3132006年01月05日(木)新しい年を迎えて
 皆様お揃いで輝かしい新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。旧年中は何かとお世話になり、心より感謝しております。
昨年、日本経済はやっと明るさを取り戻しましたが、憂慮すべき事件も相次いで発生する等もう一度原点に立ち返って反省しなければならない時期になっているのではないかと感じています。ひとりひとりが物質的な豊かさのみを追求することから離れて“世の中のために尽す”“他人に喜びを与える”という利他の心を持って行動すれば明るい未来が拓けていくのではないかと思っています。芦間高校の校訓は『自主・自立』『共生』『創造』であり、学校の目指すべきビジョンは『上級学校への進学を目指す総合学科』です。今年の三月で創立後四年が経過しますが、これまでの取り組みを素直に反省して新たなチャレンジを展開していく。そして、日本の将来を背負い社会のために役立つ人材(財)を育てていきたいと考えています。
   天地清明  万物新生  立志立命  楽天積極
本年も暖かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

3142006年01月09日(月)PTA実行委員会の開催
 1月7日(土)、例年この時期に実施しているPTAの役員会と実行委員会を開催しました。本校では各委員会に分かれてPTA活動を推進していますが、相互の交流をはかるため定期的にこのような場を持っています。今回の目的は昨年4月に始まった委員会活動も残り少なくなったため、これまで取り組んできた本年度の反省と来年度に向けての体制づくりについてさまざまな意見交換を行なうということです。最初に会長から今回開催の趣旨と委員の皆さんの活動に対するねぎらいについて挨拶いただきました。続いて私からは年初ということもあり、十干十二支(じゅっかんじゅうにし)について触れた後、家庭と学校が連携して子ども達を育てていきたいというお話をしました。
 話し合いの中で、今年も2月11日に体育館の更衣室の壁のペンキ塗りを行なうことが決定されました。本校ではこれまでも学校の環境整備について保護者の方々に随分協力していただいています。いよいよ3月7日には第二回の卒業式を迎えますが、生徒達を気持ちよく送り出してあげたいという心遣いは素晴しいと感じています。こういった取り組みはこれからも毎年続けていって欲しいものです。
 またこれに先立ちPTA会費や学年費を中心に会計監査も実施していただきました。委員の皆さんのご協力に対し心より感謝申し上げます。

3152006年01月10日(火)三学期始業式
 1月10日(火)、実に20日ぶりに子ども達が元気に登校、いよいよ三学期が始まりました。私は始業式の中で、「一年の計は元旦にあり≠ニいう言葉があるが、年頭にあたって是非今年の目標をしっかりと持つことが大切である。」という趣旨のお話をしました。今年多くの方からいただいた年賀状を見ても、人にはさまざまな人生があります。会社を経営し順風満帆にいっていると思っていたのに倒産、ゼロからのスタートし大変な努力の結果素晴らしいペンション経営をされている人や会社を辞めて無農薬の米作りをしている人、みかん作りをしながらまちおこし≠ノ注力し地域の活性化に取り組まれている人、太陽光発電の普及に尽力されている人、海外でボランティア活動を行なっている人等の例を出し、何事にも積極的にチャレンジすることの大切さを訴えました。今は大きな目標に向かってチャレンジし必死に努力を傾注しても成功するとは限りません。しかし、チャレンジしなければ絶対に成功しないというのも確かです。人は経験することによって大きく成長するものです。失敗の経験や努力したことは必ずその人の人生にとって大きな糧になるのは間違いありません。
 どうか一人ひとりが高校時代にしかできないことに全力で取り組み、充実した学校生活を送って欲しいと願っています。

3162006年01月14日(土)初めての公開授業
 本校では、生徒による授業の評価アンケートや夏休みの職員研修など様々な形で授業改善の取り組みを進めてきました。昨年末、この一環として、現代社会を担当する松田教諭から自発的に授業を公開したいとの申し出があり、三学期がスタートした初日の1月10日の4時間目に最初の公開授業が行なわれました。私もこの授業を見学しましたが、年末年始の休暇を利用して準備をしてきたこともあり、随所に創意工夫が見られました。今回の授業は従来とは多少異なり、教師からの一方的な講義形式でなく、生徒に発問し答えを考えさせる形式です。内容は、先進国と途上国での人口の密度の差、貧富の差を教室で実際に体験させることにより、国によって大きな差がある事を認識させるのを狙いにしています。具体的には、先進国と途上国の人口比で生徒をグループ分けし、国土の面積比で教室を区分して各グループの生徒を移動させます。そうすると先進国グループに入った生徒達はゆったりしているのに対して、途上国グループに入った生徒達はギュウギュウ詰めの状態になります。このほか、富の配分についても実際にお菓子を分類したり、途上国で援助物資が行き渡らない状況など身をもって体験する内容でした。また、板書を工夫するということで、これまでのチョークと黒板に加えて、昨年度特色づくり事業で整備したプロジェクタとパソコンを活用したパワーポイントのスライドで生徒の興味関心を引く工夫もされていました。このような授業公開は初めての試みですが、こういった新しい取り組みを通じて教員間のコミュニケーションが活性化し、お互いの授業を磨く動きにつながることを期待しています。教員にとって授業は命です。
 これからもそれぞれの教員が持つ教育のノウハウを全教員で共有し、学校全体の教育力を更に向上させていきたいと思っています。

3172006年01月21日(土)心からのありがとう〜最後の全校集会〜
 19日(木)、2期生(3年生)から4期生(1年生)までの全校生が体育館に集合し、全校集会が開催されました。この集会は昨年生徒会が中心となって「三年生を送る会」としてスタートし、今年は2回目になります。三学年が一堂に会する最後の集いで、テーマは『心からのありがとう』。3年生と1・2年生が対面する中、生徒会代表による「はじめの言葉」の後、一ヶ月半後に卒業を迎える3年生の代表が、これまで取り組んできた勉強や部活動、文化祭・体育祭などの学校行事、生徒会活動等の思い出を中心に1・2年生に託すメッセージを伝えました。「部活動を続けてよかった」「勉強の成果はなかなか現れないけど続けることが大切です」「これからも生徒会活動をよろしくお願いします」「自分達の学校は自分達でつくるという気持で頑張って欲しい」などさまざまなことを熱っぽく下級生に語りかけました。これに答えて、2年生の有志が構成詩で先輩への感謝の意を伝え、1年生の有志による伴奏のもと、1・2年生全員で『桜』を合唱しました。最後に1・2年生から3年生へ感謝の気持を込めて一人一人にメッセージ・カードが送られました。このように集会全体は非常に良い雰囲気で進行し、先輩から後輩への芦間高校の伝統が継承されていく素晴しい感動の時間が過ぎ去りました。
 また、この時期の体育館は大変冷え込むのですが、今年の卒業記念品として学校にプレゼントしていただく大型ストーブを前倒しで準備していただいたお陰で、暖かく快適な集会を終えることが出来ました。3年生と保護者の皆様に心よりお礼を申し上げます。

 なお集会の最初に、韓国からの留学生の紹介を行いました。韓国語での挨拶の後、勉強されてきた日本語で挨拶されました。文部科学省支援「新世紀国際交流プロジェクト」の交換留学生で、昨年8月から9月に本校から韓国に留学させていただいた2年生と一緒のクラスに入り、1月16日から2月3日までの間、勉強することになっています。このような機会を通じてお互いの国の理解を深めて言って欲しいと思っています。

3182006年01月22日(日)他校に学ぶ〜北海道札幌稲西高校〜
 1月19日(木)、北海道札幌稲西高等学校の亀井範行先生が来校されました。今、日本全国で学校改革の動きが出てきていますが、北海道も例外ではありません。札幌稲西高校も活性化の選択肢のひとつとして、総合学科や総合選択制への改編を模索されており、教員が既に改編された学校での具体的な取り組みや課題を研究するため手分けして多くの学校を訪問されているようです。
 最初に本校の概要を説明した後、進路指導や教育課程の特色について説明し、意見交換しました。総合学科では、一人一人が違った進路希望を持ち、多様な科目選択をするため、進路指導についてはクラス単位の集団指導には限界があり、個人指導にならざるを得ないこと。徹底した個人指導を行なうためには、教員が直接生徒を指導する時間を確保すること。そのためには教員でなくても出来る仕事は、教員以外の職員に分担させる等の工夫が必要なこと。学校づくりを進めていくためには、教員だけで進めていこうとするのではなく、生徒・PTAや地域の力をうまく活用することで実現することなどです。
 この後、学校改革のポイントとして、どういう学校づくりを目指すのかというビジョンや中期の視点に立った経営計画、学校経営のPDCAなどについて意見交換しました。学校経営においては、前年踏襲や現状維持は相対的なレベルダウンに繋がります。学校に終着点はありません。常にチャレンジャブルな目標を設定し、その達成に向けて新たな取り組みを継続していくことが必要です。

本校も間もなく創立五年目に入りますが、新しい試みをしている他の学校に学ぶという姿勢で良いところを積極的に取り入れていく必要があると思っています。

3192006年01月28日(土)進路実現に向けて
 3年生にとっては高校生活も残り少なくなってきました。既に就職や短期大学、専門学校、推薦やAO入試の四年制大学への進学者はほぼ決定しましたが、今月に入ってからはいよいよ一般入試本番を迎えています。まず看護専門学校の入試が始まり、続いて大学入試センター試験が実施されました。看護専門学校については一次試験の後、人物確認のための面接が実施されます。またセンター試験の結果はこれからの大学入試に大きく反映されるため、受験生は試験結果を自己採点し、来週から始まる前期日程の出願に備えています。思い通りの結果が得られた者がいる反面、実力を十分発揮することができなかった者もいるようです。これらの結果に基づいて3年生の担任や進路指導部の先生方は連日生徒一人ひとりに対する個別相談を行なっていますが、生徒達にとってはまさに今が正念場ということになります。これからは国公立、私学を合わせると実に多くの受験の機会があります。どうか自分の目標に向って最後まで諦めず全力を尽くして欲しいと思っています。
 大学受験というのはひとりの人生においてはまだ初歩の段階での試練であるのは間違いありません。社会に出れば数々の試練が待ち受けています。経験が人をつくる≠ニいう言葉がありますが、試練を乗り越えて人間は成長していくのです。頑張れ!!受験生諸君。

3202006年01月29日(日)教育シンポジウムに参加して
 1月17日(火)、府立高校の校長や府教委の幹部多数の出席のもと『高校教育シンポジウム』が開催されました。このシンポジウムは実に31回目を迎え今年のテーマは元気の出る学校づくりを目指して≠ナす。
 この中のパネルディスカッションにパネラーとして参加しました。メンバーはコーディネーターが北野高校の中垣校長、パネラーは府教委の西川副理事、高槻養護の竹内校長、狭山高校の井原校長、岬高校の島崎校長と私の5名です。学校作りの現状と課題、委員会の施策に対する意見や感想、学校が元気になるための提言等について各人の思いを述べ合いました。私はこれまでの学校作りにあたっての基本のスタンスとして「お客様第一」「5G(現場・現物・現実・原理・原則)」「個からシステム化、個人から組織、単年度から中期」をとりあげ、校長としてはゆるぎない志と教職員に対して支援者の立場をとることの大切さを訴えました。あわせて学校づくりには「ビジョン」「戦略」「中期計画」「年度計画」を策定しPDCAのマネジメント・サイクルをまわしていくことが不可欠であることもお話しました。全体のスケジュールがずれ込み十分な時間が取れなかったのは残念ですが、各校においてさまざまな取り組みがなされていることがうかがい知れました。元気な学校作りのためには学校のトップである校長が元気でなければなりません。今、学校現場で気になるのは、大阪府全体の教育行政のグランドデザインが見えないため、将来の姿が明確に描ききれないことではないかと思います。目標に向って確実に前進しているという実感があれば自ずと元気になるものです。大阪府の学校が校長の力強いリーダーシップのもと更に活性化することを願っています。

3212006年02月04日(土)達人に聞く
 2月2日(木)、一年生を対象に、現在社会のさまざまな分野で活躍しておられる方にお越しいただいて『達人に聞く』という特別授業を開催しました。総合学科制をとる本校では、生徒達が将来の進路を選択するための数々のサポートを行なっていますが、今回は「産業社会と人間A」という授業の一環として5・6時間目を使い、2時間連続で8名の達人のお話をお聞きしました。
 「達人」のお名前とご職業は以下のとおりです。
佐藤美樹氏(保育士)、木下啓氏(友仁堂写真館、カメラマン)、伊藤実紀氏(鞄本旅行、大阪教育旅行支店)、片根三和氏(助産婦)、林正男氏(JICA(国際協力機構)大阪)、平石はるか氏(ハル型、デザイナー)、成田悟氏(潟Gアー・ウオーター、ソリューションテクノ室)、南部純氏(ケアマネージャー)。
 生徒達は事前に希望のテーマを選択したうえで授業に臨んだということもあり、真剣に耳を傾けていました。達人の皆さんからは「人の良いとこを真似することが大切だと思う」「社会では毎日が勉強、これを怠ったら競争に負けてしまう」「語学力も大切だが何と言ってもより体力が必要だ」「母子手帳は赤ちゃんとの思い出、大切にして欲しい」「海外生活の2年間はほとんど毎日が下痢だった」「最初は不安だったが、やってみたら面白かった」「世の中に役立つことをしたかった」「幸せはいつも自分自身が決めるものだと思う」等自らの体験を振り返っての言葉が伝えられました。
 昨今大学の関係者や企業の方とお話していると、将来何をしたいかという目標を持たずに次のステップに進む若者が増えてきているということを指摘されます。
 自らの進路は自らが切り拓く≠ニいうのが総合学科の基本の考え方です。この素晴しい理念に沿ってこれからも教育活動を推進していきたいと思っています。
 最後に、ご多用中にもかかわりませずご協力いただきました達人の皆様に心よりお礼を申し上げます。

3222006年02月10日(金)Poetry Contestの開催
 2月9日(木)の午後5・6限、一年生全員が体育館に集合し、Poetry Contestを開催しました。冬休みの宿題から今日に向けての取り組みがスタート。生徒達は日本語の詩とは違った独特のリズム・音の美しさを感じると共にRとLの違い、唇を噛むFやVの音、舌を噛むTHといった発音にもチャレンジしました。本校では英語と数学については習熟度別に2クラス3展開の講座を開設しています。そのため講座毎にいくつかのグループに分けた上で、まず予選会を行ない、代表の9グループを選出しました。代表に決まってからは、各グループのメンバーは短期間で発音はもとよりパーフォーマンスにいたるまで更に磨きをかけて本番に備えたようです。私も審査員としてすべてのグループの発表を見せていただきましたが、それぞれのグループは創意工夫を凝らしており、甲乙つけがたいように感じました。生徒達は今回の経験を通じて英語を学習することのの楽しさやプレゼンテーションの難しさ、努力することの大切さを学んだのではないかと思います。
 これからはIT化とグローバル化がますます進展し、将来生徒達が活躍する場はどんどん広がってくることでしょう。高校時代にさまざまな経験を積み重ねることにより社会で役立つ力を育てていって欲しいと願っています。

3232006年02月11日(土)二年生保護者集会の開催
 2月11日(土)、本年度3回目となる二年生の保護者集会を開催しました。今回の狙いは、間もなく二年が終了し三年に進級するのを機に、「進学にあたって奨学金や教育ローンをどのように活用していくか」を保護者の方々に理解していただくということです。そのため大学進学をサポートする『受験生援護センター』の石橋知也氏にお越しいただき、約1時間にわたってパワーポイントによる説明をしていただきました。大学進学を例にとると受験や入学時に必要な費用は、全国平均で自宅生でも約140万円、自宅外生になると約200万円になります。また、その後大学4年間で実に500万円から1000万円の出費となるとのことです。こういう実情では進学を断念しなければならないと考えがちですが、経済的理由で進学できない生徒を救済するために、日本では奨学金や低金利の進学ローン等さまざまな制度が整備されているのです。
 保護者の皆さんは熱心に講師の話しに聞き入っておられました。この後二期生の進学状況の報告を行ない、最後は各クラスに分かれて懇談会を実施しました。
 現在、全国で奨学金を受けている学生は実に全体の4分の1になっているそうです。
 本日の話をもとに、是非将来の進路についてそれぞれの家庭で話し合って欲しいと思っています。

3242006年02月12日(日)卒業式記念事業
 芦間高校にとっては二回目となる卒業式が3月7日に挙行されますが、会場となる体育館をきれいにしようと、PTAや後援会の保護者の方々が、2月11日(土)12日(日)に、男女の更衣室のペンキ塗りに取り組みました。
 守口北高校の最後の卒業式記念事業として始まった取り組みですが、3年連続3回目となり、今回も20名を超える保護者に参加いただきました。プロのペンキ屋さんの助言で、危険の伴う天井の高い壁面は避け、鉄製の更衣棚の塗替えを行なうことになりました。
 更衣室の更衣棚は、高さ1.4m、長さ約10mで4列に並んでいますが、5本から10本の細いパイプを3段に組み合わせて作られているため、ペンキ塗りは完全な手作業になります。土曜日午前中にヤスリがけと錆び止め処理、午後から、一回目のペンキ塗り。日曜日に仕上げのペンキ塗りをして終了しました。
 多くの方にペンキ塗りの楽しさを体験して欲しいということですので、次回は生徒達の参加も募りたいと思っています。休日にもかかわらず貴重なお時間をさいて、参加いただいた保護者の皆様に深く感謝しております。

3252006年02月19日(日)三年間を振り返って
 2月18日(土)の午後、三年生PTA委員の保護者の皆さんと3年間を振り返って≠ニいうことで懇談会を開催しました。
 最初に、3月7日実施される卒業証書授与式の進行について確認した後、これまでの進路状況と先日実施したアンケート結果の報告を行いました。
 進路についてはまだこれから本格化する四年制大学の入試が終了していませんが、既に100名の大台を突破し2月17日現在で109名、看護専門学校は14名が決定し、短大・専門学校への進学や就職についてもほとんどが内定しました。アンケート結果で特筆すべきは、総合学科である芦間高校に学んで「とても良かった」という生徒が50%、「良かった」が42%と肯定的な意見が90%を超えているということです。また、選択科目やガイダンス、『産業社会と人間』や『総合学習』についても概ね好意的な回答が寄せられています。総合学科の生徒は実にさまざまな目標を持って入学してきますが、嬉しかったのは進路結果を見るとほぼ入学当初の希望どおりになっているということです。大阪府には多くの高校がありますが、それぞれの高校の役割はいかに希望に沿った進路実現をはかってあげるかということではないかと思って鋳ます。
 また、進路決定にあたっては『仕事探検隊』を通じての職場体験やオープンキャンパス等が非常に役立ったようです。保護者の方もこの三年間、筆舌に尽し難いご苦労をされたと思いますが、子ども達が無事に高校生活を終えるということでホッとされている様子がうかがいしれました。
 しかし将来のことを考えるとむしろこれからのたゆまぬ努力が不可欠です。保護者の皆さんにおかれては、子ども達を暖かく見守りながら指導していって欲しいと願っています。

3262006年02月24日(金)入学者選抜を実施して
 2月22日(木)、23(金)の両日にわたって、芦間高校にとって5回目となる入学者選抜を実施しました。大阪府の入学者選抜は前期と後期に分かれていますが、総合学科である本校は前期で選抜を行なうことになっています。この日を迎えるにあたっては『入学者選抜委員会』を設置し、ほぼ一ヶ月も前から何回も打ち合わせを行ない、準備を整えました。また前日には全校あげて大掃除や受検会場の設営、数名の教職員が学校に泊り込む等万全の体制で臨みました。特に時計の時刻合わせや放送設備の点検、英語のリスニングのテストには細心の注意を払いました。お蔭さまで、一日目の学力検査、二日目の面接も大きな混乱もなく無事終了しました。幸いなことに寒さも和らぎ、受検生全員が快適な環境下で、これまで日頃の実力を発揮してくれたのではないかと思っています。
 これから細心の注意を払いながら採点作業を行ない、3月2日(木)14時から合格発表を、5日(日)には第一回の合格者登校を実施する予定です。この4月からはどのような生徒達が入学してくれるのか楽しみにしています。

3272006年02月26日(日)目標の達成に向けて
 2月25日(土)、全国一斉に実施された国公立大学の前期選抜試験が終了しました。昨今は大学入試が複雑多岐にわたり、各大学において毎年のように選抜の方法が変わってきます。このため本校においてもこれまで進路指導部が中心となってこれらの対応に細心の注意を払ってきました。多くの私立大学では、昨年の9月頃から推薦入試やA・O入試が始まり、今年になってからは国公立、私立共センター試験を中心に入試が行なわれています。
 このような入試の多様化に伴い、多くの生徒がいち早く進路を決めてしまうという傾向が年々強くなってきています。こういった中で最後まで自分の目標を貫き、これまで努力を続けてきた生徒達の姿勢は素晴しいと思います。結果の如何を問わず今回の粘りの経験が大きな自信に繋がっていくのは間違いありません。
 最近の世の中の風潮は、精一杯の努力をせずに安易に目標を下げたり、楽をしてお金を儲けるようなことが多いように感じます。しかし、一人の人生を考えると決して勧められることではありません。常に自分なりのしっかりとした目標を持ち、その達成にたゆまぬ努力を続けていく。そして失敗を恐れず積極的にチャレンジしていくことが何よりも大切です。
 子ども達がこのような経験を通じて人間的に成長していくことを期待しています。

3282006年03月02日(木)五期生合格発表
 3月2日(木)、緊張の面持ちで入学者選抜委員会のメンバーが集合し、合格発表の掲示板の最終確認を実施した後、2時丁度に体育館の西側に合格者の受検番号を掲示しました。
 既に30分以上も前から合格発表の確認のために駆けつけていた中学生や保護者、先生達から悲鳴に近い歓声が一斉に沸きあがった後しばらくの間はまるでパニックのような状態が現出されました。自分の番号を見つけてはしゃぐ者、友人同士で抱き合う者、早速記念撮影を始める者、携帯電話で家に連絡する者、嬉し涙を流す者がいる反面、悔しさのために泣きじゃくる者、保護者に抱きかかえられながらうつむきつつ帰途につく者等悲喜こもごもの光景が展開されました。本年は昨年度に比し、競争率は1.2倍と若干低下しましたが、府下79の中学校から240名の子ども達が入学してくれることになりました。中には1時間以上かけて通学してくる子ども達もいます。多くの子ども達にとって今回の経験は人生における初めての大きなチャレンジであったかも知れません。人生とはチャレンジである≠ニいう言葉がありますが、これからは次々にチャレンジしなければならないことが出てくることでしょう。何事にも困難はつきものであり、現在社会で活躍している人は例外なく数々の失敗をしています。チャレンジすれば必ず成功するとは限りませんし、むしろ失敗することの方が多いと思います。これからも失敗を恐れず大いにチャレンジしていって欲しいものす。今回、合格した人は今日の感動を忘れず気を引き締めて更なる努力を、残念ながら不合格になった人もこの経験を次なる成功につなげていって欲しいと願っています。

3292006年03月04日(土)PTA活動の充実を目指して
 3月4日(土)、午前中はPTA監査、午後からはPTAの実行委員会と総会を開催しました。休日にもかかわらず、20数名の保護者の皆さんに出席していただきました。最初に、教養・生活指導・進路指導・広報・環境・3年・2年・1年の各委員会の代表から1年間の活動内容と感想を発表いただいた後、事務長より17年度の会計決算(見通し)を報告しました。続いて18年度の暫定予算案と役員候補についての審議をいただき承認を受けました。本校においては、新年度を迎えるにあたって、現在18年度の活動計画の策定を行なっていますが、人や予算の裏づけをしっかり固めておかないと実効をあげる事ができず画餅になってしまいます。本日の総会において来年度のPTA活動についての方向づけはできたのではないかと思っています。
 私は挨拶の中で、「設立後4年が経過し、上級学校への進学を目指す総合学科としての基盤は固まりつつある。元気な子どもを育てるためには、何と言っても先生や親が元気でなければならない。本校のPTA活動は子ども達の指導育成にあたって大きな役割を果たしてもらっている。これからも学校と家庭、社会が連携していくことが大切である。引き続きご協力をお願いしたい。」ということをお話しました。
 今後とも更なるPTA活動の充実をはかっていただくことを心より念願しています。

3302006年03月06日(月)入学と卒業
 3月5日(日)、本校にとっては5期生となる合格者の皆さんを対象に説明会を行ないました。まだあどけなさが残る子ども達が開始時刻の1時間も前から保護者と共に体育館に集合してきました。授業や学校生活での留意点等の説明の後、書類を提出いただき、制服の採寸や体操服や教科書の購入をしていただきました。今は合格してホッとしている状態だと思いますが、中学と高校では授業のスピードも学習内容も随分違ってきます。多くの授業では予習と復習が前提になっており、何もせずに放置しておくとたちまちついていけなくなってしまいます。また大部分の生徒にとっては通学時間も長くなるため、これからの一か月の間に生活のリズムをつくり上げておかなければなりません。円滑に高校での新学期のスタートがはかれるよう、本校では宿題を課し入学後早々に試験を実施することにしています。高校は義務教育ではありません。人から言われてやるのではなく、自らの意思で自主的に勉強して欲しいと思っています。

 一方6日(月)には三年生に対する卒業式の予行を行ないました。一人ひとりの三年間の高校生活での成長振りは目を見張るものがあります。全体のリハーサルと皆勤賞、総合学科高校の特別表彰、教育委員会表彰も実施しました。とりわけ無遅刻、無欠席で3年間頑張り通した17名の皆勤の生徒に対しては大いなる賛辞を贈りたいと思います。まさに凡事徹底、簡単なことをやり続けることにより、人間は成長していくのです。これからもこのような姿勢をとり続けて欲しいと思っています。

3312006年03月07日(木)第二回卒業式
 3月7日(火)、大阪府教育委員会、府議会議員、守口市教育委員会教育長、学校協議会委員、守口市各中学の校長先生、守口・守口北高校の同窓会会長、本校のPTA・同窓会・後援会代表等多数のご来賓にご臨席いただき、本校にとっては二回目となる卒業証書授与式を挙行しました。開式の辞に続き、君が代・校歌の斉唱、クラス代表への卒業証書授与、式辞、送辞、来賓による花束贈呈、卒業生の言葉、卒業記念品の目録贈呈、卒業の歌等流れるように式は進行しました。とりわけ卒業生の代表による『卒業生の言葉』は、入学後直ちに行なわれた宿泊学習や体育祭、文化祭、オーストラリア・ケアンズへの修学旅行、クラブ活動、就職や進学の進路実現のための取り組み等三年間の思い出を詳しく再現するもので、卒業生や先生、保護者の中にもハンカチで目頭を押さえられる方が散見されました。
 私は式辞の中で、20年間ごく身近で勤務させていただき、多くのことを学ばせていただいた松下幸之助氏の話を紹介し、社会で活躍している人は例外なく自分なりのしっかりとした夢や目標をもち、その実現のために地道な努力を継続されている、ということをお話しました。そして卒業記念ホルダーに書いた高い志が道を拓く≠アとの大切さ、これからの変化する時代には皆さんにとって大きなチャンスになることを訴えました。
 最後に、皆さんの活躍を見て後輩が後に続いていく。そして芦間高校の伝統や歴史が築かれていく。ということをお願いしました。 卒業生の皆さん、どうかこれからも日々自己研鑽を続けさまざまな分野における大樹になって欲しいと思っています。

3322006年03月08日(水)涙と感動の慰労会
 第2回卒業式終了後の慰労会には、40人を超える先生が参加し生徒達とのそれぞれの思い出話に花を咲かせました。昨年も実施されたこの集いは卒業学年(2期生)に続く学年の先生方が中心となって企画することになっているようです。そのため今回は3期生の先生方が幹事役として会場の予約や案内、司会等を担当してくれました。会が盛り上がってきたところで、生徒達からのメッセージが披露され2期生にかかわった先生一人ひとりからスピーチをいただきましたが、今回の卒業式は生徒ばかりでなく先生方にとっても感無量であったようです。特に学年主任やクラス担任にとっては、学業指導面は勿論生活指導面においても言葉では言い表すことが出来ない苦労があり、自らの役割を投げ出したくなるような場面も数多くあったという声が聞かれました。実に生徒との我慢比べの三年間であったのではないかと感じました。
 しかし、どちらかと言えば問題の多かった子ども達が、式の中で涙を流し、式後には「先生、三年間迷惑をかけてすみません」と頭を下げる姿に接し、三年間の苦労が吹き飛んだようです。また生徒からのメッセージの中で「先生、本当に有難う。芦間に来て良かった。」という素直な気持を耳にした途端、これまでこらえていた涙が堰を切って流れ出し、スピーチの声が詰まって言葉にならなくなってしまう者が続きました。これを見ていた先生の中にもハンカチで目頭を押さえる者、声を上げて泣き出す者等が続出し、会場は涙と感動の坩堝に化してしまいました。
 苦労や困難が大きければ大きいほど感動は大きくなるということをそれぞれの先生が身を持って感じられたのではないかと思っています。
 この三年間、成長したのは子ども達だけではありません。全員が子ども達から本当に多くのことを学びました。そして人を教育するということの難しさと喜び、奥深さを感じると共に教育というかけがえのない使命の重要性を再認識した一日でした。

3332006年03月12日(日)長崎県との意見交換
 3月10日(金)、長崎県教育センターの地頭薗健司先生と山本英生先生が来校されました。
 お二人は教育センターの教育経営課の高校教育班で、新しい学校経営のための校長・教頭研修を担当されていますが、今回他府県での実施状況を積極的に研究した上で、長崎県においても新たな取り組みをスタートさせようとされているようです。
 最初に総合学科である本校の特色やこれまでの取り組みについて説明した後、大阪府で実施している評価育成システムの狙いや問題点、今後の課題などについて意見交換しました。評価育成システムの真の狙いはより良い学校をつくり、生徒の学力を向上させることであり、制度の導入が目的ではないこと。学校経営のポイントとしては、どういう学校づくりを目指すのかというビジョンやあるべき姿を実現していくための戦略、中期の視点に立った経営計画の策定、年度計画を円滑に推進していくためのマネジメントサイクルの推進(PDCA)。人・物・金といった経営資源の有効活用などが不可欠であるということを確認にしました。また、学校経営のポイントについてまとめた資料をお渡ししました。1時間という短い時間でしたが本校の取り組みが長崎県の教育活動の参考になればと思っています。
 本校も間もなく創立五年目に入りますが、これまでの取り組みの反省をしっかりと行ない、新たなチャレンジ目標を設定すると共に更なる学校経営基盤の強化をはかっていかなければならないと思いました。

3342006年03月16日(木)最後の終業式
 3月15日(水)、「おはようございます」という元気な挨拶と共に生徒達が続々と登校、ホームルームの後体育館で三学期の終業式を実施しました。この日は私自身にとっても還暦を迎える誕生日であり、芦間高校で生徒達に話をする最後の場ということで感慨深いものがありました。私は式辞の中で次のような内容のことをお話しました。
 『是非皆さん一人ひとりが将来社会に役立つ人間になって欲しい。現在65億の世界の人口は10年後には70億を超え、20年後には80億になる。現在の状況は仮に地球が100人の村だったら、50人が栄養失調で1人が瀕死の状態であり、70人が文字が読めない、そして大学に進学したり、コンピューターを保有している人は1人しかいない。今の日本はIT・バイオ・エコ・ナノといった技術が次々に開発され、これまでになかった新しい仕組みやシステムが生まれてきている。このように世の中が大きく変わるということは大きなチャンスがある。どうか自分なりの夢を見つけ出して欲しい。そのためには多くのものに触れ合う、経験するということが大切である。失敗を恐れず大いにチャレンジして欲しい。よく「能力がない・才能がない」「無理・不可能」「頭が悪い」という言葉を聞くが、人間は140億個ある脳細胞のうちのごく一部しか使っていない。現在社会で活躍している人は最初からそのような能力が備わっていたのではない。日々の地道な努力の積み重ねの結果である。
 これからは、挨拶や約束・時間の厳守、正しい生活習慣、整理整頓といった簡単なことをやり続ける。次に相手の立場に立って、「自分がして欲しいことを相手にしてあげる。自分が嫌なことは相手にしない。」ということを心がける。更に毎日5分間で良いから反省し、いつも感謝の気持を持ち続ける。最後に明るく元気で生き生きと楽しく、高校時代にしかできないことをしっかりやる。そして皆さん一人ひとりが芦間高校を代表しているという気持で取り組んで欲しい。』
 これから生徒達が逞しく成長し、社会に役立つ人材に育ってくれることを心より願っています。

3352006年03月18日(土)ニュージーランド語学研修
 3月16日(木) 1年生16名、2年生1名が、教員2名の引率で関西空港からニュージーランドの南島にあるクライスト・チャーチに向けて出発しました。約2週間、ホームステイをしながら姉妹校であるヒルモートン・ハイスクールで、英語の授業と様々な体験活動をする予定になっています。午後3時、出発の2時間前には、大きなスーツケースを持って全員が笑顔で集合。航空会社のカウンターで荷物を預けた後、見送りの保護者が見守る中、付添教員からの注意、見送りにきた教員から激励の言葉を受け、全員が元気にニュージーランドへ旅立ちました。
 この語学研修は、2003年の夏に英語科の教員と私がニュージーランドを訪れヒルモートン・ハイスクールとの姉妹高提携を行なって以降、国際交流委員会の先生を中心に各方面の皆様のご協力やご尽力があって翌年7月にスタートし、今回が2回目になります。前回は夏休みを利用しましたが、日本の夏はニュージーランドでは冬になるため、気温の差が大きく体調を崩す生徒も出たため、今回は現地で過ごしやすい気候の時期を選ぶということで春休みに実施することになりました。
 本校における語学研修は2003年のハワイでのトランスパシフィック・ハワイカレッジでのサマープログラムへの参加からスタートしましたが、これまでもこの研修を契機に将来海外関係の仕事を目指したいという生徒が出てきています。短い研修期間ですが、語学力の習得はもとより異なる国の文化や生活を知り、外から日本を見る@ヌい機会になって欲しいと思っています。

3362006年03月19日(日)反省を次なる飛躍に!
 3月15日(水)、終業式が終わった午後に“二期生の3年間を振り返って”というテーマで昨年に引き続き教員研修を実施しました。今回の研修会では二期生の学年主任と担任から卒業生に対して実施したアンケートや進路実績についての分析に基づき、本年度の反省と来年以降に取り組むべき課題を発表していただきました。この中で特筆すべきは、90%以上の生徒が総合学科に来て満足しているということです。また進路実績については、入学した時の進路希望とほぼ同じになっているということもわかりました。後期の大学入試の発表が入っていないため最終ではありませんが、四年制大学への進学は45%、短大15%、看護系専門学校10%、専門学校20%、就職10%という比率はほとんど変わっていないということです。進路について役立ったのは、総合学科の特色である『産業社会と人間の授業』、とりわけ仕事探検や進路別の個別指導であるということもアンケートの結果から明確になりました。また、四年制大学への進学については本校独自の取組みであるチューター制度や土曜講習が有効であるということも実証されました。最後に進路指導だけではなく科目選択や生活指導について、苦労したことや来年度以降への提言をしていただきました。この研修にはほとんど全員の先生が参加され、熱心にこの発表に聞き入っていました。
 本校では新年度のスタートにあたってあらかじめ教員研修を年間のスケジュールの中に組み込むことにしていますが、既に来年度もこの時期に実施することが決まっておりほぼ定例化しつつあります。これからも実際にやってきたことをキッチリ反省し、改善を加えていくことにより次なる飛躍に繋げていって欲しいと思っています。

3372006年03月26日(日)最後の職員会議
 3月24日(金)、本年度最後となる職員会議を開催しました。新しい年度を迎えるにあたっての校内組織体制や教科会の報告、職員室の机の配置換え、4月以降のスケジュール等の確認を行ないました。
 特に年度始めは入学式や離任式、対面式、一年生の宿泊研修等の行事が予定されているため、事前のツメが大切ですが、職員会議は約1時間弱で円滑に終了しました。最後に私から教職員の皆さんにこれまでのご協力に対するお礼を申し上げました。この四年間、私にとっては新しいものとの出会いの連続であったように思います。とりわけ子ども達からは素晴しいパワーをいただき本当に充実した毎日でした。民間企業とは全く異なる組織風土や行政システムの中で、正直なところ戸惑うことも多々ありましたが、一方教職員の皆さんにとっても従来になかったやり方に慣れるのは大変なご苦労があったのではないかと思います。芦間高校もいよいよ5年目を迎えますが、上級学校への進学を目指す総合学科≠ニしての基盤は固まりつつあるように感じています。更に全員が力を合わせて、大いなる飛躍に繋げていって欲しいものです。
 職員会議が終って、校長室で残務整理をしていると生徒や保護者の方が次々にやって来られ、思いで話に花を咲かせました。また同窓会長からも感謝状をいただきました。皆さんのご厚情に対し、心より感謝申し上げます。

3382006年03月29日(水)学校経営60のポイント
 芦間高校における勤務も残り少なくなり、残務の整理と引継ぎの準備にとりかかっています。この4年間、民間企業とは全く異なる組織・風土と行政システムの中でさまざまな課題の解決をはかってきましたが、「学校を経営する」という視点は弱いように感じました。
 「企業のように販売を伸ばし、利益をあげることを目的としていない学校に経営≠ニいう言葉はなじまない。学校は運営である。」という意見もありますが、決してそうではありません。
 この度府立高校を退職するにあたって、これまでの勤務で感じたことを60項目にまとめてみました。それぞれの学校において、すべてが当てはまるかどうかは疑問ですが、これまで芦間高校においてはほとんど実践してきている内容です。次のURLに掲載しますので、是非、参考にしていただき学校経営に役立てていただきたいと思っています。

http://ashima.sakura.ne.jp/principal/principal/point60.pdf

なおご感想やご質問があれば遠慮なく教頭までご連絡ください。


3392006年03月31日(金)4年間の感謝とお礼
 30日(木)、私の後任として芦間高等学校に赴任いただく大正高等学校の稲田克二先生との引継ぎを行いました。31日(金)は朝から最終の部屋の片づけをし、先生方とお別れの挨拶をしました。午後からの退職辞令の手交のために校舎を出ようとすると、クラブ活動で学校に来ていた生徒と先生方が道の両側に並んで私に花束を渡して「先生、お元気で」「頑張ってください」「また学校にきてください」と口々に声をかけてくれました。感動のあまり涙が溢れそうになるのをこらえながら振り返ると全員で大きな声で校歌を歌いながら拍手をして送り出してくれました。4年間の芦間高等学校での生活に幕を下ろした瞬間です。本当に教職員をはじめ保護者、中学や塾の皆さん、地域の方々から実に多くの暖かいご支援をいただき何とか今日までやって来ることができました。後任の稲田先生は校長経験も豊かで、芦間高校を更に発展していただけると確信しています。今後とも何卒宜しくお願いします。

 なお私ごとで恐縮ですが、明日4月1日から兵庫県の宝塚市にある雲雀丘学園で勤務させていただくことになりました。本当にこの4年間有難うございました。心より感謝とお礼を申し上げます。





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