76 | 2003年10月04日(土) | 人権の大切さを学ぶ |
オープニングのエイサーは、沖縄コースの生徒を中心とした有志が、沖縄舞踊家の児玉ひろ子さんの指導で夏休みから何度も練習していた成果を披露したものです。踊っている生徒が生き生きとして、とても活気がありました。
次に、沖縄伝統舞踊「浜千鳥」を舞っていただきました。沖縄舞踊家の児玉江利子さんと嘉数信子さんのしなやかな指使いと伝統的な衣装にうっとりと見とれてしまうほどでした。
最後に、宮城正雄さんから「私の戦争体験」について講演をしていただきました。米軍機の機銃掃射で母親を亡くされたことや、母親の遺骨を拾いに行くのに、当時はビザの申請が必要で13年間もかかったことなど、熱弁をふるって下さいました。また、琉球文化から米軍基地の問題まで具体的にわかりやすく話してくださいました。
1時間の内容でしたが、沖縄の文化と歴史を感じさせる貴重な体験をさせていただき、生徒の学びも深まったものと信じています。それとともに、悲惨な戦争を二度と繰り返してはならないという思いと、平和の大切さをしみじみと感じさせる1日でした。
今後ともあらゆる機会を通じて人権の大切さを子ども達に伝えていきたいと思っています。
77 | 2003年10月04日(土) | 文化祭後記〜達成感が次なる飛躍に |
当日は勿論のこと、前々日の値付け、前日の会場準備等15名前後の方に協力していただき、当日の売上げは136580円という当初の予想を上回る結果になりました。文化祭終了後の慰労会も大いに盛り上がり、前向きな意見も続出したようです。今回の達成感がきっと来年度に向けた大きな飛躍に結びつくことでしょう。
バザーにご協力いただいた多くの皆様に心より感謝申し上げます。
78 | 2003年10月08日(水) | 人権の大切さを学ぶU〜タイの子ども達は今 |
芦間高校2年生修学旅行でタイを訪問する生徒は、このスラムを見学する予定です。そこで、夏休みから9月にかけて自主的に学習を深めてきた生徒達が、この問題を多くの人々に正しく知ってもらうために、10月2日の全体学習会でパワーポイントを使って発表をしました。また、コーディネーターとしてお招きしたプラー・ポンキワラシンさん(バンコク出身)からは子ども達が麻薬の問題にも巻き込まれているという深刻な内容も語られました。プラーさんは15歳の時大阪の高校に留学されて以来、日本の大学・大学院を卒業されて、現在は通訳・翻訳家として京都で生活されています。同時に母国のためにボランティア活動にも積極的に携わっておられることから、国際社会の視点でこの問題を考えてもらいたいという思いを訴えられました。
尚、文化祭で2年生有志生徒が実施したタイの子ども達へのチャリティーバザーでは、6万3千円余の売り上げがありました。皆様のご協力に改めてお礼申し上げます。
79 | 2003年10月11日(土) | 守口・守口北・芦間三校の連携 |
まず9月27日の守口北・芦間の合同文化祭で守口高校有志による「よさこいソーラン」を演奏していただき、これを受けた形で10月4日の守口高校文化祭において、本校の「和太鼓入門」を選択している7名の生徒と講師の坂上先生による和太鼓の演奏を披露しました。
当日は朝7時過ぎに集合して最後の「通し練習」を行い、8時過ぎには太鼓を守口高校に搬送、一旦学校へ戻り10時過ぎに出発、11時10分から本番と生徒達にとってはハードスケジュールとなりました。
わずか5分間という短い演奏時間でしたが、生徒たちは息のあった素晴らしい音を奏で、演奏終了後は大きな拍手をいただきました。
充分な練習時間が取れなかったにもかかわらず、手のひらの豆をつぶしながら素晴らしい演奏を披露してくれた生徒達の成長の早さには付き添いの先生方も驚きを隠しえなかったようです。
講師の坂上先生からも「彼女たちの飲み込みの早さに驚いている。今日の演奏は、練習を通じて一番良かった。」とお褒めの言葉をいただきました。
生徒達の相手を思う純粋な気持に心打たれると共にややもすれば自分達の枠に閉じこもって行動しがちな我々大人が大いに反省しなければならないと痛感した一日でした。
80 | 2003年10月13日(月) | 障害者スポーツ大会の開催 |
9時30分からの入場行進後に守口、交野、四條畷、大東、枚方、寝屋川、門真各市から1000名近い参加者が一堂に集結し整列する中で開会が宣言されました。開会式の後いよいよ競技が開始され、参加者の皆さんは競争や綱引きなどの競技に懸命に取り組み大いに盛り上がりましたが、当日の進行を担当されている方は安全面や時間面等で大変なご苦労があったことでしょう。
競技の結果は大東市が優勝ということで午後3時30分頃に無事閉会となりました。
本校においては十分な準備ができないまま、大会の前日になって急場しのぎのような形でスロープを設置したり、トイレを見直したりさせていただくことになり申し訳なく思っています。
この大会を開催するにあたってはボランティアの皆さんをはじめ実に多くの方のご尽力があったと拝察しています。
本大会は実に今年で36回目、来年は門真市において開催が予定されていますが、これからも身障者と健常者がお互いに力を合わせて“共生”していく社会をつくっていくことが大切だと感じています。
81 | 2003年10月18日(土) | 広がる国際交流の輪(U)〜ネルソン高校 |
ネルソン市は南島の北端にある人口約5万人の小さな街ですが、豊富な日照を生かしてリンゴやキウイフルーツなどの果物や野菜栽培が盛んに行なわれています。
両校には今年の夏飛び込みに近い形で訪問したにもかかわらず、実に親切に学校を案内していただきました。素晴しい自然環境に包まれて生徒達が伸び伸びと学校生活を送っている姿を見て本当に羨ましく感じました。またネルソン男子校は歴代のニュージーランドの首相を3名も輩出した名門校でもあります。
校長室で少し話をした後LAN教室や実習棟、職員室等を見学いただき最後に茶道部員のお点前による茶の湯を楽しんでいただきました。
本校の国際交流委員会メンバーの先生方との夕食懇談の席もお互いの国や学校、姉妹校提携等の話が弾み和やかなうちに終了しました。
今後、語学研修や留学等通じて学校間の交流が進むことを大いに期待しています。
82 | 2003年10月25日(土) | 備えあれば憂い無し |
“地震発生”というアナウンスに従い、全員が校舎内から運動場に退出。7分30秒後には移動を完了しました。その後、守口・門真消防組合の皆さんのご協力により、人工的に地震と同じ状況をつくり出す『起震車』を使っての実演をしていただきました。
関東大震災を再現した大きな揺れの中では立っていられない状況になるということも理解できました。また体験した生徒からは激しい揺れのため一時的に気分が悪くなったとの感想も出たようです。
日本では過去マグネチュード7以上の大地震がほぼ10年に一度発生しています。既に関東大震災(1923年)発生から80年、阪神淡路大震災から8年経過しました。関東、東海、南南海・南海地震がいつ起こっても不思議ではない状況下にあります。
しかし、学校・家庭・地域において十分な防災対策ができているとは言えません。備えあれば憂い無し=B今回の避難訓練を機に防災に対する意識を高め、一つひとつの対策を講じていきたいと思っています。
ご協力いただきました消防関係の皆様に心よりお礼を申し上げます。
83 | 2003年10月26日(日) | 広報活動の充実 〜第二回オープンスクール |
参加者は約330名、保護者・先生の方にもお越しいただきました。
生徒達の表情は真剣そのものです。全体集会では前回と同様、吹奏楽の演奏の後、パワーポイントを使って学校の概況説明を行ないました。
生徒によるクラブ活動や行事・授業内容の説明もわかりやすく、中学生にとっては大変好評だったようです。その後、色々なコースに分かれて模擬授業を受講していただきました。総合学科の特徴は自分の進路は自分で決める≠ニいうものです。自分の進むべき道を親や先生が言われたから決めるということでは、恐らく充実した人生は送れないでしょう。自分なりの目標をしっかりと持って、その実現に向けて努力し続けることによって人は成長していくものです。入学試験まで4か月、自分の力を伸ばすためにはどの高校を選べば良いのかを自分の目でしっかりと確かめて欲しいと思っています。
本校ではご希望に応じていつでも見学していただけるようにしていますし、授業を見ていただくことも可能です。いつでもご来校ください。また、ホームページでご質問をお受けしていますのでわかりにくい点はいつでも気軽にお尋ねください。
84 | 2003年11月01日(土) | 根っ子を育てる |
夜7時からという時間設定でしたが、80名を超える皆さんにお集まりいただき家庭的な雰囲気のうちに1時間半の講演はあっという間に終了しました。
日頃、高校生と接していて感じるのは日常生活を送っていく上での基本的なことができていないということです。小学生の時にしっかりと身につけて欲しいことは『きっちりとした生活習慣』です。規則正しくてバランスのとれた食事∞早寝早起きと適切な運動∞身の回りの整理∞挨拶∞約束・時間・ルールを守る≠ニいったことが何よりも大切です。そして勉強する習慣を身につけさせることで基礎・基本を修得しておけば自ずと学力は向上してくると思います。将来、子ども達が社会に出て活躍するためには、木に例えれば根っ子の部分をしっかりと育てておかなければなりません。今はともすれば目に見える葉っぱの部分を繁らせることに注力するあまり、根っこをしっかりと延ばしていないように感じます。
学校があるのは動物の中でも人間社会のみ、すべての動物は幼少時に親が子に生きていくための基本を教えています。昨今の子ども達は気力・体力共に低下していると言われていますが、それぞれの家庭において生きる力≠ニいう太い根っ子を育てていただきたいと思っています。
85 | 2003年11月08日(土) | 思い出の修学旅行(T)〜感動を人生の糧に |
できるだけ『一人ひとりの思い出になるように』ということで、画一的なプログラムを避けいくつかのコースを選択させることにしました。子ども達にとっては、普段学校ではできないさまざまな体験を通じ多くのことを学ぶことができ、それぞれ思い出深い修学旅行になったようです。
一部体調を崩した子どももいたようですが、大多数の子ども達から“感動しました”“素晴しかったです”という言葉が聞かれ、本当に良かったと思っています。
この修学旅行を通じて得た感動を是非今後の人生の糧にし、子ども達が大きく成長してくれることを期待しています。
また、今回の旅行を通じてお世話になった方々に心より感謝申し上げます。
私は沖縄・久米島に行ってきましたが、続いて何回かに分けて感想を掲載します。
86 | 2003年11月09日(日) | 思い出の修学旅行(U)〜平和の尊さを学ぶ |
今回の修学旅行を通じて、二度と同じ過ちを繰り返さないという思いを込めて『糸数アブチラガマ』と『ひめゆりの塔』を訪れました。糸数壕内では持参していた懐中電灯を消し真っ暗闇の中でボランティアの方から想像をはるかに超えた驚愕すべき戦争の実態をお聞きしました。その後、ひめゆりの塔では持参した手づくりの千羽鶴を捧げ犠牲者のご冥福をお祈りし、続いて「ひめゆり学徒隊」の方々が学んだ学舎を模して造られた平和祈念資料館で戦争の生々しい状況を伝える展示物を見学しました。
子ども達は大きな衝撃を受けたようですが、自分達と同じ年頃の人達が体験した惨劇を心にとどめ、平和の尊さを学ぶことにより次世代に生きる人々に語り継いで欲しいと願っています。
87 | 2003年11月09日(日) | 思い出の修学旅行(V)〜島民との心の交流 |
《じっくりふれあい体験》では各人が希望のコースを選択。『やちむん(沖縄の焼き物)教室』では島の陶工から素焼きのシーサー(魔よけの獅子)づくりを、『さとうきび刈り教室』では自ら刈りとったさとうきびから実際に黒糖つくりを、『料理教室』では祝い事の際には欠かせないサーターアンダギー(砂糖天ぷら)、黒糖くず餅、ゴーヤーチャンプルーづくりを、『ホームビジット』では農家を訪ねて実際に農作業を手伝った後沖縄舞踊を教わる等学校では学べないさまざまな体験をしました。
短い期間でしたが、これらの活動を通じて島民の方々との心の交流が生まれ子ども達には忘れえぬ思い出になったと確信しました。
88 | 2003年11月10日(月) | 思い出の修学旅行(W)〜美しい自然を守る |
二十一世紀は環境の時代。“美しい自然を守る”という強い気持を全員が持ち続け身近なことから取り組んでいかなければならないと感じました。
89 | 2003年11月15日(土) | みんなでつくる環境づくり〜花いっぱい運動 |
日ごろから学校の美化に努めている保健委員の生徒が中心となって企画したものですが、守口北高校と芦間高校のPTA役員の応援をいただいたおかげで、1時間ほどで作業を完了しました。日曜日から続いていた雨も上がり、昆虫の幼虫やミミズ、蜘蛛やナメクジなどの生き物には迷惑だったかもしれませんが、あちらこちらで歓声をあげながら、50名近くの参加者がみんな童心にかえって楽しくひと時を過ごしました。
花壇整備の後、PTA保護者の方がツールペイントで案内板を作成し、早速、花壇に飾っていただきました。芦間高校PTA役員の方から、「次は校舎や体育館等の扉や廊下のペンキ塗りをやりましょう」というご提案をいただき、また、守口北高校PTA役員の方からは、「四季の草花でいっぱいの学校にして芦間高校に引き継ぎますよ」というお話をいただきました。
来年の卒業式、入学式の時期には多くの美しい花が咲き乱れ人々の目を楽しませてくれることでしょう。
よりよい学校づくりのために教職員が創意工夫をこらすことはもちろんですが、生徒、保護者や地域関係者の方々にもアドバイスを求め、進んでお手伝いいただけるような開かれた学校運営に努めていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
90 | 2003年11月16日(日) | 地域が担う青少年の健全育成 |
子ども達の育成のためには学校と家庭に加えて地域社会の協力が必要です。
本校においてはまだまだ十分ではありませんが、今後積極的に地域との連携をはかり、子ども達の健全育成をはかっていきたいと思っています。
91 | 2003年11月22日(土) | 思い出の修学旅行(X)〜タイでの異質体験 |
微笑み≠ニいう言葉からは、ずっと平和が続いていたという印象を受けますが、タイの歴史を紐解くと昔は隣国のビルマ・カンボジア・ベトナムとの相次ぐ戦争や内戦、最近では経済の低迷から通貨危機に見舞われる等決して平坦な道ではなかったことが解ります。
このような苦難を乗り越え、ようやく今年の経済成長率は工業を中心に6.7パーセントと急速に回復しつつあります。それでもGDPは日本の35分の1しかありませんし、一人あたりでは17分の1です。
今回の修学旅行では、出来るだけタイのありのままの姿を体験するという目的で『ボランティア』『自然体験』『ホームビジット』『ホームステイ』のコースに分けて実施しました。今、一人ひとりに修学旅行への感想文を書いてもらっていますが、子ども達にとっては日本では味わうことの出来ない異質な体験≠通じて考えさせられたことも多かったようです。日本では当たり前のことが、ある国では全く受け入れられないということが数多くあります。
今回の体験を通じて子ども達が「共生」という気持を育てて欲しいと思っています。
92 | 2003年11月23日(日) | 北河内地区教育委員の皆さんと |
最初に私の方から「これからの学校経営」というテーマで、世の中のトレンド、教育界で感じること、特色ある学校づくりを中心にお話しました。
その後、実習棟の見学と美術の授業を参観していただきました。限られた時間のため十分学校を見ていただくことは出来ませんでしたが、皆さんからは陶芸の電気炉や少人数の展開授業、科目選択等についての質問が次々と出されました。お帰りの際、何人かの方々に感想をお聞きすると子ども達が楽しく授業を受けているのがとても印象的だった≠ニのことです。また今回の研修会で≪自分の進むべき道を自分で見つけ出す≫という総合学科の理解も深めていただいたのではないかと感じました。委員の中には、会社の経営者、医療関係者、NPO法人の代表者、学校経営者等さまざまな分野の方がおられます。
今後、本校の学校経営に対して多くの指導助言やご支援をお願いしたいと思っています。
93 | 2003年11月24日(月) | クラブ活動の活性化〜ワープロ・パソコン部 |
この度、ワープロ・パソコン部が『第3回毎日パソコン入力コンクール決勝大会(東京・14日〜15日)』に出場することになり、知事公館での壮行会において今大会へ出場する小中高生約20名に対し太田房江大阪府知事から激励の言葉をいただきました。
この大会の一週間後『パソコン甲子園2003(会津若松・22日〜23日)』にも出場しました。これは全国の高校生が情報処理技術における優れたアイデアと表現力、プログラミング能力を競い合うと共に情報化社会を支える人材の裾野を拡げることを目的とした大会です。残念ながら両大会共予期しなかった体調不良等のため実力を発揮することが出来ませんでしたが、子ども達にとっては素晴しい経験だったと思います。
現在ワープロ・パソコン部員は21人ですが、先日は1名が情報処理技術者試験において「初級システム・アドミニストレータ」に合格しました。
他にも空手道部が近畿大会への出場決定、男子バレーボール部が一部に昇格(後日掲載)等嬉しいニュースが続いています。
子ども達が部活動を通じて、更に逞しく成長してくれることを期待しています。
94 | 2003年11月29日(土) | 地域と連携した青少年の健全育成 |
守口市においても23日(日)に「青少年を非行から守り社会を明るくする運動」の一環として『市民パレード』が実施され、本校からも守口北・芦間PTAの保護者を中心に11名が参加しました。
朝、10時30分、守口小学校に守口地区の小・中・高校の学校関係者、地区公民館等に勤務の地域の皆さん150余名が集合。約1時間半にわたり、守口校区を巡回し、青少年の健全育成と防犯のための地域・家庭・学校の連携の大切さを呼びかけました。パレード終了後は校区長さんから感謝とねぎらいの言葉をかけていただき、地域の方々との心の交流もはかれたように感じました。
本校は総合学科の開設により、府下全域から生徒が入学してくる一方で、ややもすると地域との連携が希薄になりがちですが、子ども達の健全な育成のためには、家庭と学校に加えて地域社会の果す役割がますます重要になってきています。
これからもあらゆる機会を通じて地域と連携した学校づくりを推進していきたいと思っています。
95 | 2003年11月30日(日) | クラブ活動の活性化〜試練は成長の糧〜 |
この中で男子バレーボール部が去る11月16日(日)大阪府高校秋季新人大会(部別)において全勝優勝し1部に昇格しました。
男子バレーボール部も3年生が引退した後の新チームの部員数は6名。試合に出ることができる最低の人数で夏以降一部昇格を目標に激しい練習に取り組んできましたが、試合の直前に3名が相次いで足首の捻挫や指の靭帯損傷というアクシデントが発生、交代要員もいない中で試合出場も危ぶまれる状況に陥りました。
しかし、これまでの練習の成果を何とか出したいという全員の気持が公式戦出場に繋がり、まったく後がないという背水の陣で試合に臨みました。
全試合とも苦しい戦いでしたが、全員のバレーを楽しもうという開き直りの気持ちと強固なチームワークで見事勝利収め、1部への昇格を果すことが出来ました。
人間は“後がない追い詰められた状況”の中では考えられないような力を発揮することができるものです。そしてこのような経験を積み重ねることによって、それが自信につながり人間的にも大きく成長していきます。
人生は試練の連続ですが、試練は成長の糧≠ニいう気持で何事にも前向きに取り組んで欲しいと願っています。
芦間高校の1年生でまだクラブに入ってない人、また中学生の方でバレーボールをしようと思っている人は是非芦間高校に入学し男子バレーボール部に入部してください。よろしくお願いします。
新チーム結成後(6月以降)の戦績
☆ 7月 大阪高校総体 地区ベスト8
☆ 8月 大阪府立高校大会 ベスト8
☆11月 大阪高校新人大会 二部優勝
96 | 2003年12月06日(土) | 有意義だった仕事体験隊 |
生徒自らが電話をかけ、何度も断られ、最終的に103ヶ所の異なる受け入れ先に実習に行って来ました。自分の希望する職種に行けた生徒、希望とは違う職種のところに行った生徒、それぞれ感想は異なるかも知れませんが、みんなよく頑張ったようです。色々な方々から「芦間の生徒さんは落ち着いておられましたよ。」「しっかりやっていただきました。来年も来て下さい。」など評価の声をお聞きすることができ大変嬉しく思いました。
普段は見る事が出来ない側から、社会を見つめ、働くことの大変さ、大切さを知った一日になったのではないでしょうか。
生徒達は少し疲れているようでしたが、次の日学校で職場体験の話を楽しそうにしている姿を見ると、この取り組みの大きな意味が改めてわかったような気がしました。
芦間高校(総合学科)の最大の特徴は自らが自分の進むべき道を探し出すということです。これを実現するため『産業社会と人間』という授業を重視しており、この一環として毎年仕事の体験学習を実施しています。今回も地域社会の皆さんからご支援をいただき、生徒達にとっては学校の通常授業では味わうことのできない貴重な経験をさせていただきました。お忙しい月末にもかかわらずお世話になった皆さんに対し、心より感謝申し上げます。
97 | 2003年12月13日(土) | 青春とは心の若さ |
今回は保護者・教員以外に塾の先生や中学生の保護者の方にも参加していただきました。「子どもに言うよりまず自分」「学校にいうよりまず家庭」ということを基調に『これからの世界や社会はどうなっていくのか』『社会で成功するためには』『これからの生き方』について私の経験をまじえてお話しました。
これまでの日本のシステムは人生50年〜60年をベースにつくり上げられています。平均寿命が80歳になった現在では50歳、60歳と言ってもまだまだ老け込む年ではありません。
《青春とは心の若さ》。
親が元気にチャレンジしていく後姿を見て子どもは育っていきます。
今は日本全体が元気をなくしていますが、多くの人が常に将来に対する夢や目標を持ち続けて努力していけば必ず道は拓けると確信しています。
98 | 2003年12月20日(土) | ものづくりの心にふれて |
大阪の東部地域は日本でも有数の高い技術力を持つ製造業≠ェ集積していますが、ここはまさに大中小ものづくり企業のイノベーションの促進を狙いとして設置された『総合的な支援施設』。およそ200社もの企業の出店ブースが所狭しと並んでおり、ものづくり国家ニッポンの基礎を支える数多くの中小企業の存在を、ネジやブラシ・紙・ガラス・新素材といった製品展示から具体的に知ることができます。
施設見学に先駆け、隣接する府立中央図書館のホールをお借りして、出展企業である 株式会社アイエス工業所代表取締役 福山信也様 と 吉野金属株式会社代表取締役 平井敏治様 に講演をしていただきました。
「相手が必要としていることを考えるのがものづくりの原点」「売れない時がチャンス」「信頼・信用が何よりも大切な財産」であるという内容を中心に、自らの体験談や製品例を織りまぜながらの興味深いお話でした。
生徒達の感想レポートには、「大切なのは人との信頼やつながり・社員のチームワークであること」「壁にぶつかっても継続すること」「日本のものづくりを支えている中小企業の重要な存在に気づいたこと」など、いきいきとした内容が溢れていました。
また展示物が何に使われているのかという質問をよく受けましたが、生徒達は今回の体験を通じて産業の奥深さやものづくりの楽しさを理解すると共に働くことの意義を自覚したのではないかと思っています。
講演を引き受けて下さった皆様をはじめクリエイションコア東大阪、府立中央図書館、東大阪市役所の関係の皆様にはお忙しい中大変お世話になりました。
厚く御礼申し上げます。
99 | 2003年12月23日(火) | 薮本肇先生にお会いして |
創立当時は仮設のプレハブ校舎に仮設トイレ、チャイムもなく始業や終業の合図は豆腐屋さんの鐘といった環境の中での学校生活だったようです。その後徐々に校舎や体育館・食堂が完成する中で粉骨砕身された5年半はまさに燃焼の歳月であったとのお話をいただきました。当時幼木であった校庭の桜も今では大きな幹に育ち、毎年見事な花を咲かせてくれます。
本年度末で守口北高等学校は26年間にわたる永い歴史の幕を閉じることになりますが、薮本先生をはじめ先輩の皆さんが築いてこられた足跡はいたるところに残っています。
来年度からは芦間高校(総合学科)として再スタートすることになりますが、良き歴史や伝統はしっかりと引き継いでいかなければと感じました。
100 | 2003年12月27日(土) | 節をつくる |
新年度がスタートして九ヵ月、校内での授業や多くの校外学習を通じてまた体育祭、文化祭の行事を通じて子ども達は大きく成長しました。
三年生は徐々に進学や就職等の進路が決まり始めています。
二年生はタイや沖縄への修学旅行を通じて様々な体験をしました。
一年生は高校生としての自覚ができ同時に体力もついてきました。
二学期の終業式で子ども達に竹の例を取り上げて『節づくり』の話をしました。立派な竹に成長するためにはしっかりとした節が必要です。節がなければ竹はポッキリと折れてしまいます。人生には卒業、入学、就職、成人、結婚、といった大きな節目があります。この他にも誕生日をはじめ人生の転機となる節目がたくさんあります。まさに成長は節をつくることから始まります。お正月も節をつくる絶好の機会です。子ども達は今≪若竹≫、これからスクスク伸びていく状態です。一人ひとりが今年一年を素直に振り返り、しっかりとした節をつくって欲しいと願っています。
本年は多くの皆様にお世話になり無事一年を終了することができました。心より感謝申し上げます。良いお年をお迎えください。