283 | 2005年10月01日(土) | 将来の目標実現に向けて |
この中で私は‘社会で活躍する’ためには、自分なりの目標を持ってその実現のために努力を傾注していく、例え失敗してもくじけない、平凡なことをやり続けていくといったことが大切であるということを中心にお話しました。
昨今、ニート(Neet:働きも学習も訓練もしない)が社会問題になっていますが、何よりも自分なりの目標を決めた上で学習していくことが大切です。目標を持たずに有名大学に入ることだけを目指していると、入学した途端に目標を失ってしまい、将来何をして良いかわからず学習に対する意欲がなくなってしまう、また折角就職してもすぐに退職し引きこもってしまうケースが多いのです。社会で役立つ力は単なる点数ではかれる学力だけではありません。色々な知識の組み合わせとはかれない能力の組み合わせです。この授業はあと5クラス行ないますが、少しでも子ども達がしっかりとした将来の目標を持つようになって欲しいと願っています。
284 | 2005年10月03日(月) | オープンスクールの開催 |
この行事は開校以来、年2回ずつ実施しており今回で通算7回目を迎えました。回を重ねる度にさまざまな改良が進んできた結果、催しそのものが円滑に運営できるようになってきました。とりわけ頼もしく感じたのは、体育館の設営準備、中学生の受付、説明会の運営、校舎内の案内、後片付けにいたるまで、すべて本校の生徒達が自主的にやってくれたことです。約1時間にわたる説明会についても、吹奏楽部によるオープニングの演奏、生徒会のメンバーによる司会、放送部とパソコン部共同のパワーポイントによる学校行事や授業内容の概要説明等を行ないました。また運動クラブの紹介には各部のクラブ員が、制服の紹介には男女バレー部員が協力し会場を大いに盛り上げてくれました。約1時間にわたる全体説明会の後には20以上の小会場に分かれて体験授業を実施しました。特に普段学校では学べない「花火を科学する」「電気パン焼き器」「チーズを作ろう」「看護体験してみよう」等の授業には多くの生徒が参加し、それぞれ充実した時間を過ごしたようです。
最後に本校生徒の案内で施設見学をしていただきましたが、陶芸やCAD、大型プリンターが設置されている『物づくり実習棟』や『LAN教室』等には驚きの声があがっていました。
本日、参加してくれた生徒達が総合学科である本校を理解した上で、是非来春入学してくれることを心より願っています。
285 | 2005年10月09日(日) | PTA教養講座『陶芸教室』の開催 |
10月8日(土)、この施設を活用して、昨年に引き続きPTAの保護者を対象に陶芸教室を開催しました。希望者が多く、午前の部と午後の部の2回に分けて、合計28名が参加しお皿づくりに挑戦しました。あいにくの雨でしたが、陶芸にとっては湿度が高いため粘土が乾かないということでかえって好都合でした。
最初に本校美術科の藤村先生からビデオを使った作り方の説明を受けた後、厚紙でお皿の型紙を作り、続いて円筒状の練り上げた粘土を、たたら板と糸を使って薄い板状に切り取りました。更に布目や縄目、いろいろな型のスタンプで模様をつけお皿の形になるよう周囲を持ち上げて出来上がりです。参加者全員が熱心に製作に取り組みそれぞれの個性が活かされた葉っぱの形、カニの模様などすてきなお皿が次々と完成。陶芸が専門の林先生(10月に着任したばかりです)も、途中から指導に加わり充実した陶芸教室となりました。
本校ではこの陶芸教室以外にも保護者の方々を対象にしたパソコン教室も開催しています。これからも普段生徒が受けている教育の内容を自らの体験を通じてご理解いただく機会を設けていきたいと思っています。最後に、今回お世話いただきましたPTA教養推進委員会の皆様に心より御礼申し上げます。
286 | 2005年10月13日(木) | 学校を経営する |
本校は第1サイクルである3年が終了し、本年度から第2サイクルに入っています。目下、これまでの反省に立って新たな中期計画を策定し教育活動を推進していますが、学校経営という観点でより精度の高いものにしていきたいと考えています。
287 | 2005年10月15日(土) | 心のサポート研修 |
288 | 2005年10月21日(金) | 実りの秋 |
今年も、昨年に引き続いて、5月の連休前に50本のさつまいも(鳴門金時)を植栽しましたが、それが見事に成長、14日と20日に生徒有志で芋掘りを行ないました。参加した生徒は幼稚園児に逆戻りし、真剣に作業を続け多くのさつまいもを収穫しました。1本の苗からは4個から5個の芋が採れましたが、お店では売られていない大きさのものが次々と顔を出し、全員から驚きの大歓声があがりました。掘ったあとを石灰で消毒して、次回はたまねぎ作りに挑戦、苗を来月には移植します。良い作物の収穫には、よい土作りとみんなの愛情が必要です。校庭の落ち葉も以前はゴミでしたが、今では貴重な腐葉土づくりの材料となりました。本校は守口市内の住宅街に位置する学校ですが、校庭には桜、クチナシ、イチョウ、金木犀など多くの樹木が植えられています。これからも花や野菜づくりを通じて、子ども達が季節の移り変わりや、自然の食物連鎖を体感して欲しいと願っています。
289 | 2005年10月23日(日) | 不測の事態に備えて |
最後に、ご多用中にもかかわらずご来校いただき、熱心にご指導いただきました大阪府警察本部鉄道警察隊の皆さんに心よりお礼を申し上げます。
290 | 2005年10月29日(土) | 新たな飛躍を目指して |
みなと総合高等学校は本校と同じ創立4年目で類似の課題もあるようです。どういう学校づくりを目指すのかというビジョンや中期の視点に立った経営計画、学校経営のPDCA、教職員の意識改革、全員のベクトル合わせ、教育課程、生徒指導等さまざまな課題に対して約3時間にわたり意見交換しました。両校は第一サイクルが終了し一期生を送り出したばかりですが、これまでの取り組みを見直すと共に全員が力を合わせて新たな飛躍を目指す。そしてこれからの第二サイクルを実りあるものにしていきたいと思っています。
291 | 2005年10月30日(日) | 第2回オープンスクール |
それぞれの模擬授業を終えた後、クラブ活動の練習を熱心に見学する中学生が数多くいたようです。必要であればこれから何回でも芦間高校に足を運び、自分自身で十分理解し納得した上で来春の入試に臨んで欲しいと思っています。
292 | 2005年11月03日(木) | 『小さな奏者』 |
この度、「造形とメディア表現系列」にある「映像メディア表現UB」の授業で3年生の出雲絵理菜さんの制作した作品が、大阪府教育委員会発行の平成18年度公立高等学校入学者選抜の概要『公立高校をめざす皆さんへ』というパンフレットの表紙に採用されました。この作品は、コンピーターに写真を取り込み画像編集ソフトによって様々な効果をつけ合成したものをベースに手描きの部分を加えて完成させたものです。題名は小さな奏者≠ナ実にファンタジックな世界を表現しています。これから受検をひかえた中学生の皆さんや上級学校への進学を目指す出雲さん自身にとっても「可能性にチャレンジ! 新しい世界にとびだそう!」というキャッチフレーズにぴったりの作品のように感じました。
293 | 2005年11月06日(日) | ピークを迎えた中学校進学説明会 |
今、公立高校は積極的に再編整備・特色づくりを進めています。普通科総合選択制や工科高校等新しいタイプの学校が次々と設置されており、総合学科とどこが違うのかという質問を数多くいただきます。また入試制度も毎年変更してきており、中学の先生方や保護者の方には十分な理解が得られていないのが実情です。説明会では当然のことながら本校におけるカリキュラムや、入学者選抜の方法、進路実績等について説明させていただいていますが、常に保護者の皆さんにお願いしているのは「この機会に是非子どもさんの将来の仕事について話し合っていただきたい」「そして最終的には自分の意思で高校を選択するよう指導して欲しい」「話を聞くだけでは無く必ず学校に出向いて自分の目で確認して欲しい」ということです。
本校ではご連絡いただければ何時でも学校見学を受け入れています。またホームページには質問コーナーも準備していますので何でもご相談下さい。
294 | 2005年11月11日(金) | 総合学科教育研究大会に参加して |
総合学科は高校改革のパイオニアとしての期待を受け、平成6年「普通科」「専門学科」に次ぐ『第三の学科』として第一期の7校が設置されました。その後各都道府県での強力な推進により、12年目にあたる今年度は実に278校に増加しました。これは自らの進路を自らが選択するという特色を持つ総合学科の教育システムが好評であり、広く指示されてきたということに他なりません。しかし、昨今世の中が大きく変化し生徒の進路選択もますます多様化してきた結果、多くの点において見直しが必要になってきています。今回の研究大会においては二日間にわたり熱心な事例発表と討議がなされましたが、四年目を迎える本校にとっても大いに考えさせられる点があったように思います。学校経営にあたっては現状に満足するのではなく常に見直しが必要です。総合学科としての「原点に戻る」ということと「変化への柔軟な対応」という二つの視点で学校づくりに取組んでいかなければならないと強く感じました。
最後になりましたが、今回の開催にあたってご尽力いただいた愛媛県を初め四国地区の関係者の皆さんに心より感謝を申し上げます。
295 | 2005年11月12日(土) | 修学旅行に寄せて |
また今回は初めての試みとして携帯電話による現地からの情報を送信していただく予定です。随時ホームページに掲載していきますのでご覧ください。
296 | 2005年11月14日(月) | 進化する修学旅行 |
297 | 2005年11月18日(金) | 他校に学ぶ |
この大会を通じて特に感じたのは「学校ビジョンをしっかりと確立すること」、「生徒に好きなことだけをさせるのではなく進路を保障するためのカリキュラムの確立をはかること」、「生活指導を徹底すること」の必要性を感じました。今、それぞれの総合学科高校は創意工夫を凝らして教育活動に取組んでいます。第二ステップに入った本校もこれから他校の良いところを積極的に取り入れて学校づくりを進めていきたいと思っています。
298 | 2005年11月20日(日) | 総合学科高校研究発表会の開催 |
特に第一部においては大阪教育大学の長尾彰夫副学長、早稲田大学の菊地栄治助教授、柴島高校の池田憲昭校長による活発な討議がなされました。
総合学科高校は1991年の中教審の答申により普通科と職業学科に次ぐ第三の学科として子ども達の進路の多様化を具体化していくという狙いで設置され今日に至っています。高校改革のパイオニアとしての期待を受けて、各校が強力な取り組みを行なってきていますが、時代の変化に応じて更に進化させていくことが必要です。長尾、菊地両氏からは「どれだけ満足して高校生活を送ったかが重要」「選択することがまさに生きること」「大学に入ることが目的の子どもは要らない」「学校をめぐる環境は厳しい。他人のためにやるというほど甘くはない。教員はまず己のためにやる。仕事を喜んでやることが大切」という心に残る言葉をいただきました。
これからも総合学科に集う教員が志を持って生徒の進路実現のためにつとめていきたいと強く感じました。
299 | 2005年11月22日(火) | 青少年健全育成パレードに参加 |
昨今、青少年が自ら犯罪を起こしたり、逆に犯罪に巻き込まれるケースがマスコミで数多く報じられています。これは共生の心(自分と同様相手も大切にする)や、自分の思いを他人に伝えるコミュニケーション力が十分育成できていないからであると言われていますが、周囲の人達も仮に気になることがあっても具体的な行動を起していないということもあるようです。青少年の健全な育成のためには学校、家庭、地域の連携が不可欠です。今日のような啓発活動をきっかけに地域の教育力を結集していくことが必要であると考えています。
300 | 2005年11月23日(水) | 学校美化運動の推進 |
本校では創設以来、さまざまな学校美化に取り組んできています。学校を全員の力できれいにしたいという運動は、保護者の強い思いから始まったのです。守口北高校の幕引きとなる最後の卒業式の直前、会場となる体育館の入り口と1・2階のホールを守口北高校と芦間高校の二つのPTA保護者が力を合わせてペンキ塗りをしました。その後「花いっぱい運動」と称して草花の少なかった校内に少しずつプランターを増やしたり、木製のベンチを作ってきました。
学校美化というテーマ一つとっても、生徒・教職員・保護者が力を合わせれば、短期間に学校は変わっていきます。芦間高校は創設後日が浅く、今はまだ学校の基盤づくりの段階ですが、目標をしっかり掲げ全員で努力を傾注することによってこれからもさまざまなことを実現していきたいと思っています。このような個々の取り組みを継続することによって芦間高校の歴史や伝統が築き上げられていくことを期待しています。
保護者の皆様方の温かいご支援やご助言に対し心より感謝申し上げます。
301 | 2005年11月27日(日) | 一年生保護者集会の開催 |
先日は『産業社会と人間』という授業の一環で子ども達は多くの事業所への訪問を実施しました。また来年度の科目選択もほぼ終了し、将来の進路を絞り込む段階を迎えています。
私は冒頭の挨拶で二つのことをお話しました。一つ目は「凡事徹底」をしっかりすること。将来社会で役立つ力は単に点数ではかれる学力だけではなく、挨拶をする、時間を守る、約束を守る、正しい生活習慣を身につけるといった誰にでもできる当たり前のことをやり続けることが必要である。
二つ目は自分なりの目標を設定してその実現に向けて努力すること。総合学科の特徴は「自分の進路は自分で切り拓く」ということであり、そのためにはこの時期から計画的な学習の取り組みを始めることが大切である。
その後、ベネッセコーポレーションの安藤虎太郎氏から社会のトレンドや最近の企業の動き、大学等の入試状況、学習方法、親として取組んで欲しいこと等幅広いお話をいただきました。高校の教科書の内容は中学の倍の量があります。三年生になって追い込めば何とかなるといった甘い考え方では進路実現は極めて難しいのは当然です。
今回の保護者集会を機に、各家庭においても多くのことについて話し合う場を作っていただくことにより、これから学校と家庭が一体となった子ども達の育成に取組んでいきたいと思っています。
302 | 2005年11月30日(水) | 貝塚市校園長・主査合同研修会 |
各学校・幼稚園ともそれぞれ異なる課題がありそれぞれ創意工夫を重ねながら改革を進めておられます。
お話した内容がそのまま各学校で適応できるということはありませんが、何らかのヒントをつかんでいただけたらと思っています。
303 | 2005年12月02日(金) | 学校保健委員会の開 |
304 | 2005年12月04日(日) | 大学模擬授業を終えて |
今回は、栄養、看護、心理、文学、環境、法律、デザイン、言語、福祉、保育の10分野の中から、生徒の希望をアンケートにより確認した上で各講座の受講者数を15〜35名に調整し、10大学からそれぞれ講師の先生を派遣していただきました。ご協力いただいた大学は大阪府立、追手門学院、関西、関西外国語、京都女子、京都精華、常磐会短期、仏教、武庫川女子、立命館の各大学です。生徒達にとっては初めての体験でしたが、全員興味深く講師のお話に耳を傾けていました。約1時間の授業でしたが、多くの生徒達の受講後の感想文にも大学に行って更にレベルの高い学習をしたいという気持が現れていました。これからもこのような授業や学校訪問の機会を増やすことによって、早期に自らの進路についての方向付けをさせていきたいと思っています。
大変ご多用中にもかかわりませず、生徒達のために模擬授業を実施していただいた先生方に心よりお礼を申し上げます。
305 | 2005年12月05日(月) | 二年生保護者集会の開催 |
保護者の皆さんにおかれてもこの時期に子ども達の将来の進路について、十分語り合い適切なアドバイスをしてあげて欲しいと思っています。
306 | 2005年12月10日(土) | 滋賀県高等学校との交流 |
本校をはじめ大阪府の学校も他に学ぶ≠ニいう積極的な姿勢で他府県との交流を進めていく必要があると感じました。
307 | 2005年12月11日(日) | 第2回学校協議会の開催 |
このため前回(7月)の第1回学校協議会では、本年度の学校経営方針と重点課題の説明が主体でしたが、今回は2学期の取り組みをご報告すると共に委員の皆様から来年度の経営計画の策定に向けて参考となる意見をいただくことを目的に開催しました。
最初に私から学校経営全般の教育活動と本年度掲げた10項目の重点課題や教務・進路などの各分掌の達成状況について報告しました。次に『入口・校内・出口を固める』という戦略に基づき、教員が一丸となって推進してきた「広報活動」・「授業改善」・「2期生の進路達成状況」についての詳細を報告しました。この後、出席メンバー全員で自由討議を行ない、委員の方々からさまざまな意見をいただきました。各委員からは「コミュニケーション能力の低下」が子どもに限らず大人にも現れていること、「家庭の教育力」が低下していること、挨拶や食事、掃除といった簡単なことができていないこと、将来の目標がしっかりと持てていない人が増えてきていること、最初から答えのない社会での課題解決能力が育っていないこと、等が指摘されました。
まさに我々が日常感じていることばかりであり、これらを解決していくための具体的な施策に落とし込んでいくことが大切です。これから来年度の学校経営(教育)計画の細部をつめていくことになりますが、これらの課題を積極的に取り入れていきたいと思っています。
最後に、委員の皆様には大変お忙しい中、本協議会にご出席いただきまして有難うございました。心より感謝申し上げます。
308 | 2005年12月18日(日) | PTAによる校内清掃活動 |
本年も残り少なくなった12月17日(土)、環境委員会のメンバーである保護者と職員、約20名が集合し校内の特別清掃を実施しました。これまでも定期的に体育館・クラブハウスのペンキ塗り、各階廊下の生徒憩いの広場のタイル設置など生徒達には手の届かないレベルの清掃・美化活動を行なってきました。今回は先週末に生徒達が自らのホームルームの油引きを実施したのを受けて、廊下・階段の通常清掃では落ちない頑固な黒ずみを特殊なスプレークリーナー(リモネン配合)と金属ヘラを使って落とす作業をしました。少人数ではなかなか進まない作業ですが、多くの参加者のお陰で、特に黒ずみがひどかった3階の廊下はみるみるうちに綺麗になっていきました。また作業しにくい階段部分も全員の協力と工夫で見違えるようになりました。
不思議なことに美しくなった校舎には落書きやゴミの散乱が間違いなく減ってきます。美しい環境づくりは人間の心を育てることに繋がると言っても過言ではありません。生徒は落ち着いた心で学習に打ち込めるようになると同時に、本校の校訓の1つである「共生」の心も育っていくものと期待しています。今後も引き続き総力を結集して美しい学校づくりに取り組んでいきたいと思っています。
最後に年末のお忙しい中、ご協力いただいたPTAの皆様に心より感謝申し上げます。
309 | 2005年12月23日(金) | 大阪市立高等学校との交流 |
研修会の内容は、私が学校経営のあり方と本校の現状、管理職のリーダーシップについてお話した後、活発な意見交換になりました。解決しなければならない課題は大阪府も大阪市もほぼ同じで、教育改革の中での管理職がとるべき行動や学校のビジョン・戦略構築・中期目標の明示・学校経営計画の設定・全体目標と個人目標の整合をはかることによって学校の進む方向に職員の力を結集していくことなどが話題になりました。正直なところ、大阪市立高校と本校は生徒の確保という点ではライバルになるため、お互いに手の内を明かさないという姿勢が強かったようですが、今後グローバル化が進む中で、大きな資源のない日本が国際社会で確固たる地位を維持していくためには教育力の向上が不可欠です。そのためには小さな枠にとらわれず大きな視点に立って、お互いに切磋琢磨しつつ連携強化していくことが大切であると感じています。
310 | 2005年12月24日(土) | 二学期終業式を終えて |
私は式辞の中で、「企業にも学校にも人間にもブランドがある。日々の行動によりブランドの価値は上がったり下がったりするが、この一年間皆さんの努力で芦間高校のブランドは上がってきたように思う。最近、来校された多くの方から生徒さんが元気良く挨拶をしてくれる、校舎内が美しい%凾ィ褒めの言葉をいただくようになってきた。また皆さんが本校の進路資料持参で出身中学を訪問してくれたり、2回のオープンスクールの開催にあたっては延べ300人が手伝ってくれたり、国際大学で開かれた塾主催の学校紹介イベントにも積極的に参加してくれた。このような広報活動を通じて積極的に本校のPRをしてくれたことにより、良い生徒が入学してくれることになるだろう」とねぎらいと感謝の言葉を述べました。そして「皆さん一人ひとりが自分自身のブランドを高めることによって次第に芦間高校のブランドも認められることになる。芦間高校はまだ歴史も浅く伝統も出来上がっていないが、全員が力を合わせて『自分達の学校は自分達でつくる』という気持で取組んで欲しい」という事を訴えました。
これから年末年始休暇に入りますが、どうか新しい気持で新年を迎え、1月10日には元気に登校してくれることを願っています。
311 | 2005年12月25日(日) | みかんのプレゼント |
ところが、終業式当日は生憎朝からの降雪のため高速道路が渋滞し、到着が9時半過ぎになってしまいました。子ども達は「ありがとうございます」とお礼の言葉をかけ、早速各クラスに一箱ずつのみかんを持ち帰り、みんなで分け合って「美味しい、本当に甘い」と口々に言いながら紀州みかんを味わっていました。
その後校長室で色々とお話を聞きましたが、行政をはじめ地元の多くの人を動かしていくのはなかなか大変なようです。過疎化し大きな産業がないのにもかかわらず危機感が出てこないというのは全国の地方共通の課題ですが、その中で和歌山県の天台宗最古の寺である道明寺に京都の妙満寺から実に420年ぶりに釣鐘を里帰りさせたり、手づくりログハウス倶楽部を立ち上げる等着実に成果をあげてきておられます。苦労は多いようですが、表情も生き生きとしており言葉の端々から地元を何とかしたいという強い気持ちを汲み取ることができ頼もしく感じました。
どの分野においても真のリーダーには私利私欲ではなく公のために尽くすという姿勢が大切であるということを改めて痛感したひと時でした。
玉置さんのご好意に感謝申し上げますと共に今後の活躍を心よりお祈りしております。
312 | 2005年12月31日(土) | 一年を振り返って |
その中でも特筆すべきは3月に芦間高校にとって最初の卒業生を送り出したことです。大学・短大・専門学校への進学、就職とそれぞれの進路に向かって生徒達は新たなスタートを切りました。また4月には実に84の中学校から240名の新入生(四期生)を迎え宿泊研修を実施、その後6月には体育祭、9月には文化祭を開催し共に大きな盛り上がりを見せました。11月には二年生がオーストラリアのケアンズへの修学旅行に出発し多くの体験をして帰国しました。そして三年生は自分達の進路実現のために全力で取組み、進路も決まり始めています。現在約20名の就職希望者は全員が内定、ほぼ終了した推薦・AO入試についての合格者は昨年の倍増という結果になっており、これからいよいよセンター試験を中心とした大学入試の本番を迎えます。
本年、本校は創設四年目を迎え、教職員全員が更に強固な基盤をつくる≠ニいう気持で学校づくりに取組んで来ましたが、今日を迎えることが出来たのは多くの皆様のご支援の賜物であると思っています。
心より感謝申し上げますと共に来年が皆様にとって良きお年であることをお祈りしています。