125 | 2004年04月02日(金) | 新たなるスタート |
この中には守口北高校から転入された方も含まれていますが、大半は多くの高校で異なる経験をされてきた方々です。全く未知の職場に赴く転勤に際しては誰もが“期待”と“不安”を持つのは当然のことです。このため受け入れる学校としては不安を取り除いてあげることが何よりも大切です。しかし年度末ということもあり正直言って自分のことで精一杯の状況。とても他人のことを考える余裕はありません。
数日前、「本校に転入される方の気持に立って受け入れの準備をして欲しい」とお願いしたところ、教職員が協力して、『ようこそ、芦間総合学科へ』という学校の概要説明資料、『名刺』、『名札』等を作成してくれました。当日の朝は靴箱の点検をし、集合場所である校長室への表示板の確認を行い万全の受け入れ体制で臨みました。
8時30分からは全員集合のもと辞令交付式を行い、学校の基本の考え方と全員参加の学校づくりを進めていきたい旨の話をし、職員会議で全員の紹介をさせていただきました。
また、お互いを知り円滑なコミュニケーションをはかるために、従来別れていた職員室を大部屋化すると共にお互いの名前がわかるように名札を着用することにしました。
今年度は芦間高校としての基盤をつくる正念場の年!この成功の最大の鍵は新しいメンバーを加えた全員の和親協力です。一人ひとりにとって思い出に残る充実した一年にしたいと思っています。
126 | 2004年04月03日(土) | 盛会だった花見の会 |
途中、大阪日日新聞の取材やエフエム花子のインタビューもあり、和やかな中で花見の会は終了しました。
お客様からはお帰りになる時口々に「ありがとう」「楽しかった」「来年も是非続けて欲しい」との言葉をいただき、生徒達も大いに達成感を味わったようです。
今後、色々な機会をとらまえて地域社会との交流の輪を広げ『地域に根ざした学校づくり』を目指していきたいと思っています。
127 | 2004年04月04日(日) | 合同手づくりコンサート |
今回のコンサートは、昨年と今年2月の二回にわたって実施された守口市主催のハローフェスティバルでの合同演奏がきっかけです。
2月初旬に計画を立てたものの学期末考査や卒業式、入試が相次ぎ全員での練習が出来るか不安でしたが、お互いの練習方法の長所を活かし足りない点をカバーし合って何とか本番までこぎつけることが出来ました。
演奏会場は地元の土居地区体育館。全員でシートを敷き、ひな壇を組み、パイプ椅子を並べ、照明器具も学校から搬送する等文字どおり手づくりのコンサートになりました。
演奏会の当日は生憎大雨という天候になりましたが、残響が丁度良い具合の館内で数多くの観客を前に全力で演奏することが出来ました。生徒達や忙しい合間を縫って賛助出演してくれた卒業生にとってもまさに心をひとつにした思い出のコンサートになったことでしょう。
これからも色々な分野で校外との交流をはかっていきたいと思っています。
128 | 2004年04月07日(水) | 学校経営方針発表会の開催 |
最初に私からなぜこういう場を持ったのか=B
「第一に芦間高校は本年度やっと三学年が揃うことになり、独自の学校づくりに集中する」、
「第二に全体の約半数にあたる新しいメンバーが加わり各人の良いところを取り入れる」、
「第三に目標の共有化をはかり全員のベクトルを合わせる」ということを話しました。
続いて今は情報化・グローバル化・少子高齢化が進展し、時代が大きく変わろうとしている。教育界の枠組みも見直しを迫られ、学校が選ばれる時代になっている。
その中で新しい学校をつくっていくためには『学校経営』という視点が極めて重要であり、目標を設定し、あるべき姿を描き、現状とのギャップを埋めていくための『戦略構築』が不可欠であるということを説明しました。
その後、教頭、教務、進路、生指からそれぞれの課題と取り組み方向について発表していただきました。
経営という言葉はこれまでの教育界ではなじみが薄かったかも知れませんが、決して利益をあげ、売上を伸ばすという意味ではありません。一つの大きな目標を実現するために「人」「物」「カネ」「情報」「時間」という経営資源を有効に活用して最大限の成果をあげる営みです。
国も地域(大阪府)も家庭もすべて経営です。学校も例外ではありません。
『上級学校への進学を前提とした総合学科』を目指すというビジョンのもと、これからも全教員が一丸となって新しい学校づくりに取り組んでいきたいと思っています。
129 | 2004年04月08日(木) | 第三回入学式を終えて |
240名の新入生が入学してきました。
私は、式辞の中で三つのことをとり上げました。
一つ目は「芦間高校生としての誇りを持って欲しい」、二つ目は「自分の将来に対する夢や目標をしっかりと持ち、その実現に向けて日々努力して欲しい」、三つ目は「簡単なことをキッチリできる人間になって欲しい」ということです。
二年前に創設された本校は今年でやっと三学年が揃うことになります。他の府立高校のような伝統も歴史もありません。生徒一人ひとりが芦間高校生を代表しているのだ、自分達が芦間高校の伝統や歴史をつくっていくのだという気概を持って日々行動していくことが大切です。
三年間の高校生活も一日一日の積み上げです。子ども達が日々新たな気持で充実した生活を送り、卒業する時には芦間高校に来て良かったなあ∞自分は三年間に大きく成長したなあ≠ニ胸を張って言えるようになって欲しいと心より願っています。
130 | 2004年04月10日(土) | 離任式〜転勤者をお迎えして |
人事異動が正式発表になるのは生徒達が休暇中の3月末のため、この日初めて異動の事実を知った者も数多くいたようです。
私から紹介させていただいた後、一人一人から万感の思いを込めたご挨拶をいただきました。「厳しいことを言ってきたが少しは解ってくれたかなあ」「授業は先生だけがいくら頑張っても駄目。皆で一緒になって授業をつくっていって欲しい」「芦間高校はいよいよ三学年がそろう事になった。皆が歴史や伝統をつくっていって欲しい」「自主・自立、共生、創造をしっかりと心にとどめて頑張って欲しい」「瞬間を爆発的に生きて欲しい」「高校時代にしか出来ないことをやって欲しい」「もう少し皆と一緒にいたかった」「皆と会えて良かった。ありがとう」等心の底からの思いを披瀝していただきました。
生徒達も涙ぐみながらしっかりと先生方の話に聞き入っていたようです。
その後、生徒会の代表から全員に花束を贈呈し、万雷の拍手の中退場いただきました。
離任式の後、校長室で先生方から色々とお話を伺っていると多くの生徒達が授業の合間を縫ってお別れにやってきました。一緒に写真をとる者、手紙を届ける者、握手を求める者さまざまでしたが、教育という仕事は突き詰めていけば“心と心のふれあい”がベースではないかと思います。
先生方の本校における永年のご尽力に対し心より感謝申し上げると共に新しい学校でのご活躍を祈念しています。
131 | 2004年04月17日(土) | ニュージーランドとの交流 |
昨年夏にニュージーランドの多くの高校を訪問した際、いくつかの学校から積極的に交流したいという申し出があり、その後国際交流委員会の先生方が中心となって前向きに検討を進めてくれました。本校にとって海外から生徒をお迎えするのは初めてのケースであり、多くの課題がありましたが、生徒達のホームステイ先や授業の準備等の調整を何とかクリアして今回の受け入れが実現しました。
校長室で各人の紹介とスケジュールを確認した後、全校生が体育館に集合し歓迎レセプションを行いました。一人一人に自己紹介していただきましたが、日本語を勉強しているということもあって挨拶が終わる度に歓声と大きな拍手が沸き起こりました。
16日(金)はそれぞれ希望の授業に参加。化学と物理では実験をまじえながら本校の生徒達との合同授業。英語ではいくつかのグループに分かれ、お互いに片言の英語と日本語で質問し合うことにより相互理解を深めました。またサンド・ブラスト(ガラス)工芸では『友・信・好・良・幸・芦』の中から好きな文字を選び、それぞれ漢字の入ったガラスコップを製作していただきました。
この週末はUSJを見学したりホストファミリーの方と自由行動をしていただき、19日(月)には学校でお別れ会を実施し、20日には帰国することになっています。
短い滞在期間ですが、ニュージーランド生にとっても本校の生徒達にとっても貴重な体験になったのではないかと思っています。
これからますます国際化が進展し、さまざまな場面で日本人以外の方と交流する機会が確実に増えてくることでしょう。
本校としてもこのような取り組みを通じてこれからも国際交流の輪を広げ子供達に国際感覚を修得させていきたいと思っています。
最後に、今回ホームステイを快く引き受けていただいた保護者の皆様に心よりお礼を申し上げます。
132 | 2004年04月21日(水) | 新入生宿泊学習 |
この研修は開校時より恒例の行事として入学後間もない時期に毎年実施していますが、生徒達にとってはそれぞれ大きなインパクトを受けているようです。
主な狙いとしては『相互理解を深めると同時に今まで気付かなかった新しい自分を見つけ出す』『クラスのメンバーとの親睦を図り心のつながりの輪≠広げる』というものです。
初日はオリエンテーションの後、相手のニックネームを呼びながらボールを渡す「サークルボール」、20人が手をつなぎ一斉に立ち上がる「オールスタンドアップ」、それぞれの名前を紹介しあう「デートゲーム」や「椅子とりゲーム」、夕食後のクラスミーティング等を通じてお互いのコミュニケーションをはかりました。
2日目は7時から体育館でラジオ体操を実施。朝食後生徒達が中心となってクイズ大会、大縄跳び、校歌の三部合唱を行いました。最後の仕上げはクラス毎に作成する『フルバリュービーイング』。これは大きな模造紙に人の形を画き、その中に自分の感じたことや今年の目標、大切にしたいこと等を一人ひとりが書き込み各ホームルームに貼付するものです。
終了後は実に和やかな雰囲気の中で、生徒達がまるで以前からの友人であるかのようにうちとけて会話を交わす姿が散見され確実に心の絆が結ばれつつある手ごたえを感じました。
人間にとって自分を大切にすると同時に相手を大切にするという『共生』の考え方が何よりも必要です。これからの子ども達の学校での集団生活が充実した実り多きものになることを期待しています。
133 | 2004年04月24日(土) | 学校現場の声 |
小野田教授は数多くの学校のアドバイザーとして学校現場の実態を把握されており、教育改革病からの回復と元気≠テーマに『学校讃歌ブックレット』シリーズの発刊を続けておられます。またフランスの教育に関する研究内容にも注目が集まっています。
一方PHP研究所は松下幸之助氏が敗戦後の焼野が原の中で、食べるものも着るものも住む場所もなく荒(すさ)んだ気持で生活している人々を目の当たりにし、「世の中を良くしたい」「人々を幸せにしたい」という思いで設立されました。
その後60年近くになりますが、現在もこの思想を継承し、政治・経済等あらゆる分野において研究提言活動を行なっておられます。大江課長はこの度21世紀の最大の課題である教育問題に真正面から取り組み、世の中の人々に訴えかけたいという趣旨で教育現場を巡回され生の声を聴いておられるようです。
お二人に共通しているのは、教育にかける志≠ニ情熱=B何事をやる場合にもこの二つは不可欠です。
これを機会に引き続きご指導いただきたいと思っています。
134 | 2004年05月01日(土) | 他校に学ぶ |
この度、川田政弘先生にお越しいただきました。じっくりと意見交換させていただきたいということであえて休日を選び約5時間にわたり色々な観点でお話させていただきました。川田先生は『月間高校教育』の取材を通じて全国の高校を巡回されておられ、学校経営に関する多岐にわたる情報をお持ちです。
また素晴しい教育観を有しておられ、現在奈良県にある橿原高校の校長として生徒の育成に注力されています。同校は一学年9クラス、全校では27クラス、生徒数1000人を超えるマンモス校ですが進学校として、「65分5時限授業」「週2日の6時限目の選択授業」「週一回の持続的黙読時間」の設定等特色ある取り組みを推進されています。
またクラブ活動も盛んで合言葉は生徒にとっては学び甲斐のある学校∞先生にとっては教え甲斐のある学校≠ナす。
今回の懇談を通じて実に多くのことを学習させていただきました。
昨今、教育改革が叫ばれる中多くの学校でさまざまな取り組みが展開されていますが、改革のポイントの一つはスピードです。
完成期を迎えた本校にとっては“他校に学ぶ”という姿勢が何よりも大切です。これからも他の良いところを積極的に取り入れて学校経営に活かしていきたいと思っています。
135 | 2004年05月03日(月) | 野菜づくりに挑戦 |
本校では自分達の学校は自分達でつくる≠ニいうことを基本にさまざまな取り組みを行なっています。
まだまだ緒に就いたばかりですが、この一年間「花いっぱい運動」「壁のペンキ塗り」「校内ギャラリー」「ログベンチづくり」等生徒を中心に保護者・教職員の協力を得ながら推進してきました。花いっぱい運動の一環として植えた300個の球根も今春一斉に美しい花を咲かせ皆の目を楽しませてくれました。
続いて何かを始めたいということを話し合っていたところにこの提案があり、野菜づくりのための空いた土地を探しましたが雑草が生い茂っています。
生徒達はなれない手つきで鍬やスコップを使って土を耕し、草を抜き、石ころを取り除き最後に堆肥を加えて畝を作り、茄子、胡瓜、まくわ瓜、ピーマン、トマトを植えつけました。
作業の後、全員でパンとジュースを摂りながら歓談しましたが、快い汗をかいた後の一人ひとりの顔には満足感が漂っていました。
ほとんどの生徒にとって野菜づくりは初めての挑戦ですが、今回の活動を通じて植物を育てる≠アとの楽しさや難しさを体得して欲しいと思っています。
136 | 2004年05月07日(金) | やりきった後の充実感 |
5月1日から5日までの5日間のうち、4日間学校を開放し、自分で立てた計画に基づいて自学自習をするというものです。もちろん全行程を、自宅や塾などで学習してもいいのです。「やる気はあるけれど、家にいるとついだらだらすごしてしまうのでという人、学校においで」と呼びかけました。
呼びかけに応じた3年生20人。初日は8時30分に集まり、自己紹介と自分の目標について 語りました。そして開始の10秒前から、皆で大きな声でのカウントダウンが始まり、「いや〜緊張してきた!」という声の響く中、9時スタートしました。学校での4日間、並行していくつかの講習も実施され、それに参加する生徒もいれば、クラブ活動に参加しながら、学習マラソンを走った生徒もいました。どの生徒も、真剣に自分の課題と取り組み、9時から5時30分まで緊張した時間が流れました。5日、全行程を終了しての反省会で、問題集1冊仕上げたという人。今までにこんなに集中して勉強できたことは無かったという人。自分はこんなに長時間学習できるんだとわかって嬉しかったといった人。勉強が本当に楽しいものだとわかってきた、といった人。
一緒にがんばっていこうという仲間ができて本当に嬉しい、といった人。それぞれでしたが、『とにかく楽しかった!』『是非またやりたい!』と皆が言ってくれたのが印象的でした。
自分が学習に集中した時の手ごたえややりきった後の充実感を忘れずに、これからもがんばってほしいと願っています。完走おめでとう!そしてこれからもがんばろう!
137 | 2004年05月09日(日) | 大健闘のワープロ競技大会 |
特にクラブ活動についてはさまざまな公式戦や地区大会において活躍が目立ちました。中でも特筆すべきはワープロ部が京都市で開催された『近畿地区ワープロ競技大会に』おいて団体の部で第7位、個人の部で第3位を受賞と大健闘しました。この大会は本年22回を迎え、近畿地区の情報に力を注いでいる22校が参加。競技は一人あたり10分間の文書入力、電源投入から印刷までの作業がすべて競技とみなされています。団体戦は3人が一組になり、入力ミスは1文字あたり10文字分のマイナスになるため「より速く、より正確に」が求められます。
何といっても日頃の練習の積み重ねという地道な努力がなければ好成績をあげる事は出来ません。
パソコンは学校から運び、前日のリハーサルから2日がかりの大会でしたが、全国大会レベルのチームの練習を見ることにより大いに刺激されたようです。
三年生にとっては一ヶ月後の大阪府ワープロ大会が最後になりますが、全力を出し切って欲しいと願っています。
138 | 2004年05月10日(月) | 新たなるPTA活動 |
芦間高校が三学年揃うのに伴いPTAも原点に戻って考えよう≠ニいうことで、委員会や役員の構成メンバーも見直すことにしました。委員会については従来の「保健体育」と「情報通信」を廃止し、「広報」と「環境整備」を新設し「生徒指導」「進路指導」「教養推進」の5つに各学年を加えて活動することになります。メンバーは保護者、教職員を加え実に40人です。早速担当毎に活発な議論がなされ年間の事業計画案を作成していただきました。今回の会合には保護者の皆さんが一人の欠席者もなく全員が参加していただいたこと、学校と連携して子どもの育成をはかっていきたいという前向きの意志を持っておられるということ、そしてPTA活動が楽しくてこれからも積極的に参加していきたいと思っておられることが解り、本当に力強く感じました。
正式には22日(土)のPTA総会で体制や活動内容が決定されることになりますが、全員の力を合わせて学校づくりに取り組んでいきたいと思っています。関係の皆さんに心から感謝申し上げます。
139 | 2004年05月18日(日) | 校内ギャラリーづくり |
140 | 2004年05月23日(日) | PTA総会の開催 |
総会では、平成15年の事業報告・会計決算の後、本年度の事業計画・会計予算の審議をいただき承認されました。皆さんのお話の中にも、「今年は芦間高校にとって三学年が揃い新たなスタートを切る年」「自分達の学校は自分達でつくる」という気持が溢れており力強く感じました。
引き続いて各種委員会毎に委員の顔合わせと活動日程の打ち合わせが行なわれ、平成16年度の活動の骨子が固まりました。新しい視点に立って種々の検討がなされた結果、これまでに増して積極的な内容になっています。
本校のPTAは出身中学が80校にのぼっているため顔見知りのない方々が多いのにもかかわらずチームワークと行動力は抜群です。
より良い学校づくりのためには、保護者のご協力やご支援が不可欠です。これからもPTAとの連繋を深め、芦間高校の強固な基盤をつくっていきたいと思っています。
141 | 2004年05月25日(火) | 地域との連繋 |
これまで守口市には守口高校、守口北高校、守口東高校という三つの普通科高校があり、ほとんどの生徒がこの三校に進学していましたが、高校の再編整備の結果、現在は守口東と芦間の二校体制になっています。その上、総合学科制の本校は大阪府下全域から生徒の募集を行なっているため、守口市の中学出身の生徒は全体の三割です。生徒の育成のためには学校と家庭に加えて地域からの支援が必要であり、このままでは地域との連携が希薄になることが予想されます。従って本校としても様々な機会を通じて地域社会との接触をはかっていかなければなりません。
聴衆は50代、60代の方が多かったためお孫さんの教育という視点もとり入れてお話ししました。子どもは日本の宝です。これからも地域の皆さんが子ども達の健全な育成のためにご尽力していただけるよう心よりお願いします。
142 | 2004年05月29日(土) | みんなで創るホームページ |
先日、お蔭様で通算のアクセス数が20万件に達しました。特にこの1年間のアクセス数の増加は目を見張るものがあります。学校関係以外からも質問やご意見が寄せられるようになって来ており、多くの方が学校の情報を見ていただいているという確かな手応えを感じています。
しかし、現実の姿を見ると統合再編のため新しくなった『芦間』の知名度は決して高くはありません。残念なことに大学や短大、専門学校、企業また一般の方からも「芦間高校はどこにあるのですか」「どうして芦間という校名なのですか」というような質問を受けることもしばしばあります。これからも全員でPR活動を推進していかなければなりませんが、時間的な制約を考慮するとこれまで以上にホームページの活用をはかっていくことが必要です。
今後更に改良を加え全員参加型のホームページを創っていきたいと思っています。
143 | 2004年06月05日(土) | 感動は努力の積み重ね |
今年のスローガンはあしまのあしまの第一歩=`絆はここから始まるよ。走れ!芦間っ子!!
これまでの二年間は守口北高校との合同体育祭でしたが、本年三学年が揃い芦間単独としては初めての体育祭となりました。
四月以降、生徒達に対しては「君達が芦間高校の歴史や伝統をつくり上げていくのだよ」ということを繰り返し話していますが、実行委員長の挨拶からもその決意が読み取れ頼もしく感じました。
開会式の後、100メートル走、綱引き、騎馬戦、長縄跳び等様々な競技が展開されましたが、圧巻は赤、青、緑、三つの団に分かれて繰り広げられた応援合戦です。各団ともそれぞれ工夫を凝らした素晴しい演技でした。これまで全員をまとめ心を一つにするためには苦しいことや投げ出したくなることも数多くあったことでしょう。閉会の挨拶で“この体育祭で感動した人”と語りかけたところ、ほとんど全員の生徒が手をあげてくれました。夢や目標が高ければ高いほど、苦しめば苦しむほど、努力をすればするほど達成した後の感動は大きいものです。
まさに『感動は努力の積み重ね』です。
今回の体育祭の経験を通じて子ども達が大きく成長してくれるこ
とを願っています。
最後にこの素晴しい感動を与えていただいた近隣、保護者、教職員の皆様に心よりお礼を申し上げます。
144 | 2004年06月06日(日) | 守口北高校同窓会総会の開催 |
講師は現在芸能界で大活躍されているタージンさんです。芸能界の厳しさや自分自身の体験を通じて得たことを愉快に語っていただきました。巧みな話術と興味をそそる内容のため全員が話しに引き込まれ思わず時間の経つのを忘れるほどでした。印象に残ったのは運とは縁≠ニいう言葉です。「能力のある人間はいくらでもいるが、成功するためには運が必要であり、運は人の縁によってもたらされる。人との出会いが何よりも大切である。」という話しには大いに感銘を受けました。講演の前後にタージンさんと色々とお話させていただきましたが、実に謙虚で相手を大切にされている様子が伺えました。
守口北高校の卒業生は現在1万名を超え、社会のさまざまな分野で活躍しています。今後固い絆で結ばれた会員の強い結束のもと、高倉会長を中心に活動を続けていかれることを心から祈念しています。
145 | 2004年06月12日(土) | 懇談週間を迎えて |
6月10日から懇談週間が始まり、多くの保護者がひっきりなしに来校されています。本校ではできる限り保護者の方々とのコミュニケーションをはかるために個別の懇談や学年単位の保護者集会等の機会を持つようにしています。今回は生徒と保護者と担任が同席して話し合う三者懇談の形をとっていますが、情報の交換や疑問に応えることが出来て概して有意義な場になっているようです。
入学したばかりの一年生は当然ですが、二・三年生でも毎年クラス替えを行なっているため、保護者と担任がじっくり懇談するのは初めてというケースもあります。私も「何か困っておられることはありませんか。ありましたらお伺いしますが・・・。」と付け加えるようにしていますが、「毎日学校が楽しいと言って元気に出かけています。」という答えが返ってくるとほっとします。
人を育てるためのベースは信頼関係です。子ども達の育成のためには『子どもと親』『子どもと教師』『保護者と教師』相互の信頼が何よりも大切です。これからも家庭と学校がしっかりと連携して取り組んでいきたいと思っています。
146 | 2004年06月15日(火) | 転天会〜挫折はバネに ピンチはチャンス〜 |
このコラムに登場した人たちが一同に集まる交流会が6月11日(金)、大阪市内で開かれました。
「転天祭」と名付けられたこの交流会は、フリーライターの池永美佐子さんがこれまでに取材して紙面に紹介した80人に声をかけ約半数に当たる40人が集合したものです。
参加者の中には病気をしたのをきっかけに新聞記者から保津川下りの船頭になった豊田知八さんや、全日空のパイロットからバーボンハウスのマスターになった乙訓(おとくに)法昭さん、阪神大震災をきっかけにNHK記者から林家染丸師匠の弟子になり落語家になった林家竹丸さんもいます。
緊張すると腹痛が起こる体質と闘いながら3度目の国家試験で司法書士になった鈴木敬二さんは元百貨店販売員でした。みんなは会社の倒産やリストラといった社会情勢の変化や病気などを境にして、あるいは本当に今の仕事が自分に合っているのかと自問する中で、再度自分のやりたい仕事を見つけて挑戦した人たちでした。会場ではリストラされて電気屋からミュージシャンになった山口彰一郎さんの歌も披露され、活気がみなぎっていました。
記事を書いた池永さんは、取材した人たちに共通するものがあることに気付いたと言います。それは「行動すれば何かが見えてくること。あきらめないこと。」そして「挫折はバネに、ピンチはチャンスになる」と。
取材を通じて生きる勇気をもらった池永さんは、登場した人たちと「転天会」を結成し、80人の話しを1冊の本にまとめて出版する計画を進めているそうです。皆さんからの大きなパワーをいただいた素晴しい一時でした。
147 | 2004年06月16日(水) | 近畿大会への道 |
本校は男子の生徒が少ないため、男子のクラブについては部員の確保が非常に厳しい状況です。バレーボール部もその例に漏れず昨年6月に新チーム結成以来、部員数わずか6名という後のない状況で部活動を続けてきました。その後新入生4名を迎え4月以降は選手10名とマネージャーという体制で密度の高い練習に取り組んできました。特に今回の近畿大会・インター杯大阪府予選にあたっては、中間テストや体育祭といった行事の合間を縫って早朝練習や個々の筋トレにも取り組みました。これらの努力が結実し6日と13日の両日には高津、上宮、富田林、茨木の各校をすべてストレートで連破し、見事近畿大会への出場権を獲得しました。
残念ながら5回戦で桃山学院に敗れインター杯への出場権は獲得できませんでしたが、一年間の永い苦しい道のりを乗り越えて得た成果は“素晴らしい”の一言に尽きます。
子ども達がこの部活動を通じて得た貴重な体験を今後の人生の中で是非とも活かしていって欲しいと願っています。
148 | 2004年06月19日(土) | 教育実習 |
最初お会いした時には全員が初めて生徒を教えるという期待と不安が交錯し極度の緊張状態でした。私から「年が若いということは何にも代えがたい素晴しい武器である。皆さんと接することによって子ども達にとっても数年後の自分というものを見据えた良い目標になるだろう。この期間に若さを発揮して思う存分行動して欲しい。」旨の話しをしました。また教育者としてやっていくためには常に自分自身を磨いていくこと。人間としての根っ子の部分をしっかり固めることが大切であるという直筆のメモをお渡ししました。
その後三週間が過ぎ昨日で終了しましたが、全員が単に授業を教えるだけでなく早朝の挨拶運動や遅刻指導をはじめ、体育祭等の行事にも積極的に参加し多くの経験を積んでくれました。授業も見せていただきましたが実に堂々としており、短期間に急速な成長を遂げたように感じました。
最後の懇談の中で、「教えることは本当に難しいと思いました。でも教員になりたいという気持ちが沸々と湧き上がってきました。教職を目指します。」という答えが返ってきました。
経験が人をつくる≠ニいう言葉がありますが、これからも自己研鑽を積み立派な教育者になって欲しいと願っています。
149 | 2004年06月27日(日) | 自分さがしの人生 |
一年生はこれから自分の進路を考え科目の選択を始める時期に差しかかっています。テーマは『自分さがしの人生』。 人生の岐路に立った時自分はどう決断するのか?
西川さんは大学で陶芸を専攻された後、青年海外協力隊に入隊され中米ドミニカ共和国で国立職業訓練校の特別技術指導員として活躍。帰国後は総合建設会社で社長秘書、その後舞州陶芸館(難波津焼)の指導主任を経て現在実物大の菱垣廻船の展示で知られるなにわの海の時空間で広報振興の仕事に従事されています。講話の中で印象に残ったのは「自分のやりたいことだけをするのではなく関係のないことも勉強しいいくことが大切。そうすることで普遍的な見方が出来るようになる。」「これから海外で活躍していくためには日本のことをよく知っていなければ駄目。歴史や文化や日本語の勉強が不可欠。」という言葉です。短い時間でしたが子ども達は次から次に飛び出す話題に熱心に聞き入り、自分の将来を考える良い機会になりました。
これから子ども達が『自分さがしの人生』に力強く旅立って欲しいと願っています。