2562005年07月03日(日)PTA スポーツ大会の開催
7月2日(土)の午後、保護者・教職員30数人が体育館に集合し、恒例行事になりつつあるPTAスポーツ大会を実施しました。種目は昨年と同様、ソフトバレーボールです。ルールは六人制のバレーボールとほぼ同じですが、ボールが大きくて柔らかくネットも低く4人1チームでプレーできるため、最近は手軽に行えるスポーツとして盛んになってきているようです。今回参加された保護者の中にもそれぞれの地域でクラブチームに加入しプレーされている方もおられ、初心者の方に指導される等和気藹々の雰囲気のもとスタートしました。男女混合チームのトーナメント方式で試合を行いましたが、好プレー、珍プレーが続出し大歓声と爆笑の中で無事競技を終了しました。さわやかな汗を流した後、全員が心地良い疲労を感じつつ、クッキーを食べながら自己紹介や感想を述べ合いました。お互いに初めて出会う人もあって、場は大いに盛り上がりました。
本校のPTA活動は保護者の皆さんの積極的なご協力のお陰で、各分野に分かれて活発に行われています。本年度はこのスポーツ大会に続いて、陶芸教室、パソコン教室の開催が予定されています。学校の活性化のためにはPTAの力が不可欠です。これからも保護者の皆さんが是非交流の輪を広げていって欲しいと願っています。

2572005年07月06日(水)学校協議会の開催
7月4日(月)、本年度最初の学校協議会を開催しました。本校も本年3月には初めての卒業生を送り出しましたが、これまでは「何事にも積極的にチャレンジする。うまくいかなかったものについては見直す。」という姿勢で取り組んできました。いわば走りながら考え、考えながら行動してきた第1サイクルであったように思います。しかし、これからはいよいよ第2サイクルに入ることになります。これまでの反省に立って、やめるべきもの、新しく始めるもの、改善するもの、システム化するもの等を精査していかなければなりません。このような考え方に基づき、全委員の方には事前に本校の現状をまとめた資料をお届けし、一部の方には来校いただき打ち合わせを行なった上で具体的な課題提起と方策の提示をお願いしました。
授業改善については昨年より導入した授業アンケート、相互授業参観等の次の段階としてやらされているのではなく自主的に授業をつくっていくにはどうしたらよいのか、将来医師と対等にチーム医療を行なうことのできる看護師を目指すためには四年制大学を目指すカリキュラム・授業をどうすればよいのか、学区再編の中でどのように普通科総合選択制との差別化をはかっていくのか、地域の中で芦間高校が学びの発信地を目指すべきではないか、生徒達の潜んでいる力をどのように引き出していくのかといった意見が多数出されました。

これらを参考にし、具体的な取り組みに落とし込んでいくことが大切であり、引き続き個別にご意見をお伺いしていきたいと思っています。

2582005年07月07日(木)塾経営の皆さんへの説明会
7月5日(火)、塾を経営されている皆さんお越しいただき学校説明会を開催しました。今回は約1時間半にわたり、カリキュラムや授業の内容、進学の実績、入学者選抜の概要等の説明の後、校内の施設を見学していただきました。
この取り組みは三年目を迎えますが、当初は総合学科がどういう学校なのか解らない。上級学校への進学を前提とした総合学科というが、前身である守口高校と守口北高校の進路実績を考えると果して大丈夫なのか。一期生の進路実績を見た上で考えたい。≠ニいう意見が大半でした。しかし本年度初めての卒業生の進路実績を見て、一定レベルの進路が保証されているということを認識していただいたようです。本校の教育活動の目標は『将来、社会で役立つ力を育てる』ことにあります。上級学校への進学は目的ではなく、あくまで手段です。今、ニートやフリーターの増加が社会問題になりつつありますが、「将来の自分の目標を持たずに、大学進学のみを目的として学習していると入学した途端に燃え尽きてしまう」ということになりがちです。
このような状況を目の当たりにするにつけ、今こそ自分の進路は自分で切り拓く≠ニいう総合学科の真価が問われるのではないかと思っています。
最後に、厳しい暑さの中本校の学校説明会に参加いただいた皆さんに心からお礼を申し上げます。

2592005年07月08日(金)学校改革のうねり
7月7日(木)、大分県において県立学校の校長を対象に学校経営の実際と校長のリーダーシップ≠ニ題して講演を行いました。近年、日本全国いたるところで堰を切ったように学校改革の波が押し寄せてきています。社会が大きく変化する中でどの地域においても中学校卒業者の急激な減少に伴い、小規模校や廃校を生み出すことになっています。大分県も例外ではなく、本年三月に『高校改革推進計画』を決定されました。この内容は「現行の通学区域制度を廃止し、平成18年〜19年の経過措置をとった後、平成20年から全県一通学地域とする。併せて高校の再編整備をはかり、総合選択制高校や中高一貫教育校、独立単位制高校を設置していこうというものです。また学校が地域・保護者・生徒から信頼をうるため、学校評価の充実や教職員の評価システムの導入も検討されています。しかし何と言ってもこれらの改革にあたっては教職員の意識改革が重要であり、とりわけ学校のトップである校長のゆるぎない志が不可欠です。私は講演の中で、21世紀の日本を救うのは教育しかないという強い思いと胆力を持って学校の進むべきビジョンを示し、他校にない強みを取り入れた戦略を構築した上で、一つの目標に向かって全員のベクトルを合わせ特色ある学校づくりを進めていくことの必要性を訴えました。
今多くの地域で起きている改革の波が大きなうねりとなって日本全体の教育を抜本的に変えていくことを願っています。本校においても更なる改革を続けていかなければならないと強く感じた一日でした。

2602005年07月09日(土)二学年保護者集会
7月9日(土)、二学年の保護者集会を開催しました。生憎の天候でしたが、今年の11月に実施予定の修学旅行についての説明ということもあり、130名の方が参加されました。本校では一期生から海外修学旅行を実施しており、行き先は昨年に引き続きオーストラリアのケアンズです。宿泊するホテルも同じでありプログラムも同一のものが多く含まれていますが、行事を行なう際には初めて実施するという心構えが大切です。旅行業者や保険会社の方にもお越しいただきスケジュールの概要について説明させていただきましたが、保護者の皆さんからは携行品や常備薬、小遣い、パスポート、服装等についての数多くの質問が出されました。修学旅行にあたっては何と言っても健康と安全の確保が大切です。学年主任と私からも修学旅行に備えて規則正しい生活習慣、人の話をしっかりと聴く態度、時間厳守を身に付けて欲しい旨お願いしました。
修学旅行という高校生最大のイベントを契機にして子ども達が大きく成長して欲しいと思っています。

2612005年07月10日(日)有意義だった救急講習会
7月7日(木)、日常の事故発生に備え、いざという場合の応急手当の方法を学び、安全意識を高める目的で運動クラブ員対象に救急講習会をしました。
救急救命における応急手当てとは、突発的な事故や急病により傷病者を放置しておくと生命に危険が及ぶような場合、人工呼吸や心臓マッサージをして、急場をしのぐ処置をすることを言い、いわば救急隊員や意思へと救命リレーするための初動活動です。そして応急手当の有無が生死を分けるとも言われており極めて大切なものです。例年、この講習会は夏の部活動や合宿を控えたこの時期に実施していますが、講師の方の話を聞いて頭の中で理解していても実際の事故に遭遇した場合には慌ててしまい適切な対処が出来ないということが多いということもあるようです。
従って、できるだけ現実に即した形での経験を積ませるということで、心肺蘇生法(人工呼吸と心臓マッサージ)のビデオを見たあと、剣道場で実際にダミーの人形を使用し、心肺蘇生法実習をしました。
 本校には、食堂に電動式の大型スクリーンがありますが、その大画面に映し出される心肺蘇生法の映像は臨場感に溢れ、みんな真剣に見つめていました。その後、剣道場に場所を移動、4グループに分かれそれぞれダミー人形を使用した実習を行ないました。人形に「おとうさん、大丈夫?」と大声で呼びかけ意識を調べ、「〇〇さん救急車を呼んで」と頼み、気道を確保し、呼吸を調べ、人工呼吸、心臓マッサージと、本番そのものを思わせる名演技(!)の生徒が多くいました。こうして心肺蘇生法実習は、和やかで緊張感溢れる雰囲気の中で終了しました。
 
今回の実習を通じて大切な命を救うために、その場に自分が居合わせたら、『自分にできることを必ず行う』という意識を参加した全員が持つことができたのではないかと思います

2622005年07月16日(土)高校総体激励会
7月12日(火)、平成17年度 全国高等学校総合体育大会並びに全国高等学校定時制・通信制体育大会の激励会に大阪高校体育連盟の副会長として出席しました。毎年各都道府県持ち回りで開催されるこの大会は高校生にとってはスポーツの夢の祭典です。今年は高校総体は千葉で、定通制大会は東京で開催されますが、それぞれ大阪府や近畿の予選を勝ち抜いてきた選手達が大阪市の中央公会堂に集合しました。高校総体には27競技に選手と役員・監督合わせて716名が、定通制大会には11競技に210名が参加します。来賓や会長の挨拶の後、競技毎に選手団の紹介が行われ、選手宣誓、大会旗の授与が行われましたが、全員がスポーツマンらしい規律あるキビキビした態度で頼もしく感じました。またこれに先立ち、シンクロナイズドスイミングの井村雅代さんの講演が行われました。井村さんは日本代表コーチとして立花・武田ペアの育成をはじめ、実に84年のロスアンゼルスからアテネまで6大会連続でメダル獲得される等、常に日本シンクロ界をリードされてこられた方です。『困難を乗り越えた先にある達成感や成功体験にこそ心の成長がある』という言葉はすべての分野に共通した人材育成の基本ではないかと思います。今回参加された生徒や指導者の皆さんも大いに勇気づけられたことでしょう。

この大会を最後に高校での部活動を終えるという三年生も多いと思いますがが、これまで培ってきた力を存分に発揮し素晴しい青春の思い出をつくって欲しいと願っています。

2632005年07月17日(日)継続は力なり
7月16(土)、住吉商業高校でソフトボール夏季大会の試合が行われました。毎朝7時過ぎからランニング、トスバッティング、守備練習を続けてきた3年生にとっては、最後となる試合です。私もスケジュールの合間を縫って応援に駆けつけましたが、多数の生徒やクラブの先輩、保護者の皆さんが見守る中、八尾高校との試合が開始されました。この日に備えて生徒達が各選手の似顔絵を書いた垂れ幕を作成してくれており、心の絆がしっかりと結ばれている姿に頼もしく感じました。試合は追いつ追われつの手に汗握る緊迫したゲーム展開となりました。随所に素晴しいプレーが続出し、歓声とため息の交錯する好試合になりました。リードされた後、ホームランで2点を返し、さあこれからというところまで追い込みましたが、最後は追加点をとられ力尽きました。敗戦の後、選手達は泣きじゃくっていましたが、確実に練習の成果が出ていたように感じました。本当に良く頑張ったと褒めてあげたいと思います。高校生になってからソフトボールを始め、毎日苦しい練習に耐えてきた者もいます。途中で投げ出したくなったこともあったと思いますが、やり続けてきたということは賞賛に値します。まさに継続は力なり=A一人ひとりの人生にとって大きな自信に繋がるのは間違いありません。
これから多くのクラブで試合が行われますが、私も時間の許す限り、生徒達の努力の成果を見届けてあげたいと思っています。

2642005年07月21日(木)一学期を終えて
7月20日(水)、一学期の終業式を行ないました。私は式辞の中で、阪神タイガース金本知憲選手の野球にかける取り組み姿勢を紹介し、「続ける」ことの大切さを話しました。金本選手は99年7月21日から実に840試合連続の全イニング出場という大記録を更新中です。最近の阪神タイガースを見ていると、以前『ダメ虎』と言われたイメージは完全に消え去り、まるで別のチームのような印象を受けますが、この変貌ぶりは金本選手の加入によるものが大きいと思います。選手達の意気込みが違いますし、多少のケガでは欠場しないという雰囲気がチーム内に満ち溢れています。金本選手の立派なのは年々自己記録を塗り替えていることです。昨年度、本塁打は自己タイの34本、打点は自己最多の113で打点王に輝き、安打も自己最多の165本を記録しました。しかし、これまでの道は決して順風満帆であったわけではありません。91年に東北福祉大学からドラフト4位で広島カープに入団しましたが、二年目には42試合にしか出場できず、当時の三村監督から「ケガで休むようなやつはもう使わん」とまで言われ、以降自分の体を鍛えることに徹し、自宅にトレーニングルームの設置、専用トレーナーとの契約等を行なったようです。そして厳しいトレーニングにより筋肉の鎧と言われる位の鍛えぬかれた肉体をつくりあげると共に万全の体調管理をしているのです。また試合後の打撃フォームのチェック等次に向けての準備をしっかりと行なっています。このようなたゆまぬ努力が現在の連続フルイニング出場に繋がっているのです。まさに彼は“続ける”ことの大切さを身をもって教えてくれています。
 誰でも最初から難しい事がやれるわけではありません。目標の実現のためにはあたり前のことをやり続けていくことが何よりも大切です。いよいよ明日から夏休みに入りますが、子ども達一人ひとりが充実した生活を送ってくれることを願っています。

2652005年07月24日(日)クラスの団結
先日の終業式で一学期が終了しましたが、この間一年生にとっては高校生活に慣れるのに相当努力したようです。一学年は6クラス、240名ですが、出身中学は実に84校にわたっているため最初は友人もいない、また通学にも時間がかかる等精神的にも肉体的にも大きな負担を感じた人も多かったと思います。しかし、宿泊学習や体育祭を経て次第にクラスがまとまり、それぞれのクラスのカラーも出てきたようです。その中でもこの一学期に賞賛に値する出来事がありました。それは1年4組が入学以来「全員が遅刻ゼロ」という快挙を成し遂げたことです。クラス40人のうちで誰か一人でも寝坊をしたり、不注意のため遅れることがあればこの記録は途切れてしまいます。生徒達が意識をし始めたのは5月の連休明けくらいの時期だったようですが、それからは「自分が最初の遅刻者にはなりたくない」という強い意識が芽生えてきたようです。ある保護者の方からは「これまでの中学は家から5分の距離だったのにもかかわらずよく遅刻をしていましたが、絶対に遅刻はしたくないということで家を随分早く出るようになりました。」という話もお伺いしました。またこのクラスの生徒は遅れまいと血相を変えて走り込んできています。一人ひとりのこのような気持が『クラスの団結』に繋がっていくことでしょう。是非この記録を二学期も更新していって欲しいと願っています。

2662005年07月25日(月)ピア・サポート研修の開催
本校では毎年夏期休業中に教員対象の人権研修を実施していますが、7月21日(木)、大阪市教育委員会の菱田準子さんにお越しいただきピア・サポート研修を開催しました。ピア・サポートというのは子ども達の心や行動上の問題が一段と複雑になり、学校でもその対応策に苦慮しているという中で、子ども達の持つ思いやりや支え合いの力を引出し、援助のためのトレーニングを受けた子ども達が悩んだり困ったりしている仲間を支援するというものです。
日本の学校に『ピア・サポート』の活動が導入されたのはごく最近のことですが、菱田さんはかって大阪市内の中学校で教鞭をとるかたわら、兵庫教育大学大学院で夏野良司教授のもと「ピア・サポート・プログラム」の開発にあたられ、学校のピア・サポートの実践を通じて得られた貴重な体験をもとに「すぐ始められるピア・サポート指導案&シート集」を発刊されています。研修の中では、すべての人間にはジョセフ・リフトとハリー・インハムが考案した『ジョハリの窓』があることを勉強しました。人間の心は「明るい窓」「隠された窓」「盲目の窓」「暗い窓」の四つに例えられますが、隠された窓が大きい人間は閉鎖的で容易に他人に心を見せないし、盲目の窓の大きい人はしばしば人間関係でもめると言われています。今の子ども達は社会性の未熟さや人間関係の弱さが目立つ中、問題が起こってからの対処療法ではなく予防的・開発的な指導援助が必要になってきます。これからは子ども達の人間関係能力を育てることにより、明るく生き生きとした学校生活を作り出していくことが大切であると感じました。

2672005年07月28日(木)それぞれの進路を目指して
夏休みが始まって一週間が経過しましたが、連日数多くの生徒が学校に来ています。部活動、文化祭の準備、学習等目的はさまざまですが、朝早く通常と変わらない時間に登校してくるのはほとんどが夏期講習の受講者です。「おはよう、今日は何を受けるの?」「数学です」「しっかりと予習はしてきているか」「はい、バッチリです」と元気な声が返ってきます。本校では長期の休業中、希望者を対象にした講習を実施していますが、受講者は年々増加してきているようです。この内容は各学年によって大きく異なっています。一年生は英語、数学、国語、二年生はこれら3教科に加え生物、化学、物理、美術、音楽、情報の各教科、進路が絞り込まれてきた三年生は実に19の講座を開講しています。この講習に参加している生徒は延べ1000人を超えています。講習を受けた後は部活動に汗を流している者、文化祭の準備をしている者、更に自習をしている者等さまざまですが、夏休みを有意義に過ごしているようです。
この講習は8月10日まで続けられますが、それぞれの進路を目指して地道な努力を続けていって欲しいと願っています。

2682005年08月01日(月)パシフィック・リム・ボウルを観戦して
 7月30日(土)、アシュランド高校(アメリカ・オレゴン州)と関西高校選抜(オール・ジャパン)の親善試合である『パシフィック・リム・ボウル2005』が、兵庫県の王子スタジアムで午後5時30分から行われました。この命名はアシュランド高校の元ヘッドコーチだったジム・ヘーゲルさんですが、<パシフィック>は勿論太平洋、<リム>は縁(ふち)。つまり太平洋を中心にして西の縁にある日本と東の縁にあるオレゴンが、アメリカンフットボールによって結ばれているということを意味しています。
 1988年に始まった親善試合と国際交流の企画は実に17年にわたって継続されており、2年毎に日本とアメリカで交互に開催されていますが、今回の試合には本校のアメリカンフットボール部の西口君が出場するということで、生徒や教員も多数応援に行きました。スタジアムは各校からの観戦者でぎっしり埋まり、アメフトにはなくてはならないチアリーダーの応援にも数校が参加しました。またハーフタイムにはこれら関西高校合同チームによる素晴らしい演技も行なわれ、大いに観客を魅了しました。ゲームの最初から出場した本校の西口君は、第3クォータ残り3分20秒に中央からの突進で4ヤードをゲインする等の活躍でチームに貢献しました。試合は各クォータに着々とタッチダウンを重ね26点を獲得したオール・ジャパンがアシュランド高校を最終4クォータのタッチダウンの6点に抑え勝利しましたが、両チームとも随所に好プレーが見られ、スタンドから大きな拍手が送られました。
 聞くところによるとアシュランド高校の選手達は1週間のホームステイを通じて日本の文化を学びアメリカの文化を伝えるという形での文化交流も行なうとのことです。

 観戦していたアメフト部員達は、自分も西口君に続きたい、王子スタジアムでプレーしたいという気持ちになったと思います。これからも一人ひとりが自分なりの目標を持って部活動に取り組み、逞しく成長していって欲しいと願っています。

2692005年08月08日(月)授業を磨く!研修会
 先日のピア・サポート研修に続いて、8月2日(火)、大阪教育大学の森田英嗣先生におこしいただき本年度第一回の『授業を磨く!』職員研修会を実施しました。この研修に先立ち一学期末に全生徒対象に、すべての授業に対するアンケート調査を行い、教務補助や実習助手の皆さんに膨大なデータ登録をお願いしました。集計された結果は、授業別、各人別、教科別にグラフ化され、それぞれの課題が明らかになる仕組みになっています。個人別にはレーダー・チャートが示されるため自分の授業を生徒達がどのように受け止めているかが一目瞭然解ることになります。今回の研修会の狙いは、アンケートの結果を気にするのではなく、お互いに話し合うことにより全員が楽しみながら良い授業が出来る環境を整えることにあります。最初に資料の見方についての簡単な説明を行い、次に「世界で一番受けたい授業」の楽屋裏と題して、わかりやすい!授業に工夫があって熱意を感じる!という評判の高い5人の先生に登場していただき授業に対する取り組みを説明していただきました。その後、ぶっちゃけタイムと称して各教科に分かれてザックバランな感想を述べ合い、その討議内容を発表し合いました。続いて、森田先生から「授業研究は小学校では100年の歴史があるが、大学・高校ではあまりやっていない。これからは大学・高校においても新しい授業研究・授業評価の考え方を取り入れていくことが必要になってくる。この際に留意しておかなければならないことは、それぞれの先生にとって受身ではなく達成感のある取り組みにしていくことが大切である。お互いに他人の良いところを盗むというくらいの積極的な姿勢で自らの授業を磨いていく。そしてこの個人の動きを学校全体に展開することにより、芦間高校に授業を作るという文化を作り上げて欲しい。」とのアドバイスを受けました。

 この研修会で学んだことを各教科に持ち帰り、更に8月22日に第二回の研修を実施し、二学期に備えていきたいと思っています。

2702005年08月10日(水)看護見学実習を終えて
本校には将来看護師を目指し、看護系の大学や専門学校への進学を希望している生徒が数多くいますが、実際の仕事を熟知しているかどうかは疑問です。永年の夢が叶い仕事を始めてみて「こんなはずではなかった」ということはよくあります。
このようなミスマッチを防ぐために総合学科である本校では『看護演習』という選択科目を開講しています。この授業では看護師という職業の理解をより深めてもらうために多くの実習をとり入れていますが、この一環として8月3日(水)、4日(木)の2日間にわたり9名の生徒が松下記念病院での看護見学実習を行ないました。同病院は本校から徒歩5分くらいのところにあるということもあり、生徒に対する健康指導や学校協議会での進路助言、歯科検診等多くの面でご支援をいただいています。今回は生徒達がそれぞれ外科病棟、整形外科病棟、内科病棟、小児科病棟に分かれ見学実習させていただきました。
  はじめて自分で制作したナースキャップに白衣を着用し、緊張のなかで見学実習が始まりました。それぞれの病棟には約50名の患者さんが入院されていますが、実際に看護師さんが患者さんを援助している場面(コミュニケーション、洗髪、血圧測定等)を見学させていただくと共に指導者の方のもとで患者さんにいくつかの援助をさせていただきました。実習の最後に副看護部長さんとの反省会を持っていただきましたが、看護師が患者さん一人ひとりの状況をしっかりと把握され、優しい言葉をかけておられる姿やチーム全員で、患者さんにとって最も適切な援助方法を考え実践されていることを知り感動したようです。
百聞は一見にしかず=B実に多くのことを学んだ実習でした。この経験をしっかりと心に刻み、立派な看護師になって欲しいと願っています。

最後にお世話になった松下記念病院の皆様に心よりお礼を申し上げます。

2712005年08月13日(土)新しいALTを迎えて
 芦間高校では今後ますます国際化・グローバル化が進展する中で語学教育には特に注力しており、英語指導助手(ALT: Assistant Language Teacher)を配置していただいています。この制度は国の事業(JETプログラム)に基づき、英語圏の国から招かれた青年が、各校の英語教育のために配置され、英語科教員と一緒になって生徒の指導に当たるというものです。これまではニューヨーク出身のディビット・ビショップ先生で、生徒の人気も上々の好青年でしたが、この7月末に1年の任期を終えられ帰国されました。その後任のALTとして、新たにカナダから来られたアイサ・アルマ・ハビア先生が着任されました。アイサ先生は、7月31日に来日され、8月1〜2日に東京でのオリエンテーション、8月3日に大阪でのオリエンテーションを終え、4日に芦間高校に着任されました。簡単な勤務に関する説明の後、入居の手続き・電話の設置・銀行口座の開設・生活必需品の購入等をしていただき、いよいよ日本での生活が本格的にスタートすることになりました。また8日の昼休みには英語科の先生方が中心となってサンドウィッチとお寿司でささやかな歓迎パーティーを開きました。夏休みの間に種々の研修を受け、2学期からネイティブスピーカーとして英語科教員とのチームティーチングで授業を担当していただきます。こぼれんばかりの笑顔が魅力的な元気と若さ一杯の先生です。

一日も早く芦間高校の生活に慣れて、生徒と一緒に楽しく英語の指導を進めてくれることを期待しています。

2722005年08月23日(火)軽音楽部の活躍
 昭和54年にスタートし、今年で26年目を迎えた We are Sneaker Ages <産経新聞社・三木楽器主催>。この大会は、野球やサッカーなど運動部で活躍している高校生の姿が報道される機会は数多くあるが、文化部 特に軽音楽というジャンルで活動している生徒達にスポットが当たる機会はそう多くない。そんな中で、「高校に入学し、軽音楽系クラブに所属し頑張っている生徒の活動の場として」、また、「音楽を通じて無感動や無関心を否定し、夢や希望と言った言葉を照れることなく胸を張って語り合える場として」更に、「勝者だけでなく敗者をも讃える気持ちを育てたい」という教育的理念を持つ大会であくまでも「学校のクラブとして参加」するものです。
 今年は近畿2府4県から180余校が、京橋IMPホール(800名収容)に集まり、実に10日間にわたって予選が繰り広げられました。芦間高校軽音楽部は、8月21日(日)、17番目に出場しました。最終日の休日ということもあり、ホール内は各校の応援者の熱気に包まれ喫水の余地もない状況です。11月13日に大阪厚生年金会館大ホール(2000名収容)で行われるグランプリ大会出場権(各予選日上位2校が獲得)をかけて、課題曲「自分のために」自由曲「Believe」を、ボーカル(正木・坂口)、ギター(河嶋・鴨井)、ベース(梅景)、ドラム(楠本)、キーボード(浅山)で演奏。朝6:30から会場前に並んで、前列席を陣取った本校応援部員は勿論、会場全体からも熱いエールが贈られる中、日頃の練習の成果を十二分に発揮した素晴らしい演奏で観客を魅了しました。残念ながら、あと少しのところでG大会出場権2校には選ばれませんでしたが、主催者や他校からも高い評価をいただきました。付き添い顧問からも「今までの中で最高の出来、手応えは十分。今年学んだことを活かし、来年はグランプリ大会へ」との力強い弁をいただきました。
 応援に駆けつけてくださった、保護者・親類の方々、卒業生のみなさん ありがとうございました。これからもご声援よろしくお願いします。

2732005年08月23日(火)授業を磨く教員研修会 パートU
夏期休業最終日の8月22日(月)、本年度第二回目となる授業を磨く教員研修会を実施しました。前回は8月2日、生徒の授業に対するアンケートの集計結果を各人に配布した後、5人の先生から自らの授業に対する取り組みについて事例発表していただきました。更に各教科に分かれて課題を抽出しどのようにすれば魅力ある授業が実現できるのかをディスカッションしました。そしてそれぞれの先生から自己のアンケート結果を見て感じる点や教科として改善すべき点、学校全体として取組むべき点を自由に記述し提出していただきました。今回はこれらの自由記述をまとめて全員に配布し、この結果に基づき各教科毎に今後取組むべき課題について話し合いました。私も社会科と体育科の先生方の中に入って率直に感じる点を述べましたが、限られた約60分足らずの短い時間にもかかわらず積極的な意見交換がなされました。主なものは、総合学科においては一人の先生が数多くの講座を担当しているため教材研究等には多大の時間が必要となる。これを解消するためには各人が持っている教材の共有化をはかることにより、効率的な教材研究を目指すべきであるとか、どのようにして異動に伴う授業のノウハウの流出を防ぐのかとか、限られた授業時間の中で受験対策と将来役立つ力の育成の両立をさせるにはどうすれば良いか、といったものです。
各教科とも取組むべき課題はほぼ洗い出されており、いかに具体的な行動に結びつけていくかがポイントです。今後、すべての先生が授業を磨くという強い意志を持って取組むと共に、生徒の自覚を促し、保護者への協力要請をはかることにより必ず大きな成果に結びつくと確信しています。

2742005年08月26日(金)新学期を迎えて
 8月23日(火)、まっ黒に日焼けした元気な顔で子ども達が登校してきました。本校では9月からの新学期の本格スタートに先立ち、8月一杯は短縮授業を行っています。私は全体集会の中で、全従業員の永年のたゆまぬ努力の結果、世界に冠たるブランドをつくりあげたトヨタ自動車の例を引用し、「企業にブランドがあるように芦間高校にもブランドがある。また皆さん一人ひとりにもブランドがある。これを高めるためには一つ一つの行動の積み上げしかない。是非自分自身のブランドを高めていって欲しい。そうすれば自ずと芦間高校のブランドも高まってくることになる。」という趣旨の話をしました。
最後に、一学期末に実施した「より良い授業を目指すアンケート」に触れ、この夏休みを利用して集計・分析をし、先生方全員による研修会も2回にわたり実施した。各先生から今後の授業の進め方についての話があると思うが、より良い授業をつくり上げるには皆さんの努力も必要である。特に予習、復習を中心に学習の時間をしっかりとって欲しい旨のお願いをしました。9月に入るとすぐに文化祭が予定されていますし、11月には二年生にとっては高校生活最大の行事である修学旅行もあります。一方、三年生にとっては進路を決める大切な時期になります。夏休みのモードを切り替え力強く新学期をスタートさせて欲しいと願っています。

2752005年08月27日(土)教員IT研修会の開催
8月24日・26日の2日間、教員向けIT研修会が情報部の主催で開かれました。本校では校内LANを利用して情報の共有化や業務の効率化を推進していますが、創設時には校内LANもなく、パソコンの台数も限られていました。その後、情報部の皆さんの積極的な取り組みにより、年々インフラ・アップをはかり、ついに昨年9月『1人1台のパソコン配備』を実現しました。これにより、日常業務の見直しは大きく前進し、情報の共有化もはかられるようになってきました。今では、すべての先生がメールでの情報伝達や学校づくり提言、月間スケジュール、出欠処理、成績処理、各種資料の登録等を行なえるようになってきています。所期のステップはほぼ達成できたようですが、教員間のITスキルのレベルにはまだ大きな格差があり、更に全体の底上げをはかることにより業務を飛躍的に効率化していかなければなりません。
今回は日常の業務で活用範囲の広いマイクロソフトエクセルの基本的な操作を学ぶことを目的とした「入門編」の研修を行ないました。表の作成、集計やグラフ作成のような日頃よく使う操作から、関数を使った処理などの慣れない操作まで、短時間で幅広い内容を実習しました。参加者からは「なかなか難しいな」との声もあがりましたが、操作を進める中で、データを並べ替える、ふりがなを自動でつけるなどの便利な機能を再発見し、「やはり便利」「新しい機能を早速使ってみたい」という感想が多くありました。
 定型大量のデータを効率よく処理できることがITのメリットですが、この研修で改めてその便利さや能率アップに役立つことを確認してもらえたのではないかと感じています。
これからも一層業務の効率化をはかることにより余裕時間を創出し、生徒と接する時間を増やしていって欲しいと思っています。

2762005年08月30日(火)PTA実行委員会の開催
文化祭まであと二週間になった8月27日(土)、PTA役員会と実行委員会を開催しました。私は冒頭の挨拶の中で、「本校も創設四年目を迎え第二ステップに入り、これまでの反省に立って新たな取り組みを開始した。その中でも特に授業を磨くということを最重点テーマに取り組んでいる。本年7月に生徒達により良い授業をするためのアンケートを提出いただき、その後この集計結果に基づき夏期休業中に二回の教員研修を実施した。一人ひとりの先生が自分の授業に対する生徒の受け止め方を素直に反省し、授業の改善を行なおうとしている。また各教科としても魅力ある授業を目指して教材の共有化や授業のノウハウの相互伝授やIT機器の活用等を検討している。しかし、気になるのは“あまりにも予習、復習等の勉強時間が少ない”ことや“依然として遅刻が多い”“授業時間中も集中していない子どもが多い”ということである。学校としても教職員が一丸となって生徒を育てていこうとしているが、是非生活面も含め保護者の皆さんにもご協力いただきたい。」という事をお話しました。その後、今年の文化祭においてPTAが実施するバザーの打ち合わせについての説明がありました。この取り組みも今年で三回目になりますが、各家庭で使用していない物品を提供していただき、売上代金は後援会の活動に使用されることになっています。
本校は設立後日が浅く後援会組織もまだしっかりと固まっていませんが、保護者や後援会の皆さんが力をあわせて学校の教育活動を支援していただくことは実に有難いことです。
なおバザーの品物は文化祭当日にも受け付けていただけるようです。
皆さんのご支援に対し心より感謝申し上げます。

2772005年09月03日(土)中学校対象の学校説明会
8月30日(火)、中学校の先生方を対象にした学校説明会を開催しました。
夏休みの終わりということもあって出席いただけるかどうか心配していましたが、20数校の先生方に参加していただきました。
本校は新設後日が浅く総合学科ということもあり、広報活動には特に力を入れています。ここに学校訪問させていただいていますが、ゆっくり時間をとっていただけないケースも多く、本校での教育活動を十分説明できないというのが現状です。中学校の立場から言えば、入試制度が年々変わる、総合学科だけではなく普通科総合選択制や工科高校等新しいタイプの学校が次々と設置される、毎年進路担当が変わるというようなことがあり、十分な理解が出来ないのではないかと思います。約1時間の説明会でしたが、本校におけるカリキュラムや、入学者選抜の方法、進路実績等について各担当から説明させていただきました。その後、それぞれ希望するクラスの授業を見学していただきました。教え子のクラスを事前に調べてこられている先生もおられたようです。先生の目には芦間高校はどのように映ったのでしょうか。終了後に提出いただいたアンケートを見る限り、総合学科として本校が目指している教育活動や学校の雰囲気については理解を深めていただいたのではないかと感じました。

これから、さまざまな形での学校説明会等が開催されますが、本校ではいつでも先生方だけではなく、生徒、保護者の方に学校見学していただけるようにしています。是非、気軽に電話いただきご来校ください。

2782005年09月04日(日)釣島平三郎氏とお会いして
9月2日(金)、釣島(つるしま)平三郎氏が来校され、教育活動についての意見交換をさせていただきました。同氏は1942年兵庫県に生まれ、1965年ミノルタに入社、1977年よりアメリカに駐在、1988年ミノルタ・アドバンステクノロジー社社長、1997年ミノルタ・システムズ・ラボ社社長を歴任され、アメリカ駐在の17年間に政財界の数多くの著名人に接し、彼らの生い立ちを通じて、教育の実情を身を持って把握されると共に多くの大学の理事をつとめられ、帰国後は経営コンサルタントや大学教授として幅広い活動を展開されています。今、日本は政治、経済、社会等あらゆる分野で制度疲労が生じ、見直しが必要になってきています。80年代までの日本の教育は、高品質の製品と同様に全国画一的に人の品質管理が行われ、ハイレベルな知識修得をさせてきました。このように高度な規格人間で生み出す教育は大量生産、大量消費という高度成長時代には有効に機能し、日本は世界のリーダーとして繁栄してきました。しかし、国際競争時代を迎え、変化に対応できなくなり、グローバルスタンダードから取り残されているのが現状です。更に学力の国際比較においても日本の地位は低下してきています。これからは基礎学力の養成と共に個性豊かな創造性を伸ばす教育が必要です。
まさにこれらは総合学科が目指す方向であり、本校の校訓が示す「自主自立」「共生」「創造」の追求です。現在の教育については、さまざまな考え方がありますが、多くの方との論議を深め、より良い意見を積極的に取り入れていくことが大切であると思っています。

2792005年09月07日(水)高校美術・工芸展で多数の受賞
 今年で57回目を迎える大阪府高等学校美術・工芸展が8月30日〜9月4日まで大阪市立美術館で開催され、美術部の生徒作品が多数受賞しました。内訳は優秀賞1、奨励賞7です。
 総合学科である本校には、将来美術・デザイン系の進学を目指している多数の生徒がおり、美術部の活動も積極的に行なわれています。この展覧会に出品するため、25名の美術部員は夏休み中、ほとんど休むことなく登校し、1年生は50号、2・3年生は100号の絵画制作に真正面から取り組みました。そして全員が展示会の直前までこれらの大作の仕上げを行ない、出来上がった作品を会場に搬入しました。
このような部員達の努力の結果、絵画部門では大阪府下で二番目に多い出展数となり、昨年度に引き続き素晴らしい成果を挙げることができました。この展覧会を通じて、受賞者だけではなく作品を仕上げた生徒達全員が充実した気持を味わったようです。これからも今回の貴重な体験を励みに、より一層レベルアップした作品を創り続けて欲しいと思っています。

2802005年09月11日(日)歴史を綴り伝統を築く
 9月10日(土)、11日(日)の2日間にわたり文化祭を開催しました。
今回のテーマは『ジュウデンMAX 芦MAX 2ndstep』。
嬉しかったのは2日間で保護者を中心に、実に1800名を超える方に来場いただいたことです。とりわけ約100名を超える卒業生が来校し、それぞれ旧交を温めました。
今回の文化祭では各クラスやクラブ・PTA保護者・後援会等のメンバーが体育館・校舎内の多くの教室・グラウンド等あらゆる施設を使って、演劇やイベント、ライブ、調理、展示、バザー等が開催されましたが、いずれも時間をかけて準備していたこともあり、素晴しい出来映えでした。体育館のステージについてはすべて鑑賞しましたが、それぞれのクラスの特色が出ており心の底から感動を覚えました。保護者の皆さんも子どもの成長ぶりにさぞかし満足されたのではないかと思います。芦間高校になって二回目の文化祭でしたが、着実に充実してきているように感じました。これからも毎年文化祭が開催されますが、歴史を綴り、伝統を築き上げていって欲しいと願っています。

2812005年09月18日(日)文化祭を飛躍のバネに
 今年は芦間高校単独としては2回目の文化祭でしたが、昨年より一層充実した内容になりました。特に三年生にとっては高校最後の文化祭ということもあって創意工夫を凝らしたものが多かったようです。ステージ部門については最優秀賞を獲得した『座頭市』をはじめ『ムーラン・ルージュ』『CHICAGO』『アラジン』といったオリジナリティーに富んだものが多くいずれも甲乙つけがたい出来映えでした。私が驚いたのは3年5組が演じた『Swing Girls & Boys』です。クラスの39名のうち誰一人として楽器を吹いたことがないのに、6月末にこのテーマを決定。色々な先生や他のクラスの生徒や他校の協力も得てまず楽器集めからスタートし、7月7日から練習を開始。夏休みに入った7月21日からは練習に次ぐ練習。何度も挫折しそうになりながら文化祭の直前まで一人ひとりが懸命な努力を続けました。そしてステージ部門のトップを飾る素晴しい演奏を披露し観客を魅了しました。初心者が二ヶ月でここまでやれるようになるのかというのが率直な感想です。クラスで作成した成長の記録≠フ一節を紹介します。「今年の夏の3年5組は、まさに朝顔そのものでした。朝顔の花を思い浮かべてください。朝顔はたった一度だけ、それも誰も見ていない早朝に、短時間その花を咲かせます。朝顔の花を見られるのは、ほんの一瞬です。でも、誰もがその美しさに、夏の暑さを忘れるのです。9月10日午前9時30分、39名は一度にその花のすべてを咲かせます。たった30分だけの寿命です。・・・」
この文化祭をバネに子ども達が一層の飛躍を遂げて欲しいと願っています。

2822005年09月25日(日)文化祭を終えて
芦間高校第2回の文化祭は、1800名を超える方にお越しいただき体育館での演劇をはじめ教室でのショウや展示等をご覧いただきました。この他にいくつかのコーナーでは体験型の催しも行われ、特に茶道や華道の会場では多数の方々に良き日本の伝統に親しんでいただきました。華道会場では生花と音楽のコラボレーションを表現した展示に加え、本年度初めての試みとして華道科の上西先生のご指導で、来場者にミニ生花≠フ体験をしていただきました。2日間で数多くの作品ができましたが、学校内に展示するだけではなく何か他に役立てられないかと考え、松下記念病院にお願いしましたところ、快く引き受けていただきました。
文化祭後の9月14日の放課後、上西先生と華道科の生徒が病院を訪問させていただき、山添様と学校協議会の委員でもある酒井看護部長様へお渡しし、病院内の適当な場所に飾っていただくことになりました。生徒達にとっても良い思い出になったことと思います。
松下記念病院の皆様には、お忙しい中お世話いただきまして大変有難うございました。心より感謝申し上げます。





大阪府立
芦間高等学校
歴代校長だより