185 | 2004年10月03日(日) | 保護者集会の開催 |
一年生もいよいよ自らの目標に向けての時間割を組むという『進路選択』の時期を迎えました。総合学科では将来の進路を自ら切り開くことを基本にしており、一人ひとりの進路選択にあたっては学校としてガイダンス機能の充実をはかっていますが、これだけでは十分ではありません。それぞれの家庭において子どもと保護者が将来について話しあってもらうことが何よりも大切です。
今日のテーマは保護者の方にもどのように授業を選択すれば良いかの理解を深めてもらうことでしたが、全員の方が熱心に聞き入っておられました。
集会の前後、参加された保護者の方から「子どもがいつもお世話になっています」「学校に行くのが楽しいと言って出かけてくれます」「月日の経つのは本当に早いものですね。あっという間の半年でした」「クラブが生きがいのようですが勉強の方はどうなのでしょうか」等色々な声が寄せられました。
今は激動の時代。変化が大きいだけに将来の仕事は数限りなくあります。この機会を通じて子ども達がしっかりとした自分なりの夢や目標を持って欲しいと思っています。
186 | 2004年10月08日(金) | 先輩からの贈り物 |
試合後、十数名の先輩の皆さんが三年生の引退も兼ねて慰労の場を設けてくれました。一人ひとり自己紹介の後、先輩からの激励の言葉をいただき部員達も大いに感激したようです。私もほほえましい光景を目の当たりにし、実にすがすがしい気持になりました。生徒達は是非今日の思い出を胸に刻んで順次後輩達に伝えていって欲しいものです。
こういったことの繰り返しが年齢を超えた先輩と後輩の絆をより強固なものにし、素晴しい伝統をつくり上げていくのだと感じました。
お世話になった先輩の皆さん、本当に有難うございました。
187 | 2004年10月09日(土) | NHKの取材を受けて |
これからいよいよ最終の番組の編成にはいり、11月6日(土)の21時〜22時30分、『NHKスペシャル 21世紀日本の課題 学校を変えるのは誰だ(案)』というテーマで他の学校と共に放映される予定です。
本校はまだまだ改革の途上にあります。是非多くの方々から忌憚のないご意見、ご指導をお聞かせいただき更なる挑戦を続けていきたいと思っています。
188 | 2004年10月17日(日) | パソコン甲子園全国大会に出場 |
この大会はプログラミング技術を競うもので、制限時間内に問題解決法を見いだしプログラムを作成します。従って言語処理能力の他に数値計算や数理解析能力が必要とされます。
本クラブは、現3年生が1年生の時から情報スキルの基本に取り組み、ワープロ競技大会、入力コンクールなどに積極的に参加してきました。当然どの大会も初参加でしたが、それぞれ近畿大会、全国大会の出場を果たす等本校にとっても有数のクラブ」の一つになりました。さらにC言語によるプログラミングにも力を入れ、昨年度同大会へ参加をしたところ一気に予選を通過し本選に出場することができました。
今年も昨年に引き続いての本選出場を目指してきましたが、参加校の急増、工業・情報系の高校や高専の参加、また世間でも進学校として全国的に有名な学校などの参加など、予選通過は極めて厳しい状況であると実感していました。
しかし、このことが本校でも「数学」でトップクラスの生徒が集まるパソコン部員の闘争心に火をつけたようです。
部員と顧問の中では最も価値ある大会と位置づけていただけに嬉しい本選出場となりました。大会は11月6・7日に福島県で行われます。進学を目指す3年生にとっては大切な時期ですが、高校時代のクラブ活動の集大成として思い出に残る大会になることでしょう。
部員達の健闘を心より祈っています。
189 | 2004年10月22日(金) | 仕事探検隊を終えて |
しかし今回、一人ひとりの生徒にとっては体験先の皆様の暖かい心遣いや厳しい姿勢に触れることによって仕事の一端を垣間見ることが出来、かけがえのない体験をしてきたと思います。
今朝登校してきた生徒達は口では「疲れました」「今日は休みたかったです」と言っていましたが、表情は明るく充実した顔をしていました。病院では出産に立ち会い、オペ室で手術を見学、小学校では子ども達の授業に参加、授業保育所では園長先生からお褒めの言葉をいただく等、全員が実に感動的な体験をしてきたようです。
生徒達はこれから二年生での科目選択を行なうことになりますが、今回の貴重な体験を活かし、自分達の夢の実現に向けて日々努力を傾注してくれることでしょう。
最後になりましたが、お世話になりました体験先の皆様に心より御礼申しあげます。
190 | 2004年10月23日(土) | 早川信夫氏にお会いして |
国土も狭く地下資源にも恵まれていない日本が将来繁栄していくためには教育の質的向上が不可欠です。どのような形での報道になるのかわかりませんが、現在転機を迎えようとしている学校教育に少しでもお役に立てることが出来ればと思っています。
191 | 2004年10月24日(日) | 活発化する広報活動 |
総合学科制の本校は大阪府下全域から生徒の募集を行なっていますが、新設校のため教育の内容がまだ十分に浸透していない面も見受けられます。このため広報活動を重点課題のひとつとして取り上げ、あらゆる機会を通じて本校の取り組みを積極的にPRすることにしています。今月に入ってからは16日(土)に第二回のオープンスクールを開催、17日(日)には第4学区としての合同学校説明会に参加しました。オープンスクールには約500名の生徒と保護者の方が来校され、合同説明会には1000名を超える方が来場されました。
また毎週の土・日曜日には塾主催の進学説明会も開催され、本校からも積極的に参加しています。更に、要請があれば個々の中学校に出かけ生徒や保護者対象の説明会で本校の取組みをお話ししています。ここ数年大阪府では高校の特色づくり・再編整備が進められていますが、目指すべき学校づくりのためには積極的な生徒の確保が不可欠です。生徒数が減少する中で、多くの府立高校もこれまでのような受身の姿勢ではなく、積極的に広報活動を展開するようになって来ました。それぞれの学校が危機感を持ち教育活動の向上を目指して切磋琢磨していくのは教育界にとって好ましい傾向です。
本校も全教員が一丸となって、更なる広報活動を展開していこうと思っています。
192 | 2004年10月25日(月) | 修学旅行出発に向けて |
今後ますます国際化が進展する中にあって、本校では外から日本という国を見つめる機会をつくる≠ニいう狙いで海外に出かけています。
今回の訪問国であるオーストラリアは、今世界の中で最も注目されている国の一つです。国土の名称はラテン語のテラ・アウストラリス(南方の大陸)に由来し、イギリス連邦の一員で首都はキャンベラ。日本の21倍の面積を有する広大な国ですが、人口はわずか2066万人で日本のわずか6分の1です。
訪問地のケアンズは世界最大の珊瑚(さんご)礁群であるグレート・バリア・リーフと世界最古の緑濃い熱帯雨林のウェット・トロピカルに囲まれた壮大な自然景観の地。日本では味わえない動植物や食べ物、人との異質な触れ合いが待っています。日本の常識は世界の非常識≠ニいうこともたくさんあります。
ほとんどの子ども達にとっては初めての海外での生活になりますが、異質な体験を通じて日本という国を客観的に見直すと共にこれらをしっかりと胸に刻み込みこれからの成長に繋げていって欲しいと願っています。
193 | 2004年10月26日(火) | 無事ケアンズに到着 |
名古屋組は13:30に学校に集合後にバスで名古屋へ、大阪組は18:00に関西国際空港に直接集合というスケジュールです。
今回最も心配したのはパスポートの不所持と遅刻、特に関空については25日であるのとさまざまなアクセスがあり交通渋滞に巻き込まれないかということでした。
しかし、事前説明が徹底していたこともあり、集合の15分前には全員が集合。搭乗券、出国手続きも順調に終了し、飛行機は予定通り離陸。26日朝5時(日本時間4時)にオーストラリアのケアンズ空港に無事到着しました。
機内泊であったため睡眠不足は否めませんが、一足先に到着していた名古屋組と共にパラダイスパームズ、ポートダグラス、マリーナミラージュ、トロピカルZOOを予定通り見学しました。
修学旅行はまだ始まったばかりですが、スムーズなスタートを切れたようです。子どもたちが修学旅行という行事を通じて集団の中における自分の果たすべき役割と責任を自覚し素晴らしい思い出を残して欲しいと思っています。
194 | 2004年10月30日(土) | 体験に勝る宝なし |
グリーンアイランドでは、グラスボートに乗船し、間近に海中で泳ぎ回る魚や珊瑚を鑑賞したり、マリンスポーツを楽しみました。灼熱の太陽の下で一日過ごしたため全員が真っ黒に日焼け。スクール・ビジットではトリニティーアングリカンスクールを訪問、現地の生徒達からコアラのぬいぐるみマスコットをいただいた後、彼らの案内で小グループに分かれて校内を見学しましたが、広大な敷地を有するグランドやイアン・ソープが練習に使っていたプール等の素晴しい設備には驚いたようです。授業見学の後の歓迎レセプションでは、手折りの千羽鶴を送り、日本語と英語による挨拶を行ない、ティー・パーティーを通じて相互の交流をはかりました。またバロン川のラフティング、乗馬、屋外スポーツ、熱帯雨林探索、アボリジニの見学等日本では到底味わうことのできない経験をしました。この他にも入出国や両替の手続き、買い物等実際に英語を使う機会も多く大いに勉強になったようです。今回の旅行では宿泊地を移動せず、一つのホテルに宿泊したため比較的時間的に余裕のあるスケジュールを組むことができました。
まさに体験に勝る宝なし=B子ども達がこれらの貴重な体験を活かし、次なる飛躍につなげて欲しいと願っています。
最後に、今回お世話になった添乗員、カメラマン、ホテル関係の皆さん等に対し心より感謝申し上げます。
195 | 2004年11月06日(土) | 社会で役立つ力 |
自分の意思で職場を訪問する仕事探検、各界で活躍されている社会人の方による講話等さまざまな内容がありますが、先般一年生のクラス毎に34年間の民間企業での体験を中心に社会で役立つ力≠ニいうテーマで授業を行ないました。50分という短い時間でしたが、挨拶や約束、時間を守るといった平凡なことをやり続ける(凡事徹底)、相手の立場に立って物事を考え行動する、大きな変化が起きている社会では大きなチャンスが生まれる、目標を持ちその実現に向けて地道な努力を続けていく等の話をしました。授業の後、一人ひとりの感想文に目を通し、全員にコメントを書いて返却しましたが、成功している人はこれまで多くの失敗をしている人∞仕事は志事∞働くは傍を楽にする∞挨拶は心を開いて相手に迫るコミュニケーションの第一歩である≠ニいう言葉が印象に残ったようです。
子ども達の中には将来大輪の花を咲かせる可能性を秘めた蕾がたくさんあります。こういった取り組みを通じて子ども達が将来の進路目標をしっかりとつかんでくれることを期待しています。
196 | 2004年11月14日(日) | NHKの放映を終えて |
本年6月からの3か月にわたる長期取材で、収録されたビデオテープの数は実に70本以上にわたる膨大な内容であったと聞き及んでいます。当初はビジョンづくり、中期計画、年度計画、授業評価、広報活動、ITの活用による業務革新等の取材でしたが、最終段階で子ども中心の編成になったようです。短い放映時間の中で本校の取り組みが十分伝わったかどうかはわかりませんし、全国の学校の中には特徴のある取り組みを展開されているところが数多くあると思います。
今回は民間人校長が就任した学校ということで本校がとりあげられましたが、すべての学校はそれぞれ異なる課題を抱えており、画一的な取り組みでは解決できないと思います。また民間と一括りで言われますが、メーカー、流通、マスコミ、金融等色々な分野があり、それぞれの会社におけるマネジメントの仕方も全く違います。
学校経営の最終責任は校長にありますが、全員の思いが同じ方向を向いていなければ学校改革はできないというのが私の基本的な考え方です。学校を変えていく主体は何と言っても生徒と先生=B
本校もまだまだ改革の途上です。今回の放映を機に多くの皆さんのご意見、ご感想を素直に受け止め、引き続き志を持って教育活動を進めていきたいと思っています。
197 | 2004年11月18日(木) | 被災された皆さんへの激励 |
皆様の暖かい協力とご支援に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
被災された皆さんが一日も早く元通りの暮らしに戻られることを心よりお祈りしています。
198 | 2004年11月20日(土) | 地域と共に |
今年4月には、生徒有志が「芦間高校桜まつり」を企画し、校庭満開の桜をお年寄りに楽しんでいただきました。また、昨年、生徒や保護者が植えた水仙200本も運動場ネットフェンス沿いに咲きそろい、近隣の方々から感謝のことばをいただきました。
先日のNHKスペシャル『学校を変えるのは誰だ』で紹介されていましたが、学校からお願いばかりするのではなく、学校として何ができるかを考え、できることから実行しようとしている和歌山県の中学校の取り組みは本当にすばらしいと思います。生徒が学校のまわりを清掃することで、近隣の方々の学校に対する見方が変わるだけでなく、生徒自身が変わっていく様子が放映されていました。
『開かれた学校づくり』とか『地域に根ざした学校づくり』と言うと大上段に考えがちですが、まずできること、身近なことから始めていくことが大切です。
これからも生徒・教職員・保護者が力を合わせ、ささやかではあっても地域の方々に喜んでいただけるような活動を推進してまいりますので、何卒暖かいご支援、ご理解をいただきますようお願いします。
199 | 2004年11月21日(日) | 保護者集会の開催 |
早いもので入学後1年8か月が経過し、高校時代最大のイベントである修学旅行も終りました。今回は修学旅行の状況をパソコンの写真を使って報告した後、先般実施した生活アンケートに基づき小グループに分かれて話し合いをしていただきました。小遣いの金額やアルバイト、その他気がかりなこと等さまざまな意見交換がなされたようです。約2時間の集会でしたが、終了後は保護者同士が互いに携帯電話の番号を教えあう等大いに交流の場が盛り上がったようです。これまではどちらかと言えば学校からの説明が中心でしたが、もう少し早くこのような場づくりを行なうべきであったと感じています。
二年生にとっては高校生活も折り返し点を過ぎ、いよいよ進路選択も本格化してきます。生徒が自分の進路を自ら切り開いていくというのが基本ですが、保護者の皆さんと協力して一人ひとりにしっかりと目標を持たせていきたいと思っています。
200 | 2004年11月24日(水) | 忘れえぬ思い出 |
11月6日(土)に実施された『パソコン甲子園2004(全国高等学校パソコンコンクール)』はプログラミング能力を競う大会で、実に4時間という制限時間内にどれだけのプログラムを完成させるかという熱い戦いが見られました。本校チームの結果は第7位、あと一歩で入賞を果たせませんでしたが、全国で5000校以上ある高校の中で7位という成績は満足できる結果ではないかと思います。この大会では他県の学校との交流をはかるという素晴しい経験ができ生徒達にとっては大きな収穫になりました。
また11月21日(日)には毎日パソコンコンクールで、『文書入力スピードを競う大会』の決勝大会が東京で行われました。文書入力の速度と正確さを競う大会で、小学生・中学生・一般といった区分に分かれています。高校生は一般の部門に属することになっていますが、この中で見事に第8位に入賞しました。高校生活の最後の年に念願の初入賞!!これまでの3年間で延べ7人が決勝大会へ進出したもののいずれも惜しいところで入賞を果たせなかっただけに忘れえぬ思い出≠ニなりました。
ITはあくまで手段であり目的ではありませんが、今後、子ども達がこれらのITスキルを駆使して社会のさまざまな分野で活躍してくれることを願っています。
201 | 2004年11月25日(木) | 地域と連携した青少年育成 |
この行事は毎年この時期に地域をあげて将来の日本を背負って立つ青少年を育成するという目的で開催されています。
好天の下、社会福祉協議会のメンバーに加え、地域の小中高校を代表して守口小学校、守口第一中学校、芦間高等学校の関係者約100名が守口小学校南運動場に集合。
本校からは教頭、生徒指導部長、PTA会長他3名の保護者の方々が参加しました。
10時30分からの開会式では、青少年育成指導員や各学校の代表者から最近の守口地区での青少年が関係した事件や地域・家庭・学校の連携の必要性等を話題にした挨拶がありました。開会式終了後は、一人ひとりがそれぞれのスローガンを記したたすきを掛け、旗を持ってパレードに出発しました。パレードは国道1号線を越え、桜通商店街まで行って守口小学校に戻る約1時間のコースでしたが、道すがら青少年健全育成のティッシュを多くの人達に配布をしながら青少年の健全な育成を訴えました。
残念なことに、昨今痛ましい事件が続発していますが、子どもを育てるには、家庭・学校・地域の連携が何よりも必要です。子どもは日本の宝。これからもこのような機会を通じて、小学校・中学校をはじめ地域の方々とのつながりを深めていきたいと思っています。
202 | 2004年11月27日(土) | 授業を磨く(U) |
その後3か月が経過しましたが、生徒の目から見て授業がどのように変わってきたのかを把握することを狙いとして再調査することにしました。
併せて、他の授業の良いところを学ぶ≠ニいう趣旨で、教員相互の授業参観を実施することにしました。校内LANを活用して各教員が参観して欲しい授業を公開、希望者は参加予定者欄に登録します。授業参観は最低自教科と他教科の二つを選ぶこととし、参観後、参考になったことや自分の授業に取り入れたいと思ったことについては個人のパソコンを使って「相互授業参観書き込みシート」に記入、全員が閲覧できるようにしています。反対に改善した方が良いと思われる内容は直接本人に個別メールを送付するというやり方にしました。
いずれにしても、いつでも気軽にお互いの授業が参観できる雰囲気をつくっていく事が大切だと思っています。
一方、コンピュータとAV機器をセットにした教室を各階に設置しました。映像を利用した視覚に訴える授業にも挑戦していこうと考えています。先生方が切磋琢磨して授業を磨き上げて欲しいと願っています。
203 | 2004年12月05日(日) | NHK村井晶子さんの講演をお聞きして |
「今日は興味深いお話有難うございました。テレビの仕事がどんなものかを知ることができたし、芦間のことをとてもよく理解してくださっていたことに驚きそして嬉しかったです。一本の番組をつくることへの皆さんの意気込みや夢などのお話に聞き入ってしまいました。私はまだ進路で悩んでいる部分があるので『悩むことが大切』というお話を聞いて、少し気分が楽になりました。しっかり自分の夢を考えて、納得のいく進路にできる様にしたいと思いました。」
「(前略)芦間のことを取材して『皆が夢を真剣に追っている』と言って下さったことはとても嬉しかったです。それぞれが今すごく悩んで試行錯誤している状態だけど、そのことがこの先の力になるんだって思う事ができました。どんなに苦しい状況でも、思いさえあれば動くことができるんだと思いました。
「長い間取材ご苦労様でした。芦間は私から見ても素晴らしい学校だと誇りに思っているので、取材に来て下さって本当に良かったと感じています。今回の企画を通じて芦間生はやる気のある子がすごく多いということがわかりました。(中略)私は都会的な時間に追われる仕事は嫌いだけど、村井さんのように人に何かを伝えたくて時間に追われながらも仕事をしている人はすごいと思います。自分の仕事が本当に好きだ!!という気持ちが伝わってきました。私も将来自分の好きなことをしていたい!!芦間生は「ありがとう」を素直に言える心を持っている。それを聞いたとき、みんながそう言えるのは周りの雰囲気とか学校全体の雰囲気がそうなっているのだと思いました。人が育つ環境はいかに大切かも知りました。」
「この3ヶ月、芦間高校で取材されたときの話を聞いて、私が気付かなかった芦間の良い所がなんとなくわかったような気がします。テレビ番組をつくるには多くの人の想いが一杯詰っているのだと感じました。カメラや音声などさまざまな人たちが芦間を映して下さっていたのだと思い感激しました。」等々。
本校は本年総合学科としての完成年度を迎えていますが、『一人一人が悩みながら、夢を真剣に追い求めている姿がとても印象だった』という言葉に大いに勇気づけられた素晴しい講演でした。 わざわざこの講演のために、時間を割いていただき生徒や先生達に大きな感動を与えていただいた村井さんに心より感謝申し上げます。
204 | 2004年12月12日(日) | 正しい生活習慣 |
先般、学年毎に実施したアンケートをまとめ、学校保健委員会で報告し関係の保護者や教員に理解を深めていただくと共に学校医からの指導を受けました。
アンケートの中で気になるのは「12時以降に就寝するため、睡眠時間が少なくなっている。朝起きる時間が遅いため朝食を摂る時間がない。その結果約2割が朝食を食べない日があり、体調が良くないと感じている。そしてこの習慣が小学校時から続いている者も多いようで、常に寝不足ですっきりしない状態が当たり前になっている」といった内容です。万全の体調で臨まないのなら当然のことながら授業に集中することはできません。
挨拶、身だしなみ、時間厳守、学業といったもののベースになるのは睡眠、食事といった日常の習慣です。社会に出てからも責任ある仕事を遂行していくためには体調管理が極めて重要です。是非とも高校時代に正しい生活習慣を身につけておいて欲しいと願っています。
205 | 2004年12月13日(月) | 学校協議会の開催 |
意見が続出し予定の時間をかなりオーバーしましたが、本校以外の方からふだん聞けない話を聞くことができ、本当に勉強になりました。
これから来年度の学校経営計画を策定していく予定ですが、本日いただいたご意見を参考にしていきたいと思っています。ご多用中にもかかわらずご出席いただいた委員の皆さんに心より感謝申し上げます。
206 | 2004年12月18日(土) | それぞれの進路に向かって |
「先生、合格しました。有難うございました。」と満面に笑みをたたえながら全身で喜びを表している一方で「残念ですが駄目でした。力不足でした。」としょげ返っている子どもがいます。総合学科制の本校は自分の進路は自ら切り拓く≠アとを基本にしており、生徒一人ひとりは実に幅広い進路を選択しています。大部分の生徒が進学希望ですが、進路は物づくり、福祉、保育、看護、体育、国際、芸術系等、就職も公務員、鉄道、メーカー、流通等多岐にわたっており、これまでにほぼ4割の進路が決定しました。
現在、大半の生徒にとっては来年の本格的な入試に備えて必死に追い込みをしており、緊張の毎日を送っていますが、ややもすると既に進路が決まった人にとっては開放感のため気が緩みがちになります。しかし、むしろこれからが大切な期間になるのは間違いありません。将来に備えての努力を怠ってしまうと、準備不足の状態で新しいスタートを切ることになりマイナスの結果をもたらすことになります。
現在の結果はどうであれ、常に努力をするという姿勢は持ち続けて欲しいものです。そして、各人がそれぞれの進路に向かって、高校時代の最後の締めくくりを意義あるものにして欲しいと願っています。
207 | 2004年12月26日(日) | 二学期を終えて |
式辞の中で、9年前の阪神淡路大地震に被災され築き上げたものをすべて失い絶望の淵に立ちながらも、周りの人の励ましで見事に立ち直り、それまでに味わうことのなかったやり甲斐を見出しておられる電気店の取り組みを紹介しました。お金を儲けることも大切ですが、「人に喜んでもらえるような仕事」をすることは何にも代え難い素晴しいことだと思います。
本校における教育の柱のひとつは『共生』です。社会に出てお役に立つ仕事をするためには日頃から相手の立場に立って考え行動する習慣を身につけておくことが大切です。何も難しいことをする必要はありません。「自分がして欲しいことを他人にしてあげる。自分がして欲しくないことは他人にしない。」という単純なことを繰り返していくことで共生の心は育っていきます。今年、有志のメンバーは『花見の会』にお年寄りを、『サマーフェスティバル』に幼稚園児を招待し、被災者への『募金活動』も行ないました。今後こういった自主的な活動の輪が全体に広がって行くことを期待しています。
今年もいよいよ数日を残すのみ。子ども達一人ひとりが一年の反省を踏まえて、新しい気持で三学期に臨んで欲しいと願っています。