430  近畿地区総合学科高等学校研究発表会  2007年11月30日(金)
第9回近畿地区総合学科高等学校研究発表会が滋賀県栗東市の栗東芸術文化会館で開かれました。これは近畿2府4県が持ち回りで毎年開催している研究大会です。今年は滋賀県が担当で、滋賀県内にある7校の総合学科の生徒さんがそれぞれの活動を発表しました。発表内容は特色ある系列や、「産業社会と人間」、「課題研究」などでの活動の様子を、各校の生徒さんが発表しました。滋賀県の総合学科高等学校は工業科・商業科高校が改編された学校が多いため、発表の内容も工業科・商業科の科目に関するものが中心でした。また「産業社会と人間」での体験学習なども緊張しながらも元気一杯で発表してくれました。

芦間高校とは前身が違うので、目指す方向も少し違うと思いますが、何事にも一生懸命に取り組もうとする総合学科高等学校の生徒さんの姿をあちこちで見ることができました。



429  学校別進路説明会  2007年11月29日(木)
本校は総合学科高校であるため、総合学科独自の科目である「産業社会と人間」でキャリア教育に力を入れていることは、ここで何回も書かせていただいています。そのキャリア教育について、先週は1年生に対して進路説明会を行いましたが、本日は2年生の学校別進路説明会を開催いたしました。今回は28校の大学・短大・専門学校をお招きし、体育館・視聴覚教室で「ブース形式」で実施いたしました。2年生のこの時期ですので、生徒には第1志望、第2志望の学校の話を聞くよう指導していました。ですから目標が明確になっている生徒にとって見れば、「一般的な」話よりも、自分の進路や希望に対してより深く専門的なお話をしていただく方が良いと考えて、「ブース形式」としました。
終了後、講師の先生方から、「本命」校の話だったのでみんな真剣によく聞いてくれた、と感想を述べていただきました。
このようにして、自分の進路を徐々に真剣に考えていってほしいと思っています。


428  学校保健委員会  2007年11月28日(水)
本日午後、本年度の学校保健委員会を開催いたしました。これは学校三師の先生方とPTA環境保健委員会、学校の保健担当が集まり、本校生徒の健康や保健・安全について協議するものです。学校からは@定期健康診断、A環境検査結果、B保健室利用状況、C日本スポーツ振興センター申請状況、D教育相談委員会報告、E食生活実態調査結果、F「学校保健改善」への取り組み、(保健部清掃活動、生徒保健委員会活動、PTA活動)を順次ご説明し、その後学校医、学校歯科医、学校薬剤師の各先生方から助言をいただきました。

学校医先生からは、「心」の相談を希望する生徒を保健室で対応できていることは非常に良いことである。生徒保健委員会の環境美化活動は絶賛すべき活動である。本校は遠隔地から通学している生徒がいるが、その生徒が朝食を摂れているか調査することも必要である。
またインフルエンザH11型が流行しそうであるので、12月までに予防接種を受けるべきである。

学校歯科医先生からは、虫歯の治療勧告書の回収率を上げるよう工夫すべきである。虫歯は減少しているので、歯周病の認識を深める必要がある。

学校薬剤師先生からは、教室の黒板の照度のバランスをとるべきである。
以上のようなご意見をいただきました。


427  2学期期末考査  2007年11月27日(火)
12月3日〜12月10日まで2学期の期末考査を行います。また単独で開講されている科目については、今週から「授業中考査」を既に行っています。

本校は2年生で21単位、3年生で22単位の選択科目の時間を用意していますので、開講している科目は120科目に及んでいます。これらの中で体育や芸術系の科目については、ペーパーテストではなく、実技テストや作品制作などで評価をつけますが、講義形式の科目につきましては基本的にはペーパーテストを行っています。そのため、2学期の期末考査では2年生は24科目、3年生は37科目のテストを実施します。また先述の「授業中考査」では15科目の考査を行います。また1年生では10科目の考査を実施しますので、結局これらをあわせると実に86科目のペーパーテストを実施します。

大変複雑ですが、生徒も教員も混乱はありません。これが自分の興味・関心・進路にあわせた選択科目がたくさん履修できる総合学科の一番良いところなのです。



426  試験前1週間  2007年11月26日(月)
12月3日から期末考査に入るため、今日からクラブ活動などを休止させています。そのため、いつもなら大きな声を出して朝練習をしているクラブも、今日からは一旦休止し、試験勉強に集中できるようにしています。また一部の選択科目では授業内考査を行っており、もうすっかり期末考査モードに入りました。
先月末に修学旅行から帰ってきて、もう期末考査に入るということで、私自身としては、今月は本当にあっと言う間に時間が過ぎ去ってしまいました。今月は月初めに「大阪の文化と歴史」で講義を行い、桂出丸さんの落語会をし、PTA研修で関学に行き、第2回オープンスクールを開き、その間教職員の授業参観を行い、更に中学校での学校説明会、他校の周年行事などがあり、スケジュールがかなり濃密であったため、時間が過ぎるのが早かったのであると思います。
12月に入っても校長会、AED研修、校長研修、学校協議会、総合学科生徒発表大会など行事が連続します。少し落ち着いてものを考えたいところですが、それも当分望めそうにありません。この校長だよりもその合間を縫って書いています。


425  特製ゴミ箱  2007年11月24日(土)
環境問題がわれわれの日常生活の中で占める比重が大きくなってきていますが、その一つにごみの分別作業があります。学校内でもごみの分別を進めなければなりませんが、実態としてはなかなか円滑に進みませんでした。その状態を憂慮し、研究していた保健委員会の諸君が「特製ゴミ箱」を作り校内に配置しました。このゴミ箱はダンボールでペットボトルが入る穴を開けたふたを作り、それにゴミ袋をかぶせ、さらにその袋を従来のゴミ箱に縛り付けたものです。保健委員の諸君が頭を使ってアイデア出し、手を使ってダンボールを加工し、目立ちやすいように黄色に着色し、今までのゴミ箱にくくりつけてくれました。予算もほとんど使わず、効果抜群の作品です。
保健委員会はあまり派手な活動がありませんが、このように環境問題を考えながら、自分たちの学校での生活で取り組める課題を見つけ、改善しようとする前向きの活動を地道に続けています。この成果を3学期に行われる、府立高校生の学校保健研究大会で発表します。
なお、この作業の様子は、11月20日の「今日の1枚」にアップされていますので、ご覧ください。

424  産業社会と人間  2007年11月22日(木)
総合学科だけに設置されている科目として「産業社会と人間」があります。この科目は(ア)社会生活や職業生活に必要な基本的な能力や態度及び望ましい勤労観、職業間の育成、(イ)我が国の産業の発展とそれがもたらした社会の変化についての考察、(ウ)自己の将来の生き方や進路についての考察及び各教科・科目の履修計画の作成 
と学習指導要領に記載されています。最近は「キャリア教育」と呼ばれるようになり、進路指導の一環として取り入れられる学校が増えてきました。

本校は創設時からこの科目を実施しており、生徒も自分の「近い未来と、遠い未来を考える時間」として違和感もなく積極的に取り組んでいます。

今日の午後は、その一つとして9つの大学・短大・専門学校の先生方をお招きし、生徒の進路希望が多い項目について、講義していただきました。開講していただいた講座名は「おもしろ法学入門」、「幼稚園の先生・保育士になるために必要なこと」「Current Eventsについての講義とワーク」「コンピューターの歴史」「子供の音楽活動について」「記憶の場所をデザインする」「心理学」「チーム医療における管理栄養士の役割」「看護の基礎」です。どれも1年生の生徒諸君があこがれている職業や学問に関係したものです。

本校ではこのような活動を何回も繰り返しながら、生徒諸君に「未来予想図」を設計させています。


423  下島サタディ広場  2007年11月21日(水)
本校の近隣にある下島小学校で、子供たちに第2土曜日を有効に活用させるため「下島サタディ広場」を開催されています。その一環として、10月末、本校の陸上部に「走り方」の指導依頼をいただきました。急なことで準備などもできていなかったのですが、顧問と部員が参加してくれるということで、去る11月10日に下島小学校に行って来ました。
今日、下島小学校の校長先生、このイベントの役員をされている本校の保護者や役員さんが、お礼とそのときの写真・DVDを持ってきていただきました。
子供たちは、ラダー練習や走法の指導を受け、大変喜んでくれたようです。また陸上部員も「いい経験ができて楽しかった」「小学生は元気があって、良かった」「また一緒に陸上競技をしましょう」と感想を述べています。本校陸上部員も楽しい、良い経験ができたようです。

今後もこのような地域との連携を深めていきたいと考えています、


422  オープンスクール保護者アンケート  2007年11月20日(火)
11月17日に開催しました、第2回オープンスクールにお越しいただきました保護者の皆様に、書いていただきましたアンケートを集計いたしました。いただいたご意見では、「生徒が元気で、挨拶もでき、気持ちが良かった」が最も多かったです。
本校ではこのような行事では生徒会をはじめ、クラブのキャプテン、クラスからのボランティアなど元気いっぱいの生徒を集め、その行事や催しの意味をしっかり理解させ、後は生徒で考えるよう指導しています。ですからオープンスクールに関しても、自分が中学生のとき、芦間にきて先輩たちが生き生きと活動していたので、自分たちもそれを見習って、元気に明るく行動しようと策を練るのです。特に全体会の制服ファッションショーとクラブ紹介は熱を入れて考えています。そんなところが、保護者の皆様に気に入っていただいたのであると思います。

次に「オープンスクールを何で知られましたか?」 については、39人中20人がこのホームページと答えていただいています。いつも書かしていただいていますように、本校ではHPによる情報発信に力を入れており、更新頻度を高める努力をしていますが、やはり多くの方に見ていただいていることがわかり、HPに維持管理にさらに意欲が湧いてきました。

アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。


421  映画甲子園  2007年11月19日(月)
第2回高校生映画コンクール(映画甲子園2007年)で、本校2年3組が文化祭で制作した、「芦間物語〜7月24日〜」が佳作に入賞しました。
このコンクールは「学校マルチメディアネットワーク支援センター」が主催し、経済産業省・文化庁が後援しているコンクールです。全国の高校生が文化祭などで上映用に製作した映画や、部活動などで製作した映像作品などを対象とし、一次審査を通過した作品がプロの映画製作者により審査され、優秀な作品が全国の映画館で一般公開されるものです。
今回の審査では、24作品が一次審査を通過しましたが、選外となった作品中にも優秀な作品があったので、そのうち23品が「佳作入賞」となりました。本校2年3組の「芦間物語〜7月24日〜」も選外となりましたがすばらしい作品であったため「佳作入賞」となりました。
本校の文化祭では演劇に力を入れるクラスが多いのですが、今回2年3組は映画製作で力を発揮してくれました。映画製作は演劇と同じくクラスの多くの生徒がかかわることができ、共同で1つのものを作ることで、クラスのまとまりや連帯感が生まれてくるいい活動ですが、最後の「編集」が個人の作業になるので、「編集」を担当する生徒の力量が、作品の出来栄えを左右することが多いです。しかし今回は脚本・演技・撮影・編集とすべてがうまくでき、立派な作品が完成し、佳作入賞となりました。この作品は、「反戦平和」をテーマにして、スリラー風にまとめられた作品で、文化祭で上映されたときも評判がよく「ステージ以外の部門」で賞を受賞したなかなか良い作品でした。
このように本校では、体育系クラブ、文科系クラブが活発に活動していますが、クラス活動でもいい活動をしています。


420  大正高校30周年行事  2007年11月18日(日)
昨日オープンスクール終了後、前任校の創立30周年記念行事に行きました。平成15年新米校長として赴任した時には解決すべき重い課題がいくつかありました。初年度はその解決に没頭し、悪戦苦闘しましたが、2年目に新しい指導方法を徹底したところ、徐々に効果が出始め、学校の雰囲気が変化しはじめました。またその年から学校改編で「普通科総合選択制」高校になったため、生徒の様子も変わり学校全体が落ち着き、新しいことにも挑戦できるようになりました。3年目には前年に府教委に申請していました「キャリア教育推進校」に指定され、「キャリアコーディネーター」が派遣され、キャリア教育にも力を入れることができるようになりました。また府教委からグランドピアノや、体育館の床整備、体育館シートの更新など多額の支援もしていただき教育環境も整備できました。これらをやり遂げたあと、芦間高校に転勤したため、その後は直接大正高校の様子を知ることができませんでした。
しかし昨夜の祝賀会で大正区長から「今、大正高校は大変落ち着き、区民から信頼され、親しまれています」という祝辞が述べられ、3年間必死で努力したことが、一定の成果を得たことを知り、感激しました。

今、前向きに一生懸命努力する芦間っ子と、意欲的で生徒のために骨身を惜しまず働く教職員とが、良循環の学校文化を形成している芦間高校で校長をしていられるのも、大正高校での経験があるからだと思っています。

そんなことで、昨夜はたいへん気分のいい夜を過ごしました。

そのうえ、「この校長便りを見ていますよ」と何人もの方から声をかけていただき、大喜びして帰りました。


419  第2回オープンスクール  2007年11月17日(土)
今日の午後、第2回オープンスクールを開催いたしました。当初の予定を上回る360人以上の生徒さん・保護者の皆様が参加されました。中には第1回のオープンスクールに参加され、今回もまた来ていただいた方もおられます。まずブラスバンド部の演奏で盛り上げ、生徒会長の挨拶の後、先週福島県で開かれた全国大会に出場したパソコン部が作成した映像で、学校紹介をしました。次に恒例の制服ファッションショー、クラブ紹介を行い、続いて本校教職員から教育課程や入試の制度について説明し、前半の全体会を終了しました。後半は校内見学の後、28種類の「体験講座・クラブ体験」をしてもらいました。また保護者の皆さんには、会議室で、保護者の立場からPTAの役員さんに芦間のことを語っていただき、また入学者選抜の制度をご説明いたしました。最後に私が今春卒業しました3期生諸君にとりました「満足度アンケート」と保護者懇談会で調査しました「保護者アンケート」の結果をもとに、芦間のよさをアピールさせていただきました。
来校していただきました皆様、ありがとうございました。




418  パソコン甲子園2  2007年11月16日(金)
昨日放課後、パソコン甲子園に出場した1年生2人が戦績の報告に校長室に来てくれました。残念ながら入賞はできませんでしたが、問題を解く早さが自分たちと比べ、まったく違うことなど、全国大会のレベルの高さや、参加した他校の生徒の意気込みや能力の高さが理解できた。そしてその結果、自分たちが今後どのような勉強をし、どのような能力を鍛えればよいかがよくわかった。来年も必ず出場できるようこれから努力する。今回はたいへんいい機会になった。と謙虚に述べてくれました。そしてまた、学校のみんなが応援してくれたことにも感謝をしていました。
この大会は非常にレベルが高く、これを照準にして、毎日ハードな練習をしている高校生が全国にはたくさんいます。ですから予選を勝ち抜くことはできましたが、本選ではそんな高校生たちの気迫に圧倒されたようです。
でもまだ1年生なので、本人たちが言っているように、目標が見え、そこに到達するために何が必要かも把握できたので、来年までしっかり努力をつづけて欲しいと激励しました。
お土産に喜多方ラーメンを買ってきてくれました。ありがたく頂戴しました。


417  福祉基礎  2007年11月15日(木)
昨日、4限に「福祉基礎」の授業を見学しました。その内容は先日この授業で実習した、車椅子による学校周辺のバリアフリーの状況調査の結果を発表するものでした。5つの班に分かれ、生徒が車椅子に乗って、学校から守口市駅、守口郵便局、守口市民会館、守口市役所、松下記念病院の5箇所の施設まで往復し、その道中のバリアフリーの状況を調査するものでした。それぞれの班が調査したこととして
・家の前の歩道に植木鉢がたくさん置いてある。
・家の前に回収されていないごみが放置されている。
・歩道にトラックが無神経に駐車している。
・歩道が場所によって狭くなっている。
・歩道に電柱が立っている。
・歩行喫煙している人の持っているタバコが、車椅子に座っている人の顔の前にきた。
・小さな段差でも車椅子には大きな振動として伝わる。
・歩道のない道路で、雨水が側溝に流れるように傾斜が作ってあるが、車椅子にはその傾斜が危険な場合がある。
・国道1号線沿いは特に段差が大きい。
・車椅子のマークが張ってあるコンビニは、通路も広く、棚も品物が取りやすくしてある。
・少しの傾斜でも、車椅子を押すときには力が必要になる。
・点字ブロックが車椅子のバリアーになっている。
などの調査結果が発表されました。

車椅子体験調査をしたことにより、歩いているときや自転車に乗っているときには気づかなかったことを、生徒は道路上に存在するたくさんの物理的なバリアーを発見すると同時に、我々の「心のバリアフリー」についても考えをめぐらすきっかけになっていました


416  最後の学校説明会  2007年11月14日(水)
1学期以来たくさんの中学校、団体などからお呼びいただいて行ってきました本校の学校説明会も、私の担当は今日の摂津市立第2中学校で終わります。
学校改編で中学生とその保護者、中学の先生方に「校名」と「総合学科」を認知していただかなければならなかったため、本校は広報活動に特に力を入れ、小さな事から大きなイベントまで積極的に取り組んできました。おかげさまで、一定の理解をいただけるようになってきました。
さて、中学校での説明の形態はいろいろあると前回書きましたが、一番お話のしやすい形態は、普通教室で、本校に興味・関心をもった生徒さんを集めていただく方法です。この場合は双方の利害が一致していますので、たいへん円滑に進みます。一方、体育館で3年生全員に一斉にお話しする形態は、興味・関心のない学校の話も聴かなければならないので、中学生の皆さんにとっては少し辛いところがあるようです。
当たり前のことですが、一斉に多人数に話をすることよりも、目的別に少人数で話をする方がより効果的であるのです。これはまた、授業の形態にもあてはまります。目的意識の差が大きい集団に一斉指導をするよりも、興味・関心・意識が明確な小集団に指導をする方がより効果的であることは言うまでもありません。
総合学科である本校では、まさにこれを実践しており、可能な限り、少人数による指導を行っています。

なお11月17日には2回目のオープンスクールを開催いたします。出前の学校説明会ではわからなかったことも見聞きできます。体験メニューはご希望通りにはならない場合もありますが、肌で学校を知ることができますので、本校に興味をお持ちの中学生・保護者の皆様のご参加をお待ちしています。ただし、まだお申し込みでない方は、至急お申し込みください。

415  音で綴る音楽史コンサート  2007年11月13日(火)
本校の2,3年生の選択科目の中に「音楽の世界」〜目と耳で探る音楽の世界〜 という科目があります。これは大作曲家の生涯や名曲の生まれた背景、珍しい楽器の紹介など、豊富な内容で音楽の世界に浸りながら学習する科目です。その一環として、「音で綴る音楽史コンサート」が開かれます。これはこの科目を選択している生徒による演奏会で、第1回は11月14日に、1、バロック時代  バッハ作曲 平均律ピアノ曲集より(ピアノ演奏)、 2、ロマン派 ショパン作曲 ノクターン作品9-2、(ピアノ演奏)、3、近現代 ラヴェル作曲 ボレロ(ピアノ演奏)、  
第2回は11月16日に 4、バロック時代 ビバルディ作曲 「四季」より「冬」、(バイオリン演奏) 5、古典派 ハイドン作曲 交響曲第94番「驚愕」より、(ピアノ演奏) 6、ロマン派 ドボルザーク作曲 ユーモレスク (ピアノ演奏) 7、近現代 ドビッシー作曲 シリンクス (フルート演奏)をそれぞれ生徒が演奏します。この科目を選択した生徒一人ひとりが自分の好きな曲を選び、チャレンジするものです。

このように本校では、音楽の科目にしても受験指導から鑑賞まで多彩な科目を提供し、生徒諸君の興味・関心・進路に応じた指導をしています。

またいつも書いていますように、音楽に限らず多くの教科・科目に多彩なカリキュラムを用意し、720人の生徒 一人ひとりの進路希望・興味・関心などに対応できるよう努力しています。


414  保護者懇談会  2007年11月12日(月)
11月8日から14日まで保護者懇談をしています。この時期のテーマは1,2年とも2学期の中間テストの結果を見ながら、今後の勉強についてお話をさせていただいています。11月になりますと日が暮れるのが早くなりますので、廊下で待っていただいている間にすぐに暗くなり、懇談が終わったときにはもうすっかり真っ暗になっています。私が担任をしていたときも、あまり良い話題ではなく、厳しいお話をして、肩を落としてお帰りになる保護者の後姿を見るのが大変辛かったです。
しかし、これをきっかけに意欲をだして勉強に取り組み始め、めきめき成績が向上した生徒もいましたので、この時期の保護者懇談は必要なものであると思います。


413  本日パソコン甲子園本選  2007年11月10日(土)
本校はHP作成や校内LANなどの情報環境の整備に取り組んでいますが、情報教育にも力を入れています。そのような中でパソコン部も活発に活動しています。1期生から全国高等学校パソコンコンクールに出場し、2004年にはプログラミング部門で全国7位、2006年にはデジタルコンテンツ部門で全国第3位に入賞しています。本年はプログラミング部門で1年生2人が高得点で予選を通過し、本日福島県の会津大学で開催されている本選に挑んでいます。
この競技は制限時間内に与えられた問題を解決するプログラムを作成するもので、プログラミングの高度な知識と、長時間の思考に耐えられる集中力と忍耐力が要求されます。

今回の全国大会出場には、生徒会をはじめ多くの在校生が熱いエールを送っています。また出発前に校長室に挨拶に来てくれた2人を激励いたしました。

この模様は、もちろん本校のHPで中継されますので、みなさん応援してください。


412  学校説明会  2007年11月09日(金)
近年の多様な学校改革の進行と入学者選抜の複雑化により、中学生やその保護者の皆様にとって、各高等学校の状況や入学者選抜の方法がわかりにくくなっています。そのため、中学校から本校の説明を求められることがたくさんあります。本年もすでに1学期から数えますと10校から、各中学校内で開催される学校説明会にお呼びいただいています。形態も色々で、体育館で3年生全員を対象にするもの、各教室に分かれて志望校別に説明するもの、視聴覚教室でクラス別に行うもの、生徒さんだけに説明するもの、保護者だけに説明するもの、生徒・保護者交えて説明するなどなどいろいろな形態がありますが、1人でも本校を良く知っていただくよう気合を入れて説明いたしています。そのほかにも各種の合同説明会にも積極的に参加しています。
本日もこれから大阪市立大宮中学に説明に行きます。


411  プロのお仕事  2007年11月08日(木)
11月6日に「大阪の文化と歴史」の授業で、噺家の桂出丸さんをお呼びしたことは既に書きました。私は出丸さんの「追っかけ」を10年以上していますが、高座と落語会のあとの打ち上げでの出丸さんしか知りませんでした。しかし一昨日、学校に来られたときのいろいろな様子や行動を見ますと、今まで私が見たことのないプロの噺家としての行動を随所に見せられました。たとえば、学校に到着する30分前に、まもなく到着するという電話を事務室にかけてこられたり、学校に来られてからは、事務室の職員にはもちろん、廊下を歩いている教職員に対しても「おはようございます」と挨拶されたこと、カウンセリングルームで衣装を着替えられましたが、部屋に入る時にスリッパをきちんと手でそろえて部屋に入られたこと、お帰りになるときにも、事務室の人や玄関にたまたまいた職員にも丁寧に挨拶されて帰られたことなど、今まで私たちが接してきた人には見ることの無かった行儀・作法を身につけられていること教えられました。そして与えられた50分を無駄なく正確に演じきる時間配分など、プロの芸人さんと普通の人との違いが本当に明瞭でした。

さて、この出丸さんはもう10年以上前から自分のホームページを持っておられ、毎日の自分の活動をデジカメで撮影し、アップされています。多少日にちが遅れることはありますが、ホームページ開設時からずっと欠かすことなく続いています。海外に行かれたときも、入院・手術されたときも休まず「今日の出丸」として、掲載され続けておられます。その「今日の出丸」に、6日の本校での様子がアップされています。通常よりも写真の枚数も多く、彼も楽しく落語を演じることができたことが、書かれています。

本校もホームページには力を入れており、更新率は100%を維持し、アクセス数でも全国の学校ホームページで10位以内に常にありますが、出丸さんはそれより以前からHPを立ち上げ、ファンとのつながりを持ってこられました。ホームページによる発信の重要さを理解している出丸さんと本校とのITが結ぶ「縁」を感じました。

410  PTA見学会  2007年11月07日(水)
PTA進路委員会主催の学校見学会に行って来ました。昨年は京都大学に行きましたが、本年は神戸方面ということで、午前に甲南大学、午後に関西学院大学に行きました。
甲南大学ではサイバー図書館を見せていただきました。IT機器を揃えて、学生に自由に使えるよう工夫がされていました。朝早かったためか、学生さんは少なく静かな図書館でした。
午後は関西学院大学に行きました。広い敷地に色と形式を統一した校舎がきれいに配置されていました。また一般人にもキャンパスを開放されているので、小さな子供がたくさん遊びに来ていました。ここでは1回生の学生さんが案内者となり、校内を案内してくれました。
参加された保護者の皆様には、日頃経験されることのできない体験をされ、楽しい1日を過ごしていただけたと思います。
参加していただきました保護者の皆様、ありがとうございました。


409  大阪の文化と歴史 NO2  2007年11月06日(火)
11月1日の「校長だより」で、本校の地歴科の学校設定科目である「大阪の文化と歴史」で、噺家さんをお呼びして、上方落語を演じていただくと書きましたが、今日の2限に日頃懇意にしていただいています桂出丸さんに来ていただき、作法室で一席演じていただきました。生で落語を見るのがはじめての生徒ばかりでしたが、出丸さんの巧みな話術でどんどん引き込まれ、爆笑の渦が何回も発生しました。落語の解説や見台、ひざ隠し、小拍子木などの説明をしながら、どんどん生徒を落語の世界に引っ張っていかれる話芸はさすがでした。また生徒の反応が良かったので、当初の予定を変えて、急遽「牛ほめ」をたっぷり演じていただきました。生徒も教職員も抱腹絶倒でした。

本校では色々な授業で外部からその道の専門家の方にきていただき、お話をしていただいていますが、噺家さんは初めてのことでしたので心配しましたが、生徒諸君も、出丸さんも満足され、結構な1時間を過ごすことができました。


408  東寝屋川高校30周年式典  2007年11月04日(日)
午後、東寝屋川高校30周年式典に行ってきました。同校は昭和53年に作られ今年で30年を迎えました。同年には他にも大正高校、北千里高校、西淀川高校などが開校しています。ですからこれらの学校は校舎の建築方法がほぼ同じようになっています。会議室・職員室はもとより、トイレの位置まで、一昨年まで居りました大正高校とぴったり一致していました。あの時期は毎年府立高校が5校くらい作られ、たいてい古い地名に東西南北がつけられた校名になっていました。寝屋川市内には北以外の東、西、南がついた寝屋川高校が作られました。守口市でも東と北がついた守口高校が作られています。そしてその後、1クラス48人の14学級、生徒数2000人というような大きな規模の学校も作られました。しかし今は生徒数がどんどん減少し、本校のように1クラス40人の6学級、生徒数720人規模の学校が多くなってきました。私はまさに生徒数2000人のころに担任をしていましたので、今の720人を見ると本当に少なくなったといつも思っています。
東寝屋川高校は合唱が盛んで、特に9月の合唱大会には、全校の生徒が全精力をかけて取り組むそうです。今日も第2部では5組の合唱が披露されました。
しかしこの東寝屋川高校も平成20年からは、四条畷北高校と統合され「北かわち皐が丘高校」となります。ここにも時代の流れが現れています。



407  PTA2年保護者集会  2007年11月03日(土)
午後、2年生の保護者集会がありました。冒頭のご挨拶で、今回の修学旅行が無事終了したことにお礼申し上げました。その後ベネッセの安藤さんの講演「保護者として知るべきこと」、次に修学旅行の報告を行いました。

修学旅行について、生徒アンケートの結果がまとまりましたのでお知らせいたします。今日はファームステイコースの結果をお知らせいたします。 
@修学旅行全体を通して、すごく楽しかった→71%、まあ良かった→28%、
Aファームステイ、すごく楽しかった→76%、まあ良かった→19%、
Bファームの家、すごく楽しかった→71%、まあ良かった→18%、
Cレイクホテル→すごく楽しかった→79%、まあ良かった→18%、
Dキュランダ鉄道→すごく楽しかった→28%、まあ良かった→43%、
Eレインフォレストステーション動物園→すごく楽しかった→38%、まあ良かった→42%、
Fアボリジニ体験→すごく楽しかった→27%、まあ良かった→53%、
Gアーミーダック(水陸両用車)→すごく楽しかった→60%、まあ良かった→35%、
Hケアンズ市内行動→すごく楽しかった→60%、まあ良かった→35% でした。

全体として満足度は高くなっています。特にファームステイの満足度が各種の体験・見学の中で高い評価を得ており、当初の目的は達成されたと思います。一方いわゆる観光用の施設・催し物については、満足度が低くなっています。このことについては検討課題と考えます。

2年生の保護者集会の後、枚方の啓光学園で行われている、合同説明会に行きました。

406  ダイヤル電話  2007年11月02日(金)
今1年生は「産業社会と人間」の授業の一環として、「ジョブクエスト」の準備をしています。これは自分が興味・関心のある職業の事業所に連絡を取り、その事業所の許可を得て、仕事について取材に行くものです。その取材の許可を得るために、まず電話で約束をとることを指導しています。そのため生徒諸君は、休み時間や放課後に電話を使って事業所に連絡を取っています。その際携帯電話を使う生徒もいますが、話が長時間に及ぶ場合もありますので、途中で電波状態が悪くなると失礼ですので、公衆電話や固定電話を使うことを勧めています。本校にもかつては公衆電話が何台かあったのですが、携帯電話の普及とNTTの方針で、緑の公衆電話が撤去され、今では事務室の前に「ピンク電話」が1台だけ設置してあります。この電話を使って生徒諸君が事業所に連絡を取ろうとするのですが、使い方がわからないのです。なぜわからないかといいますと、この「ピンク電話」はダイヤル式なのです。プッシュ式しか使ったことがないので当然ですが、ダイヤルに指を入れ、止まるところまで回し、指を抜いて自然にダイヤルが戻るまで待つ という経験をしたことがないのです。この電話を使いにくる生徒の多くが、事務室に使い方を習いに来ています。
時代はすっかり変わりました。


405  大阪の文化と歴史  2007年11月01日(木)
本校の2,3年生の選択科目で、地歴科の学校設定科目として「大阪の文化と歴史」があります。この科目は、郷土大阪について色々な角度から理解を深めようとするものです。その一環として「上方落語」をテーマにして、大阪の古典的な笑いについて研究する項目が立てられました。そしてその授業を私が担当することになりました。今日は上方落語の発祥と歴史的経過、上方落語の特色、さげ・落ちについて、現代落語家系図などの講義を行いました。飛び込みの授業で、生徒との関係ができていない中で授業を進めなければならなかったので、少し辛い部分がありましたが、興味・関心をもって聞いてくれる生徒がたくさんいました。特にさげ・落ちの説明で「地口おち」の例をいくつか出しましたら、理解し笑ってくれる生徒がおり、私としては満足して授業を終えることができました。次回は特別講師として桂ざこばさんの三番弟子である桂出丸さんを招聘し、作法室に高座を作り、落語を演じて頂きます。
久しぶりに授業をし、大変楽しかったです。






大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより