35 | 2003年01月06日(月) | 人生一回 生命一個 |
私の好きな言葉に“人生一回 生命(いのち)一個”があります。人生は誰にとっても一回限りです。何年後かに「あの時にああしておけば良かった」といくら嘆いても後戻りはできません。
意識が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば必ず何らかの成果に結びつく
成果が生まれれば毎日が楽しくなり充実感が味わえる
そして人生が変わることになります。
いよいよ8日から三学期が始まりますが、子ども達が新しい気持ちで元気に登校してくれることを期待しています。
36 | 2003年01月11日(土) | 笑う門には福来たる |
笑うことが出来るのは動物の中でも人間に与えられた特権です。明るい笑顔が自然と心をなごやかにし、コミュニケーションの輪が広がることになります。ちょっとした心がけ次第でできる一人ひとりの笑顔が、明るい世の中を作っていくのではないかと思っています。
37 | 2003年01月19日(日) | 忘れえぬ思い出 |
結果的には初戦敗退ということになりましたが、子ども達は何事にも代えがたい貴重な体験をしたことでしょう。恐らく生涯の中で“忘れえぬ思い出”になる事は間違いないと思います。本校のバレー部は一年生主体のまだまだこれからのチームです。大懸さんにご指導いただいたことを自分達なりに咀嚼し、一人ひとりが技術的にも人間的にも更に成長し、素晴らしいチームをつくり上げてくれることを期待しています。最後に、大懸さんや関西テレビのスタッフの皆様をはじめ大変お世話になった方々に、心から感謝申し上げます。
38 | 2003年01月25日(土) | 笑いの里との心の交流 |
この友人から是非、子ども達全員に食べていただきたいということで、みかんを届けていただきました。実は小ぶりですが大変おいしく和歌山との距離がぐっと縮まったように感じました。時間的にも和歌山と大阪は電車で二時間以内です。都会の子供たちにとっては、まったく経験したことのない世界がすぐ近くにあります。これからも色々な面で笑いの里との交流を深めていきたいと思っています。
39 | 2003年02月01日(土) | 卒業は始業 |
これから子ども達はそれぞれ新たな出発をすることになり、これまで経験したことのない新しいものと出会っていくことでしょう。人生とは毎日が訓練の場であり、日々新たな気持ちで取り組むことが大切です。高校時代の思い出をしっかりと心に刻み込むと共に、『卒業は始業である』という思いで次なるスタートを力強く踏み出せるようしっかりと準備して欲しいと願っています。
40 | 2003年02月08日(土) | 開かれた学校づくりT (学校協議会) |
しかし、この言葉は私達の学校においては次第に薄らぎつつあります。
「自分達は懸命に取り組んでいても思い通りの成果に結びつかない」ということは枚挙に暇がありませんが、こういったことを防ぐために色々な面で学校外の方々から素直に意見を聴くようにつとめています。
この一環として、『学校協議会』の設置を決定し、今週月曜日に第一回の会合を開催しました。メンバーは大学・中学の関係者、企業を経営されている方、志をキイ・ワードに全国的な活動を展開されている方、青少年をめぐる非行や暴力対策に注力されている方、PTA関係の皆さんでしたが、それぞれ活発なご意見をいただきました。
子ども達の育成には学校だけの取り組みでは十分ではありません。
家庭や社会と連携し、多くの方の協力をいただきながら“将来の日本を背負って立つ人材”を育てていかなければなりません。
これらの方々には、これからも定期的に学校の動きをお知らせすると共に体育祭や文化祭、
授業参観等機会ある毎に学校に来ていただき現場に即したご指導・ご助言をいただきたいと思っています。
大阪府には数多くの高校がありますが、今こういった『開かれた学校づくり』の動きが広がってきています。点を線に∞線を面に%W開していくことによって教育界も確実に変貌していくことでしょう。
私どもの学校関係者も人を育てるというかけがえのない仕事に、ゆるぎない志を持って取り組んでいきたいと決意しています。
41 | 2003年02月16日(日) | 縁尋機妙 (えんじんきみょう) |
上甲さんは日本人に欠落しつつある志をキイーワードに色々な活動を展開されていますが、この一環として平成9年より全国に「青年塾」を創設され定期的に勉強会を開催されています。
先日、この会合が大阪で開かれるということで当校の先生方と出席しました。
講師は27歳で沖縄に『ドリームプラネット・インターナショナルスクール』を設立された白井智子さん。子ども達をこわす学校なんてもういらない、「明日をつかむ学校をつくる」という大きな志を持って学校づくりに取り組まれた経験を熱っぽく語っていただきました。
素晴らしい講演の後、参加者の方々と会食懇談させていただきましたが全員の教育にかける思いが交錯し時間の経つのも忘れるくらいでした。
さまざまな職業の方がおられますが、大分や広島、滋賀、兵庫からわざわざこの会合に参加されておられる学校の先生方もおられ、大いに交流を深めることができました。
白井さんも新たなるチャレンジを目指しておられますが、是非私どもの学校にもお越しいただこうと思っています。
「よい縁がさらによい縁をたずねていく仕方が実に機妙である」という『縁尋機妙』という言葉の意味を実感した一日でした。
42 | 2003年02月22日(土) | 頑張れ!受検生 |
今週願書の受付を行ないましたが、守口市・寝屋川市・枚方市・大阪市を中心に府内の90の学校から実に415名の生徒が受検してくれることになりました。できれば全員に入学して欲しいのですが、色々な条件を考慮し定員は240名になっています。
選抜にあたっては些かのミスも許されませんし、できるだけ快適な環境下で受検してもらえるような配慮が必要です。
このため、学校としては守口、守口北両校の教職員の協力のもと、これまで7回にわたる準備検討会議を持ち、当日の不測の事態に対応できるようマニュアルの見直しや各人の役割の再確認を行なってきました。
また、昨日は生徒達の力も借りて校舎内の清掃や机の移動を実施すると共に受検室の照明や暖房のチェック、時計の時刻合わせ、保健室の確認、警備体制の最終の点検等を行ないました。
私も受検生全員の書類に目をとおし、一人ひとりの芦間高校入学への強い意志を再確認させていただきました。
幸いインフルエンザはやや下火になったようですが、全員が最高のコンディションで受検にのぞみ、日頃の実力をいかんなく発揮してくれることを心より祈っています。
43 | 2003年03月01日(土) | 大切なコンディションづくり |
目下、全校挙げて厳正な選抜作業を行なっており、いよいよ来週の月曜日(3月3日)には合格者の発表をさせていただくことになっています。
今回は415人に受検していただきましたが、当日病気のためにやむをえず欠席した人、高熱のために保健室で受検した人、また普段の実力を十分に発揮できず不本意な結果に終った人もあるのではないかと思っています。
改めて本番に備えてのコンディションづくりの大切さを痛感しました。
昔から『心・技・体』の三つが重要であると言われていますが、スポーツ・芸術・学業等どの分野においても、トップになればなるほど日頃の精進と本番に備えてのコンディションづくりには細心の注意を払っておられるようです。
人の一生においてはさまざまな節目があり、子ども達にとってもこれから何度も“ここ一番”という局面が出てくることでしょう。
絶えず技を磨くのと同時に強い精神力を養い身体を鍛え、本番に向けての最高のコンディションをつくり上げることにより、自分の持てる実力をフルに発揮できるようになって欲しいと思っています。
44 | 2003年03月08日(土) | 感動の卒業式 |
守口北高校は来年で幕を閉じることになるため、少しでも子ども達に淋しい思いをさせてはいけないという先生方からの提案もあり、全員に対し一人ずつ声をかけながら卒業証書を授与させていただきました。
笑顔で「頑張ります」と言って受け取る者、涙を流しながら泣きじゃくる者、「有難うございました」とお礼を述べ深々と頭を下げる者等、普段見られなかった思いがけない子ども達の姿を見ることができました。
時間は予定を大幅にオーバーすることになりましたが、お互いの心の温もりが伝わりあったように感じました。
答辞も涙をこらえることができず声が詰まりがちでしたが、聴く人の胸を打つ内容で思わずもらい泣きする人も数多く見られました。
また、在校生の送る言葉も心がこもっており素晴らしい内容でした。
私は式辞の中で、『吾以外皆吾師』(われ以外みなわが師)ということをお話しました。これは今NHKで放映されている大河ドラマ「宮本武蔵」の作者である吉川英治さんがよく口にされていた言葉です。
これから23期生は新しい世界に第一歩を踏み出すことになり、色々な人と出会う事になることでしょう。
いつも謙虚な気持で他の人の良いところを積極的に取り入れ、大きく成長してくれることを心より祈っています。
45 | 2003年03月09日(日) | 合格者への期待 |
合格発表から既に5日経ちますが、子ども達が長い受験勉強の生活から開放されホッとしたいと思うのは当然のことです。
今まで我慢していたものが一挙に噴出し、自分の好きなことをしたり、友達と夜遅くまで遊びまわったりしている子ども達も多いのではないかと思います。しかし、今が子ども達にとっては実に大切な時期であるのは間違いありません。
入学まであと一ヶ月。
力強く高校生活をスタートするためには、規則正しい食事と十分な睡眠をとって健康を維持し、キッチリとした頭と体のトレーニングをしておかなければなりません。
今回の説明会では、入学に向けて“中学生から高校生への気持の切り替え”をはかることを強く訴えました。
また数学・国語・英語や読書の宿題を課し、次回の登校日(4月2日)には宿題考査も実施する予定です。
子ども達が全員元気で気持ち良く高校生活を踏み出してくれることを期待しています。
46 | 2003年03月15日(土) | 前を向いてそして笑って |
何日間にもわたる取材の中のエッセンスを見事に編集されており、プロの凄さを感じると共に心の底から感動しました。子ども達にとって、この半年間の体験は何事にも代えがたい貴重なものになっているはずです。
子ども達は確かにバレーの技術も飛躍的に向上しましたが、それ以上に精神面での成長が大きかったと思います。助け合う、励ましあうというチームワーク、耐えること、頑張ること、そして勝つことの喜び等、人生における素晴らしい思い出になったことでしょう。
大懸さんは「バレーにとって大切なのは“人の気持のわかる”ことだ。これができるようになればプレーが変わる」と言っておられます。
人の気持がわかる∞心配りができる≠ニいうことは単にバレーボールに限らず、社会生活のあらゆる面で大切なことです。番組を見ながら、私自身も四十年間のバレーボールとの出会いを振り返り、改めて実に多くのことを学んできたと痛感しました。
本校には数多くのクラブがありますが、部活動を通じて色々なことを学び、人の気持のわかる人間に成長してくれることを願っています。
最後に、大懸さんをはじめとする春高バレー コーチング・キャラバンのスタッフ・関西テレビの関係者の皆様、府高校バレーボール協会松重会長様他 お世話になった皆様に心よりお礼申し上げます。
47 | 2003年03月22日(土) | 開かれた学校づくりU(学校教育自己診断) |
“自分はよくやっている”“前よりはよくなっている”
これは特に結果が数字で現れにくい分野で自分達の世界の中に閉じこもり、自己評価をしている人からしばしば出てくる言葉です。
一般の企業の場合には自分達のやっていることをいくら正当化しようとしても「お客様が来てくれない」「売上げが減る」「お客様からクレームが来る」といった目に見える結果が出るため、自らの取り組みを厳しく見つめ直すことになります。
昨今のような経営環境下では、お客様の見る目はますます厳しくなり努力しても思うどおりの成果を出すことが難しくなってくるのは当然です。
この中でも着実に売上げを伸ばしている企業、人が行列をつくっているお店もありますが、これらは必ず“お客様の声”を素直に聴いて行動に移しているという共通点があります。
そして、日々改善が加えられていくため良循環≠ェ出来上がっています。
しかし、明確な成果がはかれない場合には、自分達のやってきたことが果してこれで良かったのか、改善していくことはないのかと絶えず自分に問いただしていくことは口で言うのは簡単ですが、なかなかできないものです。
そして、往々にして一所懸命にやっている人ほど自分の枠に閉じこもり、自分の考えに固執する傾向にあります。
このため、努力の割に成果があがらず、からまわりすることも多いのではないかと思います。こういったことを防ぐために、私達の学校では『学校教育自己診断』を実施し、生徒や保護者の意見を聴き、自分達以外の人に評価してもらうことにしています。
これはいわば学校の健康診断です。悪い結果が出ることを恐れていては積極的な診断を受けることはできません。「自分達の取り組みが生徒や保護者にどのように受け止められているのか」をしっかりと把握し、素直に反省することによって積極的に次なる対策を打つようにしていきたいと思っています。
48 | 2003年03月30日(日) | 笑いの里との心の交流U |
途中交通事故の影響で大幅に到着が遅れましたが、駆け足で天文公園や多くの宿泊施設を見学させていただき阪本町長にもお会いしました。
その後、お隣の中津村に赴き現在の日本各地との交流の取り組みをご紹介いただくと共に村内を案内していただきました。
最後に玉置さんのみかん畑で実際に「はっさく」「でこぽん」を収穫させていただきました。先生方も久しぶりに子ども心を思い出しみかんがりに熱中、とりたての新鮮な味覚を堪能しました。玉置さんの話では、美味しいみかんを育てるためには何と言っても『土づくり』が大切との事です。時間をかけて土を作るのは、根気のいる地味な仕事でなかなか目には見えません。
私たちはすぐに美しい花や美味な果実に目を奪われがちですが、この“土づくりが基本”という考え方はあらゆるところで共通するものだと思います。
子ども達には都会で味わえない美しい自然の中での体験学習の機会を実現させてあげたいと思うと共に教育におけるしっかりとした土づくりをめざしていかなければならないと考えさせられた体験でした。