2302005年04月01日(金)人事異動を学校の活性化に!
 本年度も今日で終了し、明日から新年度を迎えることになります。
 4月1日付でこれまで本校で活躍していただいていた多くの先生が転勤され新しい先生をお迎えすることになりました。最終の人事が確定してから3日間で新体制をつくらなければならないということで大変な労力を費やしましたが、本日やっと各先生方の役割分担をはじめ職員室の座席、パソコンの設定、名刺、名札、下足箱等新年度の準備が完了しました。教育委員会の動きが府の人事異動と連動しているため毎年のように繰り返されることですが、この時期はもう少し時間的な余裕をもって体制づくりを進めるべきだと感じています。
 ともあれ人事異動は本人にとって新しい体験をすることになり、幅を広げる大きなチャンスです。また本人が持つこれまでのノウハウを活用することにより新職場にとっても大きなメリットが生じることでしょう。更に新しい人との出会いにより人脈が広がることにも繋がります。

 この人事異動を前向きにとらまえれば、人材育成という面ではかり知れない大きなメリットが生じることは間違いありません。これを機に大阪府立の学校が大いに活性化することを期待しています。

2312005年04月03日(日)新しい先生方をお迎えして
4月1日、新たに本校に転入される11名の先生方をお迎えしました。ベテランの先生に混じって初めて教鞭をとられる方や大阪府外から転入された方、講師の方等さまざまです。全員がやや緊張の面持ちで出勤されてきましたが、嬉しかったのは事務所のメンバーや実習助手が中心となって、案内表示板や名刺、名札の手配等親身になって受け入れの準備をしてくれていたことです。下足箱には歓迎の意を込めた小さい造花のバラが飾られていました。転入者に対するオリエンテーションは『芦間高校ポートフォリオ』に基づき約1時間にわたり実施しました。これも新しく転入された方に本校の概要をより理解していただくために多くの先生方の協力で昨年から作成し始めたものです。
私は機会ある毎に難しいことをするのではなくいつも自分のして欲しいことを相手にしてあげることが大切であるということを言い続けていますが、生徒に教える前にまず教職員が実践することが必要です。このような一つ一つの行動が本校の教育方針である『共生』に繋がるのではないかと思っています。

 転入された先生方にとってはこれまで経験したことのない総合学科のシステムや校内LANを活用した業務推進、新たな人間関係等戸惑われることも多いでしょうが、一日も早く学校に慣れて新風を吹き込んでいただきたいと願っています。

2322005年04月06日(水)学校経営方針発表会の開催
 4月6日(水)、職員会議に先立ち『平成17年度学校経営方針発表会』を開催しました。
二年前から始めたこの研修会は今年で三回目を迎え年間スケジュールの中に組み込まれるようになってきました。
最初に私から、「なぜこのような場を持つのか」「芦間高校が目指す学校のビジョン」「学校経営と学校運営の違い」「中期計画の必要性」「年度計画の中における各人の役割」「数値目標としての『チャレンジ芦間80』」について説明しました。
どのような組織においても、常にその存在意義(何のために存在するのか)と目指すべき姿を明らかにし、全員のベクトルを合わせていくということが必要です。メンバーが変わらなくてもあらゆる機会を通じてこのことは徹底しておかなくてはなりません。
ましてや本年度の本校のように新しいメンバーが加わった場合には、学校の責任者である校長から明確な経営方針を示すことが何よりも大切です。

しかしながら、本校で勤務されるのが初めての先生方も多く、たった一回の説明で方針が十分徹底できたということはないでしょう。
これからも絶えず学校の進むべき方向を確認しながら、全員が一丸となって子ども達の育成に取り組んでいきたいと思っています。


2332005年04月07日(木)入学式を控えて
入学式もいよいよ明日に迫り、今日は入学に備えての健康診断のために生徒達が登校してきました。検診の前後にはクラブに加入している在校生達が必死になって新たな部員獲得のために手づくりのチラシを配布しました。
一方、気持ちよく新入生をお迎えしようということで、校舎内の清掃や設備の点検を実施しました。
本年度は『チャレンジ芦間80』を設定し、学校経営に数値目標を設定することにしましたが、この中には学校の施設・設備の80箇所の改善も含まれています。学校が変わったという印象を持っていただくためには、目に見える形で表すことが大切です。そのために出来る限り大きな行事にあわせて色々な取り組みをしようと考えています。
この一環として、本日PTAの保護者、後援会のメンバー、生徒の有志が協力して校門の前の整備を行ないました。校門は家に例えれば玄関に当たりますが、この場所には大きな楠が植えられており、その周辺が見苦しい状況になっていました。今回木の柵を設け、その中に色とりどりの花を植えました。作業の途中、通りがかりの人達が立ち止まって「花は良いですね。」「学校がどんどんきれいになってきますね」と語りかけてこられました。
明日、登校する生徒達がすがすがしい気持になって新しいスタートを切ってくれることを期待しています。

2342005年04月09日(土)第四回入学式
 4月8日(金)、入学式を待ちかねていたかのように校庭の桜が一斉に開花しました。
素晴しい青空の下、満開の桜花を眺めながら240名の新入生と保護者の皆さんが次々に校門から入ってきました。満開の桜花の下で思わず立ち止まり、これから始まる3年間の高校生活を充実したものにしたいと思われたことでしょう。午後2時から本校にとっては四回目となる入学式を挙行しましたが、式辞の中で私は最初に本校の校名の由来、校章の表わす意味を説明しました。
その後、本校の『自主・自立』『共生』『創造』という三つの校訓についてお話しました。最初の自主・自立については、現在サッカーの日本代表チームのジーコ監督の少年時代の練習に明け暮れた生活を取り上げ、夢の実現のためには、自分なりのしっかりとした目標を持ち、その達成に向けて地道な努力を傾注していくことの大切さを訴えました。また、『共生』については、人間は一人では生きていけない。お互いに助け合って生きている。そのためには常に相手の立場を尊重し、自分がされたら嫌なことは相手にしない。また自分がして欲しいと思うことをしてあげる≠ニいう事をお話しました。
最後にこれまでやってきたことを否定するのではなく基礎・基本を固めることにより、新たな『創造』が生まれる。当たり前のこと、簡単なことを継続して欲しいという事を訴えました。
三年後、子ども達が卒業する時芦間高校にきて良かったなあ∞芦間高校に来て成長したなあ≠ニ自信を持って言えるようになって欲しいと願っています。

2352005年04月10日(日)花見の会の開催
4月9日(土)、満開の桜が咲き誇る中、一週間延期していた花見の会を開催しました。本校は近隣の皆さんから桜高校≠ニ言われるくらい多くの見事な桜木があります。歴史を紐解くとこれらの桜はかっての東洋紡の敷地に前身の守口北高校が創立された時に幼木として植えられ、実に27年間毎年のように入学してくる子ども達を迎え3年間の高校生活を通じて大きく成長していく姿を見守ってきたのです。そして卒業していく多くの子ども達を見送りながら年輪を重ねてきた、いわば守口北高校と芦間高校両校の歴史を綴る生き証人です。
この催しは昨年より実施していますが、今年は先日卒業した生徒達が結成した『芦間同窓会』の有志と現役生達が協力し、近隣の方にお声かけをしました。幸い、天候に恵まれ、お年寄りや子供づれのご家族、卒業生等ほぼ250名の方が来場されました。ご来場者には生徒達がお菓子と抹茶のおもてなしを行いました。
近所の病院からは入院されている患者さん達が車椅子等でお越しになり、「もう桜を見ることは出来ないと思っていたのに本当に有難う。また、来年も是非続けてください。」と心から感謝されていました。また、旧東洋紡で勤務されていた方は「こんなに見事な多くの桜があるとは思いませんでした。昔のことを思い出し懐かしい気持ちで一杯です。」と語っておられました。
本校は平成14年に総合学科に改編されましたが、その後地元からの入学者が減少してきています。

子ども達の育成には地域社会との連携が大切ですが、これからもこのような催しを通じて地域に開かれた学校づくりを目指していきたいと思っています。

2362005年04月12日(火)離任式
4月11日(月)、転勤された先生方にお越しいただき離任式を行いました。
今回転勤された方は教員、事務職員、技師あわせて10名でしたが、業務の都合で出席いただいたのはこのうちわずか3名でした。
私から転勤者全員の紹介をした後、3名の出席者から生徒達にご挨拶をいただきましたが、全員に共通していたのは、『夢の実現のためにしっかりとした目標を持って努力すること』『お金で買えない他人との信頼を大切にすること』といったことです。欠席された先生からも手紙の形で『一期一会』『少年よ!大志を抱け』という言葉をいただきました。本校での最後の言葉だけに重みがあり、生徒達は熱心に聴き入っていました。
その後、生徒会役員の生徒が花束を贈呈し、退場される先生方を全員が大きな拍手でお送りしました。 

人事の決定が3月末のため、多くの生徒達にとっては始業式で初めて先生方の転勤を知ることになりますし、先生方にとっても生徒達と最後の言葉を交わすことなく新部署に異動することになります。何か別の形でのコミュニケーションの場が必要ではないかと感じました。

2372005年04月13日(水)チューター認定式
4月12日(火)、校長室において、2期生(3年生)にとっては最後となる『チューター認定式』を行いました。
最初に私からそれぞれのチューターになっていただく先生の氏名が記入された認定書を手交しました。これで昨年度からの継続者も含めて、35名の生徒がチューター制度の認定を受けることになります。
手交の後、天才と言われている人は例外なく血の滲むような努力をしている。学力をつけるためには、「潜在能力」「努力」「指導力」の3つが大切であるが、皆さんは素晴しい潜在能力を持っている。そして今回指導の体制は整った。
後はいかに努力するかにかかっている。日々頑張って欲しいという趣旨の話をしました。
この制度は、「徹底した個別指導を行なうことで上級学校への進路実現をはかる」ことを目的として2年前にスタートし、今春には一期生でかなりの成果をあげています。そして受講に際してはあくまで生徒自らの申告は当然のことですが、先生も自らの意思でチューターを引き受けていただくことになっています。
生徒達の進路実現に対する強い期待が満ち溢れた雰囲気の中で、進路担当の先生から今後の日程と課題が示されました。
これに対して生徒達からも「頑張ります」という大きな返事が返ってきました。これから日々の地道な努力を続け、希望する進路実現を図って欲しいと思っています。

2382005年04月17日(日)4期生 宿泊学習
 4月8日に入学したばかりの4期生が貝塚市にある府立少年自然の家で宿泊学習を行いました。
 総合学科の本校は、通学区域の指定がないため、府下全域の中学から生徒を受け入れていますので今年の入学生240名の出身中学は実に84校です。平均すれば1中学から3名、中学からたった一人という生徒もいます。このため生徒の相互理解を深めると共に今後の学校での集団生活を実りあるものにするため、1期生の時から入学後の出来るだけ早い時期に宿泊学習を続けてきました。
 今年で4回目を迎えますが、準備期間が入学後1週間という短期間の中で、1学年の担当教員と新入生が協力して作り上げていく最初の行事として定着してきました。
 今年の内容は、1日目午後にオリエンテーリング(展望台までの登山で、途中指定させた物を探してくるビンゴゲームもついています)、夜は生徒スタッフの進行のもと感動的だったファイヤーストーム。2日目は、体育館でクラスの団結をすすめた全体レクの後、昼食づくり(困難を乗り越えながらできたカレーはおいしい)、まとめのクラスミーティングでした。2日間という限られた時間でしたが、平常の学校生活とは異なる体験をしながらお互いの理解と信頼を深めることができました。これからのクラスづくり、学年づくりに役立っていくと期待しています。勉強はもとより、6月の体育祭、9月の文化祭をはじめ、2年生の修学旅行へとつなげていきたいと考えています。
 毎年利用させていただいている大阪府立少年自然の家は、自然環境に恵まれ、さまざまな野外活動のできるすばらしい施設です。ここでの宿泊学習は、1、2、3期生の良い思い出になっています。偶然にも、今回の4期生が、少年自然の家の開設(昭和60年6月)以来200万人目の利用者にあたり、入所オリエンテーションの前に、記念式典が行われました。この際、北川賢一所長様より記念品を頂き、記念写真撮影しました。4期生にとって特別に思いで深い宿泊学習になりました。
 お世話になりました北川所長様、尾之上課長様はじめ所員の皆様に心よりお礼を申し上げます。

2392005年04月24日(日)三年保護者集会の開催
 4月23日(土)、三年生(2期生)の保護者を対象に進路についての説明会を実施しました。2期生についてはこれまで担任団が中心となって早めの進路ガイダンスを行ってきており、大部分の生徒は自分なりの進むべき方向を決め始めているようです。しかし、最終的に希望通りの進路を実現していくためには本人の努力はもとより保護者の理解や協力が不可欠です。土曜日に開催したこともあり、会場の視聴覚教室は百名を超える保護者で一杯になりました。
最初に私から「これから情報化とグローバル化が進む中で仕事は二極分化してくる。日本ではより高度な技術やスキル、ノウハウ等が必要な仕事が増えてくるため、上級学校で更にこれらを磨き上げることが大切である。子どもさん達の進路についての相談に乗ってあげて欲しい。また目標を達成するためには諦めずに努力を継続していくことが必要であり、途中で目標を切り下げないように指導して欲しい。」という話をしました。その後一期生の進路実績の報告、外部講師による奨学金や教育ローンについての説明をしていただきました。これらの制度の充実により、現在では実に4人に1人がこれらを利用して進学しているとのことです。
最後に大学、短大、専門学校、就職といった進路別に分科会を行いましたが、
保護者の皆さんにとって進路に対する理解は深まったのではないかと思っています。これを契機に子どもさん達としっかりと将来についての話し合いをして欲しいと思っています。

2402005年05月01日(日)授業を磨く
本校ではより良い授業を目指して≠ニいうテーマで授業の改善に取り組んでいます。この活動は昨年よりスタートしましたが、7月に生徒による授業アンケート、8月にこの集計をベースとした職員研修会、12月には相互授業参観を実施しました。この中でも他の授業を見学することはお互いの刺激になり、参考になることも多かったようです。しかし、多くの先生からは期間が短かった上に、自分の授業のない空き時間にしか見学できないということもあり何らかの改善が必要であるとの意見も出てきました。この反省を踏まえ本年は年間スケジュールの中に組み込み、4月後半から二回に分けて相互授業参観を実施することにしました。新しい先生が多数転入されたこともあり、4月25日から教科内を中心としたお互いの授業見学を開始しました。私も出来るだけ授業を見せていただいていますが、概して活気が溢れた授業になっているように感じています。この教科内参観は連休を挟んで実施し、5月16日には『授業見学まとめ教科会』を開く予定です。更に6月6日からは教科を超えた授業参観を実施します。
学校にとっても教員にとっても授業が命です。お互いに授業を磨く≠ニいう強い思いで取り組むことにより、生徒達の学力向上に繋げていきたいと思っています。

2412005年05月07日(土)PTA実行委員会の開催
5月7日(土)、平成17年度PTA役員になっていただく候補の方に集まっていただき第一回の実行委員会を開催しました。
この会合は毎年この時期にPTA総会に先立ち開催されていますが、今回は日程の都合がつかなかった方を除き、ほぼ全員の方に出席いただきました。本校のPTA活動は4年目に入りますが、年々充実してきています。新設の本校にとって何よりも有難いのは保護者の皆さんが実に熱心に学校づくりのために協力していただけることです。まず私から「全員で学校づくりを進めていこうと思っているので皆さんからの絶大な協力をお願いします。そして縁尋機妙という言葉のとおり人の縁を大切にしていきましょう。」という話をしました。次に自己紹介の後、生活指導、進路指導、教養推進、広報、環境、各学年の委員会に分かれ、年間の活動についての話し合いを実施。その後それぞれの年間活動計画を持ち寄って全員でスケジュールの調整を行ないました。最後に事務長から予算の概要説明、会長候補の方からご挨拶をいただき無事に会合は終了しました。多少盛りだくさんの内容になったかもわかりませんが、21日の総会を経て正式決定され本年度のPTA活動がスタートします。
今年も“明るく、元気で、生き生きと、楽しく”をモットーに取り組んでいただきたいと願っています。

2422005年05月15日(日)第一回避難訓練
 5月10日(火)午後、本年度最初の避難訓練を実施しました。今回は、「地震の揺れが収まって安全が確認されました。只今より避難を始めてください。」という放送で、全員が避難を開始しました。本校は総合学科のため、生徒は自らの進路希望に応じて科目選択を行っているため、同じクラスに在籍していても授業を受けている教室が異なります。全員が定められた最短の避難経路でグラウンドに集合し、クラス毎に整列、クラスの代表生徒が点呼し、順次担任・学年主任・教頭へ報告し、全員の避難完了が確認されました。
この後、生徒指導部の担当の先生から、阪神淡路大震災の時の体験談を交えながら、明日起こるかもしれない地震に対する注意を喚起しました。
 現在、日本列島は地震の活動期に入っていると言われており、中越、北九州はじめ多くの地震が発生しています。今後、マグニチュード8クラスの南海地震・東南海地震の発生が予想されており、地震動による被害のほか、津波による浸水の危険にもさらされています。被害を最小限に止めるためには、今回のような訓練を重ねることが大切です。
また、昨今いたるところで痛ましい事件や事故が起こっていますが、これらがいつ自分達の身に降りかかってくるかわかりません。本年度は不審者侵入対策として5月19日に、守口警察から指導にきていただき職員研修を行ない、秋には不審者侵入を想定した避難訓練を行う予定です。
これからも全員が常にあらゆる問題に危機意識を持って取組み強固な体制を作り上げていきたいと思っています。

2432005年05月21日(土)防犯対策研修会の開催
 5月19日(木)、守口警察署生活安全課防犯係長の小林、村上両氏にお越しいただき、『不審者侵入等の防犯対策職員研修会』を実施しました。
昨今、社会のいたるところで痛ましい事件や事故が多発しており、生徒や教職員が常に危険と隣り合わせていると言っても過言ではありません。最初に私から四つの点についてお話しました。一つ目は「今、世の中で起こっている出来事は決して対岸の火事ではない。いつ自分達の身に降りかかるかもしれないと考えておくこと」。二つ目は「基本の対応をしっかり押さえておくこと」。三つ目は「頭の中で理解するだけではなく実際にやってみること」。四つ目は「常に小さな出来事に目を配ることにより芽ばえの段階で手を打つこと」。
続いて生指部長から防犯マニュアルの説明を行ないました。その後、小林係長から「大ぐくりにするのではなく具体的な仕事に落とし込み担当を決めること。担当者が不在の場合の代行者をきめておくこと」等のきめ細かい指導をいただきました。
更に、実際に不審者が侵入した場面を想定して《サスマタ》を使った実践的な訓練を行ないましたが、使用方法等は我々が想像していたのとは全く異なるということが分かり大変勉強になりました。
今回の研修を機に、全員が一層気持を引き締めて危機管理の強化をはかると共に、気づいたことを提言ファイルに書き込んでいただき迅速な対応をはかっていく予定です。

2442005年05月23日(月)PTA新体制のスタート
 5月21日、土曜日の午後にもかかわらず、新役員の方を中心に数多くの保護者に出席いただきPTA総会を開催しました。旧会長のご挨拶の後、昨年度の実績報告、続いて新会長の挨拶と各委員会のメンバー紹介、本年度の取り組み計画の発表等があり滞りなく議事は終了しました。皆さんの話の中で共通していたのは「歴史も伝統もない芦間高校の基盤を自分達の力で築き上げていきたい。」ということです。本校は創設後まだ三年しか経過していませんが、この間のPTA保護者の皆さんの取り組みには目を見張るものがあります。花いっぱい運動の推進、体育館の壁のペンキ塗り、水飲み場のタイルの張り替え、PTA会報(芦間っ子)の作成、通学指導、進路見学会、スポーツ大会、パソコン・陶芸教室の開催等実に活発に活動していただいています。最後に私から『自分の進路は自分で切り拓く』という総合学科の特徴や子どもを育てるという視点に立った学校の取り組みを紹介し、家庭と学校との連携の必要性を訴えました。学力を伸ばしていくためには、美しくて元気のある学校であることが前提であり、挨拶や時間を守るといった凡事徹底が何よりも大切であると思っています。
引き続いて開催された懇親会には、新旧の役員と教職員の皆さんが40名以上参加され大いに盛り上がりました。
これからも保護者をはじめ後援会や同窓会等の力を結集して、確固たる学校の基盤を創り上げていきたいと考えていますので、今後とも宜しくお願いします。

2452005年05月29日(日)アメフト国際交流
 日米両国における高校生のアメフト交流の中で『パシフィック・リム・ボール』は近年最も注目されるイベントになってきています。これは1988年、アメリカのオレゴン州アシュランド高校が日本の招待に応える形で初めて実現し、その2年後に日本の高校チームがアメリカに初遠征を行いました。その時には現地の新聞にも大きく報道されたそうです。その後、ほぼ2年おきにアシュランド高校と日本代表との「親善試合」と「国際交流」が17年間にわたり続いています。その日本代表チーム編成のためのセレクションが5月15日に行われ、厳しい実技選考と面接の結果、本校アメリカン・フットボール部の主将で3年生の西口君が見事選ばれました。ポジションはオフェンスのランニングバックです。試合は7月30日(土)17:30より王子スタジアムで行われますが、今回来日するアメリカの高校生達も単に試合をするのみにだけではなく、一週間のホームステイで日本の生活や文化に触れ、わが国に対する理解を深めてくれることでしょう。一方今回選抜された日本の選手達も彼らとの交流を通じて多くのことを学ぶことになると思います。アメリカン・フットボールというスポーツを通じて心の交流をはかり、相互理解を深めて欲しいと願っています。

2462005年06月01日(水)体育祭に向けて
 早朝から軽快な音楽をベースに合わせたリズミカルな動きと共に「えい」「やー」「おー」という元気なかけ声が伝わってきます。芦間高校にとって二回目となる体育祭はいよいよ今週末に迫ってきました。
今年のテーマは『やったんでぇー 芦間魂見せつけろ 飛べ、芦間っ子』、いかにも浪花らしい表現になりました。昨年度は赤、青、緑の3団による対抗戦の形をとりましたが、今年は黒、紫、緑、赤、青、黄の6団編成で、開会式集合、学年競技応援、パフォーマンス、立て看板の各部門毎に競い合うことになります。それぞれの団がお互いに協力し創意工夫を凝らしつつ、力一杯取り組んでいる姿を目の当たりにし頼もしく感じました。始業前と放課後は体育祭の準備一色、先生も全員が体育祭の成功に向けて側面からサポートしています。
このような学校行事を通じて、子ども達は教室の授業では味わえない多くの体験をすることでしょう。どうか全力を尽くして高校生活における忘れえぬ思い出を創っていって欲しいと願っています。

最後に、近隣の皆様には大変ご迷惑をおかけしていると存じます。何卒暖かいご支援、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。またご協力に対し心よりお礼を申し上げます。

2472005年06月03日(金)感動の体育祭
6月3日(金)、昨日の雨もすっかり上がり、薄曇という最高の天候のもと本校にとって2回目の体育祭を実施しました。今年は従来の3団を改め「黒」「紫」「緑」「赤」「青」「緑」の6団編成のもと『応援』と『競技種目』に分けて競い合うやり方にしました。応援には「開会式集合」「学年競技応援」「パフォーマンス」「立て看板」の4部門が、競技種目には「100m走」、「綱引き」、「リレー」、「玉入れ」、「棒引き」、「障害物競走」、「むかでリレー」、「騎馬戦」、「3人4脚」など数多くの競技が含まれています。生徒達からは、予算が少なすぎる、準備の期間が短い、
なかなか全体がまとまらない等の声があがっていたため心配していましたが、どれ一つをとっても若さがほとばしるという表現が当てはまる素晴らしい内容で驚きました。見学に来られた340名の保護者の方も子ども達の成長ぶりにさぞかし満足されたことでしょう。
私は開会の挨拶の中で苦労は多ければ多いほど困難は大きければ大きいほどやり遂げた後の感動は大きい。これまで取り組んできたこと、みんなの持てる力を出し切って欲しいということを話しましたが、まさに一人ひとりにとって充実した体育祭になったのではないかと感じました。『経験が人をつくる』という言葉がありますが、まさに今回の体育祭という一つの行事を乗り越えて更に逞しく成長して欲しいと願っています。

最後に、近隣の皆様をはじめ多くの方々には大変お世話になり心より感謝申し上げます。

2482005年06月05日(日)本年度初の学校説明会
6月5日(日)、京橋において特徴ある公立高校の学校説明会が開催され、本校も参加しました。例年このような説明会が開催されるのは夏休み以降であり、この時期に開催されるのは極めて珍しいことです。しかし、最近は府立高校を中心に矢継ぎ早の改革が行われているため中学校や塾、保護者、生徒達には十分高校の状況が浸透していないことが多いようです。本校も開校前から今日にいたるまで四年間にわたり『総合学科』についての説明を繰り返し行っていますが、中学校の進路担当が毎年変わることもあり、十分理解いただいているかは疑問です。今回は保護者も含め約90名が参加されていましたが、本校の特色を説明すると共に是非学校に来ていただきあるがままの姿を見ていただきたい旨お願いしました。これから順次中学校訪問や生徒の見学受け入れ等の広報活動を展開していくことになります。
中学生の皆さん! 自分の将来の進路をしっかりと考えた上で自分に適した高校を選択してください。

2492005年06月12日(日)教育実習を終えて
5月30日(月)から本校の前身である守口北高校を卒業した二人の教育実習生を受け入れていましたが、10日(金)研修が終了しました。

初日の朝はオリエンテーションに先立ち私と共に登校してくる生徒の遅刻指導と挨拶からスタートしました。最初は戸惑いのためなかなか「おはようございます」という大きな声が出なかった二人も笑顔で応える生徒達の姿に緊張もほぐれたようです。その後、校長室で研修にあたっての心構えや諸注意を中心としたオリエンテーションを行いました。また担当教科が社会ということもあり、これを機に世の中の政治、経済の状況についてしっかりと勉強するように話しをすると共に担当教諭から細部にわたる指導を行いました。二週間という短い期間でしたが、初めて教壇に立つということで教えることの難しさと楽しさを味わったようです。この間には体育祭という大きな行事もあり、生徒達と一緒に準備を行う等授業以外の体験もでき随分中身の濃い研修になったことでしょう。最後に研修のまとめとしての報告会を行いましたが、この研修を通じて二人共教員になりたいという気持ちが強まったと感想を述べていました。そして最終日には子ども達から記念の寄せ書きを贈られ大いに感動したようです。教員になるためにはまだまだ研鑽を積まなければならないと思いますが、目標に向かって日々努力して欲しいと願っています。

2502005年06月13日(月)学校見学会
6月10日(金)、門真第2中学校の生徒70名が見学のために来校されました。
全員がそれぞれ持参した上靴に履き替え視聴覚教室に集合。最初に私から自分自身で目標を持って取組んで欲しいという旨のお話をし、続いて教頭から本校の概要説明、一年生の担任から入学後間もない生徒の学校生活の様子を話しました。
その後、いくつかのグループに分かれて校内の施設を見学、最後は食堂で昨年度の文化祭のビデオを見ながら昼食をとっていただきました。このような形での高校見学は初めてだったと思いますが、全員がしっかりと挨拶され、真剣に話を聴く態度も立派で指導が行き届いているという印象を受けました。限られた時間の中で本校についての理解が深まったかどうかは疑問ですが、実際に自分の目で学校を見、志望校を絞り込んでいくということは大切だと思います。
今年は例年に比べ高校進学に対する関心が高く、中学校における学校説明会等の取り組みも早いようです。これは生徒数の減少に伴い公立高校を中心に総合学科、普通科総合選択制、工科高校、クリエイティブ・スクール等の設置や再編整備により特色ある学校づくりが進んできていることに加え、前期・後期入試対象校の変更により従来の進路指導の見直しが必要となってきていることが一因かも知れません。
これからも中学校との密接な連携をはかることにより、的確な進路選択が出来るようにしてあげたいと思っています。本校ではいつでも生徒・保護者・先生方の学校見学の受け入れを行なっていますので、遠慮なくお越し下さい。

2512005年06月14日(火)上甲晃氏の講演会に参加して
本校の学校協議会の委員の一人に、志ネットワーク代表の上甲晃氏がおられます。上甲さんは松下政経塾の塾頭、副塾長として数多くの塾生を育成された後、平成8年より自ら(有)志ネットワーク社を設立され、『志の高い国づくり』は日本人一人ひとりが志の高い生き方をすることから始まる との考えに立ち、全国に『青年塾』を開催され、志ある人の育成に尽力されています。また「一日生きていたら一つぐらいは感動ある生き方をしていたい。一つぐらいは学びのある生き方をしたい。」という思いで、毎日約1000字におよぶデイリー・メッセージを書き綴っておられます。
6月12日(日)、このメッセージの5000号達成記念の感謝講演会が開催され参加しました。会場には休日にもかかわらず、100名を超える志を有する人達が参集。講演は「5000日も継続できたのは、読んでくれる人がいたからである。」という感謝の言葉に始まり、松下幸之助をはじめ、マザーテレサ、三浦綾子、小島直記各氏との出会いやエピソードをまじえた感動溢れる素晴しい内容で、あっという間に予定の2時間は経過してしまいました。印象に残った言葉を挙げると「主人公意識を持つ」「誰もがやっている凡事を徹底し差をつける」「自分の利益を考える野心、野望ではなく大衆の利益を追求する志を持つ」「強く求めれば必ず出会う」「志の三つの条件は人生のテーマを持つ、生きる原理・原則を持つ、言行一致」「何事も積極的に受け入れる」「お金で買えない信用を大切にする」等です。最後は「日本人として100年後の子孫に何を残すか。今のままでは借金とゴミしか残らない。今の日本は高邁な精神が欠如している。自分から変わる勇気が何よりも大切である。」という言葉で締めくくられました。
講演料なし、交通費自弁という上甲さんの感謝と強い志に触れた講演をお聴きし、すがすがしい気持になりました。

2522005年06月18日(土)教育講演会
6月16日(木)、守口市立第四中学校において保護者の方約80名を対象に『社会で役立つ力』というテーマでお話をしました。
例年はいくつかの高校が20分位で順次学校の概況を説明するというやり方ですが、同じような話になり解りにくいという感想もあったようです。私自身も限られた時間内で保護者の方に学校の状況をお伝えするのは無理であると感じていました。そのため加藤校長先生に子ども達の進路についてもう少し大きな観点でお話することができないかというお願いをしていたところ、このような企画をしていただきました。講演の内容は、日本の将来についてどのように感じているかという問いに始まり、これから世界はどのように変わっていくか、その中でどのような力が必要になってくるか、社会で活躍している人、成長している会社はどのような取り組みをしているか、社会で役立つ力は何か、学校と家庭の役割はどうか、親としてどのような姿勢が必要か等幅広い分野に及びました。社会で役立つ力は単に「点数ではかれる力」だけではなく、思いやり、感謝、素直、情熱、明るさ、忍耐、志といった「点数ではかれない力」が加味されなくてはなりません。また実社会においては学校での試験のように正しい答えが決まっているというケースはほとんどありません。

高校進学にあたって勉強、勉強≠ニいうだけではなく、将来の夢について一度親子で語り合って欲しいと思っています。

2532005年06月20日(月)進路選択に向けて
6月に入ったこの時期、2年生の進路指導が大きな山場を迎えています。今月中に来年の3年次において希望する選択科目の仮登録を行ないますが、これに先立ち7日には進路分野別の説明会を実施、16日には大学・専門学校の入試担当の皆様にお越しいただき学校の進路説明をしていただきました。大阪府立大学、関西学院大学、近畿大学、大阪成蹊大学、関西美容専門学校、関西医科大学付属看護専門学校、大阪コミュニケーションアート専門学校、大阪IT会計専門学校の9校、いずれも今年卒業した一期生がお世話になっている各校です。説明は学校毎に分かれて実施されましたが、生徒達は熱心に講師の説明に耳を傾けていました。50分という短い時間でしたが、終了後も質問が続出する等大いに盛り上がり、生徒達の進路に対する関心の深さを感じさせました。現時点では2年生全員の生徒が自らの進路を確定している訳ではありませんが、このような取り組みを通じて着実に将来の自分の進むべき方向を真剣に考え出すようになってきています。
まずやりたい仕事を決め、その目標達成のためにどの上級学校に進むべきかを考える、そのために必要な科目選択を行なう=Bこれが総合学科の大きな特色であり、上級学校への進学は目的ではなく、あくまで手段です。
多くの上級学校から「総合学科の生徒は目的意識を持っているため入学してから伸びる」という嬉しい声もお聞きしています。この機会に担任やチューター、保護者等のアドバイスを受けると共に進路指導室の資料を積極的に活用することにより、自らの進路を切り拓いて欲しいと願っています。

2542005年06月23日(木)アン校長をお迎えして
6月22日(水)、ニュージーランドのヒルモートン校のアン校長先生とフリービア国際部長が来校されました。同校はニュージーランドの南島に位置するクライスト・チャーチ市にある学校で、本校とは2年前に姉妹校提携を行ない今日に至っています。昨年7月(現地は冬)には20名の生徒がヒルモートン校を訪れ海外語学研修がスタートしました。寒さに震えながらの二週間でしたが、生徒達は随分貴重な体験をしたようです。お二人が来られるとのことで、研修に参加した生徒達が記念室に集まり、知っている英単語を必死に駆使しながら約一時間歓談しました。その後学校の施設を見学していただき、国際交流委員会の先生方と情報交換させていただきました。生徒の受け入れにあたっては、先方としても時期、クラス編成、ホームステイ先等多くの課題がありますし、当方にも教職員の付き添いや費用等の課題があります。今後双方の話し合いで調整をはかっていくことを確認させていただきました。なお第2回目となる本年度の語学研修は来年の3月(現地は初秋)に、より快適な気候の下で実施する予定です。
海外語学研修はまだ緒についたばかりですが、このような交流の機会を通じて、子ども達が早い時期に異なる生活や文化に触れ国際感覚を身に付けていって欲しいと思っています。

2552005年06月26日(日)一学年保護者集会
6月25日(土)の午後、一学年保護者集会を開催しました。入学後初めての集会ということもあり、約100名の保護者が参加しました。今のところ、生徒達は順調に高校生活をスタートさせており、心配するような問題はないようですが、ちょっとしたきっかけで生活のリズムが狂ってしまうこともあります。保護者にとっては体育祭も終了し、子ども達が学習や部活動、通学等のペースにも慣れ元気に学校に通っている姿にホッとされていることと思いますが、これから10月にかけては本格的に科目選択をしていく大切な時期に当たります。私は冒頭の挨拶で、「世の中のトレンドをしっかりと把握しておいて欲しい。その上でこの機会に子供の将来についてじっくり話し合い、くれぐれも安易な方向に流れないよう指導していただきたい。」という事をお願いしました。続いて各先生方から家庭で留意しておいていただきたいこと、進路に見合った科目選択のやり方、宿泊研修、夏期講習、修学旅行等について説明しました。その後、各クラスに分かれて懇談会を実施しましたが、お互いに初対面の方も多く自己紹介から始まり、多くの情報交換がなされたようです。私も各クラスに顔を出しましたが、お互いに携帯の番号を交換する等交流も進んだようです。また、各担任との個別の懇談も合わせて行いました。

高校の3年間は将来の基礎をつくる大切な時期です。
これからも家庭と学校が連携して子ども達の育成をはかっていただきたいと思っています。





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