです。「毎パソ」の件は後日書かせてもらいます。今日は大阪府立大学看護学部合格のことを述べます。

大阪府立大学看護学部は、近年の看護師教育の中で重視されてきた高度医療に対応できる看護師を養成する教育機関として、4年制の看護学部があちこちの大学に設置されてきましたが、その中でも最難関の大学となっています。本校では「生活と健康」の系列が設置されており、その中で「看護」・「福祉」の授業が開講され、将来医療・看護方面に進学を希望している生徒がたくさん受講しており、派手さはありませんが地道に真摯に学習しています。またこのような難関大学に合格するためには、「看護」・「福祉」の基礎教養とともに国語・数学・理科・英語の学力も求められるため、これらの科目の「演習科目」も開講しており、看護師を目指す諸君は2年生からこれらの勉強を始めています。今回その成果が実り、見事に合格してくれました。

何事にも自分の全力をかけて一生懸命努力する芦間っ子のいいところが出ました。



431  生徒の食事について  2007年12月03日(月)
11月28日に学校三師の先生方、PTA環境保健委員さんらが出席された、学校保健委員会を開催いたしましたことは既にお知らせいたしました。その中で、本校生徒の食事について調査した結果を報告いたしました。この調査は旧第4学区の府立高等学校でも行われたものですが、その調査結果を本校と旧4学区の平均を併記してみます。
@朝食を毎日食べますか?→毎日食べる 本校79%、第4学区平均54%
A昼食は毎日食べますか?→毎日食べる 本校92%、第4学区平均84%
B昼食は何を食べますか?→弁当持参  本校83%、第4学区平均79%
C夕食は誰と食べますか?→家族と   本校83%、第4学区平均75%
このような結果でした。
これからわかることは、本校生は食事をきちっと食べていることが良くわかりました。学校医先生からは、食事、特に朝食をきちんと食べることが、1日の活動の中で大変重要であると、ご指摘いただきました。

本校では昼食時に各階の休憩コーナーで、各学年の男子生徒がクラスを超えて集まって、楽しそうにお弁当を食べています。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより