62 | 2003年07月05日(土) | 校長授業を終えて |
主なものを取り上げると@日本の将来は暗いと思っていたが自分の心の持ち方によって明るくなる。A成功している人は多くの失敗をしている人である。日々反省し目標に向かって地道に努力していくことが大切である。B会社でも個人でも常に相手の立場に立って行動することが基本である。C挨拶が社会でこれほど大切だとは思っていなかった。しっかりと挨拶し人との出会いを通じて自己成長をはかっていきたい。D手紙を書くことや時間を守るという簡単なことが大切である。等々です。
高校は将来社会で活躍できるようになるためのトレーニングの場です。子ども達が自ら求めて厳しいトレーニングを積み自己研鑽をはかって欲しいと願っています。
63 | 2003年07月12日(土) | 失敗を成長の糧に |
考査期間中の子ども達の行動は実に千差万別。7時過ぎに登校し教科書を開いている者がいるかと思えばギリギリに飛び込んでくる者、勉強の仕方を見ていても一人でコツコツやっている者、何人かのグループで確かめ合っている者、先生に質問に行く者等々です。生徒と顔をあわせる度に「テストはどうだった」と声をかけていますが、「まあまあでした」「全然できませんでした」「バッチリです」とこれもさまざまな答えが返ってきます。
できなかったと答えた子ども達には「終ったことは仕方がないがそのままにしていては駄目だよ。次に同じ問題が出たら必ず解けるようにしておきなさい。」と指導しています。
私のこれまでの経験から見ても“人間の能力にはそんなに大きな差はない”と思っています。伸びる人とそうでない人の違いは“反省する気持があるかどうか”“反省に基づき日々努力していくかどうか”です。『人生は失敗の連続である』と言っても過言ではありません。子ども達が失敗を自分自身の成長の糧にして欲しいと願っています。
64 | 2003年07月19日(土) | 壁を破る |
一学期が始まる時には一人ひとりが自分なりの思いや目標を持っていたと思いますが、一学期が終了した時点で当初の目標どおりに物事が進んでいる人はあまりいないのではないかと思います。当然悩みも出てくるでしょう。しかし、何も心配することはありません。悩みがあるというのは成長している証拠なのです。
講話の中で、今快進撃中の阪神タイガースの赤星選手の有言実行の姿勢を取り上げました。JR東日本入社時の“今年は都市対抗に出る”と公言して実現。阪神タイガース入団時の“新庄選手の穴を埋める”、今年の開幕前に“3年連続盗塁王をとる”という公言もほぼ実現しつつあります。
大切なことは高い目標を持って果敢にチャレンジすることです。目標が高ければ壁にぶち当たるのは当然ですし、目の前に現れた大きな壁を怖がっていてはいつまで経っても乗り切ることはできません。思い切ってぶつかってみればコンクリートの厚い壁だと思っていたものもダンボールやプラスチックの壁であったり、二度三度ぶつかっているうちに案外簡単に崩れてしまうこともあるでしょう。
子ども達が、それぞれ目標の実現に向けて日々努力を重ね、明るく元気で充実した夏休みを送って欲しいと願っています。
65 | 2003年07月26日(土) | 充実した夏休み |
夏休みについてはできるだけ一人ひとりがふだんやれないことに挑戦できるように指導しています。学習、クラブ活動、文化祭の準備、インターンシップ等やりたいことは盛りだくさんですが、子ども達は自分なりにスケジュールを組んでやっているようです。
学習面について言えば、この22日から月末までの予定で進学希望者を対象とした夏期講習会が始まりました。 英語、国語、数学、理科、社会、美術(デッサン)の6教科を中心に220名を超える生徒が参加。学校にはエアコンが設置されている部屋が少ないため学校の教室以外に近くの守口市民会館の部屋を借りて朝9時から午後4時まで実施しています。
授業時間は80分(通常は50分)で一年生からハイレベルの大学入試問題にチャレンジさせています。当初レベルの高い内容で長時間の授業を行なうことに不安の声もありましたが、ほとんどの生徒が和気藹々と粘り強く取り組んでおり心強く感じました。
デッサンは3時間連続の授業、これだけのまとまった時間は通常の授業ではとれません。
朝から連続して学習している人、途中でクラブ活動に参加する人、授業の間に文化祭の打ち合わせをしている人、クラブ合宿に参加している人等様々ですが自分の目標と現実の姿とのギャップを認識することにより、子ども達が一層努力を続け“充実した夏休み”を過ごしてくれることを期待しています。
66 | 2003年08月02日(土) | 長崎ゆめ総体に参加して |
開会までに高校生一人一役運動を推進されてきたとのことですが、大会運営、シンボルマーク、ポスター、入賞メダル、大会賛歌等随所に創意工夫と手作りの良さが発揮されているように感じました。
本大会のスローガンは『長崎が君の鼓動で熱くなる』。競技場だけではなく街のいたるところにこの言葉が張り出され、県をあげて総体を盛り上げようとする気持が現れており、地元の皆さんの応対も大変親切で好印象を受けました。来る平成18年にはこの高校総体が大阪府において開催される予定ですが、全国の皆さんとの心の交流が広がるように、多くの方の知恵を活かして準備していかなければならないと感じました。
このゆめ総体は8月24日まで28競技に28000人の選手が参加し、熱戦が展開されますが、この大会に出場できるのは各地の予選を勝ち抜いたごくわずかの人達です。本校にも数多くの運動クラブがありますが、まだまだ大阪府で優勝できるレベルではありません。
勝ち負けにこだわることも大切ですが、部活動を通じてしっかりと身体を鍛え忍耐力や正しい礼儀を身につけると共に多くの人達との交流を深め人間的に成長して欲しいと願っています。
67 | 2003年08月09日(土) | 吹奏楽部の挑戦 |
本格的な練習は体育祭が終わった六月以降、その後期末考査や夏休みの進学講習等のため、全員が揃った練習ができないことに加え、顧問の先生がクラス担任で超多忙のため十分な指導時間がとれない等多くの障害があったようです。本番が日一日と近づくにつれ何回も録音して自分達の音を客観的に聴き直して反省することにより緊張感を醸成したり、一週間前からは本番の会場を少しでも意識するように音楽室からより広い視聴覚教室での練習に切り替えました。こういった努力の成果が本番でもほぼ練習どおりに元気の良い伸び伸びとした見事な演奏として結実しました。
何事にも困難はつきものですが、困難が大きければ大きいほどこれを乗り越えて目的を達成した時の充実感は何物にも代えられない貴重な体験になることでしょう。
このコンクールへの初挑戦は守口北・芦間合同吹奏学部の大きな飛躍と一人ひとりの部員の忘れられない思い出になったと感じました。
68 | 2003年08月15日(金) | 情報化の推進 |
本校では分掌の一つに『情報』を加え、これまで校内LANの敷設、ホームページの充実等をはかってきましたがまだまだ十分ではありません。情報化が進まない表向きの理由は、予算不足のため一人一台のパソコンが設置できないということでしたが決してそれだけではないようです。
実際はパソコン操作ができないとか、パソコンの機能が十分理解できていないため仕事に活かせないとか、パソコン活用による新しいやり方に対しては慎重になり過ぎて従来の延長線上で対応するということが多いように思います。
しかし来年度からは学校事務の合理化をはかるという狙いで大幅にパソコンが増設されることになり、現在工事が進んでいます。
これを契機に一挙に校内の情報化を加速していきたいと考え、この度生徒用パソコン室の整備や将来の教室での活用を踏まえたコンセントの増設等を実施することにしました。
併せて、ITスキルのアップをはかるため、今月教職員を対象としたパワーポイント研修を二回に分けて実施しました。参加者は実に35名の多数を数え相当の成果が得られたようです。
今後IT情報の特徴である双方向性、蓄積性、多重利用性を習熟することにより、教職員相互間のコミュニケーションや授業、職員会議、説明会等での積極的な活用をはかっていきたいと思っています。
69 | 2003年08月24日(日) | 広がる国際交流の輪(T) |
クライストチャーチにあるヒルモートン校とは“姉妹校提携”の契約を結び、ニュープリマスのラサール校では、同行の羽根先生が日本語の授業を担当し、来春本校に9名の生徒が本校を訪問したいという申し出がありました。またその他の学校からも積極的に交流したい旨の話が続出し、今後詳細を詰めていくことになりました。
ニュージーランドは日本の国土の4分の3ですが、人口は400万人弱で1平方キロメートルあたりの人口密度は約14人で日本の24分の1しかなく、いたるところに牧場が点在し国全体が緑に覆われています。
農業や牧畜が中心の国のため車の大半はホンダやトヨタといった日本車であり、電気製品はパナソニックやソニー、ガス器具はリンナイ等日本製の商品が満ち溢れており、日本に対する関心も高く親切な方が多いように感じました。
どの学校も敷地規模が大きく複数の芝生の運動場が広がっており、全ての学校において日本語が第二外国語になっています。
治安面も心配することはほとんどなく学習する環境としては申し分ないと感じました。
今後、益々進展していく国際化に対応していくためには、語学力の修得や国際感覚の養成が必要になってきます。本校においても海外での語学研修や交換留学、ホームステイといった形での国際交流の場を広げていきたいと思っています。
70 | 2003年08月30日(土) | ボランティア活動〜タイの子ども達に絵本を |
タイでは、貧困からくる就学率の低迷から、多くの子ども達が厳しい生活環境に苦しんでいます。中でもストリートチルドレンと呼ばれる子ども達や、家庭での暴力や虐待の被害で心を閉ざしてしまっている子ども達など、社会的な支援を必要としている例も少なくありません。同じアジア諸国の一員として、私達にも何か援助ができないかー 4月以降、2年生の生徒達はそのような気持ちで修学旅行の準備に取り組んできていますが、この夏から2学期にかけての生徒達の活動を二回に分けて紹介します。
まず最初は『タイの子ども達に絵本を贈る』という取り組みです。
この活動は≪日本語の古絵本を、タイ語の翻訳シールを貼り付けてタイ語の絵本にリサイクルしたものを現地の子ども達に贈る≫というもので、大阪府茨木市のNGO「大阪マイペンライ」取り組みに合流させていただいています。
1冊の古絵本もタイの子ども達にとって貴重な教材です。古絵本の収集に当たっては、禅定正世先生(本校の授業「福祉基礎」担当)にご尽力いただき、財団法人「淡路子ども園」様(大阪市東淀川区)から多くの絵本を寄贈していただきました。生徒達が持ち寄った本も含めて8月末現在、約40冊を収集することができました。
夏休みには「大阪マイペンライ」の作業所を訪問し、市民ボランティアの方から、このシール貼りの作業を教わってきました。最初は貼り間違いのないようにと緊張していた生徒達。作業開始から約2時間、最後に作業者名を入れて完成!この絵本を手にするタイの子ども達と心と心でつながってゆけるような嬉しさで一杯の素晴らしい経験をしたようです。
このようなボランティア活動を通じて生徒達が豊かな心を育んでくれることを願っています。 《続く》
71 | 2003年08月30日(土) | ボランティア活動〜アブラヤシ植林への募金 |
タイ西部、ミャンマーとの国境近くにあるカンチャナブリーには家庭で生活できない子ども達のための施設「生きなおし学校」があり、その広大な農園にアブラヤシの植林を進めておられます。このアブラヤシ植林の事業に少しでも支援をしたいという思いから、8月22日(金)、京橋駅高架下で、10名の生徒が参加し募金活動を行いました。この結果、多くの方からご協力と温かい激励をいただき76679円の寄付金を集めることができました。皆様のご厚情に対し心よりお礼申し上げます。この募金活動は今後も継続し、植林資金として寄付させていただきます。
また、9月27日(土)に開催される二学期のメインエベント文化祭で「チャリティーバザー」の実施を計画しており、現在多くの方からのバザー商品のご提供をお願いしています。バザーの売上金も上記の募金と併せてアブラヤシ植林資金に寄付する計画です。
また、文化祭では生徒達によるタイの展示発表を行い、この発表を通じて多くの方にタイの子ども達の現状を知っていただこうと考えています。1人でも多くの方がこういった活動をご理解していただき、この活動を通じて国境を越えた心の交流が深まることを願っています。
以上、活動に関するお問い合わせは、本校(福島または奥村)にご連絡ください。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
TEL 06−6991−6761
FAX 06−6997−1054
72 | 2003年09月07日(日) | 広報活動の充実〜オープンスクール |
このため学校経営の中で広報活動を重点課題のひとつに位置づけ、学校説明会・中学校訪問・ホームページの充実等様々な取り組みを行なっています。この活動の一環として今回第一回のオープンスクールを開催したところ、猛暑にもかかわらず実に400名を超える中学生や保護者、中学校の先生方にお越しいただきました。体育館での学校の概要説明や在校生による行事・部活動の紹介の後、数多くの模擬授業を実施しました。途中降雨のため一部体育関係の授業を変更する等のハプニングもありましたが、無事終了することができました。
本校の方針は上級学校への進学をめざす総合学科=B
今後とも広報活動を充実させることにより、自分の将来は自分で決めるという目的意識を持った生徒が数多く入学してくれることを願っています。
73 | 2003年09月13日(土) | 有意義だった海外語学研修 |
研修内容は、毎日ホームステイ先からバスや徒歩で学校に通い、英語しか使わない1時間80分の授業を4コマ受講するというものです。これは英語力の未熟な生徒達にとっては大変な体験であり、多くは語彙力のなさに情けない思いをしたようです。
またこの研修にはハワイの文化を学ぶという趣旨の“フラダンス ”を学ぶプログラムも盛り込まれており、これも勿論英語で教えられました。
生徒達は 最終日のスピーチとフラの発表会に向けて、熱心に練習をし、今まで教えていただいた全先生方だけでなく、そこで学ぶ大学生達の声援も受けて、堂々と語り、踊りました。
『一番印象に残ったことは・・・』という生徒達の感想では、すぐそばのカラニハイスクールでの日本語を学ぶ高校生との交流、素晴らしいハワイの海と空、街並みの美しさと買い物、そして自分の語学力のなさ等がありましたが、いずれにしても一人ひとりがとても充実した有意義な時間を過ごしたことは間違いないようです。
日本では味わえない今回のハワイでの体験が今後の学習のバネになって欲しいと強く願っています。
なお有志の生徒が今月27日に開催される文化祭の後夜祭で学んできたフラダンスを披露する予定で取り組んでいます。
74 | 2003年09月20日(土) | 地域中学校との連携 |
最初に、本年4月に完成した実習棟で行なわれている電子工作(工業)の授業、続いて発展・標準・基礎の習熟度別に展開されている3クラス少人数の授業を見学していただいた後、図書室にて芦間高校数学科の先生との交流会を実施。
まず中学校の先生から自己紹介を兼ねて授業についての感想、質問をいただき、本校側からその質問に答えていくという形でスタートし、次いでフリートーキングを行ないました。
「習熟度授業を展開する上でのノウハウ」、「高校側が数学の授業の上で中学校側に望む最低のことは何か」という質問。
「今、高校1年生で教えられているレベルに近づけるためには中学3年生の授業の質的向上をはからなければいけない」「標準・基礎のクラスの教え方が丁寧で、去年数学が嫌いで投げ出していたような子どもがしっかりと取り組んでいたことには感心した」「中学には一週間に3時間しか数学の授業がなく、内容がどんどん削られていくことに不安を感じる」、等の感想。
最後に、「とても落ち着いた和やかな雰囲気で進められている授業をいつまでも継続して欲しい」。「これからも中学・高校が連携を取り合い良い授業ができることを願っている」ということで終了しました。
また、8日には守口市の中学校、小学校、幼稚園の校・園長も来校され、学校のマネジメントに関する意見交換も行ないました。
お互いの枠を超え、子どもの立場に立った継続性のある教育を今後とも進めていきたいと思っています。
75 | 2003年09月27日(土) | 感動は努力の結晶 |
雲ひとつない青空の下、保護者をはじめ友人、各中学校からの生徒、近隣の皆さん等実に九百名を超える方々に来校いただきました。吹奏楽部の演奏の後、守口高校の有志によるよさこいソーラン≠ナ幕を開け、各クラスが創意工夫を凝らした演劇やイベント、様々な食べ物や喫茶の模擬店等どれを取り上げても生徒達の努力が感じられる素晴らしい内容でした。また茶道、書道、漫画アニメ、演劇、ワープロ、美術、文芸、ダンス等の部活動の報告や修学旅行で訪れる沖縄やタイに関する学習発表、学年毎の作品展示等も興味深く目を見張るものが数多くありました。
正直なところ保護者の方もわが子の成長ぶりに驚かれたりではないかと思っています。
冒頭の挨拶で、柔道の世界選手権で六連覇を達成した田村亮子選手の例を取り上げ、「苦しい練習や努力を積み重ねることが大きな感動に繋がる」という話をしましたが、今回の文化祭を見てまさにこのことを実感しました。
最後の表彰式は生徒達の感動の涙と歓声に包まれ大興奮のうちに終了しましたが、子ども達の人生にとって忘れえぬ思い出になったと思います。まさに感動は努力の結晶≠アの体験をばねにして子ども達が大きく飛躍してくれることを願っています。
最後に、文化祭のためにバザーを実施していただいたPTAの皆さんをはじめ、ご尽力いただいた関係者に心より感謝を申し上げます。